学生の方でも、社会人の方でも、主婦・主夫の方でも、日常的に「文房具」を使っているのではないでしょうか。たしかにさまざまな物がデジタル化され、実際にペンやノートなどを使う機会は減ったかもしれませんが、それでもゼロではないはずです。
また、文房具と一言で言っても、機能性に優れたものから、ユニークなデザインのものまであり、文房具が大好きだ!という方もいらっしゃるでしょう。
では、そんな文房具について、みなさんはどれくらい英語表現を知っているでしょうか?そもそも「文房具」は何と言うのか、また代表的な文房具はそれぞれ英語でどう表現するのか、今回の記事でご紹介していきたいと思います。それぞれ、例文とともにスペルや発音を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
文房具 stationery
そもそも「文房具」は英語で何というのでしょうか。日本語でも「ステーショナリー」という言葉が一般的に使われていますが、英語でも「stationery」といいます。
ただし、ここで注意してほしいのが、スペルが非常によく似た単語があることです。それは「stationary」で、「静止した・変化のない」と言う意味があります。
違いは、「文房具」を意味する「stationery」は「nery」であるのに対して、「静止した・変化のない」を意味する「stationary」は「nary」であるという点です。「stationery」と「stationary」は発音が同じなので、スペルを間違えないように気をつけてくださいね。
ちなみに、「stationery(文房具)」は不可算名詞です。そのため、数えたい場合は「a piece of stationery」と言います。「stationerys」とするのは誤りです。ただし、複数の文房具について話すときは通常具体的な文房具名(ペン、ノートなど)を使うため、「stationery」が複数形で使われることはあまりありません。
That traditional hotel's name was embossed on the stationery.
その伝統的なホテルの名前は、文房具に彫られていました。
The shop sells stationery.
そのお店では文房具を売っています。
Emily selected stationery for her new job.
エミリーは新しい仕事のために文房具を選びました。
ペンシリーズ (ex 鉛筆、ボールペン、シャーペン、蛍光ペン)
ここからは、具体的な文房具の英語表現をご紹介していきます。まずは多くの方が使う筆記具から見ていきましょう。
「鉛筆」は「pencil」と言います。なお、関連語として「red pencil(赤鉛筆)」、「colored pencil(色鉛筆)」、「pencil with an eraser tip(消しゴム付き鉛筆)」、「the lead of a pencil(鉛筆の芯)」、「鉛筆削り(pencil sharpener)」などもぜひ覚えてみてください。
「ボールペン」は「a ballpoint (pen)」と言います。「pen」は省略しても問題ありません。また、「シャーペン」は和製英語であり、英語では「mechanial pencil」といいます。
そして「蛍光ペン」は「highlighter」といいます。「highlight」は「目立たせる・強調させる」という意味があるので、イメージしやすいですね。
The teacher told the students to use a pencil.
先生は生徒に鉛筆を使うように言いました。
I need a new ballpoint.
私は新しいボールペンが必要です。
Can I borrow your mechanical pencil?
あなたのシャーペンを借りてもいいですか?
She likes using highlighters when she reads textbooks.
彼女はテキストを読むとき、蛍光ペンを使うのが好きです。
算数シリーズ(ex 三角定規、コンパス)
続いて、算数の授業でよく使う文房具の名前をチェックしていきましょう。
まず「三角定規」は「triangle」と言います。なお、学校などで配布されるような、三角定規がセットになっているものは「set squares」と呼ばれることが多いです。
次に、「コンパス」は「(a pair of) compasses」と言います。コンパス1つに2つのパーツが使われているため、複数形で言うことが一般的です。
Please draw shapes using triangles.
三角定規を使って図形を描いてください。
The teacher distributed set squares.
先生は三角定規のセットを配布しました。
It is difficult for children to use a pair of compasses until they get used to it.
慣れるまで子どもがコンパスを使うのは大変です。
貼るシリーズ (ex 付箋、のり、セロテープ、修正テープ)
続いては、貼るものに関する文房具の名前を見ていきましょう。日常生活だけでなく、ビジネスでも使う場面の多い文房具ばかりです。
まずはタスク管理やアイデア出しに欠かせない「付箋」は英語で「a tag」や「a label」、「sticky note」などと言います。「sticky」は「粘着性のある、べとべとした」という意味があります。
ちなみに、日本語でもよく使う「ポストイット」はアメリカの3M社が販売する付箋「Post-it」の商標です。「のり」は「glue」と言います。
「セロテープ」は「Scotch tape」と言います。こちらはScotchというブランドの商標ですが、そのまま使用されています。「修正テープ」は「correction tape」と言います。関連して、「whiteout/correcting fluid(修正液)」もぜひ覚えてみてください。
First, let’s use sticky notes and write down all the ideas.
付箋を使って、まずはアイデアを全部書き出してみましょう。
Oh, I forgot to take glue with me.
あぁ、のりを持ってくるのを忘れました。
I bought Scotch tape yesterday.
私は昨日セロテープを買いました。
Oh no, I made a mistake. Have you got a correction tape?
あぁ、間違えてしまいました。修正テープを持っていますか?
まとめるシリーズ(ex 筆箱、クリアファイル、道具箱)
最後に、何かをまとめるときに便利な文房具の名前をご紹介します。
まず「筆箱」は「pencil case」というのが一般的です。「pencil(鉛筆)」の「case(箱、ケース)」ですので覚えやすいですね。
次に、学校でもビジネスシーンでも欠かせない「クリアファイル」は「clear folder(透明で中身が見えるもの)」または「plastic folder(中身が見えないもの)」と言います。「folder」を付けないと意味が伝わりにくいです。
最後に、学校で使っていて懐かしいと感じる方も多いかもしれない「道具箱」は「a toolbox」といいます。「tool」は「道具」という意味があります。
Your pencil case is cute. Where did you buy it?
あなたの筆箱、かわいいですね。どこで買ったんですか?
My mother bought my daughter a pretty floral pencil case.
私の母は私の娘に、かわいい花柄の筆箱を買ってくれました。
This document is to be sent to the client and should be placed in a new clear folder.
この書類はクライアントに送るものなので、新しいクリアファイルに入れてください。
They were throwing away old plastic folders at work, so I brought some back.
会社で古いクリアファイルを捨てるというので、何枚か持ち帰ってきました。
After you use the stationery, please put it back in the toolbox.
使い終わった文房具は、道具箱にしまってください。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「文房具」について、私たちが普段よく使うものを中心に、さまざまな英語表現を例文とともにご紹介しました。
日常生活においてもビジネスシーンにおいても、「文房具」はよく使うのではないでしょうか。だからこそ、いざというときにパッと適切な表現が口から出たら嬉しいですよね。
今回ご紹介した単語を自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
それぞれの文房具の単語は、発音やスペルが難しいものも多いです。また、決まった単語が使われているため、何か簡単な単語で言い換えることが難しい場合もあります。ぜひ、今回ご紹介した文房具の名前を覚えてみてください。
また、今回学んだ「文房具」にまつわる英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「他にももっと知りたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
今回ご紹介した「文房具」にまつわる英語表現をさらに練習しても良いですし、日本と海外の文房具の違いなどについてディスカッションをするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.