今回は、英語で「魂」は何というかご紹介していきますよ!
心というよりももっと激しいイメージがありますが、英語ではheartとは言わないのでしょうか。日常会話の中で使えるフレーズも一緒に解説するので、覚えたら実際に言って馴染ませましょう。
「魂」の英語表現
では、早速英語で「魂」は何というか解説します。実は、2通りの表現方法があり、ひとつはsoul、もうひとつはspiritとなります。どちらがどのようなニュアンスを含むのか、以下で見ていきましょう。
Soul / Spirit
では、まずはsoulの方から解説します。
soulは「魂」という意味ですが、人の中にある霊的な存在であったり、永遠という意味が含まれています。日本語でも、「魂」には霊的な感覚がありませんか?霊魂なんて言いますよね。また、人間は死んでも魂だけは存在するという考え方があるので、永遠という言葉とも関連があるように思えます。
また、soulは感情や、精神的な側面を表すこともあります。「魂」と訳すより、その人の性格や人格を示すと言えばわかりやすいでしょうか。
では、例文を作ってみましょう。
「私は、彼女が美しい魂を持っているから大好きよ。あなたもそう思わない?」
ちなみに、soulは数えられる名詞なので複数形にする時は通常通りsを付けてsoulsと表記します。
一方spiritの方も、日本語で訳すなら「魂」となります。やはり霊的な意味で使われることもありますが、意気込みや活気、熱意、勇気といった意味でも使われる点がsoulと異なる点です。解説をするとなんだか小難しく見えますが、いくつか例文を見ればspiritが持つニュアンスはわかるようになりますよ!
「私たちのクラスは素晴らしい魂を見せ、ついに勝ちました!」
例文では「魂」と訳したspiritですが、気質を表すので「熱意」や「意気込み」と訳しても良いですね。
〜に魂を込める
では、「~に魂を込める」という言い回しは英語でどうするのでしょう。この場合は動詞になり、以下のように言います。
また、別の言い回しでこちらも使えます。
ひとつの英単語で表せると思いきや、ちょっと長くなってしまいましたね。
①のheart and soulは「心と魂」なので、直訳すると「心と魂を~に置く」となります。②で使われているpourは「注ぐ」という動詞なので、直訳は「~の魂を注ぐ」となります。
では、例文を作ってみましょう。
「彼女は、彼女のクライアントのウェブサイトを作ることに魂を込めた」
この例文で使われている動詞のputは、現在形でも過去形でも形が変わらないため訳す時に注意しましょう。文脈によって適切な時制にしなければいけません。今回は過去形で訳しています。
上記の例文と同じ意味を、②のフレーズで作るとしたらこうなります。
「彼女は、彼女のクライアントのウェブサイトを作ることに魂を込めた」
これで、何かに対し一生懸命になり、魂を込めたことが表せます。
では、名詞ではsoulやspirit、動詞ならput one's heart and soul into~やpour one’s soul into~ですが、形容詞で「魂を込めて」「心から」と言うにはどうしたらいいでしょうか。
実は、そんなに難しい単語は使いません。こんな風に表せばよいのです。
with all one's heart
直訳すると、「~の心のすべてを添えて」となりますね。知っている単語だけでも、使い方によって意味は伝わるのです。
「私のおばあちゃんは心を込めてこのケーキを作った」
with all one's heartは、文章の最後につけます。よって、with all one's heartを指で隠してみても、前半の文章はなんら違和感なく文が終われると思います。
魂を揺さぶられる
何かに感動した時、それが衝撃的な感動だった時に、「魂が揺さぶられる」と表現しますよね。ここにも「魂」という単語が入っていますが、英語ではsoul-stirringと言ったりします。
soul は「魂」、stir は「かき回す」「揺さぶる」という意味です。この2つの単語を組み合わせる時には、ハイフンを入れましょう。
「その絵に魂を揺さぶられた」
他には、movingやtouchingも使えます。しかし、こちらは魂が震えるほどの衝撃というよりは、「感動する」と訳した方がしっくりきます。心が「動いた」、心に「触れた」という感じですね。
魂の関連表現
では、ここからは「魂」に関連する表現を学んでいきましょう。日本語ならではの「大和魂」なんて言葉もありますが、これは英語で訳した時にsoulやspiritなどの単語を使うのでしょうか。そのまま訳しても意味が通らなくなる時もあるので、正しい表現を覚えましょう!
大和魂
「大和魂」は英語で、Yamato spiritと言います。
しかし、英語圏には存在しない文化を英語圏の方に紹介する場合、そもそもその文化を先に説明しなければならないという問題が生じます。ですから、このYamato spiritも、よほど日本に詳しい人にしか伝わりません。一応、訳すとしたらこうなるという表現であることに注意しましょう。
Yamato spiritに使われているローマ字のYamatoは、英単語にできません。ここを伝えるなら、日本の文化に根ざした言葉であることを説明する必要があります。ramenやsushiと同じで、日本独自のものはローマ字で表しますよね。
では、簡単にYamato spiritを英語で説明してみましょう。
「大和魂は、日本人の考え方を表しています」
他にも、昔の日本人が貫いてきた伝統的な考えであったり、価値観などを説明するとよりわかりやすいかもしれませんね。英語の練習をする際には、ぜひ日本文化の説明を英語でやってみてください。実際に大学が一般公開している英会話レッスンでも多く取り入れられている方法で、英語で考える力が身につきます。
雑草魂
日本語では、「雑草魂」なんて言葉もありますよね。雑草は強い生命力を持ち、コンクリートの下からでも生えてくる強さを持っています。このような雑草の様子を表した言葉なのですが、なんと、英語では直訳したような表現になるのです。
それが、weed spiritです。
weedは「草」という意味で、スラングでは「麻薬」なんて意味にもなります。「草の魂」ですから、まさしく雑草魂ですよね。
では、例文を見てみましょう。
「彼の雑草魂には我々が驚かされたよ。なんたって、コンサートで1位を獲ったのだから」
このように、weed spiritは名詞なので使い方は簡単です。たくさん文を作って慣れていきましょう!
幽霊
「魂」というと、人が死んだあとに残るものというイメージがあるので幽霊と関連があると思いませんか?英語では、幽霊は一般的にghostと言います。日本語でも、カタカナでゴーストと言いますよね。
ghostを使って例文を作ってみましょう。
「あの古い家に幽霊が出るって聞いたんだよ。一緒に見に行こう!」
精神
魂と精神の違いは何かと問われると、日本語で答えようとしても難しいかもしれませんね。しかし、英語では精神と言われればどちらかというとmindという単語を使います。
mindは、思考や感情などを司る「精神」という意味があり、魂とは少し違います。考えること、感じることが関係していますね。
「君が私をおいてパーティーに行っても気にしないけど」
気持ち
英語で「気持ち」というと、heartを使います。感情を表す「心」や「気持ち」の意味合いが強いので、論理的な思考と真逆の立場にいるイメージです。日本語でも、ハートといって馴染み深いですよね。
「あなたの純粋な気持ちが大好きよ!」
まとめ
「魂」は英訳すると、soulという肉体に対して精神の宿る「魂」や、spiritという肉体を超えた「魂」と、2種類あるのでしたね。日英辞書や英和辞書を使うと似たような言葉が並びますがその奥にあるニュアンスまで理解しなければ使うのは難しいでしょう。語彙力を増やすと共に、オンライン英会話などで英語を自分のものとして使う機会を増やしていけると良いですね。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.