understand・see・got itはどう違う?「理解する」の英語表現

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この記事では、「understand」という英語表現をピックアップし、その基本的な意味からこの表現を使用できる具体的な場面、そして会話や文中での具体的な使用方法を取り上げ、みなさんが実際に英語コミュニケーションの中で活用する際に役に立つ情報をお届けしていきます。

さて、突然ですがここで皆さんに質問です。以下の例文をご覧ください。

例文
1. 設問の意味はわかりましたか?
2. 了解!じゃあ1時間後にまた会おう。
3. なるほど、わかりました。では早速準備に取り掛かりたいと思います。

1〜3の例文にはそれぞれ「わかる・理解する」という意味を持つ言葉が使われています。1は「わかりましたか?」2には「了解!」3は「なるほど、わかりました」の部分がそれに当たります。では、「understand」という英語表現が使われるべきなのは1〜3の例文のうちどれでしょうか?



正解は...1の「質問の意味は分かりましたか?」です!

1. 設問の意味はわかりましたか?
Did you understand the meaning of the task?

「understand」の基本的な意味は「しっかりと意図や内容、状況などを把握する」または「しっかりと心から相手の言っていることを理解できる」という意味合いでの「わかる・理解する」です。

そのため、「なんとなく理解した」やぼーっと説明を聞いていてとりあえず話の内容が掴めたーといういう状況での「わかった」には「understand」はあまり用いません。

「Yes, I understand.」と言ったら、理解した内容を相手に伝えられるくらいの理解度でわかっていると言ってもいいでしょう。

I'm sorry, but I don't think we should see each other anymore.
I understand.

本当にごめんなんだけど、私たちはもう会わない方がいいと思うんだ。
うん、わかるよ。 (心からそう思っている)
Do you understand what the instructor just explained?
今インストラクターが説明したことの意味がわかりますか? (説明の内容をしっかりと理解できている)

一方、2と3には「understand」ではない別の英語表現を用いるべきなんです。

実は、同じ「わかる・理解する」という意味だとしても英語では状況や場面、シチュエーションによって異なる表現を用います。

この記事では、「understand」という単語以外にも、「わかる・理解する」という意味を持つその他の英語表現を複数取り上げ、それぞれの微妙なニュアンスの違いに触れていきます。

その上で、各表現の文中や会話中での具体的な使用方法を例文を使って確認していきましょう。

understandの関連表現

ここから先、紹介していく「わかる・理解する」という意味を持つ英語表現は以下の5つです。

・I see
・got it
・figure out
・follow
・recognize

1つ1つのニュアンスの違いに注目しながら、具体的に使用できそうな場面や状況を例文から想像しながら学習して行くのがおすすめです。

参考資料:understandだけじゃない、「わかる、理解する」の英語を使い分ける | ENglish Lab (イングリッシュラボ) | レアジョブ英会話が発信する英語サイト
https://www.rarejob.com/englishlab/column/20230604/

I see

1つ目に紹介するのは「I see」という英語表現です。

「I see」は「なるほど!」「そうか!」という意味合いで使用されるため、先ほど紹介した「understand」が意味や内容、相手の意図や感情までしっかりと理解したという意味だったのに対し、こちらは大体の内容を理解した時、それまで理解していなかったり知らなかったことを知った時に「そうなんだ!」というニュアンスで使用します。

また、相手が言ってきたことに対して「聞いていますよ」と相槌を打つためだけにも使われます。そこまで深く意味や状況がわかりきっていなくても使用しても大丈夫です。

We need to take off our shoes before entering this building.
Oh, I see.

この建物内に入る前に靴を脱いだ方がいいと思うよ。
あ、そうなのか。

got it

続いて紹介するのは「got it」です。

「got it」は「わかりました・理解しました」の口語表現であるため、友人や家族間、親しい間柄の同僚、長年仕事をしている仲のいい上司などに対して使えます。

また、「understand」のように物事の内容や意味、人の感情や気持ちをしっかりと理解したというよりは「オッケー!」「了解だよ!」「うん!わかった」のように何かに対して問題がないという意思を示すために返す返事として用いられます。

例えば仕事場で資料を作るのを頼まれた際に「Ok, got it! (はい、了解です!)」と返事をしたり、機会の使用方法を説明してもらった後に「Got it, thanks .(わかりました。ありがとう!)」と伝えたりするような場面で用います。

So this is how the coffee machine works.
Got it. And I really appreciate your help. Thanks.

こんな感じでコーヒーマシーンは使えるよ。
なるほど。教えてくれて助かりました。ありがとう。

figure out

3つ目に紹介するのは「figure out」という表現です。

海外ドラマや映画などで聞いたことのある人はいますでしょうか?「figure out」には、「それまで不明だったことやわからなかったこと、疑問に思っていたことなどを何かしらの方法を使って解決し、理解する」という重要なニュアンスが含まれています。

ですので、先ほど紹介した「got it」と大きく違う点は「got it」が人や誰かから情報ややり方を教えてもらって理解した時に使用されるのに対して「figure out」は「そもそもわからなかった問題や課題、事柄を何かしらの方法で解決してわかる・理解する」という部分です。

Did you figure out how to use this coffee machine?
No, I haven't. I have no idea.

このコーヒーマシーンの使い方、わかった?
まだだよ〜。全くやり方がわからない。
How have you and your girlfriend been? Everything ok now?
Well, yeah. We figured it out.

君とガールフレンドの関係はどう?今は平気になった?
うーんと、まあ。なんとか解決したよ。

follow

実は「follow」にも「わかる・理解する」という意味が含まれているんです!

「follow」といえば、「ついていく」という意味の英単語ですよね。でも、よく考えてみてください。「話についていく」という表現がありますよね?

この時の「ついていく」は「話を理解する」「話の意味がわかる」という意味で使われています。ということで「follow」には「誰かとの会話や話の内容の意味を理解して会話についていく」という意味があるのです。

Are you following us?
私たちの会話についてこられてる?
Well, apparently I'm not.
うーん、今のところついて行けてません。
I'm sorry I just kept talking so fast. Did you follow me?
Oh, yes, no worries. I'm following.

ごめんなさい、とても話すのが早かったですね。ついてこられていますか?
あ、はい!ご心配なさらず。わかりますよ。

recognize

最後に紹介するのは「recognize」という表現です。

そもそも「recognize」には「気づく」「見分ける」「〇〇だとわかる」と訳される表現で、「以前見たこと聞いたことのある物事、あったことや話したことのある人、経験のある物事について再認識したり気づいたりする」という重要なニュアンスが含まれています。

ですので使用されるべき具体的な場面としては、「前から人が歩いてきて自分に手を振っているが、遠くにいて誰だか気づけない。でも、だんだんとその人が近づいてきたら〇〇三田とわかった」というとき、「お店で流れている曲になんとなく聞き覚えがあるけれど、曲名がおもいだせない」などといった状況の中では「recognize」を用いるといいでしょう。

I'm sorry I didn't recognize you! You look so gorgeous today.
ごめんよ、誰だかわからなかった!今日はとっても素敵だね!
It's so annoying. I know that I recognize this song for sure but I can't come up with its name at all!
すごくイライラする!この曲絶対に前に聴いたことがあるのに、曲名が全く思い出せないの。

参考資料:英語で理解するは「understand」だけじゃない!その他の表現も一挙に解説 - ネイティブキャンプ英会話ブログ
https://nativecamp.net/blog/20221124-understand#understand

まとめ

ネイティブキャンプのこの記事ではここまで、「understand」をはじめとする「わかる・理解する」という意味を持つ英語表現を5つ、紹介してきました。

同じ「わかる・理解する」という意味でも、状況やシチュエーションによって使用するべき表現方法が異なり、それぞれが持つニュアンスも異なることがわかりましたね。

これら5つの「わかる・理解する」を文脈に合わせてしっかりと使い分けられると、レベルの高い英会話になるはずですよ。ぜひ、積極的に会話の中や文章の中で使ってみてくださいね!

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