英語学習をしていると「この日本語って英語でなんて言うのだろう?」と、ふと疑問に思った経験はありませんか?
もし貴方自身がそういった考えになり、英語辞典を開いたり電子辞書を使って英訳や発音を調べたり聞いたりしたらすでにあなたの英語力はアップしていることでしょう。
そもそも、語学を勉強するうえで「母国語の意味を他言語の意味に変換する」という考えに行きつける方は、語学をしっかり習得できる術を持っているということになります。
逆も同じで、「母国語では何という意味だろう?」という考えを持つことで興味や関心を持つことになり、自然と勉強している言語が頭に入ってくるので自分の頭に定着しやすいという傾向があります。
今回は「雲」を使った英語表現をご紹介していこうと思います。
天気にまつわる表現は英会話でも頻繁に出てくる表現・話題の1つですよね。初対面の人との会話に困ったら天気の話をする‥なんて事も良くあるのではないでしょうか。
今回ピックアップした「雲」というワードは、これからの雨が多い時期や夏の空によく見かける入道雲や積乱雲など会話に盛り込むにはぴったりだと思います。小さい子と会話する時も、飛行機雲の話題なんて入れると森があるかもしれません。
身近なワードこそ、しっかりと意味と関連する表現を学んでおくことが大切ですので、例文を見つつ単語を覚えていきましょう。
雲の英語表現
「雲」の英語表現を知る前に、「雲」自体の英単語と意味をみてみましょう。
Cloudには「雲」だけではなく、雲上のもの・もうもうと立ち込めるもの・大勢・(透明なもの・鏡などの表面の)曇り・(顔面・額などに漂う)曇りという意味があります。
天気に使う「雲」だけではなく、表情が曇るという意味で使ったり辺り一面が煙やほこりなどで曇っている様を表したりします。
発音は「クラウド」ですが、日本人が苦手なRとLの発音をしっかり発音できなければ違う意味に捉えられる可能性もありますので注意しましょう。
もし貴方がRとLの発音が難しいと感じたら、正しい発音を繰り返し聞いては自分で発音してみるを繰り返してみてくださいね。
そしてネイティブスピーカーにも聞いてもらうことを忘れずに。「雲」に関して言えば、雲は単独であれば可算名詞で数えられる名詞になりますので空に浮かぶ雲が複数あれば、Cloudsとsを付けることができます。
しかし、この「雲」の名詞であるCloudに関しては辞書を見ると不可算名詞と可算名詞2パターンあるとどの辞書にも書いてあるはずです。
この区切りがしょうしょう難しいポイントなのですが、先ほど記載した通り空に雲が単独でぽつぽつある様・全体に覆い尽くされているけど境目がある様であれば、可算名詞で表現する。
一方で雲に区切りが無く全体を覆い尽くしている曇り・境目が無い様子の時は不可算名詞というような分け方をしているという理由が濃厚のようです。
可算名詞の場合は、a cloud(単体)・clouds(複数)と覚えておきましょう。
天気の「くもり」を指すのはcloudyといい、cloudにyを付けた表現になります。英語の場合、yを単語の後ろに付けることで~でいっぱいという状態を表現することができるので、天気に限らずさまざまな単語にyを付けて表現することができます。
天気の表現で限った例えで言うと、sunny・rainy・windyなどを言いますがとても聞き馴染みがある表現ですよね。ぜひ覚えておきましょう。
それでは次は、それぞれの「雲」の状態別に表現を見ていきます。きっと英会話に使える単語もあるはずですので、1つ覚えてみましょう。
飛行機雲
まずは、飛行機雲です。
読みは「コントレイル」です。
もともと condensation/結露・凝結 と trail/痕跡・跡という単語が合わさって出来た単語です。
この単語が出来上がった背景を知っておきましょう。飛行機雲が作られる要因として飛行機から出る排気ガスに含まれる水蒸気が上空の冷たい空気に急激に冷やされることで氷の粒・水滴が白くなって見えるのが飛行機雲なのです。
この飛行機雲が作られる過程を知れば、contrailの成り立ちが少々明確になったように思いませんか?凝結・氷結した跡=飛行機雲という成り立ちは日本語が意味の成り立ちに対し英語は成分に着目しているのが面白い違いではないでしょうか。
セントラルパークで読書をしていたところ、空にはっきりとした飛行機雲を発見しました。
見てください!あそこの空には、まっすぐな飛行機雲があります!
雨雲
続いては「雨雲」です。この単語も会話ではよく出てきそうな単語ですよね。
これは見ればすぐ意味が分かってしまう英単語ではないでしょうか。rainはそのまま「雨」ですし、今日のピックアップワードである「雲」であるcloudをくっつけた表現が、雨雲となります。
他にも、空が黒くいかにも雨が降りそうな雲が立ち込めている様だと a dark rain cloudとdarkという単語を前に付けることで表現できます。
今朝は晴れていたのに、雨雲が出てきていますね。
向こうの空には雨雲がかかっているので、2時間後にはこちらも雨が降るかもしれません。
積乱雲
次は「積乱雲」という表現です。
あまり聞きなれない単語かもしれません。読み方は「キュムロニンバス」です。少々無理やりカタカナ表示にしましたが発音を聞くとこのように聞こえるはずです。
積乱雲の別名としては雷雲という場合もあって、thunderstorm cloudsなんていう言い方もされているようです。cumulonimbusは少々固い表現で捉える方もいるようで、thunderstorm cloudsの方が使われているかもしません。
覚えにくいという場合は、この単語を使わなくても遠回しに積乱雲のように大きな雲があるというような説明をすれば相手に伝わりますが、知っておけば回りくどい説明をしなくても済むので、参考程度に覚えておくといいかもしれません。
夏は積乱雲が発生しやすい環境です。
空に浮かぶ積乱雲は、時にフォトジェニックな光景を私たちに見せてくれます。
cloudを使った表現
これまでは「雲」に直接関係するcloudを見てきましたが、cloudを使ったイディオムという英語表現もありますので、そちらも2つほどご紹介します。
そもそも、冒頭でcloudの意味を挙げた時に少々ネガティブなニュアンスの「曇り」という意味をご紹介したと思います。
cloudは「曇り」という元々の意味をくみ取ったイディオムもあれば、全くの真逆のポジティブなニュアンスの表現もある少々使い勝手が困惑する英単語でもあります。
今回はネガティブな表現とポジティブな表現を1つずつ紹介してみますので、意味合い・ニュアンス・成り立ちを比べてみてください。
最高の気分
まずはポジティブな表現のcloudを使ったイディオムです。
どこが「曇り」なんだ?と思ってしまいそうなイディオムですよね。そもそも日本語にも「雲にも乗ったようないい気持ち」という言葉を何となく聞いたことはありませんか?
ふわふわと浮かぶ雲に乗ったような心地がいい状態を示す日本語の表現と同じように、ここで使うcloudはふわふわと浮く雲に乗ることができれば幸せな気分になれそうと表現しているという訳です。
on cloud nineは決まり文句で、on a cloudの上位互換バージョンと覚えておけばOKです。
嫌な予感
続いてはネガティブなニュアンスのcloudを使ったイディオムです。
さっきとは打って変わって真逆のニュアンスですね。ひと言に「雲」と言っても、空に浮かぶ雲が全て悪影響を及ぼさないとは言えません。
大雨やゲリラ豪雨を降らす雲・台風の雲・雷雲・雪雲など私たちにとって危険な雲も存在しています。このイディオムの例えは、遠い地平線(horizon)まで雲で覆われていたら‥悪影響を起こすような雨や嵐が来そうですよね。
そういった表現をイディオムにすると、a cloud on the horizon「嫌な予感がする」となります。
「嫌な予感がする」という表現、会話でもよく使えそうではないですか?この表現も決まり文句なので、丸覚えして会話に盛り込んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は「雲」にまつわる英語表現をご紹介してきました。
天気で言う「雲」には、他にも「うろこ雲」や「ひつじ雲」といった可愛らしい名前が付いている雲もたくさんありますよね。それらにも実は英語名があるのですが・・興味がある方はぜひ調べてみてくださいね。
イディオムは決まり文句のため、丸覚えしてそのまま英会話の中に組み込んでしまえばOK!使える語彙力もアップして英会話力もグンとアップすること間違いなしです。ぜひ使ってみてくださいね。

◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.