税関検査って英語で?海外渡航の入国審査で使える英語表現を紹介!

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コロナウイルスのパンデミックが世界を襲い、海外旅行や留学などが大きく制限されたこの3年間。しかし、少しずつ世界でも流行は落ち着きを見せ、やっと海外に行きやすくなってきました。

国や地域によって、また渡航理由や個人の状況によってそれぞれ異なりますが、外国に入国するにあたって税関検査や入国審査が必要となります。これまで海外に行ったことが無い方だけでなく、しばらく海外に行けていなかった方も、空港での税関検査や入国審査でどのようなことが必要なのか、聞かれるのかをもう一度チェックしておきたいのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、税関検査の英語表現や申告すべきもの、また入国審査でよく聞かれる質問をもとにした会話例をいくつかご紹介していきます。ぜひ何度も例文を何度も口に出して練習し、海外への渡航に備えてみてくださいね。

税関検査の英語表現

海外の目的の空港に到着し、入国審査を経てスーツケースなど日本の空港で預け入れた荷物をピックアップし、最後に通り抜けなければならないのが税関検査です。

税関検査を通過すれば、そのあとは他に手続きや検査などはありませんので、各種交通手段で次の目的地まで向かうことができます。

まず、税関検査は英語で「customs check」または「customs inspection」といいます。空港などでは大きく「customs(カスタム)」とだけ表示されていることも多いです。

申告すべきものの確認

税関検査と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、基本的に聞かれることは1点のみです。それが「申告すべきものがあるかどうかの確認」です。

A:Do you have anything to declare?

B:I have nothing to declare.

A:申告すべきものはありますか?

B:申告すべきものはありません。

→申告すべきものがない場合はこれでOKです。

申告すべきものがある場合は「Yes」と言い、税関職員のチェックを受けましょう。また、申告すべきものがない場合でも、税関職員に荷物の中身を確認されることがあります。焦らずに、正直に答えましょう。

What’s in your suitcase?

スーツケースの中には何が入っていますか?

Please open your suitcase.

スーツケースを開けてください。

What’s in this small bag?

この小さなバッグには何が入っていますか?

What is it?

それは何ですか?

Is it for sale?

それは商用ですか?

What are the ingredients of this product?

その商品の原料は何ですか?

No fish or meat?

肉や魚は入っていませんか?

ちなみに、税関検査の方法も国や空港によって異なります。税関職員がいて会話をする必要がある国もあれば、飛行機内でもらえる税関申告書を渡して通過するという国もあります。

筆者の住むイギリスの主要空港であるヒースロー空港では、申告するものがない場合は緑色の出口(Nothing to declareと書かれています)に進むと、到着ホールに出ます。

自分が向かう目的地の税関では何が申告すべきものにあたるのか前もって確認しておきましょう。

入国審査での会話例

税関では特に申告すべきものがない場合、長い会話のやり取りは行われませんが、入国審査ではさまざまな質問がされます。

渡航目的などにより聞かれる内容は異なりますが、ここでは一般的によく聞かれる質問をご紹介します。

滞在期間

滞在期間によりビザの要不要などが変わる場合があるため(イギリスでは、日本国のパスポートを持っている人は、滞在日数が6ヶ月以内の場合はビザなしでの入国が認められています※記事執筆時点)、重要な質問となります。

「How long~(どのくらいの長さ)」「How many days(何日)」など、キーポイントとなるフレーズを覚えておきましょう。

これらのフレーズが出てきたら、滞在期間を聞かれていることになります。滞在期間はfor + 滞在日数で表現することができます。

A:How long will you be staying?

B:I'm going to stay for a week.

A:どれくらい滞在する予定ですか?

B:1週間するつもりです。

A:How many days will you be staying?

B:10 days.

A:何日間、滞在する予定ですか?

B:10日間です。

A:How long are you staying in the U.S.A?

B:I’m going to stay for two weeks.

A:どのくらいアメリカに滞在する予定ですか?

B:2週間滞在するつもりです。

滞在目的

観光なのか、ビジネスなのか、または留学なのか、滞在目的もとても重要ですので、必ず聞かれると思っておいた方が良いでしょう。

より詳しく聞きたい場合は相手から質問されますので、そうでなければ簡潔に一言で答えれば大丈夫です。

A:What is the purpose of your visit?

B:Sightseeing.

A:渡航の目的は何ですか?

B:観光です。

A:Why are you here?

B:Business.

A:どうしてここに来たのですか?

B:仕事です。

A:Are you here for business?

B:No. I’m visiting a friend.

A:仕事でここに来たのですか?

B:いいえ。友人を訪ねに来ました。

宿泊場所

宿泊場所や滞在場所もよく聞かれる質問のひとつです。

「決めていない」と言ってしまうと怪しまれる可能性がありますので、ホテル名や滞在先を具体的に伝えましょう。

「where(どこ)」という単語が聞こえたら宿泊場所を聞かれていると解釈し、「atまたはin+場所」で答えましょう。

なお、不安な方は、ホテルの予約完了メールを印刷したものや、滞在場所の名前を書いた紙などを見せても良いでしょう。

A:Where will you stay?

B:I will stay at my friend's house.

A:どこに滞在する予定ですか?

B:友人の家に滞在します。

A:Where are you staying?

B:I'm going to stay at the ABC Hotel in London.

A:どこに宿泊しますか?

B:ロンドンのABCホテルに宿泊する予定です。

過去の渡航経験

滞在日数や目的、場所は必ずといっていいほど聞かれますが、それ以外にも「過去の渡航経験」を聞かれることがあります。

A:Have you ever been to the United Kingdom?

B:No, this is the first time.

A:これまでイギリスに来たことがありますか?

B:いいえ、これが初めてです。

A:Have you ever been to America?

B:Yes, this is my second time.

A:今までアメリカに来たことがありますか?

B:はい、これが2回目です。

A:How many times have you visited this country?

B:I have been here a couple of times.

A:これまでこの国に何回来ましたか?

B:何度か来ました。

そのほか、同行者はいるか「Are you here by yourself(一人ですか?)」、職業は何か「What’s your occupation?(あなたの職業は何ですか?)」、いつ帰国するか「When will you go back to your country?(いつ自分の国に帰りますか?)」、帰りの航空券を持っているか「Do you have a return ticket(帰りのチケットは持っていますか?)」などと聞かれることもあります。

特に初めて海外へ行く場合は入国審査での会話に緊張してしまうかもしれません。もし相手の言っていることがよくわからなかったり、聞き取れなかった場合は遠慮なく聞き返しましょう。

聞き返す際には「Could you speak more slowly please?(ゆっくり話してくれませんか?)」や「Sorry?(すみません)」「Pardon?(もう一度行ってください)」のようなフレーズが使えます。

また、先ほども述べましたが、英語で回答することに不安がある場合は、何か証拠となるもの(帰りの航空券やホテルの予約確認メール)を見せたり、事前に答える内容をメモしておくのも良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は、海外に渡航した際に通過すべき税関検査や入国審査について、何を申告し、審査ではどのようなことをよく聞かれるのか、会話例とともにご紹介してきました。

基本的に税関の書類や入国審査での会話は英語ですので、きちんと答えられるようにしておくことが大切です。筆者の住むイギリスは入国検査が厳しいことでも知られており、少しでも怪しいと入国審査官が感じた場合は、別室に連れていかれ、そこで詳しく質問されるというケースもあります。

このように聞くと心配になってしまうかと思いますが、入国審査で聞かれることはだいたい決まっています。まずはそれを理解し、簡潔に答えられるようにしておけば怖いことはありません。

今回ご紹介したフレーズを自然に使えるようになれば、税関検査や入国審査がよりスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。

また、今回学んだ税関検査や入国審査での英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブの感覚を聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!

レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した税関検査や入国審査での英語表現を、講師に入国審査官役をやってもらうなど、ロールプレイング形式で練習しても良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

nativecamp.net

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