
英語学習者のみなさん、こんにちは!今回もネイティブキャンプのコラムでは、英語での日常会話や職場での会話に役に立つ様々な英語表現を取り上げ、その意味と具体的な使い方を例文とともに学習していきたいと思います。
ズバリ、今回特集していく英語表現は「Literally」です!
「Literally」という英単語を単語帳や教科書で習ったことのある方はその意味、「文字通りに」というふうに覚えている方が多いのでは...?
もちろん、「Literally」には「文字通りに」という意味があります。ですが、英語のネイティブスピーカーたちは他の意味で「Literally」を使っていることも多いんです。実際に、海外ドラマや映画、海外のインフルエンサーたちのYoutubeなどをみているととにかく「Literally」が多く使われていることを耳にすること、ありますよね。
そこでここからは、ネイティブスピーカーたちによって本当によく使われる「Literally」の意味と、その使い方を例文とともに学習していこうと思います!
Literallyの意味と使い方
では早速、「Liteerally」が持つ2つの意味と、会話や文章の中での使用方法を例文とともに確認していきましょう。「Literally」には、「文字通りに」と「マジで・ガチで・本当に」というスラング的なニュアンスを含む意味があります。
例えば、「Literally」をこんなふうにネイティブスピーカーは使います。以下、2つ例文がありますが、「文字通りに」もしくは「ガチで・マジで・本当に」のどちらの意味で使われているか予想してみてください。
例文1:
Hey, have you seen Tom? I hear that he is going to move to Los Angeles at the end of this month.
What? I literally didn’t know that. Who told you that?
例文2:
I’m sorry but the document you gave me yesterday doesn’t make any sense to me.
Well, I just took what you said literally and I submitted it to you.
例文1の訳:
「ねえ、トムにあった?彼、今月末にロサンゼルスに引っ越すらしいよ。」
「え?それマジで知らなかったよ!誰に聞いたの?」
例文2の訳:
すみませんが、昨日くれた書類の内容が理解できなくて。
えーっと、あなたが教えてくれたことを文字通り理解して提出したつもりなんですが...。
例文1では「ガチで・マジで・本当に」が、例文2では「文字通りに」が使われていますね。例文の訳からもわかるように、「ガチで・マジで・本当に」という使い方の場合とてもカジュアルな響きが相手に伝わります。この表現は以前、ティーンエイジャーや大学生などが使い始めたのがきっかけで、現在は多くのネイティブスピーカーたちがカジュアルな会話の中で使用する様になりました。
「文字通りに」という意味での使用は、カジュアル・フォーマルを問わずに使用されます。
参考資料:
ちょっと厄介な「Literally」の用法 |英語学習サイト:Hapa 英会話
文字通りに
英和辞典で「Literally」を調べると、まず最初に「文字通りに (副詞)」という訳が出てきます。対義語には「比喩的に」という意味の「Figuratively」があります。「文字通りに」というのは、「発言や書かれている文章の文字通りそのままの意味で」という意味で、「文字通り理解しましょう。」「文字通り、彼女はふっ飛んだ!(驚いて)」などの様に使用されます。
例文:
I just kept dancing until my shoes came off.
私は文字通り靴が脱げるまで踊り続けた。
My French was literally translated into English.
私が話すフランス語は文字通り英語に翻訳された。
I didn’t mean that literally so don’t take it seriously.
文字通りの意味で言ったんじゃないからさ、そんなに真剣に捉えないでよ。
参考資料:
literallyとは・意味。使い方・読み方・例文 -英ナビ辞書 英和辞典
https://www.ei-navi.jp/dictionary/content/literally/
マジで・ガチで・本当に
続いてはカジュアルなスラングとして使用される「マジで・ガチで・本当に」という意味の「Literally」を紹介します。日本語でも何かを相手に伝えるときに強調して「マジで〇〇だった!」「本当に〇〇だよ!」と言いますよね。その表現方法と全く同じ意図で使用されます。
ちなみになんですが、実はあまり頻繁に「Literally」を会話の中で使用しすぎると「品がない人」「チャラい人」「教養のない人」と思われなくもないのだとか...。確かに、日本語でも頻繁に「マジで〜〜」「ガチで〜〜」のように話をする人の印象を考えると、言っていることはわかります... (笑)。会話中に多用することを嫌がる人や、問題視する人も中にはいる様なので、特にネイティブスピーカーではない日本語話者の人が「Literally」を頻繁に使用することに対して上記のような例もあるということを自覚をしておいたほうが意でしょう。この様な背景からも、特に10代や大学生などの若者を中心にこの言葉が多く使われていることがわかりますね。
例文:
He was literally handsome!
彼、本当にかっこよかった!
I remember that I was literally into jazz music when I was a teenager.
10代の頃、マジでジャズにハマっていたのを覚えてるよ。
She worked so hard, her head literally exploded.
彼女は働きすぎて、マジで頭が爆発しそうだったよ。
The view from the window is literally stunning!
窓からの景色、ガチで最高!
Literallyの発音
ここで、「Literally」の発音について確認しておきたいと思います。日本人にとっては特に「R」の音と「L」の音が同じ音節内に入っている場合発音が難しく感じることが多いです。該当するのは「rally」の部分。綺麗にスムーズに「Literally」を発音できる様になるために、一度見本の音声を聞いてみましょう。
※ 発音音声の挿入をお願いします ※
参考資料:
LITERALLY | Cambridge Dictionary による英語での発音
https://dictionary.cambridge.org/ja/pronunciation/english/literally
イギリス英語かアメリカ英語かによって大きく発音の異なる単語である「Literally」。自分がどちらのアクセントで発音したいかによって特に下の使い方が全く異なるため、注意しましょう。
参考資料:
【英語スラング】literallyの意味と使い方 | SNSで使える例文11選
https://eigo.plus/vocabulary/literally
Literallyのその他の表現
最後に、「Literally」に関連するその他の英語表現を紹介しておきたいと思います。紹介するのは「I literally can’t even」。実はこの表現、多くの人がSNSを日常的に使用する時代になったからこそ登場した便利フレーズなんです。自分のSNSのアカウントを持っている人はもちろんのこと、そうでない人も意味を知っているだけで便利な表現ですので、ぜひ覚えておいてください。
I literally can’t even
「I literally can’t even 」という言い方、聞いたことのある方はいらっしゃいますか?「I literally can’t even」はこれ一言で意味が成立する慣用表現の様なものであるため、そのまま暗記して覚えてしまいましょう。この表現がよく使われる場面といえばInstagramやTikTokなどのSNS。例えば自分が投稿するリールやストーリーに「I literally can’t even」と書いて、背景には笑いが止まらなくなるくらい面白い動画や信じられないくらいかわいいペット、美しすぎる旅行先の景色などを載せて投稿します。そうすることで、言葉ではうまく表しきれない気持ちを表現するのです。
ということで、「I literally can’t even」の訳はこれ!と言ったものを提示することができないのですが、ポジティブな素敵な感情を誰かにSNSでシェアしたい時にはとっても便利な表現です。多くの人が自分のアカウントを作ってSNSを使用しているこの時代、覚えておいて損はないですね。
参考資料:
【英語スラング】literallyの意味と使い方 | SNSで使える例文11選
https://eigo.plus/vocabulary/literally
まとめ
今回のこのコラムでは「Literally」という英単語のネイティブスピーカーたちによるリアルな使われ方とその意味を、例文を参照しながら紹介してきました。いかがでしたでしょうか?
中学や高校の英語の授業で習う「文字通りに」という意味が実際どんなふうに使用されるのか、わかっていなかった方もこのコラムを読んでスッキリされたのではないでしょうか?また、スラングとして特に若者の間で用いられる「マジで・ガチで・本当に」という意味の「Literally」は頻繁に使用しすぎると相手に不快な思いをさせてしまうかもしれないので注意が必要です。誰かと直接コミュニケーションをとるわけではないSNSで使用されることが「マジで・ガチで・本当に」という意味の「Literally」が広まったきっかけとも言えるでしょう。
SNSが主流となった今の時代ならではの英語表現、「Literally」特集でした!
◇経歴
大学時代に、外国語がどのように学ばれるのかについて興味を持ち、日本の大学院で第二言語習得論•応用言語学の研究に励む。
修了後はインターナショナルスクールの先生や、小学生オンライングループ英会話のバイリンガル講師、日本の文化を海外に広める音楽スクールで活躍中。
◇資格
IELTS Academic module 6.5
(speaking 6.5 reading 7.0 listening 6.5 writing 6.0)
◇留学経験
高校時代、春休み中にニューヨークにある姉妹校のタウンゼント•ハリス高校へ研修に参加。
その後大学時代にニュージーランドに一学期間の留学を経験。語学学校に通ったのち、主に応用言語学を中心に学ぶ。
◇海外渡航経験
つい数ヶ月前、高校ぶりに訪れたニューヨークの空港でみつけたストリートピアノ。
つい弾きたくなりニューヨーク出身の作曲家ジョージ•ガーシュインの「ラプソディーインブルー」を弾いたら、メキシコのカンクン行きの搭乗を待っていた皆さんから盛大な拍手を貰いました!とてもいい思い出です。
◇自己紹介
これまでの海外経験や、日本で出会った留学生たちとの交流から、英語をはじめとした外国語を使うことで、私たちの視野や価値観はどんどん広がっていくと確信しています!
英語が好き!と言う気持ちを大切に、英語を学び続けられる燈を見つけられるよう行動すると、英語学習が楽しくなります!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.