would ratherの正しい使い方について!日常会話で使ってみよう!

would rather、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

今回は、実際の英会話の中で使用できたら役に立つ、英語表現とその使用方法について紹介していきたいと思います。ズバリ、今回特集していくのは英語表現「would rather」です。

みなさん「would rather」という英語表現、聞いたことはありますか?これまでにあまり聞いたことがなく、馴染みが深くないよ〜!という方のために、以下にある日本語の例文を用意してみました。一体どんなシチュエーションなのかを一緒に想像しながら読んでみましょう。

Aさん:明日、授業を休んでテイラースウィフトのライブに行くか悩んでいるんだけど、どう思う?
Bさん:えー!私だったらむしろ休んでテイラーのライブに行くけどな!
Aさん:まあ、そうだよね〜。

さあ、この会話が行われているシチュエーションは想像できましたか?おそらくテイラースウィフトのファンであるAさんが、学校の授業を休んでまでも彼女のライブに行こうかどうか悩んでいて、友達のBさんに相談していますね。BさんはAさんに対し、「私だったらライブに行くけどな〜」と助言しています。

このシチュエーションと会話例に「would rather」のヒントが隠されているんですよ。実は、「would rather」は「むしろ〜したい」「むしろ〜する」という意味を持つ英語表現なんです。この会話例の場合は、Bさんが「私なら、むしろ授業を休んでライブに行くけどな〜」と言っている部分がその「would rather」に当たりますね。

基本的な意味として「むしろ〜したい」「むしろ〜する」を持つ「would rather」ですが、時勢を変えて使ってみたり、否定文としても使えたり万能な表現なんです!ここからは「would rather」の様々な意味と使用方法を例文とともに学習していきましょう!

would ratherの意味と使い方

「would rather」の基本的な意味は、「むしろ〜したい」と「むしろ〜だったらいいのに」です。

例えば、友人とレストランに行ったときにワインかビールのオプションがあったとしましょう。「私だったら(むしろ)ワインが飲みたいな。」と言いたいときに、「I would rather have a glass of wine.」と言えます。
 
この「自分がむしろ〜したい」という言い方は「would rather + A (than B)」という形で、主語が1人の時のみ使用できます。

でも実は、「would rather」にはその他にも主語が2人以上いて「自分以外の誰々に〜してほしい」と言いたい時や、「むしろ〜したくない」と否定したい時、さらに今現在や未来の何かについての願望を表す場合、そして過去の願望を表す場合の表現も存在しているんです。

それでは以下より、これらの具体的な使用方法について例文を参照しながら学習していきましょう。

would rather + 節(S+V)

「would rather +節 ( S + V)」で「むしろ誰々に〜してほしい」「誰々が〜してくれたらいいのに」というニュアンスの表現ができます。「would rather +節」の場合、主語が2人以上いることが条件です。

例えば、「今日は妹に私たちの部屋を掃除してほしいんだけど。」と言いたいとき。「I would rather my sister cleaned our room.」と言います。

主語は「私」と「妹」の2人ですよね。また、「あなたは親友のトムと結婚したらよかったのに。」という場合は「I would rather you had married Tom.」と言えます。主語は「私」「あなた」「トム」の3人ですね。

ここでお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、なんで1つ目の例文では現在の願望を話しているのに過去形(仮定法過去)の「cleaned」を使っているのでしょうか?

そして、2つ目の例文ではシンプルに過去のことを話しているのに、「had married」という大過去(仮定法過去完了)の形が使われていますね!?

実は、「would rather」を使用する際には動詞の時制に特別な注意が必要なんです。詳しくみていきましょう。

would rather + 仮定法過去

先ほどお伝えしたように、「would rather」は主語が2人以上の場合、「誰々が〜だったらいいのに (未来や現在の願望)」と「誰々が〜だったらよかったのに (過去の願望)」のように未来・現在と過去の願望を表すことができます。

この時、未来・現在の願望である場合は「would rather + 仮定法過去」という形をとります。「仮定法過去」とはシンプルに「動詞の過去完了形」のことです。

I would rather my husband told me the truth.
私の夫が私に本当のことを話してくれたらいいのに。
I would rather we went to California for vacation next month.
来月バケーションにカリフォルニアに行けたらいいのに。

would rather + 仮定法過去完了

では、過去の願望を表したい場合はどうすればいいでしょうか?

答えは、「would rather + 仮定法過去完了」の形を用いることです。「仮定法過去完了」とは「動詞の過去分詞」のことです。中学校や高校で習う「Had + 過去分詞」のことですね。

I would rather she had come to that party.
あのパーティに彼女もくればよかったと思う。
I would rather you had taken the test.
あなたもテストを受ければよかったのにと思う。

would rather の否定文

ここで、「would rather」の否定文を作る方法をお伝えしたいと思います。

「would rather」の否定文は「〜出なかったらよかったのに」「〜したくない」という訳し方になります。

注意してほしいのは、「I would rather A (than B).」(例えば「I would rather sleep all day than going out.」)の場合は「I would rather not」のように「wouold rather」のすぐ後に「not」をつけられますが、「I would rather +節」(例えば「I would rather she got married Tom.」) の場合は「I would rather」のすぐ後ではなく、その後ろの節の部分に「not」をつけましょう。「I would rather she didn't get married Tom. 」となります。

would rather A (than B)の否定形
I would rather not sleep all day than go out for lunch.
私は一日中寝ているよりむしろ、ランチに外へ行く方がいい
would rather + 節の否定形
I would rather you didn't compare yourself to others.
私は、あなたに他の人と自分を比べてほしくはない。

would rather do A (than do B)

この形は「would ratherの意味と使い方」のセクションで一番最初に紹介した「would rather」の最もシンプルな使い方で、主語が1人だけの時に使えます。

「主語はAよりもBしたい」という意味になります。例えば「私は家の中で勉強するより図書館でやりたい。」と言いたい時は「I would rather study in the library than in my home.」と言えます。

I would rather have three more days off than go to school tomorrow.
私は明日、学校に行くよりもあと3日休みが欲しい

参考資料:間違えやすい 【would rather + 節 (S+V)】仮定法「誰々に〜してほしい」|うなぎ先生の英文法の復習 -TOEICや英検、受験の英作文対策に!
https://unagisensei.com/entry/2021-04-16-090000#would_rather_do_A_than_do_B

would ratherは英会話でこの様に使う! |コーチング付きオンライン英会話
https://master-english.org/column/grammar-and-words/4585

I would ratherとI ratherとの違い

最後に、「I would rather」と「I rather」の違いについて触れておきます。

どちらも同じ単語を含んでおり、時々耳にする英語表現ですが、意味は異なります。「I would rather」はここまで説明した通り「私はむしろ〜したい」という意味ですが、「I rather」は「自分の意見を述べるときの丁寧な言い方」として使われる表現です。

例えば「I rather think that he will take that exam. (彼はそのテストを受けると思われます。)」のように言葉遣い的にも上品なニュアンスを相手に感じさせるために用いることがあるようです。

参考資料:めちゃ使える Inwould rather 〜. の意味と2つの使い方【丁寧に断れる】 | RYO英会話ジム
https://ryotoeikaiwa.net/i-would-rather-%E3%80%9C-%E3%81%AE%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%A82%E3%81%A4%E3%81%AE%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B9/#8220i_would_rather82218221i_rather8221

まとめ

このコラムではここまで、「would rather」という英語表現の意味と会話の中での使用方法を例文とともに確認してきました。いかがでしたでしょうか?

「would rather」は基本的には「むしろ〜したい」「〜だったらいいのに」という願望を表す際に用いられる英語表現ということですが、主語の数が1人なのか、それとも複数人なのかによって文法事項が異なったり否定形の際の「not」を入れる位置が異なったりすることに注意が必要だとわかりましたね。

特に、「would rather + 節」の形となる主語が複数人いる時には、未来・現在の願望かそれとも過去の願望なのかによって使う動詞の時制の種類を「仮定法過去」から「仮定法過去分詞」に変えなければいけないという少々複雑なルールがありました!

こればかりはたくさん例文を読んだり、実際に自分で文章を作って書いてみて慣れることが大事になってきますので、ノートやスマホのメモ機能などを活用して、「would rather」の例文をたくさん作成してみてはいかがでしょうか?

サラッと英会話の中で使用できたらとってもかっこいい表現の1つですので、ぜひ今回学習した表現を身につけて、実際のコミュニケーションの中で使ってみてくださいね!

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