ふだん話しているとき「〜みたいな」「そんな感じ」など、あいまいな言いかたをすることがありますよね。
英語を話しているときも、具体的な言葉が思い浮かばず「そんな感じ!」と言いたくなった経験をお持ちの人も多いでしょう。
英語で「あいまいさ」を表現するのに便利なのが「クッション言葉」です。クッション言葉を使えば「100%正確ではないこと」を、相手に伝えながら会話を進められます。スムーズにコミュニケーションをとるのにとても役立つ表現です。
そこで今回の記事ではネイティブスピーカーが良く使う「〜みたいな」を表すフレーズを5つ紹介します。英語でぴったりの言いかたが思いつかなくても、会話を続ける助けになります。英語学習者のみなさんはぜひ参考にしてくださいね。
「~みたいな」の英語表現
ネイティブスピーカーが日常会話でもよく使う「〜みたいな」を表す英語フレーズは次の5つです。
・sort of
・Something like that.
・That’s about it.
・I guess so.
どれも「100%正確ではないけど」という意味が含まれていて、不確かなまま会話を続けられるので便利な表現です。
クッション言葉として、会話の端々にはさんだり単独で使うこともできます。海外ドラマでも良く耳にするフレーズですよ。
それでは一つずつ解説します。
kind of
直訳すると「一種の」という意味になるkind ofです。
クッション言葉として「〜みたいな」の意味でも使われます。「100%正確ではないけど、だいたいそんな感じ」といったニュアンスです。ただし、ある程度の確信を持って使われることの多い表現でもあります。
また口語表現ではkinda(カインダ)と発音するのが一般的です。SNSなどでもよく見る表記のため、ぜひ覚えておきたいですね。
B: I kind of think my boyfriend is lying to me.
A: どうかした?
B: ボーイフレンドが嘘をついてるっぽいんだよね。
上記の会話では、ボーイフレンドが100%嘘をついているかはわからはないが、何か不自然な感じがするという話し手の気持ちが伝わります。
B: Yeah, kind of. I started watching it last night, but I fell asleep halfway through.
A: もう新しい映画みた?
B: ああ、まあ、見たことには見た。昨日の夜に見始めたんだけど、途中で寝ちゃったんだ。
B: Uhh… I’m kind of tired today.
A: ねぇ、今夜飲みにいくのってどう?
B: うーん、ちょっと疲れてるっぽいんだよね。
B: I’m kind of busy right now. Can we talk five minutes later?
A: 今ちょっと話す時間ある?
B: 今ちょっと手がふさがってます。5分後でもいいですか。
sort of
sort ofとkind ofはほぼ、置き換え可能な表現です。sort ofも文中に挿入したり、単独で使うことができます。日常会話やSNSではsorta(ソウタ)と略されるのが一般的です。
kind ofとの違いを言うとすれば「確信度」の違いでしょう。
たとえばI’m sort of hungry.とI’m kind of hungry.では、次のような受ける印象は次のように違います。
kind of hungry(確信度が高い): 少しお腹が空いていて、食べたい気持ちがある
上記のようなニュアンスの違いはあれども、どちらを使ってもそれほどコミュニケーションに問題は起こらないでしょう。
B: I’m a sort of self-taught player.
A: どうやってギターの演奏を学んだんですか。
B: 私の演奏は我流のようなものです。
B: Sort of. The music was good, but the venue was too crowded and hot.
A: 昨夜のコンサート楽しかった?
B: まあね。音楽は良かったけど、会場が混雑しすぎて暑かったよ。
B: I think he is sort of a strange guy. He didn't even look me in the eye.
A: 昨日から働き始めた新しいスタッフにもう会った? 彼のことどう思う?
B: なんか変って感じ。目も合わせてくれなかったよ。
クッション言葉は便利なので、ついつい連発してしまいがち。kind ofだけでなく、ときにはsort ofを使って変化をつけると良いですね。
something like that.
「今日何してたの?」と聞かれたら「本を読んで、ネットみて…ま、そんな感じ」のように答えることはありませんか。
記憶があいまいなとき、回りくどくなるのを避けたいときに使えるのがsomething like thatです。
B: Nothing special. I went to the mall, did some shopping, and then I think I watched a movie or something like that.
A: 先週末は何してたの?
B: 別に特別なことはしてないよ。ショッピングに行って、それから何か動画を見たとか、そんな感じだったと思う。
B: Well, it's pretty simple. You just cook the noodles, stir-fry some vegetables and meat, and then mix everything together with the sauce. Something like that.
A: この料理、すごく美味しい!どうやって作るの?
B: ええと、簡単だよ。麺を茹でて、野菜と肉を炒めて、ソースと一緒に混ぜるだけ。ま、そんな感じ。
B: I'm not sure, the forecast says there's a chance of rain, but it could also be sunny. Something like that.
A: 明日の天気ってどうなんだろう?
B: どうだろう。予報によると降水確率もあるし、晴れの可能性もあるみたい。そんな感じ。
B: Something like that.
A: その事故があったとき何歳だったの?15歳?
B: そんなところかな。
Something like that.を使えば「(100%正確ではないけど)ま、そんな感じ」としめくくることができます。
that's about it
だいたいの内容を伝えて会話をしめくくったり、話題を変えたりするのに良く使われるのがThat’s about it.です。
That’s it. (まさにその通り)にaboutを加えることで「あいまいさ」を加えています。
B: Well, that’s about it.
A: 他にお話はありますか?
B: まあ、そんなところです。
B: Sure, I went to Hawaii for a week. We did some sightseeing, went to the beach, and just relaxed. That's about it.
A: 休暇はどうだった? どこかに行って楽しんできた?
B: 1週間ハワイに行ったんだ。観光したり、ビーチに行ったり、のんびりしたりしたよ。そんな感じだね。
B: It was pretty good. We had some food and drinks, listened to music, and talked with friends. That's about it.
A: 昨晩のパーティーはどうだった?
B: けっこう良かったよ。飲み物や食べ物を楽しんだり、音楽を聴いたり、友達と話したりしたよ。そんな感じ。
That's about it.と言うことで「これで話は終わり」という意図を伝えられます。
注意したいのは、くわしい説明を求められたり質問に答えたりするときには適切ではないということです。カジュアルにあらましを説明するときに使いましょう。
I guess so.
I guess so.を直訳すると「そうだと思う」という意味です。
YesかNoかを答える場面で、Yesと断言するのを避けたいときに使えるフレーズです。「100%確信は持てないが、(自分の考えでは)そうだと思う」という意味が含まれています。
B: I'm not sure, but I guess so.
A: 明日、雨降ると思う?
B: わからないけど、多分降るんじゃない。
B: I guess so, but I need to figure out what time it starts.
A: 明日、パーティーに来れる?
B: 行けると思うよ。だけど、何時に始まるんだっけ。
B: I guess so, but I'm not in the mood for anything too intense.
A: 今夜、映画見たくない?
B: そうだね。でもあんまり集中力の必要じゃないものがいいな。
B: I haven't tried it yet, but I guess so.
A: あの新しくできたレストランって良いのかな
B: まだ行ったことはないけど、良さそうだよ。
注意したいのは、I guess soが相手の求める返答とならなかったり、不安にさせてしまったりする可能性があるということです。相手がはっきりした答えを求めている場合には、具体的な情報を足すことも必要でしょう。
まとめ
言いたいことがあっても、ぴったりの表現が思いつかないことってありますよね。そんな時に役立つ「〜みたいな」という英語表現を紹介しました。
ネイティブスピーカーが日常会話の中で良く使っている「〜みたいな」の表現、海外ドラマを注意して鑑賞していると、たくさん聞こえてくるはずですよ!
英会話をしているときに「これ以上の説明は難しい」と感じたら「みたいな」のクッション言葉をはさんでみてください。スムーズに会話を続けられるので、おすすめです。

◇経歴
・四年制大学の英語専科を卒業
・アメリカ通信高校の卒業を目指す生徒のコーチング1年
・都内進学塾にて英語講師(早慶クラス担当)3年
・東京のインターナショナル幼稚園にてスクールマネージャー3年
・公立中学校英語科教諭4年
・小中学校のALT(外国籍英語指導者)の補助、英語通訳(現在)
◇資格
・TOEIC 880点
・英検準1級
◇海外渡航経験
留学経験はありませんが、インターナショナル幼稚園でのスクールマネージャー時代は、同僚の先生はみんなネイティブ。
日本人スタッフも生徒もオールイングリッシュだったため、海外のような環境で勤務していました。
◇自己紹介
こんにちは!ライターの横石あいです。留学経験はありませんが、日常英会話は問題なし!
今まで英語に関わる仕事にかかわりながら、英語力を磨いてきました。
こちらの記事では、30年以上の英語学習歴を活かして「今日から使える英語フレーズ」をわかりやすく解説しています。
ネイティブキャンプさんのような学習ブログやオンライン英会話を利用すれば、ネイティブと会話できるほどの英語力は身に付きますよ!
一緒に英会話力アップを目指しましょう。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.