英語学習者がぶつかりがちな壁の1つが冠詞。「a」や「an」、「the」など複数あるので、どのように使えば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
「a / an」は不定冠詞、「the」は定冠詞と呼ばれており、それぞれ違いがあります。文章によって使い分けないと不自然な響きになってしまうので注意が必要です。
そこで今回は、冠詞の使い方を基礎から学んでいきましょう。「a」・「an」・「the」の正しい使い分けがわかる内容になっているので、ぜひ参考にしてください!
冠詞の使い方について
冠詞は「不定冠詞」と「定冠詞」の2つに分けられ、以下のような違いがあります。
定冠詞:特定されている名詞に付ける「the」
それぞれ詳しく見ていきましょう。
aとanの使い分け
まずは「a」と「an」の使い分けです。
「a」と「an」はどちらも不定冠詞と呼ばれ、特定されていない単数の名詞(1つの〜)に付けます。
特定されていない名詞とは、一般的なものや、聞き手が知らないもの、あるいはまだ具体的に指定されていないもののこと。
例えば、「I want to buy a car.(1台の車が欲しい)」という文章を見てみましょう。この場合、どの車を買いたいかは特定されていないので、「a car」のように不定冠詞を付けます。
不定冠詞を付ける名詞が、母音(a、e、i、o、u)から始まっている場合は「an 名詞」、子音(a、e、i、o、u以外)から始まっているのであれば「a 名詞」を使います。
a 名詞
a book、a dog、a chairなど、数えられる名詞(可算名詞)の単数形、かつ子音始まりの単語。
通りで一匹の(とある)犬を見かけました。
私はパーティー用に(とある)新しいドレスを一着買いました。
メモを取るために一本の鉛筆が必要です。
机の上に本が一冊あります。
an 名詞
an apple、an elephant、an hour(スペルは「h」だが音は母音)など、数えられる名詞の単数形、かつ母音始まりの単語。
彼は俳優です。
少なくとも1日1個りんごを食べます。
今日は雨が降る予定です。傘を一本持っていったほうが良さそうです。
私たちはビーチで最高のひと時を過ごしました。
theの使い方
次に「the」の使い方です。
「the」は定冠詞と呼ばれており、すでに言及された名詞や、特定のことやものに付きます。
すでに言及された名詞につく「the」
「a / an」と「the」の対比を、以下の文章で見てみましょう。
昨日、とある新しいカフェに行きました。
そのカフェはとても良かったです。
この時点では聞き手はどのカフェかわからないので、「a new cafe」となります。
しかし、一度会話の中で言及されれば特定のことと見なされるので、それ以降は「the cafe」のように「the」を付けるのが基本です。
昨日、書店で本を買いました。その本は、冒険に行く男の子についてです。
昨晩、夕食にレストランに行きました。そのレストランからは素晴らしい市街地の景色が見えました。
友達には「ミミ」という名前の猫がいます。その猫は庭で遊ぶのが好きです。
※上記の例文は全て「the 名詞」を「it」にすることも可能です。
特定のことやものににつく「the」
また、以下のような種類に属する特定の名詞には、一般的に「the」を付けて使います。
常識的にそれしかないもの
the sun(太陽)、the moon(月)、the sky(空)、the earth(地球)
太陽が沈んでいます。
空を自由に飛べたらなぁ。
地域や河川、海洋などの名称
the Sahara Desert(サハラ砂漠)、the Amazon River(アマゾン川)、the Pacific Ocean(太平洋)、
サハラ砂漠ってどんな感じですか?
昨年、アマゾン川に行きました。
複数形になる国名
the United States(アメリカ合衆国)、the Netherlands(オランダ)、the Philippines(フィリピン)
アメリカ合衆国の大統領は誰ですか?
フィリピンに行ったことがあります。
states、kingdom、republicが付く国名
the United Kingdom(イギリス)、the United States of America(アメリカ合衆国)、the Islamic Republic of Iran(イラン)
かつてイギリスに住んでいました。
イランは西アジアに位置しています。
最上級の名詞
the best(最高の)、the worst(最悪の)、the biggest(最大の)、the smallest(最小の)
それは史上最高のライブでした!
それは私が犯した最大のミスでした。
無冠詞とは
無冠詞は、「a / an」や「the」といった冠詞を、名詞の前に付けない形のことを指します。一般的な名詞や固有名詞、またはある程度限定された名詞などが該当します。
以下は、冠詞を付けない名詞の例です。
cars
books
flowers
water
milk
sugar
Tokyo
John
Japan
Monday
summer(どの夏かを特定している場合は「in the summer」のように定冠詞は付く)
swimming
running
reading
冠詞の注意点
最後に、冠詞を使う際の注意点です。
冠詞が付く・付かないで意味が変わるケース
例えば、「chicken」という単語は、冠詞の有無で以下のように意味が変わります。
chicken:鶏肉
もし「鶏肉を食べました」を、「I ate a chicken.」と言ってしまったら大変。「1羽のニワトリを食べました」という意味になり、とても気味の悪い響きなので、注意が必要です。
冠詞の位置が通常の文章と違うケース
基本的に冠詞は、名詞や名詞の修飾語の前に付きます。
しかし、以下のようなケースでは、通常とは異なる位置に付くので注意が必要です。
「the」+ 名詞の前に付ける単語(all, both, halfなど)
全ての生徒がそのテストに合格しました。
その男性たちはどちらも医者です。
ケーキは半分まだ冷蔵庫に残っています。
冠詞の前に付ける単語(half, quite, such, whatなど)
かなりの数の友人が英語を話せます。
クラスの半数の生徒が今日は欠席しました。
このレシピ通りにするのであれば、砂糖の量を2倍にする必要があります。
そのような花はなかなか見つかりません。
何と素晴らしい眺めでしょう。
まとめ
今回は冠詞の使い方の基本を解説していきました。一見難しく見えますが、それぞれ理解していれば、使い分けられるでしょう。
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◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.