「手伝って!」英語でお願いしたいときのフレーズを場面別で紹介!

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旅行中に重い荷物を持って移動しているときや、友達になにか頼みごとがあるとき、家族に家事の手伝いをしてもらいたいときなど、誰かの助けを借りたい場面はよくありますよね。

今回は「手伝って!」とお願いをしたいときに使う英語フレーズを場面別にご紹介します。

「手伝って」の英語表現

なにかを手伝ってほしい時に使う英語表現はいろいろあります。

同じ「手伝ってほしい」という内容でも、小さな子供が「ママ、手伝って!」というときと、ビジネスシーンなどで丁寧に「手伝っていただけますか?」と伝えたいときには言い回しが違ってくるのは当たり前のことですよね。

<例文>

Mom, help me!

ママ、手伝って〜!

Would you mind helping me?

手伝っていただいてもよいですか?

「手伝う」を意味する単語としては “help”(助ける)がよく使われますが、他にも ”give 〜 a hand”(〜に手を貸す)といった表現や、“Can you 〜?”(〜してくれますか)などの疑問文を使った表現などもあります。

実際によくあるシチュエーション別に、「手伝って」を意味する英語表現を詳しく見ていきましょう。

友達などに気軽にお願いする時

友達や仲の良い同僚など、カジュアルな会話の中で助けや手伝いを求める時には ”Can you” や ”Will you” を使った疑問文がよく使われます。

”Can you” と ”Will you” はどちらもカジュアルに依頼をするときに使われます。厳密には ”Can” は「可能かどうか」、”Will” は「やる意志があるかどうか」を確認するときに使うのですが、実際にはそれほど区別なく使われています。どちらかといえば  ”Will you” の方がよりカジュアルな表現になります。

<例文>

Can you help me?

ちょっと手伝ってくれない?

Will you help me with my homework?

私の宿題、手伝ってくれない?

”Can you” や ”Will you” のあとには、「助ける」や「手伝う」を意味する次のような表現が続きます。

①give + 人 + a hand : ”人” に手を貸す、”人”を手伝う

<例文>

Can you give me a hand with these boxes?

この箱を運ぶのを手伝ってもらえませんか?

Can you give me a hand moving  these boxes?

この箱を運ぶのを手伝ってもらえませんか?

②help+人+ with + 名詞/動名詞 : ”人” が <名詞/動名詞> するのを手伝う

<例文>

Can you help me with my hair?

私の髪(のセット)を手伝ってくれない?

Will you help me with looking for a job?

仕事探すの手伝ってくれない?

③help + 人 + 動詞(原形不定詞) : ”人” が 〜 するのを手伝う

<例文>

Can you help me tie my hair?

髪を結ぶの、手伝ってくれない?

Will you help me look for a job?

仕事探すの、手伝ってくれない?

③の ”help” を使った表現については、動詞の前に “to” をつけて ”help to do” の形で使っても間違いではないとされています。

<例文>

Can you help me tie my hair?

髪を結ぶの、手伝ってくれない?

Can you help me to tie my hair?

髪を結ぶの、手伝ってくれない?

ただ、アメリカ英語の日常会話では省けるものは省いて表現する傾向があるため、 “to” はつけずに動詞の原形不定詞だけが使われることが一般的です。

”Can you” や ”Will you” を使った疑問文以外にも、次のような短くてシンプルな言い回しで「手伝って!」という意味を表現することもあります。

<例文>

I need your hand.

ちょっと手伝ってもらいたいんだけど。

I need your help.

ちょっと手伝ってもらいたいの。

”I need 〜” という文章は「〜が必要です」と訳されますが、意味としては「〜が必要な状況なので、お願いしても良い?」という風に助けや手伝いを依頼していることになります。

ほかにも、誰かの手伝いを必要としている状況では「相手を助けるための親切な行為」という意味をもつ ”favor”という単語を使った表現がよく使われます。

”do + 人 + a favor” という組み合わせは、直訳すると「(人)の助けになるような親切な行いをする」という表現になります。実際に使われる場合の意味としては「(人)を助ける/(人)のお願いを聞く」になります。

<例文>

Can you do me a favor?

ちょっとお願いしても良い?

”favor” を使った依頼の表現は日常英語でよく登場するので、さらに省略されて ”Can you” の無い形で使われることもしばしばあります。ただ、 ”Can you” のない形には命令形のニュアンスがあり、「やってください」というよりは「やってよ!」といったカジュアルな雰囲気が強くなります。

<例文>

A:Oh, Lisa, do me a favor. Can you open the door for me?

B:Sure!

A:あ、リサ、ちょっとお願いしていい?ドアを開けてほしいんだけど。

B:もちろん。

”Can you do me a favor?” は相手が自分に ”favor” (助けになるような親切な行為)をしてくれるかどうかを聞く言い方ですが、視点を移動して、自分が相手に ”favor” を依頼してもよいか、という言い方で質問する言い方が ”Can I ask you a favor?” です。

<例文>

A:Can I ask you a favor?

B:Sure. What is it?

A:ちょっとお願いしてもいい?

B:いいよ。何?

短くてシンプルな言い回しといえば ”help me!” という表現もありますが、 ”help me!” は「手伝って」というよりは「助けて」というニュアンスのほうが強く伝わる傾向があります。

<例文>

Somebody help me!

誰か助けて!

なにかトラブルに巻き込まれたり事故にあったりしていて、今すぐ誰かの助けが必要な場合であれば、躊躇なく使いましょう。

丁寧にお願いするとき

街中で見知らぬ人に道を聞くときなど、友達や家族より心理的距離のある相手に対して丁寧にお願いをしたい場合には ”Could you” や ”Would you” を使うと便利です。

”Could you” や ”Would you” は、意味としては ”Can you” や ”Will you” と同じなのですが、より丁寧な表現になります。

英語には丁寧語や敬語表現がないといわれることもありますが、敬意を表したい場合には”Can you” や ”Will you” ではなく ”Could you” や ”Would you” を使うなどして丁寧さを表現します。

<例文>

Can you help me?

ちょっと手伝ってくれない?<カジュアル>

Could you help me?

手伝ってくれませんか?<丁寧>

「ちょっと手伝ってもらえますか?」という風に「ちょっと」というニュアンスを加えたい場合には、最後に ”for a second”(ちょっとの間)という表現を追加するとよいでしょう。

<例文>

Could you help me for a second?

ちょっと手伝ってもらえませんか。

ビジネスの場でお願いする時

ビジネスシーンでは、日常会話よりも丁寧な表現を求められることがしばしばあります。

とはいえ、基本的には友人や家族につかうカジュアルな言い方を丁寧な言い回しにすることで対応ができます。

たとえば、 ”Can you do me a favor?” という表現で「相手が自分に ”favor” (助けになるような親切な行為)をしてくれるかどうか」を聞くことができ、「お願いしても良い?」という意味になると前述しました。この表現を丁寧に言い換えると次のようになります。

<例文>

Can you do me a favor?

ちょっとお願いしても良い?

Could you do me a favor?

お願いしてもいいですか?<丁寧>

I was wondering if you could do me a favor.

お願いさせていただけたらいいなと思っているのですが。<とても丁寧>

Would you mind doing me a favor?

お願いさせていただいてもよいですか?<とても丁寧>

”I was wondering if you could ~” は「~していただけないでしょうか?」という意味で、「お願いしたいことがあるんですが・・・」と丁寧に依頼をするときにぴったりの英語表現です。

<例文>

I was wondering if you could help me.

手伝っていただきたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?

また ”Would you mind 〜ing ?” という表現は、”mind”(気にする、嫌がる)という動詞を使って「あなたは〜するのが嫌ですか?」と聞くことで遠回しに依頼をする言い方です。これも「〜していただいてもよいですか?」と相手の都合や意向を確認しながらお願いをしていく言い方ですので、丁寧な雰囲気が伝わります。

<例文>

Would you mind helping me?

手伝っていただくことはできますか?

”Would you mind helping me?” であれば、直訳すると「あなたは私を助けることがお嫌でしょうか?」と質問していることになります。ただ、実際に伝えたい内容としては「もしお嫌でなければ、私を手伝っていただけませんか」とお願いしていることになるのです。

なお、この質問を相手にされた場合には、返答に気をつけなければなりません。なぜならば、英語の文章と日本語訳が逆の意味になっていることがあるからです。次の例文を見てください。

<例文>

Would you mind helping me?

手伝っていただくことはできますか?

(直訳:あなたは私を手伝うのがお嫌ですか?)

Yes, I would.

はい、嫌です。

”Yes" で答えてしまうと、”Would you mind helping me?”=「私を手伝うのを気にする、嫌がりますか」という質問に「はい、嫌がります」と答えていることになるのです。

「丁寧に依頼をされているな」と感じて、日本語の感覚で「いいですよ、手伝いますよ」と言おうとして ”Yes” と答えると、手伝うのを断っていることになります。「手伝いますよ」と答えたいときには、次のように言いましょう。

<例文>

Would you mind helping me?

手伝っていただくことはできますか?

(直訳:あなたは私を手伝うのがお嫌ですか?)

No, I wouldn’t.

いいえ、嫌ではありません。=手伝いますよ。

No, not at all.

全然大丈夫ですよ。=もちろん手伝いますよ。

Of course not.

嫌なわけないですよ。=もちろん手伝いますよ。

自分が ”Would you mind helping me?” という表現を使って丁寧に依頼した場合にも、”Yes" で答えが返ってきたら断られているということですので、間違えないようにしてくださいね。

「手伝って」の英語表現 まとめ

いろいろな場面ごとに、「手伝って」を意味する英語表現を紹介してきました。

日常生活でも、ビジネスシーンでも、誰かの手を借りたい場面はよくあるものです。それぞれのシチュエーションや相手に応じた英語表現ができると、コミュニケーション面で良いだけでなく、自分がトラブルや窮地から脱することもできます。

自分が覚えやすいものから使い始めて、だんだんと色々な表現のバリエーションを増やしていってくださいね!

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