英会話の練習や英語学習をしているみなさんは、「faith」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「なんとなく見たことはあるけど、使い方はよくわからない」「宗教や信仰といったイメージがある」といった人は多いかもしれませんね。
実際「faith」は信仰について話す時に使われる単語ではあります。しかし、それ以外でもさまざまな使い方をすることもあるんですよ。
そこでこの記事では、「faith」という英単語と、それに似た「faithful」についてその意味や使い方をご紹介します。意外と日常会話の中で使いやすい単語ですから、ぜひマスターして使ってみてくださいね。
「Faith」の基本的な意味
「Faith」という言葉を英和辞典で引くと、以下のような日本語が出てくるでしょう。
•信用
•信念
•信条
•信仰
•神、または特定の宗教に対する強い信頼・信仰
(引用元:https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/faith)
また「faith」は、単に「信じている」というよりは、もっと強く信じる気持ちを表現しています。
ちなみに発音をカタカナで書くと「フェイス」となりますが、カタカナ読みをすると「face」と言っていると思われてしまうかもしれません。英会話上で「faith」を使う時には、最後の「th」の発音に気を付けてみてくださいね。
Faithfulの意味とは?
「Faith」によく似た単語で「faithful」というのを見たことがある人もいるでしょう。
「Faithful」は「faith」の形容詞。「Faith」が形容詞になると、以下のような意味を持ちます。
•信頼できる
•人を裏切らない
•信心深い
•浮気をしない
•忠実な
•自分の夫、妻、パートナーが「faithful」である場合、彼または彼女は他の誰とも性的な関係を持っていないことを意味する
(引用元:https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/faithful)
また、それが恋愛や婚姻関係にある相手に対する話であれば、「浮気をしない」という意味にもなります。
どちらの意味でもよく使われますが、「faithful」である人物が恋愛関係、または婚姻関係にある人なら「浮気をしない」という意味になります。
どちらかというと「faith」よりもこちらの「faithful」の方が日常会話でよく使われます。こちらも併せて使い方を覚えておきましょう。
「Faith」の使い方を例文で覚えよう!
ではここからは「faith」の使い方を例文とその対訳とともにご説明していきます。
「信頼」「信用」をあらわすfaith
I don’t have faith in vaccines. I don’t think it works.
私はワクチンを信用していません。効果があると思えないんです。
You should have faith in your husband! He’s your life partner.
旦那さんを信頼するべきだよ!彼はあなたの人生のパートナーなんだから。
「信頼」だと「trust」という単語が浮かぶ人もいるかもしれませんが、「faith」は根拠などはなく、ただ絶対的に信頼を寄せるような意味を持ちます。
つまり、例文1で「ワクチンを信用しない」と言っている人は「根拠もないのに信用しない」というニュアンスをもたせているのです。ですから、信用し得る根拠を提示されれば、意見を変える可能性もあるというわけです。
そして例文2では、話者はパートナーである旦那さんのことは、何でもいいから信頼しなさい!と言っています。これを言われた相手は、わけもなく旦那さんの浮気を疑ったり、素行の悪さを疑ったりしているのかもしれませんね。
「信仰」「信念」をあらわすfaith
My sincere faith in God will never change.
私の神への誠実な信仰心は、これからも変わることはありません。
Japan is a multi-faith country.
日本は他宗教な国です。
I don’t lose faith even in a difficult time.
困難なときでも信念を失いません。
例文1は神への信仰、および信仰心のことを言及しています。例文2は、「faith」を「宗教としての信仰」という意味で使っている例です。
例文3は、これだけでは宗教に関連する信仰心なのか、それとも自分の持つなんらかの信念なのかはわかりませんが、何かしら信じているものを失わないという意味です。
こうした形で「faith」が使われた場合は、前後の文脈やその人の宗教的な背景から、どういった「信仰」「信念」のことを言っているのかを、読み取る必要があります。
「Faithful」の使い方
「Faith」の形容詞である「faithful」についても、使い方を解説していきます。こちらも日常会話でよく使われる表現ですから、ぜひ覚えておきましょう。
He said it was difficult to be faithful to his wife.
彼は「妻に誠実でいることは難しい」と言っていた。
You should be more faithful to yourself.
あなたはもっと自分に忠実であるべきです。
また例文2はニュアンスをお伝えするのが難しいですが、日本語で言えば「自分の気持ちに忠実である」「自分に誠実であれ」という感じでしょうか。自己愛を持ちなさいと翻訳することもできるかもしれません。(自己愛は通常self loveと言います)
例文2のように使われる「faituful」は日本語で覚えるよりも、たくさん英文に触れてニュアンスを掴んだ方が理解しやすいと思いますから、英語学習の中でもし「faithful」が使われている場面を見たら、ちょっと注目してみてくださいね。
まとめ
今回ご紹介した「faith」と「faithful」は、ちょっと捉えづらいところもある表現ですが、日常会話でよく使われる表現のひとつです。
英語の歌詞などにもよく出てくるので、音楽が好きな人は「faith」や「faithful」が使われている曲を探してみても良いですね。発音の確認にもなりますから、ぜひ曲を探してみてくださいね。
また、会話の中で「faith」や「faithful」を使いたくなったら、ぜひネイティブキャンプのレッスンで!講師たちに発音をチェックしてもらうのもおすすめですよ。

◇経歴
英日翻訳・校正、英会話講師など
イギリスの現地企業にて就業経験あり
◇資格
TOEIC935点
英検準1級
ケンブリッジ英検FCE合格
◇海外渡航経験
イギリス5年弱、グアテマラ6ヶ月、合計49ヶ国に渡航歴あり
◇自己紹介
国内外で活動するWebライター兼翻訳者です。これまで手がけた記事は数千件以上。翻訳経験は通算5年位になります。コロナ禍前は世界中を旅をしながら仕事をするノマドワーカーをしておりました。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.