【和製英語】カンニングは英語で何という?使える英語表現もご紹介

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今回は、和製英語であるカンニングについてご紹介していきます!

実は、生徒が他の生徒のテストの答案などを盗み見るなどするカンニング、英単語としてはあるものの、日本人が使うその意味とは違ってきます。

つまり、和製英語なのです。
今回は、正しい英語と、関連表現について解説していきますね。

カンニングは英語でcheat

カンニングは、英語でcheatと言います。「チート」と発音します。これは動詞として使われるので、日本語のように名詞と勘違いしないように注意してくださいね。

cheatは、カンニングの他に「だます」や「浮気をする」などの意味も持っています。必ずしも「カンニングをする」と訳すわけではないことに注意しておきましょう。

ゲームやネットに触れている人ならば、チートというとゲームのプログラムを不正に変えてしまう行為や、ゲームやアニメなどのキャラの能力が強すぎることを思い浮かべるかもしれませんね。

このようなネットスラングに関しても、本来の英語であるcheatとは意味が微妙にずれています。そのため、英語として覚えるなら和製英語の意味につられないようにしなければいけません。

ウェブ上では(ネットスラングとしては)、ゲームのプログラムを不正に改変する行為をチート行為と呼んだり、あるいは、ゲームやアニメの中で能力が突出しすぎているキャラクターをチートキャラと言ったりする場合があります。

これも本来の英語の cheat とは微妙に意味が違っている要注意表現といえます。

では、以下で例文をいくつか作ってみたので、cheatの使い方を具体的に学んでいきましょう!

If you cheat again, I will ring your mother, OK?
「もしまたカンニングしたら、君のお母さんに電話するからね、わかった?」

動詞として使うcheatなので、使うとしたら主語の後ですね。構成は簡単にできるので、あとは自分がテストを受けている最中のことや、資格試験に挑戦することを想像してシチュエーション設定をしてみましょう。

I’ve heard that two boys got caught cheating while having an entrance exam in South Korea.
「韓国で、入試の最中にカンニングした男子生徒2人が捕まったって聞いたよ」

小テストでのカンニングもされた側からすれば腹立たしいものですが、特に受験となるとカンニング行為は許されないもの。

国によって受験システムは異なるので、英語を学んでいるなら他の国の教育事情を知るのもおすすめです。

塾は欧米にはほとんどないなど、文化面も知れると会話をする際にどう説明するか事前準備もできますからね。

You know, cheating makes your future bad.
「わかってると思うけど、カンニングしたら自分の未来が暗くなるんだからね」

こちらmake ABの形をとった例文です。
「AをBにする」という意味になります。

ただ、和訳するときには物が主語の場合自然な日本語にならないことが多いので、意訳をしてナチュラルな訳を目指してみてください。

Did you know that he was cheating on his partner?
「彼が浮気してたって知ってた?」

cheatが「浮気をする」という意味も持っているので、最後にこんな例文を用意してみました。

「パートナーに対して」という文があるので、ここからcheatをカンニングという意味として捉えるのはおかしいと気付きます。文脈を見て、どの訳が適切か判断しましょう。

カンニングは和製英語

では、日本人が普段使っているカンニングにはどのような意味があるのでしょうか。和製英語ですが、一応カンニングという英単語自体はあります。

カンニングは、おそらく英語のcunningから来ているのだろうと言われています。cunningには、「ずるい」「狡猾な」などの意味があります。

英和辞典を引いてみましょう。

cunning
名:ずるさ、悪賢さ、狡猾さ、抜け目のなさ
   〈和製英語〉カンニング 【標準英語】cheating
形:ずるい、悪賢い、狡猾な、抜け目のない、精巧な

しっかりと、カンニングについては和製英語と書かれていますね。

確かにテスト中のカンニングはずるいですが、この単語そのものがカンニング行為を指すわけではありません。ですから、意味が合っているとは言えないのです。

英英辞書を引くと、cunningについては次のように説明されています。

The quality or skill of being clever at planning something so you get what you want, especially by tricking other people

意味はわかったでしょうか。

英文を見てみると、ところどころにclever「賢い」という単語が出てきますよね。ですから、cunnningは「狡猾な」という意味を、ある意味賢いと表現するような単語と捉えるのが正解です。

上記の英文中で使われていた単語のうち、覚えておきたいものを抽出しておきました。これを元に読み解いてみましょう!

• Clever:賢い
• Especially:特に
• Tricking:(人)を騙す
• Cleverly:巧みに
• Particular:特定の
• Purpose:目的

cheatを使った英語表現

cheatをもう少し掘り下げると、ぜひとも以下の単語はセットで覚えてもらいたいなと思いますね。

「cheat on(またはin)an exam」

「カンニングをする」という動詞は覚えたけれども、その後を上手く続けることができなかったり、語順で迷ったりすることがあると困りますよね。

そんなときは、ひとつの英単語のセットを塊として覚えると良いです。意味を変えたければその中の単語を変えれば良いだけなので、もう語順で迷うことはありません。

特に、前置詞は迷うところなので、丸っと暗記してしまった方がわかりやすいですよ!

カンニングの関連英語

カンニングは英語でcheatですが、和製英語の元となったcunningにも焦点を当ててみたいと思います。使い分けがしっかりできるようになるためには、両者とも自分で他人に解説できるようになっておきたいものです。

まずは、cunningを使ったこちらの英文を見てください。

He did a cunning in the test.

こちら、どんな意味になると思いますか?

もし、和製英語の方で理解しているならば、きっと多くの人がこう訳すでしょう。

「彼はテストでカンニングをした」

しかし、もう皆さんはcunningの意味がカンニングではないことを知っています。となると、本当の意味はこちら。

「彼は見事に試験問題を解いた」

cunning は形容詞で、「ずる賢い、狡猾な」という意味がありましたよね。ですから、上記の例文は問題をずる賢くも解いたと訳すべきなのです。

和製英語に引っ張られるとミスをしてしまい、別の意味を持たせてしまうので注意しなければなりませんね。むしろ逆の意味に近くなってしまいます。

cheatと似たようなフレーズ

「カンニングをする」と言いたければ、英語ではcheatを使うのでした。しかし、似たような意味なら他にもあります。
類義語として覚えて、効率よく暗記してしまいましょう!

ご紹介したいのはcrib、cribbingです。

意味は、「カンニング」や「盗作」ですね。英文を作るのであれば、カンニングとわかりやすいように関連用語のexamなどの単語を付けてみてください。

文脈上わかりきっていることであれば不要ですが、相手に伝わりにくいかもしれないと思った時に付けると良いですね。

ちなみに、カンニングペーパーはcrib sheet、cribと言ったりもします。動詞であり、名詞としても使えるので語順のどこに置かれているかで品詞を判断しましょう。

さらに、cribはカンニングというより、柵のついたベビーベッドという意味もあります。
ですから、カンニングという意味として使うときにはテストを表す単語を付随した方が良い場合もあるわけです。

では、カンニングという意味として使うcribを、例文の中に落とし込んでみましょう。

The news said that a member of ABC was expelled from school for cribbing in the exam.
「ABCのメンバーのうちのひとりが、テストでカンニングして学校を退学になったってニュースで言ってた」

なぜ退学になったのか、それをforの後で解説している文章です。

前置詞の後の動詞はing形になるので、cribもcribbingとなります。bが増えていることにも注意しておきましょう。

Did you use a crib in your math exam?
「数学のテストでカンニングペーパーを使ったの?」

カンニングペーパーのことをcribだけで表せるのでしたね。これは名詞ですから、冠詞のaを付けています。

カンニングの英語表現 まとめ

カンニングは、和製英語と知らずに使ってしまうと別の意味で伝わってしまいます。

ネイティブスピーカーに首をひねられることのないよう、「カンニングをする」は英語でcheatということ、cunningは「ずるい」「狡猾な」という意味であること、この2つをしっかりと押さえておきましょう。

最低限ここができれば、リスニングもスピーキングも正解となる単語がわかるはずです。

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