「寛大」を英語で言うと?寛大にあたる英語表現をご紹介!

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日常の会話の中で「あの人は寛大だ」「あの人は心が広い」なんて言うこともあるでしょう。

では、それを英語で表現することはできるでしょうか。日本語では言えても、英語だとどう表現して良いかわからない人もいるかもしれませんね。

そこでこの記事では「寛大」にあたる英単語・英語表現についてご紹介していきます。例文を用いて使い方も解説するので、これを読めば英語で「寛大」が言えるようになるはずですよ。

「寛大」の意味とは?

自分が表現したい「寛大(かんだい)」にあたる的確な英語表現を知るには、まず日本語の「寛大」という語彙がどういう意味なのかを噛み砕いておくと良いでしょう。

「寛大」の意味は各辞書で下記のように説明されています。

『度量が大きく、思いやりがあり、むやみに人を責めないこと。また、そのさま。』
(参考:goo辞書 https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%AF%9B%E5%A4%A7/

『心が寛ひろく大らかであること。他者の罪や落ち度、異論などを無闇に咎め立てしないこと。』
(参考:ウィクショナリー https://ja.wiktionary.org/wiki/%E5%AF%9B%E5%A4%A7

つまり、心が広くて人のことを責めない人やその態度が「寛大」と言われるようですね。また器が大きいとも言い換えれそうです。

英語で「寛大」を表現したい時には、この日本語の意味もしっかり覚え、自分が表現したい寛大がどういう意味なのかも意識してみましょう。

「寛大」にあたる英単語・英語表現

では、「寛大」と言いたい時にはどんな英単語・英語表現を使えば良いのでしょうか。

「寛大」に対応する英単語・英語表現はたくさん考えられますが、下記が代表的な語彙の一覧です。

• Kind
• Tolerant
• Generous
• Have a big heart/ big-hearted
寛大という言葉はさまざまな日本語に言い換えられるため、非常に多くの英単語・英語表現が「寛大」として使えるのですが、今回は日常英会話の中でも使いやすいこちらの4つに限定し、その意味や使い方を解説していきます。

Kindやbig heartなど、簡単な言葉を使った表現でも「寛大」を言い表すことができるので、英語初心者の人でもとっつきやすいでしょう。

「寛大」にあたる英語表現の意味と使い方

ここからは上記で挙げた「寛大」にあたる4つの英単語・英語表現のそれぞれの意味や使い方を英語例文・フレーズとともにご紹介します。

Kind

「Kind」を英和辞典で調べてみると、「優しい・親切な・思いやりのある・寛容な」というような言葉が出てきます。

「寛大」の意味に「思いやりがある」という言葉が出てきますし、「寛容」は寛大の類語であることからも、「kind」が「寛大」という言葉を表現する英語として使えることがわかるでしょう。

「優しい」というイメージがある英単語なので、「寛大」の中でも優しさを特に強調したい時や、下記でご紹介する他の語彙が難しく感じる時には、「kind」を選ぶといいでしょう。

My boss always forgives everyone’s mistakes. He is so kind.
私の上司は、いつもみんなの失敗を許してくれます。とても寛大な人です。
上記の日本語訳は、「優しい」と言い換えても良いですが、みんなの失敗を許してくれるような上司は「寛大」とも言えますね。こういった場合には、「kind」を使っても、ちゃんと「寛大」のニュアンスが出ます。

ですが例えば、以下のようなシチュエーションだと、「kind」を「寛大」と訳すのには適していません。

My sister always cares about others. She is so kind.
私の妹はいつも他人のことを気にしています。彼女はとても優しいです。
上記の例文の場合は、彼女は確かに優しく思いやりがありそうですが、「心が広い」とは離れてしまいます。「Kind」は寛大さを表すことができる言葉ですが、必ずしもいつも「寛大」とイコールになるわけではありません。

Tolerant

「Tolerant」は「寛大」を代表する英単語のひとつ。

英語辞典でも、tolerantを引くと「寛大な」という言葉が出てきます。ちなみに名詞だと「tolerance」となります。反対語は「intolerant(寛大・寛容ではない)」で、こちらもよく使われるので、一緒に覚えておきましょう。

My boss is so tolerant that he never gets upset about our mistakes.
私の上司は寛大で、私たちのミスに腹を立てることはありません。
こちらはkindでも使った例文と少し似ていますが、「tolerant」を使う場合は「寛大」という意味にしかなりません。これは「tolerant」自体が寛大さ・寛容さを表す英単語だからです。
My mother is tolerant of my father’s bad habits. I wonder how she managed to get such a tolerance.
私の母は父の悪い癖に寛大です。どうしてあんなに寛大になれたのだろう
こちらの例文のように「〇〇に寛大」と言いたい時には「tolerant of + 名詞」という形をとります。

この例文の後半には、名詞の「tolerance」も入れています。名詞の場合は「寛大さ」という感じになりますから、この文章を直訳するなら「どうやってあんな寛大さを手に入れられたのだろう」となりますね。

Generous

「Generous」も「tolerant」と並び、「寛大」にあたる英単語を代表する言葉です。

ただ、tolerantとは違い「気前が良い・太っ腹・惜しみない」という意味で使われることもあるので、使う時や意味を取る時には前後の文脈にも注目しましょう。

ちなみに英和辞典を引くと「寛大な・心の広い」という言葉も出てきます。

My father is a generous person. He is always willing to help others.
私の父は寛大な人です。いつも喜んで人を助けています。
この文章だと、誰のことも惜しみなく助ける「寛大な人」とも言えますし、「気前が良い」というニュアンスも含まれていますね。このあたりが、「generous」と「tolerant」の違いです。

「寛大」と言いたい時には、どちらかというと「tolerant」の方がしっくり来ると思うのですが、優しさや人に対する惜しみなさ、気前の良さなどのニュアンスを乗せたいなら、この「generous」を使うのが良いでしょう。

Have a big heart/ big-hearted

こちらの表現は「寛大」という意味で非常に使いやすい表現ですし、日常英会話でもよく出てきます。

各単語を直訳すると、「大きな心を持つ」「心が大きい」となりますから、ニュアンスもつかみやすいでしょう。日本語で言うなら「心が広い」にとても近い言葉です。

You have a big heart! I’ve never seen someone who is so tolerant and kind to the others.
あなたは本当に心が広いね!こんなに他人に寛大で優しい人は見たことがないよ。
「have a big heart」だけでも「寛大」と訳せることもありますが、他の単語とは別の表現ですから、こんな風に今回ご紹介した「tolerant」や「kind」と一緒に使うこともできます。

My grandma was a big-hearted person. She was always forgiving even when people treated her in an unfriendly way.
私の祖母は心の広い人でした。人が無愛想に接しても、いつも寛大に許していました。
big-heartedは形容詞なので、こんな風に使います。ちなみにこの例文に出てきている「forgiving」も「寛大な」として使える単語ですが、こちらは人の非礼や無礼、過ちに対して寛大という意味に限定されます。

まとめ

「寛大」を言い表せる英単語・英表現はまだ他にもありますが、ひとまず今回ご紹介したものを覚えておけば、日常英会話は十分こなせます。

「寛大」と言いたくなったら、今回ご紹介した表現を思い出して使ってみましょう。

いっぱい練習したい時には、ぜひネイティブキャンプの講師たちと練習してみてくださいね。

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