英語には同じ意味を持つ別の英単語というものがたくさんあります。
その英単語の意味を深堀し、使い方を理解するのは英語学習においてとても重要なことです。
今回、そんな英単語の中からピックアップするのは「女性」という意味を持つ英単語です。
「女性」を表す英単語はいくつ思い当たるでしょうか?
この「女性」を表す英単語は、woman/girl/ladyと3つあります。
それぞれの意味は共通して「女性」ですが、使い分けや使い方を知っておくことで英会話力をグッと向上させることができるかもしれません。
今回はそれぞれの英単語について、意味・使い方・例文をご紹介していきます。
相手に伝えたいニュアンスに対してどの単語を使うべきなのか、しっかり知識を深めて今後の英語学習に役立てていきましょう。
woman girl lady の違い
冒頭でご紹介した「女性」を表す英単語の4つの違いを学んでいきます。
Woman/(成人した)女性・婦人・女性・女らしさ・妻
girl/(成人していない)女性・女の子・娘・未婚の女性・(女性の)恋人
lady/貴婦人・淑女・婦人・女性・女性侯爵の敬称・侯爵令嬢への継承
まずはざっと英和辞書に載っているであろう意味を、単語ごとに挙げてみました。
この意味を見ると、どことなく違いが分かるような気がしませんか?
学習する上で使い分けする時に一番分かりやすい・覚えやすい分け方としては、
womanは成人した女性に対して使い、girlは未成年の女性に使うという所でしょうか。
ladyは日常の会話で使うことが滅多にないかもしれないですが、ladyに関しては、丁寧な言い方で「女性」を表す場合があるので場合によっては使われていることも。
詳しい理由はこの後の項目で詳しくお伝えしますが、意味の中にあるようにladyは貴族の方や皇室の娘など位の高い女性の貴族の方の継承で使うことが多いということ。
もう1つ耳にするのは、エンターテインメントで使われる「Ladies and Gentlemen」などは「(お集まりの女性も男性も含めた)皆さま!」という意味なので、あまりここで性別を注視した意味では使っていません。さらに、昨今はあまり使われなくなってきているとか。
そして次に行く前に「女性」「女子」「女の子」この3つの日本語を並べてみました。
この3つの日本語をみて、だいたいどれくらいの年齢を思い浮かべますか?
今回の内容を知識として学んでいくとき、この3つの単語の年齢層が曖昧だと混乱してしまうかもしれませんので、あらかじめある程度年齢の定義しておきたいと思います。
人それぞれ、いくつまでを「女子」や「女の子」と呼ぶのかは違うと思いますが、ある程度定義しておく方が分かりやすいと思いますので、この記事では「女性」を18歳以上、「女子」を13歳〜17歳まで、「女の子」を〜12歳までとして話を進めていきます。
ではここから先は、それぞれ1つずつ単語を掘り下げてみていきます。
例文も今回は多めに紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。
womanの意味と使い方
まずはwomanからご紹介します。
woman/(成人した)女性・婦人・女性・女らしさ・妻
womanは、成人した女性という意味を理解すれば覚えやすく使いやすいと前項でお伝えしました。
さらに掘り下げていくと、womanは「文化的・社会的な”個人”がフォーカスされている女性」という意味合いがあります。つまり、人間としての存在の中で「女性」を表す英単語ということです。
いわゆる「大人の女性」というニュアンスを含めたい場合はwomanを使うこと。
womanには「女子」という意味合いは含みません。
もし、womanを使って「若い女性」と表したいときは「young woman」と使うことが多いです。要するに「成人した大人の女性」でも年齢層としては若いと言われる女性は「young woman」と表現されるということです。
日本でも成人年齢が18歳へと引き下げられたことが真新しいと感じますが、英語圏では18歳以上が成人年齢であるのは当たり前となっています。
1つ注意する点として、womanは少々堅い言い方で利き手によってはドライ・冷たいという印象を与えてしまう場合があり、状況によっては失礼な言い方に捉えられてしまうこともありますので注意が必要です。
womanを使った例文
ここからは、womanを使った例文をいくつかご紹介します。
womanの意味・使い方を学んだあとは、活用していきましょう。
She is a very beautiful woman./彼女はとても美しい女性ですね。
How many women are on your team?/あなたのチームには何人女性がいますか?
Do you know that woman over there?/あそこにいる女性は知り合いですか?
The Company plans to welcome a woman as an outside director next term.
/わが社は来期から女性の外部取締役を迎える予定です。
I have a song I would like to recommend to all women.
/私には、全ての女性におすすめしたい曲があるんだ。
My boss is a woman./私の上司は女性です。
girlの意味と使い方
次にgirlについてです。
girl/(成人していない)女性・女の子・娘・未婚の女性・(女性の)恋人
girlの覚え方・使い方に関しては、womanとは逆で成人していない女性です。
日本語で言う「女の子」とはこのgirlを指すのが一般的で、女性の恋人を表すときもこのgirlを使います。
他にも使い時として「性別が女性の子ども」に対してや、「成人女性と比較して若い」場合にもgirlが使われることも。
口語ではgirlがよく使われている印象です。
例えば、日本語でいう「女子会」はgirls night outと英語で言いますが大人の女性でも自分や友達のことを「girl(girls)」と言います。お年寄りの方でも、自分と友達を指すときはgirlを使うので、少々ややこしいかもしれませんね。
ただ、年齢・未婚・既婚を問わずに使うこともありますが、girlが持つニュアンスは少々幼さを含むため、大人の男性が大人の女性にgirlを使うと失礼にあたる場合があります。
カジュアルなシーンで自分のことや自分と友達のこと、男性が自分の奥さんや彼女が友達と出かけたというシチュエーションではgirlを使いますが、ビジネスシーンや会社で自分の同僚の女性のことをgirlとは使いません。これは失礼にあたるからです。
自分に近しい間柄(家族・親戚・パートナー・友人など)であれば、近しい女性の事をgirlと呼ぶことがありますが、ビジネスシーンや目上の方などはgirlを使わないので使い時を間違えないように注意しましょう。
girlを使った例文
では、girlを使った例文をいろいろと挙げてみます。
We're having her girlfriends over for a home party today.
/今日は彼女の女友達を呼んでホームパーティーをするんだ。
His girl has a great smile, doesn't she?
/彼の娘はとても笑顔が素敵ですよね。
I'm off to the club with my girlfriends today!
/今日は女友達とクラブに行くんだ!
I have two children, one boy and one girl.
/私には男の子と女の子の子どもがいます。
ladyの意味と使い方
次にladyという単語についてです。
lady/貴婦人・淑女・婦人・女性・女性侯爵の敬称・侯爵令嬢への継承
ladyはこれまでに挙げた4つの中で、一番フォーマルなシチュエーションで使える単語です。
あまり、英会話上で使うことが少ないと冒頭の方で記載しました。
これは使われるシチュエーションが、かなりフォーマルな状況や相手が位の高い女性である場合に使うことが多いからです。
womanを使えば丁寧であることは間違いないのですが、womanは少々お堅くドライな印象を与えてしまうため、丁寧な使い方をするならladyを使いましょう。
例を挙げると、自分の子どもや友人がある女性の道を塞いでしまっているとします。
その場合にあなたは友人や子どもに、「道をあけて」と言いますがその場面は道をふさがれてしまっている女性が聞いているというシチュエーション。
この場合、womanを使うのはとても失礼にあたりますのでladyを使います。もし、この後に道をふさがれている女性が去ってその場にいない時に「あの女性怒ってた?」と言えばwomanを使ってもいいのですが、この違いがなかなか理解が難しいところかもしれません。
カジュアルなシーンではあまり使われないladyですが、映画やドラマ内でクラブにいる女性をナンパするシーンでは、「Hi ladies」なんて声を掛けるシーンが見受けられますよね。
これも実は、ちょっぴり丁寧に声を掛けているということなのです。
いろいろとシチュエーションを書きましたがまずは、ladyについては丁寧・失礼にあたらない言い方として覚えておくといいでしょう。
ladyを使った例文
ではladyを使った例文を挙げてみます。
I am looking for ladies’ shoes, what floor is the shoe store located on?
/女性用の靴を探しているのですが、靴屋さんは何階にあるのでしょうか?
It's ladies' day and tickets are cheap, so why don't we go see a movie?
/レディースデーでチケットも安いから、映画でも観に行かない?
She is a very polite lady.
/彼女はとても礼儀正しい女性です。
Many of the first ladies abroad are very nice.
/海外のファーストレディは、とても素敵な方が多いですね。
The kimonos worn by the ladies of the royal family are very fine kimonos.
/皇族の女性が着る着物は、とても立派な着物です。
まとめ
今回は「女性」にまつわる3つの英語をご紹介してきました。
実は「女性」を表す英単語はもう1つあります。
それがFemaleです。
このFemaleは生物学上の「女性」「雌」を表す単語で、書類などで性別を聞かれた場合に書かれていることや動物学・植物学上での表現程度しか使われておらず、昨今は多様性を重視する意味からあまり使われなくなってきています。
同じ意味合いを持つ複数の英単語。
この使い方・使い分けの理解はなかなかややこしく複雑なことも多いので難しく思われるかもしれないですが、少しずつでいいのでバリエーションを増やすためにも知識として知っておくことは大切です。
ぜひこの記事も参考になれば幸いです!

◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.