「行ってきます!」玄関先で自分が出かけることを家族へ伝えるフレーズ。または、オフィスで上司または同僚へ営業や会議のために外出するときに言う一言。
英語ではどのようなフレーズになるか、これだ!というフレーズが頭にパッと浮かびますか?
この記事では英会話で使える「行ってきます」、そして送りだすときの「行ってらっしゃい」を合わせて紹介。日本語にピッタリの決まり文句がないため、場面によって使えるフレーズをいくつかみていきましょう!
「行ってきます!」は英語でなんという?
「こんにちは」「元気」「またあとで」など、挨拶の言葉はいろいろあります。そして「行ってきます!」もそんな挨拶フレーズの一つ。
外出するとき、旅にでるとき、「行ってきます!」と言って「行ってらっしゃい」と言われる、そんなやりとりがあれば気持ちよく出かけることができます。
逆に、無言ででていく場面を想像したら・・・やっぱり、一言って大切ですね。
さて、日本語で毎日のように使う「行ってきます!」にピタリとあう英語表現はありません。その代わりに、ネイティブスピーカーはどんな言葉で出かけていくのでしょう。
日常英会話でByeも日本語の「行ってきます」に当たる表現になります。出がけにバ~イ!と言えば、それで出かけることを伝えられるからです。
しかし、英語学習をしている皆さんであれば、普段づかいの英語表現、英語フレーズを増やしませんか?
この記事では以下、覚えてぜひ使いこなしたいフレーズを紹介します。どれも、中学で学んだ簡単な単語の組み合わせになっています。
I’m going. / I’m leaving.
See you later! / See you.
Time to go.
どれもネイティブスピーカーが学校、仕事、旅行、週末の楽しいイベントなどに出かけるときに使っている「行ってきます」です。
I’m going. / I’m leaving.
一つ目の「行ってきます!」がこれら2つの表現です。
ネイティブスピーカーが「行ってくるよ」「行ってきます」いうときの英語の必須フレーズです。
I’m going.もI’m leaving.も現在進行形です。違いはgoingとleavingですね。goingはもちろんgoの、そしてleavingはleaveをingを加えて進行形にしたものです。
goとleaveの単語の意味を辞書で調べてみましょう。単語を理解することで、これらのフレーズが「行ってきます」に当たる英語表現ということが明確になります。
goは英語初心者でも使うことに慣れている単語です。名詞として「順番・進行」などがありますが、やはり動詞としての役目に馴染みがあるでしょう。
それが、動詞goの「行く」です。goを動詞として使う際にはさまざまな意味がありますので、一度ご自身で調べてご確認することをおすすめします。「我慢する・物が売れる」など意外な意味を持つことが分かってgoを見直すチャンスになります。
さて「行く」としてのgoを使い、I’m going.とすることで私が行く、まさに今行く、それが「行ってきます!」としてネイティブスピーカーがどこかに出かけるときに使う一言として使われています。
次に、leaveをみていきましょう。
皆さんはleave(リーヴ)の意味をしっかり理解し、使っていますか?
もっとも一般的な意味としては「~から離れる」や、旅行や語学留学で海外へ発つときの「出発する」ですが、会社や仕事を辞めるときにもleaveが使われます。goと同様、leaveも深堀りすると面白い英単語だと思えるでしょう。
出発するという意味のleaveを使って現在進行形にしたI’m leaving.が私、今出発しますよ、それが「行ってきます!」になるニュアンス、感じ取っていただけましたか?
I’m going.とI’m leaving.の違いとは?
このよく似た2つの表現には、明らかな違いがあるのでしょうか?
goingは今いる場所から慣れた場所へ移動すること、leavingはある場所から離れていくことです。家やオフィスから別の場所へ移動するということで、どちらの表現も「行ってきます」に当たる表現で大差ないことになります。
「行ってきます!」の例文で使い方を確認しよう
ここで、例文で使い方を確認してみましょう。ある休日の朝、母親と息子の会話例です。会話の流れを確認してくださいね。
Son: Morning!
Mum: Morning, Did you sleep well? Here’s breakfast.
Son: Yes. Thanks, mum.
Mum: Are you going out today?
Son: Yes. I need to get ready quickly.
Mum: OK.
Son: Mum, I’m going!
息子:おはよう!
母親:おはよう。よく眠れた?はい、朝ごはんよ。
息子:うん。ありがとう、お母さん。
母親:今日は出かけるの?
息子:うん。早く、支度しないと。
母親:分かったわ。
息子:母さん、行ってきます!
おはようと起きたときから、出かけるときまでの会話は、それほど難しい単語も出てきませんし家庭でよくあるやりとりになっています。
I’m going!はI’m leaving!に置き換えることで問題ありません。プライベート・ビジネスに限らず出かけるときの「行ってきます!」、カジュアルに「行ってくるよ」「行ってくるね、じゃ!」と言いたい時にぜひI’m going.やI’m leaving.を使えるようになりましょう。
普段の生活でも、英語で言うようにしてみると意識せずにポンポンと口から出るようになっていきます。
See you later! / See you.
次はガラリと変わってSee you later!とSee you.の紹介です。
これら2つは同意語であり、どちらも「またね!」「じゃあね!」と別れ際に使う定番フレーズですね。皆さんも海外の映画やドラマで見聞きしたり、または外国人の友達との会話で使ったことがあるのではないでしょうか?
これらは「行ってきます」という日本語には直接当たらないものの、どこかへ出かけるときにネイティブスピーカーによって頻繁に使われています。カジュアルに感じるものの、ビジネスシーンでも使える表現です。
「行ってきます!」の例文で使い方を確認しよう
やはり例文で確認するに限りますね。シーンでの使われ方がイメージできれば、自分が使うときに役立ちます。
ここでは、出かけるときにオフィスにいる同僚に声をかけるシーンです。ある企業との会議の予定が入っていますがランチタイムになりました。
Tanaka-san: It’s lunchtime. Shall we go to the soba shop?
Me: Sorry but I can’t. I have to leave in 5 minutes to go and see a client.
Tanaka-san: Ok, have you got everything?
Me: Yes I’m ready. See you later!
Tanaka-san: See you!
田中さん:ランチタイムだ。蕎麦屋に行かない?
私:ごめん。行けないな。クライアントに会いに5分後に出ないと行けないんだ。
田中さん:分かった。全部持った?
私:うん、準備オッケー。行ってきます!
田中さん:じゃまた!
一番最後の”私”のセリフ「Yes I’m ready. See you later!」の翻訳は「うん、準備オッケー。行ってきます!」になっています。See you later!を行ってきます!としていますが、実際には「じゃあね」「またね」です。
このフレーズを言うということは別れ際であることを指していますね。これから出かけるからまたね、というニュアンスを「行ってきます」として使っているのです。そして、田中さんの最後の言葉See you!は、これこそ「後で!」「じゃまた」の意味です。
ちなみに、See you later!やSee you.は、誰かとカフェなど一緒に出かけた後の帰るときにお互いに「またね」という状況で使える表現。ぜひ覚えて、行ってきます!と言いたいときの言い方にも活用しましょう。
「行ってきます!」See you later!のスラングバージョン
ここで一つ、英語「行ってきます」のスラングを紹介しましょう。
それが、See you later, Alligator!です。シーユーレイター アリゲーターと韻(いん)を踏んでいます。
家族や友人、親しければ同僚にも使えるスラングですので、軽やかな感じで言ってみてくださいね。ちなみに、このフレーズに返す英語は「In a while crocodile」です。楽しい英語って最高ですね!
Time to go.
「行ってきます!」を表す最後の英語表現はTime to go.です。
直訳では「行く時間だ」です。行く時間になったので「行ってきます」「行ってくるね」ということを伝えるニュアンスになっています。
Time to go.は、時間がきたのでその場から目的地へ移動するというニュアンスがありますが、その場にいる人と喋ったり時間を過ごしているのに行かなければならない、もっとここにいたいのにという思いが入る可能性があります。
A: It’s been fun, this is a great party. Thank you for inviting me.
B: No problem, I’m happy that you are enjoying it. Would you like another piece of cake?
A: I would love to but I should go now.
B: Oh really?
A: Thanks again. Time to go.
A: 楽しいね、素晴らしいパーティだわ。誘ってくれてありがとう。
B: 大丈夫、楽しんでくれてるなら嬉しいよ。もう一つ、ケーキはどう?
A: ぜひと言いたいところだけど、そろそろ行かないといけないの。
B: そうなの?
A: ありがとうね。じゃ行くわ。
「行ってらっしゃい」の英語表現
「行ってきます!」と言われたら反射的に言う言葉が「行ってらっしゃい」ですね。
ここではそんなコミュニケーションが取れるように、「行ってらっしゃい」の英語表現を紹介しましょう。
Have a nice day! / Have a good day!
「行ってきます!」同様、「行ってらっしゃい」に当たる英語もありません。
そこで「その日を良い日にしてね」という意味のフレーズで相手を送り出すことになります。
Have a nice day!もHave a good day!も、まさに「良い1日を!」の意味になります。これらのフレーズは誰かを送りだすときだけでなく、会ってから別れるとき、メールやメッセージの締めの言葉としても使うことができる便利なものです。
もし、皆さんのなかにぜひイギリス英語を学びたいという人がいれば、これらのフレーズを少しアレンジするだけでイギリス英語になります。それが「Have a lovely day!」です。lovelyを頻繁に使うイギリス人にちょっぴり近づくことができます。
Have fun!
このHave fun!は、特に何か楽しい体験をするために出かけていく相手に対して使うフレーズです。
楽しい体験とは、例えば大学生がひとり旅に出発するといったチャレンジングなものから、親しい友人とスポーツイベントに行くとき、行きたかったカフェに出かけるという日常の生活で起こる行事など何にでも使えます。
「楽しんできてね(行ってらっしゃい)!」は、相手がワクワクしてくるように元気に発音して送りだしてあげましょう。
A: I’m going! See you later.
B: Have fun! Please say hello to your friend for me.
A: 行ってくるよ、また後でね!
B: 楽しんできて!友達に宜しくね。
ちなみに、家族が家に帰宅したときに言う「お帰りなさい」「お帰り~!」には以下のようなフレーズが使えます。
Hi, you’re back.
Welcome back!
出かけるときに英語で言ってみよう!
行ってきます!の英語フレーズ
I’m going. / I’m leaving.
See you later! / See you.
Time to go.
行ってらっしゃい!の英語フレーズ
Have a nice day! / Have a good day!
Have fun!
これらは基本的なやり取りであるものの、これがなくてはコミュニケーションに天と地の差が出るものです。
重要であるため、ベルリッツをはじめ様々なブログなどでも英語「行ってきます」と「行ってらっしゃい」が取り上げられています。
ぜひ、出かけるときには普段から「行ってきます」を「I’m going!」と英語に変えて言ってみる癖をつけるのはいかがでしょう?!

◇経歴
日本では外資系製薬会社などで勤務。
2006年夏に渡英し、現在イングランド在住。
2012年以来、南ロンドンで剣道道場を運営。地元の行政と関わり、日本文化を紹介するイベントを担当したり、剣道や居合道のデモンストレーションのオーガナイスを行なう。
また、日本の2大学と英国剣道協会とのパートナーシップ締結のためのリエゾンおよび翻訳・通訳を担当。
◇資格
・Food Safety Level 2
・Principles of Internet Safety Prepare to Deliver Excellent Customer Service
◇海外渡航経験
スキューバダイビングで訪れた国々を始め、3ケ月間のヨーロッパ各国バックパッカーの旅を経験。
◇自己紹介
こんにちは!椿サリーです。夫がイギリス人、日英ミックスの息子(UK大学生)という家族構成の国際結婚組です。ライターとして、多国籍メンバーが所属する剣道道場の女将として、日本文化紹介を紹介する地元グループ代表として行政とのやりとりなど、イギリスで幅広く活動しています。英会話ができると世界が広がりますし、外国人とのコミュニケーションは楽しい!を日々実感しています。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.