「奇妙」は英語でどう表現するのか?それぞれの表現の違いも解説!

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誰かと英会話をしているときに、「奇妙」と英語で言いたい場合、どのような単語が使えると思いますか?英語を学習している方であれば、「strange」や「odd」、「weird」あたりが思い浮かぶでしょう。

しかし、「奇妙」を表す英単語は他にもいくつか存在し、それぞれでニュアンスが少しずつ異なります。違いをしっかり把握しておかないと、適さない使い方をしてしまい、不自然な響きになってしまうので注意が必要です。

そこで今回は、「奇妙」を英語でどのように表現するのかを解説していきます。それぞれの違いも紹介しているので、ぜひ参考にしてください!

「奇妙な」を表す英語表現

本記事では、「奇妙な」を表す英語表現を、以下に挙げる5つの単語に絞って紹介します。

strange

odd

weird

bizarre

quirky

それぞれ詳しく見ていきましょう。

strange

「strange」は、「奇妙な・不思議な・変な」といった日本語に訳される形容詞です。

「普通ではない(unusual)」や「予期されていない(not expected)」などがコアイメージで、様々な物事に対して使われます。

例えばいつも時間通りに来る人が全然来ないときや、自分にはない癖を持つ人を見たときなどの、「奇妙だな」という感覚が「strange」です。

一見ネガティブな意味に見える単語ですが、必ずしも悪口や軽蔑の感情があるわけではなく、「不思議だな」といった感覚でも使えます。

また、「strange」はカジュアル・フォーマルを問わず、幅広いでシーンで使われるのもポイント。「奇妙」を表す他の単語に比べて、最も使いやすい表現だと言えます。

ちなみに、「見知らぬ人」を表す「stranger」という名詞もあるので、ついでに覚えておきましょう。

(例文)

A:Kate hasn’t come yet.

ケイトはまだ来ていません。

B:Really? That’s strange because she is always punctual.

本当ですか?それは奇妙ですね、彼女はいつも時間を守るので。

He is a bit strange today. He seems to be worried so much about something.

今日、彼は少し奇妙です。何かについてかなり心配しているように思えます。

Even if I’m in trouble, I can’t ask a stranger for help.

たとえ困っていても、私は知らない人に助けを求めることはできません。

odd

「odd」も「奇妙な」や「変な」という意味を持つ形容詞です。

「strange」にかなり似ており、ほとんど同じ意味で使われることが多め。ネイティブスピーカーに質問できる英語学習アプリ「HiNative」でも、「strange」と「odd」は同じ意味である、といった英語ネイティブスピーカーの見解が多く見られます。

参考:odd と strange はどう違いますか?(HiNative)

また、「odd」には「奇数の」や「半端な」、「片方の」といった意味もあります。完全な状態から何かが欠けている、そんな不完全さを表すのも「odd」の特徴です。

ちなみに、競馬などでの賭け率を意味する「オッズ」は、oddの複数形である「odds」から来ていることも覚えておきましょう。

(例文)

He asked an odd question this morning. I didn’t even get what he wanted to ask me about.

彼は今朝、奇妙な質問をしてきました。何について聞きたかったのかすら理解できませんでした。

I found an odd house the other day. A lot of car parts were attached to the roof.

先日、奇妙な家を見つけました。屋根にたくさんの車のパーツが付いていました。

Pick an odd number between 1 and 20.

1と20の間で1つ奇数を選んでください。

weird

「weird」も日本語にすると「奇妙な」という意味ですが、「strange」や「odd」よりもより奇妙なものに使うのが一般的です。

ケンブリッジ英英辞書にも、「weird」の意味は「very strange」とあり、「とても奇妙な」物事に使うことがわかります。

また「weird」は悪口や軽蔑、不快感など、ネガティブな感情が込められることが多め。基本的にポジティブな内容に使う単語ではありません。

ネイティブスピーカー・非ネイティブスピーカーに関わらず、「weird」は日常生活での一般的な英会話でかなり使われる単語です。とてもカジュアルな響きの単語なので、フォーマルな場ではあまり使用しないように注意しましょう。

ちなみに「奇人」を表す「weirdo」という名詞もあり、「変な人」という意味で使われるので、ついでに覚えておきましょう。

(例文)

We went to a bar after work. The bartender was a bit weird. He suddenly started to meditate in front of us.

仕事後、私たちはバーに行きました。バーテンダーは少し奇妙な人でした。彼は突然、私たちの前で瞑想をし始めたのです。

TikTok used to be a weird platform but it’s one of the most popular social network sites in the world now.

TikTokは以前は奇妙なプラットフォームでしたが、今では世界で最も人気のあるSNSの1つです。

bizarre

「bizarre」は、ケンブリッジ英英辞書の説明だと、「very strange and surprising」。つまり、とても奇妙で驚かせるようなものに使う単語です。

感覚的には「weird」にとても似ているため、「bizarre」も同じような意味合いで使われます。ただし、使う頻度としては「weird」よりも少なめです。

「bizarre」と「weird」の違いを調べてみたところ、ネイティブスピーカーの感覚では以下のような意見が多めでした。

"Weird indicates something moderately abnormal whereas bizarre usually refers to something extremely uncommon, basically a more exaggerated way of saying weird. However, they do mean pretty much the same thing so you can use both."

「weird」は適度な異常さを示すのに対し、「bizarre」はかなり普通ではなく、基本的に「weird」を誇張した表現である。ただし、どちらも同じような意味で使える。

(英文引用元:HiNative

上記から、「bizarre」は「weird」よりも奇妙なものか、または大げさに言うときに使えるということがわかります。

なお、「bizarre」の発音は「ビザァ」なので、ついでに覚えておきましょう。

(例文)

In the room, one person was laughing, and the other people were crying. The whole situation was so bizarre.

その部屋で、1人は笑っていて、他の人たちは泣いていました。その状況はとても奇妙でした。

This shopping street is bizarre. No shops are open and people don’t greet one another.

この商店街は奇妙です。開いている店は1つもないし、人々は挨拶もしません。

quirky

「quirky」も「奇妙な」という意味の形容詞で、「weird」にやや似ている単語です。

人の奇妙な特徴や行動に対して使うことが多め。例えば「彼は常にバナナをカバンに忍ばせている」や、「彼女は普段はとても真面目だけど、週末になると奇妙なコスプレをする」といった内容にも「quirky」が使えます。

また、ネガティブなイメージを持つ「weird」とは異なり、「quirky」には悪口や軽蔑、不快感といったネガティブさは薄めです。

奇妙だけど興味深さもあるときに使う単語なので、言い方や場合によっては、ポジティブな響き、または褒め言葉にもなります。

(例文)

Bob is kind of quirky. He is always strict at work but whenever he gets drunk, he acts like a small kid.

Bobはある種奇妙です。彼は仕事では厳しいのに、酔っ払うと小さい子どものような振る舞いをします。

I don’t know much about Melody but I guess she is quirky. All of her Instagram posts are pictures of her cosplaying.

メロディーのことは詳しくは知りませんが、彼女は奇妙だと思います。彼女のインスタグラムの投稿は全て彼女のコスプレ写真です。

「奇妙な」を表す英語表現 まとめ

最後に、本記事のまとめです。

strange:一般的で幅広く使える

odd:「strange」とほぼ同義

weird:ネガティブなイメージが強い

bizarre:「weird」よりも奇妙さが勝る、または誇張した言い方

quirky:興味深くもある奇妙さ。ネガティブさは薄め

今回は「奇妙な」を表す英語表現を紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?

それぞれで少しずつニュアンスが異なるので、違いをしっかり認識した上で、あとは自分の感覚に従って使い分けてみてくださいね。

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