英会話での副詞は、追加情報を添える働きを担うのでなくても文は成立することが多いものです。
そのため、英会話のときに「とりあえずあまり使わないで済ませている」という人も多いのではないでしょうか。
しかし、ネイティブスピーカーが話しているのを聞いていると、副詞は非常によく使われています。映画などで耳にする機会もあると思うのですが、どのようなシチュエーションで使うのかは意外と理解しづらいものですよね。
この記事では、ネイティブスピーカーがよく使う代表的な副詞をご紹介します。どんなときに使うのか、例文とともにニュアンスまで解説しますので、ぜひ積極的に使ってみてください。
副詞は相槌にも使えるので、まだ初心者でもしっかりと意味を理解して取り入れれば、「英語上手いな」と相手に思わせることができますよ。
そもそも副詞の役割とは?
よく使う副詞をご紹介する前に、副詞とはどのような時に使うのかを簡単におさらいしておきましょう。
名詞以外の言葉を修飾する
副詞は、単語の意味を説明する「修飾語」の一種。
修飾語と言えば形容詞もありますが、副詞と形容詞の差は「修飾する単語の種類」です。
・形容詞:名詞の意味を説明する
私は青いりんごを持っている
greenは「緑色の」という意味の形容詞です。りんごがどのようなものかを説明しているので名詞を修飾しているとわかりますね。
・副詞:名詞以外を修飾する
彼は私のためにすごくゆっくり英語を話す
彼女は本当に良い人だ
正直言うと、そこには行きたくない
副詞は名詞以外の単語、または文を修飾できるので用途が広く、それこそが難しいと感じる原因でもあります。
例1では「すごくゆっくり」と、veryはslowlyという副詞を説明していますね。
例2では「本当に良い」という風にreallyという副詞がniceという形容詞を説明しています。
そして、例3では「そこには行きたくない」という一文を丸ごとhonestlyという副詞が修飾しています。thereもまた副詞で、こちらはgoという動詞を修飾しています。
相槌の場合は「文全体を修飾する副詞」
相槌として使われる場合「文全体を修飾するタイプ」の副詞と考えます。
B:Absolutely.
A:私はそのパーティに行かなきゃいけないのよね?
B:絶対に行かなきゃだめね
この場合、Absolutlely.だと返答していますが、Absolutely, you have to go to the party.の略です。
このような副詞の基本的な使い方について知っておくと、相槌として使われる意味がわかりますよね。
ネイティブスピーカーが英会話でよく使う副詞5選
それでは、英会話で使いやすい副詞表現を7つご紹介します。
「知らなかった!」という使い方もあると思いますので、要チェックですよ。
Basically
Basicallyを辞書で調べると「基本的に、根本的に」という和訳が出てくるのですが、ネイティブスピーカーにとっては物事の核心を要約するという意味が強い言葉です。
そのため、副詞として文を修飾する場合、簡単に言えば~、要するに~、つまり~となります。
つまり、彼は勤勉だと思うよ
B:Well I like takoyaki, okonomiyaki and Korean pancakes. Basically, anything made from flour.
A:どんな食べ物が好き?
B:ええと、たこやき、お好み焼、あとチヂミ。要するに粉物なら何でも好きよ
「基本的に~」というよりは「つまり~」と覚えたほうが使いやすいかもしれませんね。
Technically
Technicallyもネイティブスピーカーの日常会話でよく登場する言葉です。
辞書で調べるとイメージ通りに「技術的に」「専門的に」「法律的に」という意味です。しかし日常会話では使い道がもっと広く「厳密に言うと~」という意味になります。特に化学や法律に限らずに使えるのがポイントです。
恐らくですが「法律的に」という本来の意味が、「ルールに従って正確に言えば」という使い方に派生していき、現在では広い範囲で「厳密に言えば~」となっているのかもしれません。
B:No, I didn’t know I was supposed to do that.
A:Technically I can’t take you in but, come in.
A:事前に予約していますか?
B:いいえ、予約が必要なのを知りませんでした
A:厳密にはあなたを入れられないのですが、どうぞ
正確にはナンシーは僕の彼女ではありません)
Technicallyはドラマなどでよく耳にするのですが、直訳にとらわれてしまうと日常会話で使うのは難しそうですよね。
技術や法律といったイメージはいったんおいて、「厳密には~」と言いたいときに気軽に使ってみましょう。
Literally
Literallyは「文字どおりに」「誇張なしに」という直訳ができます。
彼はこの文を直訳している
彼女は文字通りに賢い
上記の使い方が正統なのですが、最近ではスラングとして使われているLiterallyをよく耳にします。特にティーンエージャーが「マジで!」「ガチで!」といったニュアンスで使っていることが多いです。
元々の意味は「誇張なしに」なのですが、スラング的には逆であり得ないことを誇張するように使われます。
マジで死にそう
あの映画ガチで感動した
blow one’s mindは「心を吹き飛ばす」ぐらい感動したという意味です。現実にはあり得ないことを誇張していますね。
literallyはこれ以外にあまり意味のない言葉として使われてることも多く、その点も日本語の「マジで」「ガチで」に似ていますよね。
正統ではない使い方だからか、あまり好まない人も多いので、外国人である私たちは多様しすぎないように気を付けたほうが良いかもしれません。しかし、ネイティブスピーカーが話している中では良く耳にしますので覚えておきましょう。
Actually
Actuallyは「実際には」「本当は」「実は」という意味です。
Actuallyの形容詞型「Actual」は、実際に存在している、事実のという意味なので、副詞として使うActuallyも、現実ではこうなんだよ、というニュアンスが強いです。
これまでの文脈からは意外だと思うんだけど、実は~なんだよ。というシチュエーションでよく使われます。
ナンシーは20代に見えるけど、実は40過ぎてるんだよ
僕は会社で働いてるけど、実は大学生なんだ
Actuallyは「本当は」と覚えるよりも、意外性を強調する言葉なので「実は」と覚えるのが良いでしょう。
Generally
Generallyは「一般的に」「通常は」「大体において」という意味です。
強いて言えばGenerallyのgeneralは「世間一般の」という意味なので、語源から考えるとGenerallyも「大多数の人の中で一般的に」というニュアンスです。とはいえ、同義語にはUsuallyやNormallyとほぼ同じ意味として使われています。
私たちは一般的にはたくさん話すことで英語を学ぶ
私はいつもとても朝早く起きる
特に世間一般と比べているわけではなく自分の生活の時系列の話をしていますが、こういったケースでもgenerallyを使えます。また、Generally speaking(一般的に言えば)という慣用句も良く使われますね。
一般的に北欧の人は目が青い
外国人と話す際、「日本では一般的に~」と説明するときなどにも使いやすい副詞です。どんどん取り入れていきましょう。
英会話で副詞を使いこなそう
今回は、「知っていると英会話で便利に使える副詞」をご紹介しました。よく聞くけれど、意味は詳しくは知らなかった単語も多かったのではないでしょうか。
また、スラングなど、流行り言葉として使われている副詞もありましたね。こういった日常よく使われるけれど教科書には載っていないフレーズも覚えておくと、映画やドラマなどのリスニングに役立ちます。
副詞はなくても文が成り立つことも多く、学習が後回しになりがちです。しかし、言いたいことを伝えやすくなる効果はかなりありますし、相槌として使えば会話をスムーズにするなど、初心者でも覚えておくと使える言葉がたくさんあります。
ぜひ、副詞も意識して英会話で使ってみて下さいね。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.