日本文化の和菓子を英語で話そう!海外で人気の抹茶や美しい茶道のお菓子など

和菓子、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

どら焼き、大福、お団子、お饅頭、たい焼き、、、和菓子の美味しさと美しさは外国人にも人気です。筆者もつい最近、韓国系スーパーマーケットで抹茶どら焼きを買ったばかりです。

ところで、普段から食べている和菓子ですが、英語で説明できますか?和菓子好きの外国人との話題に、日本の文化の紹介に、和菓子を英語で話せるようにしておくと楽しい英会話になります。自分の国の文化を好きな人との英会話についつい口数も多くなるかもしれませんね。

そこでこの記事では和菓子の種類の英語表現、和菓子を説明できるようになるためのフレーズを紹介します。美しくおいしい和菓子で外国人との会話を盛り上げましょう!

和菓子は英語でJapanese sweets

和菓子は日本のお菓子ということからJapanese sweets/Japanese traditional sweetsと表現します。

一般的に浸透している日本酒がsake、わさびがwasabi、豆腐がtofuなどという単語と比べ、和菓子がwagashiと認知されるまでにはもう少し時間がかかりそうです。

Japanese sweetsの使われ方について、ひとつ触れておきましょう。

和菓子にはあんこを使った甘いお菓子の他に、米から作るお煎餅なども含まれます。ところが、海外の人にとっては「和菓子=甘いもの=スイーツ」というイメージがあります。

お煎餅にも甘いものがありますが、外国人にとって日本の和菓子と言えば、やはりどら焼きや羊羹といった甘い味のお菓子が定番なことからJapanese sweetsが代表的な表現と言えます。

逆に日本人が和菓子と考えないケーキ、アイスクリームやチョコレートでも抹茶が使われていればJapanese sweetsという捉え方をするイメージもあります。

その他の和菓子の表現には、Japanese confectioneryがあります。confectioneryは「菓子類」「菓子製造」という意味があり、ペコちゃんで有名な不二家さんはFujiya Confectioneryと英語表記されます。

和菓子に関する必須の単語をリストアップ

まずは、和菓子についておしゃべりする際、覚えておきたい英単語を紹介しましょう。

和菓子に使われる材料編

主な材料は豆類・穀類・果実・寒天になります。つぶあん、こしあんでは好みがかなり分かれますね。

あずき azuki beans
あんこ sweet bean paste
つぶあん mashed bean paste
こしあん smooth bean paste
うるち米 rice
もち米 sticky rice
砂糖 sugar
たまご egg
薄力粉 cake flour
小麦粉 flour
強力粉 strong flour
イースト yeast
寒天 agar

和菓子のいろいろ編

たくさんある和菓子の種類。好きな和菓子はぜひ言えるようにしておくといいですね。

どら焼き sweet bean paste pancake
大福 soft rice cake stuffed with sweet bean paste
お団子 Japanese sweet rice dumpling
お饅頭 Japanese bun filled with sweet bean paste
たい焼き fish-shaped pancake
もなか sweet bean paste-filled wafer
羊羹 azuki bean jelly

甘さを伝える言葉編

和菓子の甘さは控えめですが、ヘルシーに繋がることもあって外国人にとっても美味しく感じるようです。簡単ですので、甘さを伝える言葉もしっかり覚えましょう。

甘い sweet, sugary
とても甘い very sweet
甘すぎる too sweet

海外で大人気の抹茶和菓子

外国人と日本の和菓子についてお喋りするとき、欠かせないのが「抹茶」で「Oh I love matcha taste!」と言う人がたくさんいます。

このように、抹茶は日本語がそのまま英語になったmatchaなので、私たちはすでに和菓子関係の単語をひとつゲットしていることになります。

お茶の香りと風味、心地よい苦味、純粋に美味しいと感じるだけでなく、抗酸化物質カテキンが豊富に含まれるスーパーフードというところが抹茶の魅力です。

抹茶を使った和菓子は日本が本元。老舗の和菓子屋も抹茶味のものを多く提供していて、お店でいただいたりオンラインでも買うことができます。海外の人、海外に住む日本人には羨ましい限りです。

筆者の住むロンドンでも抹茶はかなりの人気で、辻利TsujiriやWA Cafeなど抹茶を使ったスイーツを楽しめるお店がオープンしています。ロンドンで開催のコーヒー系イベントに行ったときも、抹茶ラテをだすストール(お店)がいくつもあり、「抹茶は京都から取り寄せてるよ」という話を聞けました。

ロンドンのBest matcha dessertsは抹茶ラテや抹茶アイスクリームをメインに、抹茶ミルクレープやロールケーキというように、本来の和菓子とは違う感覚があります。しかし、抹茶好きという点では会話が盛り上がるに違いありませんね。

基本編 和菓子について英語で語ろう

英語学習をする日本人として、和菓子がどういったものなのか説明できないということはありえません。

と言うのは言い過ぎですが、普段は洋菓子派の人でも和菓子についてはぜひ海外の人に伝えられるようにしておくことをおすすめします。

それでは、「和菓子とは何なのか?」という基本的なところから始めます。以下、例文を挙げていきましょう。

Wagashi are Japanese sweets.
和菓子は日本のお菓子です。

私たちにとって当たり前のことでも、まずは和菓子は日本のお菓子ということを伝えましょう。

Wagashi are Japanese traditional sweets.
和菓子は日本の伝統的なお菓子です。

日本+伝統的というメッセージは外国人にとって魅力的ワードです。

Wagashi are usually served with green tea, which includes matcha tea.
和菓子は通常、緑茶や抹茶と一緒にいただきます。

この辺までいかがでしょうか?

私たちが普段している行為でも違う国の人にとっては知らないことだといった感覚で説明することが必要ですね。逆転したときのことを考えれば分かりやすいと思います。

ここからは、もう少し詳しく和菓子を伝えていきましょう。

和菓子が何でできているのかは上で学んだ材料で説明することができます。ポイントは「made from(材料・原料)で作られている」フレーズを使うところです。

Most wagashi are made from particular ingredients such as flour, beans, agar, sugar and egg.
和菓子の多くは、小麦粉、豆類、寒天、砂糖や卵など特定の材料から作られています。

Wagashi are commonly made from plant-based ingredients. So they are good for vegetarian people.
和菓子は一般的に植物性の材料で作られます。なので、ベジタリアンの人にもおすすめです。

※commonlyは「一般に・通常」の意味であり、typically, generally, usually, normallyなどの単語と置き換えることができます。
※plant-basedは「植物性」。海外にはベジタリアンが多く、そういった人にも和菓子がおすすめな理由のひとつになります。

Many of wagashi use sweet bean paste made from azuki beans.
多くの和菓子はあずきから作られたあんこを使っています。

Wagashi are sweet but use less sugar than western sweets.
和菓子は甘いですが、洋菓子と比べ使われる砂糖の量は少ないです。

※外国で甘いものというと本当に甘いので、和菓子は違うという点を伝えるのもポイントになります。

トリビア編 和菓子の歴史を英語で説明しよう

歴史、それも英語で説明と聞いただけで難しそうと思う人はいませんか?

しかし、日本の歴史に興味をもつ外国人は多く、和菓子についても簡単な説明だけでもできるようになっておくと自分の英語に自信がついたり、相手の興味も高まります。

Tokyo Wagashi Associationさんのウェブサイトから抜粋して紹介しましょう。

The roots of Wagashi date back two-thousand years ago.
和菓子のルーツは2,000年以上に遡ります。

Wagashi evolved with the passage of time, becoming shaped by interaction with China, the development of Japanese tea ceremony and the arrival of Western confection.
和菓子は中国との交流、茶道の発展、洋菓子の伝来など、時代の流れとともに変化しました。

The Edo period was also marked by a national isolation policy that was enforced in all but a few areas of the country.
Thus, it was a time when all aspects of Japan’s unique culture were enriched. Wagashi became refined in terms of their delicious taste.

江戸時代は一部の地域を除いて鎖国政策がとられた時代です。そのため、日本独自の文化があらゆる面で充実した時代でした。和菓子もその美味しさに磨きが掛かったのです。

参考:Tokyo Wagashi Association
https://www.wagashi.or.jp/japanesesweets-wagashi/en/about/

楽しい会話編 好きな和菓子について語ろう

和菓子の話題で楽しい会話をしてみませんか?茶道と関係させてお喋りするのも素敵ですね。

筆者も日本の文化について外国人と話す機会が多いのですが、そんなときに意識しているのは相手の国ではどんな感じなのか質問するという点です。

実際に会話の例でみていきましょう。

会話1 お気に入りの和菓子は何?

Saki: Paul, have you ever had wagashi?
Paul: Yes, I have!
Saki: Which wagashi have you had?
Paul: It was something like a pancake.
Saki: Oh, it must be a sweet bean paste pancake which is called dorayaki?
Paul: It must be. I enjoyed the filling.
Saki: That is anko, sweet bean paste.
Paul: Mashed bean paste was yummy.
Saki: That’s my favorite. By the way, what is the most popular sweet in your country?
Paul: It must be a Victorian sponge cake!


サキ:ポール、和菓子って食べたことある?
ポール:ある!
サキ:どの和菓子だった?
ポール:パンケーキみたいだったよ。
サキ:それはどら焼きだね?
ポール:きっとそうだね。なかのが美味しかった。
サキ:あんこね。
ポール:つぶあん、美味しかった。
サキ:それ、私のお気に入りよ。ところでポールの国で一番人気のお菓子って何?
ポール:それはヴィクトリアンケーキ!

会話2 茶道で使われる季節の和菓子

Paul: Japanese traditional sweets are not only delicious but are also beautiful.
Saki: I agree, especially wagashi that have seasonal characteristics!
Paul: They are art, they look amazing.
Saki: Those wagashi for the tea ceremony are just wow!
Paul: I know. When I joined the trial of a tea ceremony, the wagashi was shaped like a cherry flower.
Saki: That must have been in Spring.
Paul: You’re right, we had been to a park for cherry blossom viewing afterwards.
Saki: How about we go to a tea ceremony in Autumn together? We can have wagashi with autumn seasonal characteristics.
Paul: That sounds great!


ポール:日本の和菓子は美味しくて美しいよね。
サキ:本当そうだよね。特に季節感のある和菓子!
ポール:アートだよね、素晴らしい。
サキ:茶道の和菓子はまさにすごい!
ポール:そうそう。茶道の体験に参加したときさ、和菓子が桜の形してたよ。
サキ:春だったんだね。
ポール:そうだよ。その後に公園でお花見したんだ。
サキ:秋に茶道行かない?秋の和菓子がいただけるよ。
ポール:それ、いい感じ!

日本文化の和菓子を英語で話そう!

和菓子好きでついつい記事が長くなってしまいました。日本の文化を外国人に話せるように練習すると、かなり良いエクササイズになります。

イギリス人の夫もミックスの息子もあんこものに目がありませんし、日本に帰国すると和菓子を剣道道場のメンバー達にお土産に買って帰ります。

皆さんも、次の話題は「和菓子」にして、日本の素晴らしい食文化を海外の人とシェアしてみませんか?

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