例を示すときに便利な英語表現「as in」の意味と使い方は?

オンライン英会話、ネイティブキャンプ、As In

外国の人と英会話で話すとき、例をあげてみると理解がより深まるというシチュエーションが多くあります。または、相手にスペリングを間違いなく伝えるために「NovemberのNですよ」といった説明をすることもあります。

こんなときに使える便利な表現が「as in」です。「as in」の意味や使い方を知ることでさらに良いコミュニケーションをとることができるようになります。

この記事では「as in」の6つの使い方を例文とともに紹介していきましょう!「as in」の使い方は複数あることを知っていますか?接続詞asと前置詞inの組み合わせで「as in」です。

as inを別の表現で言い換えるとすれば、以下のようなフレーズになります。as inのイメージをつかめるでしょうか?

in the sense
in the sense of
for example
like
such as

さて、as inの意味と使い方は1種類ではありません。この記事では、以下6つの使い方を紹介します。

1. スペルを説明する
2. ~の通りに
3. ~のように、~と同様に
4. ~に見られるように、~から分かるように
5. ~の感じで、~の意味合いで
6. つまり、言い換えると

それでは早速、それぞれの英語表現を詳しく見ていきましょう。

使い方1: スペルを説明する

この使い方は覚えておくと、誤解などを避けると同時に正確に情報を外国人に伝えることができます。

日本人と海外の人だけでなく、外国語として英語を使うノンネイティブがネイティブスピーカーと話すとき、もちろんネイティブスピーカー同士の関係でもas inが使われます。

例えば、海外で電話や対面で自分の住所を伝えるという日常会話は結構あるものです。筆者の住むイギリスでは”ポストコード”と呼ばれる日本の郵便番号のようなものがありますが、このコードは実際の住所より重要な扱いの感じさえあります。

そこで、こんなやりとりが起こることがあります。会話例でみてみましょう。

A: Could you please tell me your postcode?
B: Ok, it is ”EM1 9PN”
A: So it’s ”EM1 9PM”, isn’t it?
B: No, the last one is not M but N. ”N” as in November.
A: I see, I got it. Thank you.

A: ポストコードを教えてください。
B: はい。「EM1 9PN」です。
A: 「EM1 9PM」ですね?
B: いや、最後はMではなくってNです。”NovemberのN”です。
A: 分かりました。ありがとうございます。

この例文でお分かりのとおり、Nを他の言葉(November)の例えで言い表わしています。違う角度から言ってみることで二重にし、確実にポストコードを伝えているんですね。

このようにas inを使うことで、会話で正確な情報を相手に伝えることが可能になります。

ちなみに、N as in Novemberは「N for November」とし、as inを”for”に置き換えることもできます。このケースの”November”は「the 26 code words」のひとつであり、アルファベット26について順にコードワードを割り当てたものがあります。少しだけ紹介しましょう。

A - Alfa
B - Bravo
C - Charlie
G - Golf
H - Hotel
Q - Quebec
U - Uniform

as inと一緒に、名前など自分に関するアルファベットについて、コードワードをぜひ覚えておくのはいかがでしょう?

使い方2: ~の通りに

もとになる所定の書式や決まりがあるとき、「~の通りに○○する」という表現パターンがありますが、ビジネス英会話やビジネスメールなどにも使えるこの言い方もas inが便利です。

「~の通りに」という意味から、the same asやidentical toに置き換えることができます。

Please fill in the document as in the example.
見本の通りに書類を記入してください。
※fill in=記入する・書き込む

運転免許証の住所変更やパスポートの更新、またはクレジットカードなどの申し込みにあたって必要な書類を用意することがあります。このような場合には見本を参考に書き込むことができますが、この例文はまさにas inを使って”見本通り”を表わしています。

Please follow the order for getting a visa as in the instructions.
指示に従って、ビザ取得の順序を行なってください。

日本人が海外に住む場合、または外国人が日本に住む場合には適正なビザの取得が必須です。この場合、指示に従って(指示の通りに)準備を進めることが重要となります。コロナウイルスが収束していない現在は、普段することに加えて指示が増やされていますので要注意です。

使い方3: ~のように、~と同様に

as inは例を示すときの表現でしたね。

「~のように」または「~と同様に」と前例や他の例を引き合いにだすことで、1つ以上の意味があることを示すことができるため受け取り手の理解が進みます。

As in my boyfriend, many men are not listening and just react without thinking.
私の彼がそうなように、話しを聞かずに何も考えずに反応だけするって男性が多いです。

”うん”と答えた彼が実は空(から)返事だったなんてことはありませんか?彼が多くの人の1人だというニュアンスをAs in my boyfriendで表現しています。ちなみに、これはなにも男性に限ってのことではありませんので、念のため付け加えておきましょう。

As in many people’s opinion, we have to rethink a lot about having nuclear plants in Japan.
多くの人の意見のように、日本で原発を持つことについてはかなり考え直さなければなりません。

この例文のように「as in」を文頭に使う場合は、一般的な例をもってくるケースが多くあります。

使い方4: ~に見られるように、~から分かるように

理由や原因があるとき、それを持ちだすことで説得力を増すことができます。

文脈同士を密接に結びつけることができるため、ビジネス英語ではぜひ使いたい表現です。As in the dataやAs in most casesといったように文頭にもってきて使いましょう。

As in the data, it is clear the companies who aim to take up sustainability have been growing.
このデータから見られるように、サスティナブルを目指す企業が増えてきていることは明確です。

As in most cases, the companies who consider the well-being of their employees are likely to secure excellent human resources.
多くのケースから分かるように、従業員のウェルビーイングに配慮している企業は優秀な人材を確保している可能性が高くなります。
※excellent human resources=優秀な人材

使い方5: ~の感じで、~の意味合いで

使い方の5つめはもう少し気軽なイメージで使える「as in」を紹介しましょう。

それが「~の感じで」「~の意味合いで」です。置き換えするとすれば皆さんもよくご存知のfor example, in the senseなどやsuch asが考えられます。2つのことが同列で並ぶイメージですね。

As in Japan, British people love nature.
日本のような感じで、イギリス人は自然が大好きです。

As in Christmas events, it’s important to celebrate Easter.
クリスマスのように、イースターのお祝いも大切です。

使い方6: つまり、言い換えると

”つまり○○のことだから””言い換えると○○になるよ”といった言い方が会話に使われることがありますが、このときにもas inです。

例えばという意味をもつin other wordsやfor instanceのニュアンスです。ひとつのものを別の言い方に置き換えるときに使えます。

I wasn’t talking about Fuji, as in an apple, but the Mt. Fuji.
りんごの富士のことを話していたのではなく。富士山のことだったんです。

The movie is not interesting, as in it’s boring.
この映画は面白くない、っていうか退屈だ。

He is very talented, as in able to multitask.
彼ってとっても優秀だね。つまり、マルチタスクができるんだ。

multitask(マルチタスク)とは複数の作業を並行してできる人ですね。特にオフィスだけでなく、家事をマルチタスクでこなす人も含まれます。

asがもつニュアンスで「as in」のイメージを捉えよう

ここまで、as inの6つの使い方を紹介しました。最後に、使い方のイメージをまとめます。

それがasがもっているニュアンスを理解することです。

私たちの英語学習のなかでasが頻繁に登場します。副詞、接続詞、前置詞、代名詞として使われるasを一言で表現するのであれば”イコール”というイメージになります。この”イコール”という捉え方を抑えておくと、as inの6つの使い方が理解しやすくなります。

使い方を覚えて「as in」を使いこなそう!

as inの使い方をまとめましょう。

1. スペルを説明する
2. ~の通りに
3. ~のように、~と同様に
4. ~に見られるように、~から分かるように
5. ~の感じで、~の意味合いで
6. つまり、言い換えると

as inはイコールのイメージから、例を示して文脈を密接に結びつけます。そして、聞き手が理解することを助けることで混乱を避け、正確な情報を伝えることができる表現です。

意思の疎通をより良いものにするために、as inを覚えてみませんか?

参考:power thesaurus
https://www.powerthesaurus.org/as_in/synonyms

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