学校で習った「Long time no see!」を使おうとして、手が止まったことはありませんか。ネットで調べると「ネイティブは使わない」「もう古い」という記事が並び、かえって迷ってしまいます。

この記事では、英英辞典の定義を出発点に、この表現が実際どう扱われているのかを確認し、相手や場面ごとの言い換えまで整理します。

この記事のまとめ・結論

Long time no see は「久しぶり」を意味する挨拶で、英英辞典に informal(くだけた表現)のラベル付きで現役の見出し語として収載されています。失礼な表現ではありませんが、くだけた調子が強いため、距離のある相手との商談や改まった場面では別の言い方に置き換えるのが無難です。

この記事でわかること
  • Long time no see の意味と、英英辞典での実際の扱い
  • 使ってよい相手・場面と、避けたほうがよい場面
  • カジュアルからビジネスまで、相手別の言い換え表現
 

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1. 相手・場面別「久しぶり」の英語表現

相手・場面別「久しぶり」の英語表現
フレーズ 意味 使いどころ
Long time no see! 久しぶり! 友人・知人との再会。会話で使う
It's been a while. しばらくぶりだね 幅広い相手に使える定番
It's been ages. ずいぶん久しぶり 期間の長さを強調したいとき
I haven't seen you for a long time. 長い間お会いしていませんでした 完全な文の形。幅広い相手に使える
It's a pleasure to see you again. またお会いできてうれしく思います 商談・式典などかしこまった場
It has been a long time since our last meeting. ご無沙汰しております メール・書面
How have you been? 元気にしてた? 挨拶への返しや、会話を続けるとき

以下、それぞれの表現を場面ごとに詳しく見ていきます。

2. Long time no see の意味と使いどころ

Long time no see は「久しぶり」にあたる挨拶です。しばらく顔を合わせていなかった相手に会ったとき、最初のひと言として使います。主語がなく、not ではなく no が来る変わった形ですが、ひとかたまりの決まり文句なので、分解せずこのまま覚えて構いません。

Long time no see! How have you been?

久しぶり!元気にしてた?

辞書での扱い

Merriam-Webster では informal のラベル付きで、「長い間会っていなかった相手への挨拶」と定義されています。くだけた場面で使う挨拶という位置づけで、誤用とも、古い表現とも扱われていません。ここが「ネイティブは使わない」という説明との分かれ目になります。

失礼になる場面・ならない場面

失礼な表現ではありません。 ただし informal に分類される以上、相手と場面は選びます。

友人や知人、気軽に話せる同僚との再会なら問題なく使えます。

Hey! Long time no see. What have you been up to?

やあ、久しぶり。最近どうしてた?

一方、次のような場面では別の表現に置き換えたほうが安全です。

  • 初対面に近い取引先との商談
  • 距離のある社外相手への改まった挨拶
  • フォーマルなビジネスメールや書面

「間違いだから」ではなく、話し言葉としてくだけた調子が強いためです。日本語で言えば、取引先への挨拶を「どうも、お久しぶりっす」で始めるようなずれ方に近いと言えます。言い換えは後の章で紹介します。

3. 「ネイティブは使わない」は本当か

検索すると「ネイティブは使わない」「もう古い」という見出しが数多く出てきます。

辞書の記述から言えるのは、少なくとも「使われない表現」ではないということです。 Merriam-Webster の現行版に収載されており、廃語や古語を示すラベルは付いていません。

ただし、It's been a while. や It's been ages. など、同じ場面で使える表現は複数あります。ある英語話者が「自分はあまり使わない」と言ったとしても、それは語彙の選び方の話であって、表現そのものが通用しないという意味にはなりません。

「通じない」「失礼」ではなく、「くだけた選択肢のひとつ」と捉えるのが実態に近い表現です。

4. 相手別・場面別「久しぶり」の英語表現

カジュアルな場面

It's been a while.(しばらくぶりだね)

相手を選ばず使えるので、Long time no see の言い換えとして最初に覚えておくと便利です。

It's been a while! How's everything?

しばらくぶり!調子はどう?

It's been ages.(すごく久しぶり)

ages は「長い年月」を表し、会っていなかった期間の長さを強調します。「めっちゃ久しぶり」に近い感覚です。くだけた語なので、改まった場面では使いません。

It's been ages! I almost didn't recognize you.

すごく久しぶり!危うく気づかないところだった

丁寧・ビジネスの場面

I haven't seen you for a long time.

省略のない完全な文で、「長い間お会いしていませんでした」という意味です。相手を選ばず幅広く使えます。より改まった場面では、次の It's a pleasure to see you again. のほうが場面に合います。

I haven't seen you for a long time. You look well.

お久しぶりです。お元気そうですね

It's a pleasure to see you again.

pleasure は「喜び」を表す語で、「またお会いできてうれしく思います」という改まった挨拶になります。商談や式典など、かしこまった場に向いています。

It's a pleasure to see you again, Ms. Carter.

またお会いできてうれしく思います、カーターさん

Nice to see you again.

Nice to meet you.(はじめまして)と混同されやすい表現です。挨拶では Nice to meet you. は初対面のとき、Nice to see you again. は再会のときに使います。「またお会いできてうれしいです」にあたり、丁寧さは控えめながら失礼にはなりません。

Nice to see you again. Thank you for making the time.

またお会いできてうれしいです。お時間をいただきありがとうございます

メール・手紙で使う「ご無沙汰しております」

ビジネスメールや改まった手紙では、Long time no see のようなくだけた表現は避けます(親しい相手へのメールやDMなら問題ありません)。日本語の「ご無沙汰しております」にあたる表現として、次の形が使えます。

It has been a long time since our last meeting.

「前回お会いしてから、ずいぶん時間が経ちました」という意味です。since の後ろには最後に会った機会や連絡した時点を置きます。書き出しの挨拶としてそのまま使えます。

It has been a long time since our last meeting. I hope you have been well.

ご無沙汰しております。お変わりなくお過ごしでしょうか

I hope this email finds you well.

久しぶりの連絡かどうかに関わらず使える定型の書き出しですが、間が空いた相手への一通目としても機能します。「お元気でお過ごしのことと存じます」にあたります。

I hope this email finds you well. I am writing to follow up on our previous discussion.

お変わりなくお過ごしのことと存じます。先日のお話の件でご連絡いたしました

書き出しから結びまでメール全体の型を確認したい場合は、件名と書き出しを扱ったこちらが参考になります。

相手に合わせて、その場で言い換えられますか

カジュアルからビジネスまで言い換えを並べても、目の前の相手にどれを返すかは、あいさつを口にする一瞬で決めることになります。

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5. Long time no see と言われたときの返し方

まず返す一言

相手から Long time no see! と言われたときは、まず同意を返すのが自然です。日本語で「久しぶり!」と言われて「ほんとに!」と返すのと同じ流れです。

  • Yes, it has! — ほんとだね
  • I know! — ほんとそれ
  • It really has been. — 本当に久しぶりだね

そのまま Long time no see! と返しても通じますが、同じ言葉を繰り返すより、上のような相づちを挟んだほうが会話が転がりやすくなります。

A: Long time no see! B: I know! How long has it been?

A:久しぶり! B:ほんとそれ!どれくらいぶりだろう

会話を続ける質問

同意を返したら、近況をたずねる質問につなげます。

How have you been?

「元気にしてた?」にあたり、会っていなかった期間の様子をたずねます。返事には I've been good.(元気にしてたよ)などを使います。

What have you been up to?

「最近どうしてた?」と、していたことをたずねる表現です。くだけた言い方なので、親しい相手に使います。特に変わりがなければ Nothing much.(特に何も)と返せます。

A: It's been a while! How have you been? B: I've been good, thanks. What about you?

A:しばらくぶり!元気にしてた? B:元気だったよ、ありがとう。そっちは?

再会の場面で使えるあいさつをもう少し広く見ておきたい場合は、フレーズを場面ごとに集めたこちらが参考になります。

6. 「〜するのは久しぶり」を英語で言う

「久しぶりにラーメンを食べた」のように、行動が久しぶりであることを伝えたい場面では、挨拶の表現は使えません。次の形に置き換えます。

It's been 〜 since ...(…してから〜が経った)

since の後ろは過去形が分かりやすく、下の例のように表せます。It's been years since I've ridden a bike. のように現在完了形が使われることもあり、どちらも成り立ちます。

It's been five years since I last played football.

サッカーをするのは5年ぶりです

The last time 〜 was 〜 ago.(最後に…したのは〜前だ)

過去形だけで組み立てられるので、現在完了形が苦手な場合はこちらが扱いやすいかもしれません。

The last time I visited Kyoto was three years ago.

最後に京都を訪れたのは3年前です

This is the first time I've 〜 in a while.(…するのは久しぶりだ)

実際にその行動を再開したことまで伝えられる形です。

This is the first time I've cooked in a while.

料理をするのは久しぶりです

for the first time in 〜 years(〜年ぶりに)

期間を具体的に示したいときに使います。years は months や days にも置き換えられます。

I went skiing for the first time in ten years.

10年ぶりにスキーに行きました

7. Long time no see の派生表現

Long time no see をもじった、くだけた派生表現を耳にすることもあります。定型表現として確立しているわけではないため、使う相手は選びます。

  • Long time no talk. — 久しぶりに話すね(電話や通話で)
  • Long time no hear. — 久しぶりだね(しばらく連絡がなかった相手に)

ビジネスメールでは、前章で紹介した It has been a long time since 〜 のような形に置き換えます。

Long time no talk! I've been meaning to call you.

久しぶりに話すね!ずっと電話しようと思ってたんだ

8. よくある質問

英語で「めっちゃ久しぶり」はどう言いますか

It's been ages! や It's been forever! が近い言い方です。ages(長い年月)や forever(永遠)といった大げさな語を使うことで、期間の長さを強調します。Long time no see! に So や Wow を添えて、Wow, long time no see! とする方法もあります。

Long time no see は差別的な表現ではないのですか

現在の主要な英英辞典では、差別語ではなく informal な挨拶として収載されています。日常の挨拶として使うことに支障はありません。ただし、その成り立ちをめぐって使用を避ける人もいるため、気になる場合は It's been a while. などに言い換えられます。

「Long time to see」「Long time no see you」は正しい形ですか

挨拶として定着しているのは Long time no see の形です。Long time to see は辞書に見当たらない形なので、使わないほうが無難でしょう。Long time no see you は、初期の用例にこの形が記録されていますが、現在の一般的な形は you を付けないものです。

9. まとめ

  • Long time no see は「久しぶり」を意味する挨拶で、英英辞典に informal のラベル付きで収載されている現役の表現です
  • 失礼ではありませんが、くだけた調子が強いため、距離のある相手との商談や改まった場面では別の言い方に置き換えます。改まった場では It's a pleasure to see you again.、ビジネスメールでは It has been a long time since 〜 が使えます
  • 「ネイティブは使わない」というより、「くだけた選択肢のひとつ」と捉えるのが実態に近い表現です

相手や場面に応じた言い換えを覚えても、とっさに口から出てくるかどうかは別の話です。実際に人と話す場面で選び取る練習が要ります。

再会のひと言は、距離を測りながら選ぶ

久しぶりの再会のあいさつは、相手との距離を測りながら言葉を選ぶ場面で、フレーズを覚えただけではその判断までつかめません。

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