「live」と「be living」のニュアンスの違いは?正しい使い分けを覚えよう!

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誰かと英語で会話していると、「〜に住んでいる」という話になることは多々あるでしょう。「住む」という動詞は「live」ですが、「be動詞+living」と進行形にして言っている人を多く見かけます。

「live」と「be動詞+living」はいずれも文法的に間違いではありませんが、実は2つはやや意味が異なるため、違いを知らないまま同じ感覚で使っていると誤解を生む可能性も。

そこで今回は、「live」と「be living」のニュアンスの違い・正しい使い分けを解説していきたいと思います。例文も載せているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね!

「live」と「be living」を同じニュアンスで使っていませんか?

日本人の英語学習者に多いのが、「live」と「be living」を同じニュアンスで使ってしまうこと。

「〜に住んでいる」は日本語だと進行形に聞こえるから、「be living」のほうが正しく聞こえる方もいるかもしれません。しかし、「live」と「be living」の間には以下のような明確な違いがあります。

live in 〜

長期的に住んでいる

be living in 〜

一時的に住んでいる

詳しく見ていきましょう!

「live in ~」のニュアンス

「live in 〜」は、以下のようなニュアンスを含んでいます。

「〜に長期的に住んでいる、そしてこれからもある程度の期間住み続ける前提」今そこに住んでいるだけではなく、過去も未来もあわせて長期での暮らしを意味するのが「live in 〜」です。

例えば、

I live in Tokyo.

私は東京に住んでいます。

と言った場合、相手は「この人は東京に住んでいることが通常の状態なんだな」と思うでしょう。

☆動詞の現在形☆

ではなぜ「live」を現在形のまま使うと、長期的に住んでいるというニュアンスになるのか。

動詞の現在形は、

・習慣的や継続的なこと

・現在の状態のこと

・事実であること

を話すときに使います。

例えば、

I go to school.

私は”習慣的に(継続的に)”学校に行っています。

I don’t eat breakfast.

私は”習慣的に(継続的に)”朝食は食べません。

つまり、現在形の「live」を使った場合であれば、「継続的に住んでいる」という意味になるのです。

「be living in ~」のニュアンス

「be living in 〜」と進行形の形にした場合、以下のようなニュアンスになります。

「〜に短期的に住んでいる、だから近い未来は引っ越すことになる前提」

例えば、

I’m living in Tokyo.

日本語だと「私は東京に住んでいます」となります。ですが相手は「この人は一時的に東京に住んでいて、そのうちまた別のところに行く予定なんだな」と解釈します。

その場所に今までずっと住んできたわけではなく、短期的な滞在を意味するので、例えば新築完成前の仮住まいや単身赴任、期間限定の転勤といった状況で使うのが適しています。

☆現在進行形☆

なぜ「be living」と現在進行形にすると、「一時的・短期的に住んでいる」という意味になるのでしょうか。

実は、英語の現在進行形は、「一時的に行っていること」というニュアンスが含まれているのです。

例えば、

I’m playing a game.

私はゲームをしています。

⇨あくまで今やっていることであり、習慣的なゲームプレイの話をしているわけではない。

I’m learning English.

英語を学んでいます。

⇨今は英語を学んでいるけど、ずっと学び続けるわけではなく、そのうち実践の方がメインになってくる。

といったニュアンスが含まれています。

つまり「be living」も同じで、「今はそこに住んでいるけど、ずっと住み続けるわけではない」というニュアンスになるのです。

「be staying in ~」は?

「live」に似たような意味を持つ、「stay(滞在する」という単語があります。

「be living in 〜」が一時的に住むことを意味するのであれば、「be staying in 〜」はどのような意味になるでしょうか。

まず、「live」と「stay」の違いは、

「live」よりも「stay」のほうが短期的

という点です。

例えばどこかに旅行に行った際に、「ホテルに住む(live)」というよりは、「ホテルに滞在する(stay)」と言いますよね?なぜなら旅行なので滞在日数は基本的に決まっており、数日の滞在になることが多いからです。

例文で違いを見てみましょう。

I’m staying at that hotel.

あのホテルに滞在しています。

I’m living in that hotel.

一時的にあのホテルで暮らしています。

上記2つの文章を見比べると、やはり「be staying」のほうが「be living」よりも短期的なニュアンスを感じますよね!

「lived ~」のニュアンス

では、過去形「lived 〜」にした場合はどのようなニュアンスになるでしょうか。

・現在形「live」

現時点で継続的に住んでいる事実を述べるときに使う

・過去形「lived」

過去の時点で継続的に住んでいたという事実を述べるときに使う

例えば、

I lived in Osaka when I was a teenager.

10代の頃は大阪に住んでいました。

I lived with my parents for 18 years.

私は両親と18年間一緒に暮らしました。

過去形では「(継続的に)暮らしていた」という日本語訳になるため、次に解説する過去進行形「was living 〜」と混同しないように注意しましょう。

☆「生きた」の意味のlived☆

「live」には「生きる」という意味があるため、「lived in 時代」とすると「〜の時代を生きた」と表現することもできます。

Nobunaga Oda lived in the 16th century.

織田信長は16世紀を生きました。

Ieyasu Tokunaga lived in the Sengoku and Edo period.

徳川家康は戦国時代と江戸時代を生きました。

「was living ~」のニュアンス

では、過去進行形「was living 〜」だとどのようなニュアンスになるでしょうか?まずは以下で、過去形「lived」と過去進行形「was living 〜」の違いを比較してみましょう。

・過去形「lived」

過去の時点で継続的に住んでいたという事実を述べるときに使う

・過去進行形「was living」

過去の時点でその時は一時的に住んでいたということを述べるときに使う

つまり、過去形「lived」に比べて、過去進行形「was living」のほうが一時的・短期的な居住を意味します。

例えば、

I lived in Thailand in 2020.

2020年はタイに住んでいました。

上記の文章の場合、「普段は別の場所で暮らしているけど、2020年はちょうど一時的にタイに住んでいた」というニュアンスになります。

「live in ~」と「live on ~」の違いは?

最後に、「live in 〜」と「live on 〜」の違いも解説したいと思います。

「live in 〜」と「live on 〜」の2つの違いは、住む場所がどのような場所であるかです。

live in 〜

地域名や建物の種類が続く

I live in Okinawa.

私は沖縄に住んでいます。

I live in a high-rise condominium.

私は高層マンションに住んでいます。

live on 〜

「〜の上に住んでいる」と表現する場所

I live on a small boat

私は小さな船の上で暮らしています・

We live on the earth.

私たちは地球上で暮らしています。

日常会話では大抵、「(地域名・建物)に住んでいます」と言うことが多いと思うので、よっぽど特殊な場所に住んでいない限り基本的には「live in 〜」になります。

「live on」のその他の意味

「live on」には、住んでいる場所を表す以外の意味もいくつかあります。

「〜に頼って生きる」

「live on 〜」には、「〜に頼って生きる」という意味があります。

・それを糧として生きている

・それにすがって生きている

・それに依存して生きている

というようなニュアンスで使われます。

I live on my parents’ income.

私は両親の収入に頼って生きています。

These pigeons live on the food the man gives in the park.

これらの鳩たちは、その男性が公園で与える餌に頼って生きている。

「生き続ける」

「live on」には、「生き続ける」という意味もあります。

前置詞「on」には継続のコアイメージがあります。また「live」には「生きる」という意味もあるため、2つを組み合わせることで「生き続ける」というニュアンスとして使われます。

We need to change something to live on together here.

私たちがここで一緒に生き続けるためには、何かを変える必要があります。

All I could do was just hope he could live on.

私ができたのは、彼が生き続けられることを祈ることだけでした。

時制や動詞に続く前置詞によって異なるニュアンスを持つフレーズに注意しよう!

いかがでしたでしょうか?今回は「live」と「be living」の違い・使い分けを中心に解説していきました。

他にも自制や動詞に続く前置詞によって、ニュアンスが変わってくる表現がたくさんあるので、気になる方は色々調べてみましょう。

また、今回学んだ内容をしっかり使い分けられるようになるには、実際に英語を話しながら練習するのが一番です。ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンも活用して、講師と一緒に「live」と「be living」の使い分けを練習してみてくださいね!

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