韓国語をアラフォー(※ある程度の年齢)からでも話せるようになる方法

韓国語、学習、ネイティブキャンプ

日本で韓国語が注目されるようになり、多くの、特に女性から学ばれるようになったのは、今からもう20年ほど前で「冬のソナタ」が大ブレイクした頃からです。放送当時、「冬のソナタ」の主演を演じたぺ・ヨンジュンはシニア世代から絶大な人気を集めていることがテレビでも連日話題になっていました。

「冬のソナタ」の影響で韓国旅行に行く日本人も増え、韓国人と韓国語でコミュニケーションを取りたいとか、ドラマやK-POPを韓国語で理解できるようになりたいという人も年々増えて現在に至っています。

韓国語学習者の増加に伴い韓国語教室や韓国語レッスンも増え、それらを利用し学んでいる学習者も多いと思います。韓国語学習者の特徴として若い世代だけではなく、アラサーやアラフォー以降から60代以上のシニア層まで幅広い世代の人に学ばれていることが挙げられます。

シニア層の人の中には、自分で勉強したりレッスンを受けているのになかなか話せるようにならないと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そしてそれは、歳のせいではないかと思っている人もいるかも知れません。

今回の記事では、40代以降からシニア層の学習者が韓国語を話せるようになるために必要な考え方について書いていきます。

なお、今回の記事では40代以降からシニア向けのアドバイスを書きますが、一部の内容はどんな世代の学習者にも共通して当てはまるため、40代以降ではない学習者でもぜひ参考にしてください。

外国語は年齢に関係なく話せるようになる

まず、韓国語に限らず英語や他の外国語でも会話に限らず勉強してもなかなかできるようにならない時に、自分がある程度の年齢になっていると、それは歳のせいではないかと考えたり、諦めてしまう人が一定数いるように思います。

ですが、そもそも私達は誰でも言語を習得できる能力を持っています。日本人であれば、生まれつき何かしらの障害がある場合を除いては、誰でも日本語を話せるようになっているはずです。

ある人は能力があるから日本語を話せるようになったけど、また別の人は能力がないから話せるようにならなかったということはないはずです。

そして、40代などある程度の年齢になってから外国語習得を始めても習得に成功し、通訳や翻訳などその言語を高いレベルで使うことが求められる仕事に就いている人も実際います。

このことからも、どの程度のレベルになれるかは個人差があっても、年齢に関係なく韓国語を含め外国語習得はできるようになることが分かります。

確かに若い頃に比べ記憶力が落ちたと感じたり、何かしらうまくいかないと感じることがあるかも知れません。そういったことがあると、何かと年齢のせいにしてしまうことが語学習得に限らず仕事などでもあるのではないでしょうか。

ですが、そういったことも勉強法が適切でなかったり非効率なやり方が原因であるとも考えられるため、必ずしも年齢の問題とは言えません。まずは、韓国語習得に年齢は関係ないということを知っておいてください。

40代から韓国語を始めて話せるようになるために必要な考え方

既に触れた通り、韓国語習得は年齢に関係なくすることができます。そして、話せるようになることも勿論可能です。

ですが、40代からシニアになって韓国語を始めて話せるようになるためには、若い頃に始める場合とは違う考え方(マインドセット)をまず持つ必要があります。

ここからは、私がシニア層に韓国語を指導した経験から、40代から韓国語を始めて話せるようになるために必要な考え方(マインドセット)について挙げます。

1.「うまく話せるようになる」のではなく「話せるようになる」

40代から韓国語を初めて学び始める場合、若い頃と決定的に違うことが韓国語学習に費やせる時間です。

韓国語学習の目的は人それぞれ違い、試験合格が目的の人、話せるようになりたい人、もしくは生涯教育として勉強すること自体が目的といった人もいるかも知れません。

ですが、話せるようになることが目的で、韓国語を話せるようになって自分のしたいことがあるのであれば、その目標をできるだけ早く達成したいと思う学習者が大半ではないでしょうか。

うまくなりたいという気持ちを持つのは当たり前で理解はできますが、40代から話せるようになるためには、「うまく話せるようになる」ことを目標にするのではなく「話せるようになる」ことをひとまず目標に設定しましょう。

具体的には、

・韓国人の様なきれいな発音やイントネーション
・間違いがない正確な韓国語
・韓国人がよく使う韓国人っぽい韓国語表現
・擬音語・擬態語・ことわざなどを使ったこなれた韓国語表現

こういったものは一旦脇に置いて、必要最低限の韓国語をしっかりと話せるようになることだけに集中します。

韓国語も含め会話の習得は、学習を始めて話せない状態から、ひとまず話せるという段階を経て、その次に徐々に経験を積むことでうまく話せるという順番になっています。

まず、話せない状態からひとまず話せるようになる段階が最も大変で、それなりの期間練習を続けなければ話せるという段階にすら到達することができません。この段階だけでもそれなりの時間がかかるのに、そこから更にうまくなろうとすると更に長い時間がかかります。

既に触れた通り、ある程度の年齢から韓国語習得を始める場合、若い頃と違い多くの時間をかけることができません。

そのため、うまくなることを目標にしてしまうと話せるようになるというゴールがとても遠く感じ、学習の継続自体も難しく、話せるようになる前に挫折してしまうという可能性もあります。

韓国語はうまく話せなくても、ある程度話せるようになっていればコミュニケーションを取ることはできます。うまく話せる状態を自分が話せる状態として目標設定をするのではなく、まずはうまくなくても良いから相手に通じる韓国語を話せるようになることを目標にしましょう。

2. 韓国語そのものを学習目的にしない

これは、1の内容と被る部分もありますが、韓国語そのものをうまくなることに集中するのではなく、自分が韓国語を話せるようになってやりたいことをできるようになることに集中するということです。

ここで一度考えてみて欲しいことがあります。それは、なぜ韓国語を話せるようになりたいのかということです。

多くの場合は、韓国に旅行に行って韓国語を話したいとか、自分の推しの話す韓国語を理解できるようになりたいとか、韓国語を話せるようになりたいことが別にあるはずです。

他にもあるかも知れませんが、要は韓国語をうまく話せるようになろうと思って始めたわけではないということです。つまり韓国語は、自分がしたいことをするために必要な道具であって目的ではないはずです。

もちろん、韓国語をうまくなりたいという気持ちを持つことが間違っているわけではないですが、そこに執着しすぎると本来の学習目的がズレてしまいます。

そして、実際のところ、韓国人と同じレベルで話せるようになることは、既に触れた通り時間がかかるので、ある程度の年齢になってから学習を始める場合、現実的に考えて厳しいです。

韓国語を最短最速で話せるようになりたいのであれば、韓国語で自分のしたいことができるようになることを目標にすれば思いのほか早く実現できます。

3.すぐに結果を出そうとしない

ある程度の年齢になってから学習を始める場合、若い頃と違い学習に取れる残りの時間が多くないため、なるべく早く話せるようになろうと焦ってしまいがちです。

そのような考えから、すぐに話せるようになる方法や簡単に話せるようになるノウハウやテクニック、または教材などを探したり、それを実際にしてしまう学習者もいるかも知れません。

そのようなものは魅力的ですし、そんな方法があるなら知りたい、試したいと思うのも当然だと思います。

ところが、実際にはそんな都合の良いものは存在しません。もしそのような方法があって話せるようになるのであれば、既に多くの学習者が実践して韓国語を話せるようにならないと悩む学習者はいないはずです。

韓国語はスポーツと同じでスキルの習得なので、ある程度の時間をかけて繰り返し練習をしながら身に付けていくしかありません。急いで結果を出そうとしないで、腰を据えて必要なことをしっかりと学んだり練習してできるようになるようにしましょう。

既に触れた通り、韓国語そのものを勉強の目的にするのではなく、自分ができるようになりたいことをできるようになるための会話習得に集中すればやることは多くありません。

それにより、あれもこれもと量をこなす勉強をする必要はなく、焦らずにじっくり学んでも目の前のやるべきことに振り回されずに勉強することで話せるようになります。

韓国語のみならず、外国語は広く浅い知識では使えるようになりません。それよりも、狭くても良いのでひとつひとつを「知っている・分かる」ではなくしっかりと「できるようになる」方が実践で使える語学力になります。

自分がしたい会話ができるようになるために必要なことだけに集中し、急がず焦らず、目的に合った勉強と練習を可能であれば毎日続け、習慣化できれば韓国語は必ず話せるようになります。

まとめ

ここまで40代以降からシニア層の学習者が韓国語を話せるようになるために必要な考え方について書いて来ました。

韓国語など語学習得に限らず仕事でも何でも、一般的には若い人が有利で年齢を重ねると不利になるようなことが言われていたり、そう信じている人もいるかも知れません。

ですが、ここまで書いて来た通り、韓国語を話せるようになるかならないかに年齢は関係ありません。

大事なことは、自分の現状をしっかりと把握した上で、話せるようになるために必要なことや今からでも自分ができることに集中して取り組むことです。

ぜひこの考え方で学習をしてください。

nativecamp.net

nativecamp.net