英語【思いやり】は何て言うの?表現3種類を例文とともに紹介!

kindness,思いやり、英会話

日本人の私たちにとって、他人への思いやりはとても大事。そんな概念を持つ日本語には「思いやり」という言葉があります。では、英語には「思いやり」という言葉にあたる表現はあるのでしょうか。

日常の会話の中で「思いやり」ということはあるかもしれませんから、その機会に備えて英語でも「思いやり」と言えるようになっておけると良いですよね。

そこで今回は英語で「思いやり」にあたる表現をご紹介していきます。ぜひ参考にして、英会話の練習をするときに使ってみてくださいね。

「思いやり」にあたる英単語はある?

「あの人は思いやりがあるね」と言ったり、逆に「思いやりっていうものがないのかしら」など、「思いやり」という言葉は私たち日本人の中に浸透している概念です。ですから、英語に翻訳するときに直訳をしたり無理やりイコールにしたりすることはできません。

しかし日本語のように「思いやり」という便利な言葉はないかもしれませんが、英語でももちろん「思いやり」という言葉を表現することができます。

ポイントは、「思いやり」に近い英単語・英表現のニュアンスを正しく掴むこと。ニュアンスがわかっていれば、自分が「思いやり」という言葉で言い表したい気持ち・概念を英語でも表現することができるでしょう。

ちなみに、Omoiyariとそのままの言葉で検索すると以下のような英語の説明が見つかります。

”A Japanese word that means to have sympathy and compassion towards another person.”

これを訳すと”他人に対して、思いやりや同情心を抱くことを意味する日本語”になります。このように、日本独自の言葉はそのままローマ字として英語で使われるパターンはよくあります。

さて、「思いやり」と言いたい時に使える英単語は複数あります。以下のリストを見てみましょう。

・consideration ・thoughtfulness ・kindness

「思いやり」という言葉とイコールにはできない以上、他にも「思いやり」という言葉として使える英語表現はあるかと思いますが、今回はこの3つに絞って、その意味やニュアンス、使い方などを例文とともに解説します。

自分が言いたい「思いやり」にどれが近いかを考えながら、覚えていきましょう。

「思いやり」の英語表現を例文フレーズで覚えよう!

ここからは、上記でピックアップした3つの「思いやり」にあたる英単語を意味やニュアンス、例文とともにご紹介します。

名詞である「思いやり」、そして形容詞の「思いやりがある」、どちらも一緒に解説していきますから、品詞の使い間違いをしないように参考にしてくださいね。

Consideration/Considerate

まずひとつ目の思いやりの英語を紹介しましょう。「思いやり」と聞いてまず浮かぶ英単語は「consideration(名詞)」そして「considerate(形容詞)」です。

これは、「思いやり」「気遣い」といった日本語にあたる表現。ニュアンスとしては、『相手のこと・相手の気持ちを考慮してプラスな行動をする』といった感じでしょうか。どこか相手に嫌われたくない、悪い評価を受けたくないといったニュアンスがプラスされることもあります。なお、considerationの一例として、自分にしてもらいたいことを他の人にもするという黄金律があります。

ちなみに次にご紹介する「thoughtfulness/thoughtful」とはかなり意味が近く、微妙にニュアンスが異なる程度です。

Consideration is a key to maintain a healthy marriage.

思いやりは、健全な結婚生活を維持するための鍵です。

She is a very considerate person. She always tries not to make others uncomfortable.

彼女はとても思いやりのある人です。いつも他人を不快にさせないように心がけていますから。

He is always having a party and making loud noises at home. He is so inconsiderate of his neighbors.

彼はいつも家でパーティーをしていて、大きな音を立てている。近所の人たちへの配慮が本当にない。

ニュアンスを少しわかりやすくするために「inconsiderate」という「considerate」の反対語を使った文章も混ぜてみました。

相手を思いやる英語フレーズとしてThank you for your consideration.という言い方も定番です。時間をとってくれたときなど、相手が自分に対して思いやりを持って何かをしてくれたときに使います。また「あなたは思いやりがある」と言いたいときにはYou’re considerate.のように表現します。

「思いやり」には「配慮」や「気遣い」というニュアンスも込められているかと思いますから、「配慮」「気遣い」という言葉がしっくりくる時には「consideration/considerate」を使いましょう。

Thoughtfulness/Thoughtful

前述のとおり、思いやる英語の「thoughtfulness/thoughtful」は上記でご紹介した「consideration/considerate」にとてもよく似ている言葉です。

「思いやり」を英語に翻訳したい場合は、多くの場合この2つの表現が候補として上がるでしょう。

「Consideration」との違い「thoughtfulness/thoughtful」は優しい気持ちが強く、見返りや相手の反応についてはあまり考えていないというニュアンスが加わることでしょう。相手にどう思われるかよりも、優しくしたいという気持ちが強いというと伝わるでしょうか。

ただし、「consieration」に優しさがないわけではありませんし、この2つの言葉のニュアンスの違いは微妙なので、「思いやり」という意味では同じように使っても構いません。思いやりの英語でthoughtful considerationというフレーズもあるくらいです。「彼女って思いやりがある」と言うときにはShe is thoughtful.で表現します。相手のことをそう思えたらぜひ口に出して伝えるとコミュニケーションがとれますね。

Thoughtfulness is very important to develop a great friendship.

素晴らしい友情を育むには、思いやりの心がとても大切です。

You should be more thoughtful to people around you.

あなたはもっと周りの人に思いやりを持つべきです。

He is causing a lot of trouble by his thoughtless behavior.

彼の軽率な行動によって、多くのトラブルが起きています。

こちらも「thoughtless」という「thoughtful」の反対語を使った例文も作ってみました。「Thoughtless」は、「思いやりがない」「軽率な」「無神経な」という意味です。

Kindness/Kind

相手を思いやる気持ちを表す英語を考えるとき、これは多くの人が知っている言葉ではないでしょうか。

「親切」「思いやり」といった訳になります。「思いやり」という日本語を「気遣い」やもっと思慮深いようなニュアンスで捉えている場合は、上の2つを使うのが適切ですが、もっと身近でよく知っている言葉を使いたい場合は「kindness/kind」もおすすめです。

I very much appreciate your kindness.

あなたの思いやり・ご厚意に感謝します。

Hiroshi is really kind! He is always giving up his seat to elderly people.

ヒロシって本当に思いやりがあるよ!いつもお年寄りに席を譲っているんだ。

Don’t be so unkind. She just asked you to speak slowly.

そんな思いやりないこと言うなよ。彼女はただ、ゆっくり話してくれと言っただけじゃないか。

「Kind」の反対語は「unkind」なので、そちらも入れてみました。

上記の訳は「思いやり」という言葉に寄せていますが、「優しい」「親切」といった言葉にも言い換えられますね。表現したい「思いやり」という言葉が、「優しい」「親切」というニュアンスに近いなら、「kindness/kind」を使うと良いでしょう。

思いやりの英語まとめ

日本語の「思いやり」という言葉はとても便利な言葉ですが、それを英語で言い表そうと思うと、こんなにもパターンがあるんですね。

今回は「思いやり」に近いニュアンスでよく使われる3つの表現をご紹介しましたが、まだまだ「思いやり」として使える英語表現はあるはずです。

それぞれのニュアンスを正しく掴み、自分が思っているとおり「思いやり」を英語でも表現できるようにしていきましょう。

nativecamp.net

nativecamp.net