「遠慮する」の英語表現を知ろう♪使える英会話フレーズもたっぷりご紹介!

遠慮の英語表現、様々な遠慮の英語表現法、ネイティブキャンプ

みなさんは「遠慮する」の英語表現をいくつ知っていますか?

日本では特に、遠慮の文化が根強くありますので、「遠慮する」という言葉を使う機会も多いのではないでしょうか。また、遠慮している気持ちを上手に英語で伝えたいな、と感じることもあると思います。

そこで今回は「遠慮する」の英語表現を、使える英会話フレーズと共にご紹介してまいりたいと思います。

「遠慮する」「謙遜する」は英語で何て言う?

それでは、基本の英語表現から見てまいりましょう!

・refrain from ~ing:~するのを遠慮する

→最もよく使うのがこちらの表現なのではないでしょうか。「控える」という意味の”refrain”を使って表現しています。

・hesitate:遠慮する

「ためらう」という意味の”hesitate”を使った表現です。 「遠慮なく~してね」 と言いたい時によく使われます。

・pass:遠慮する

→日本語でも誘いを断る時に「今回はパスするね」と言ったりすることがありますよね。本来は「通り過ぎる」という意味で使われることが多い言葉ですが、日本語と同様「遠慮する」という意味で使われることもあります。

「遠慮する」に関連して「謙遜する」の英語表現

・be humble:謙遜する

→ちょっと聞き慣れない表現かもしれませんね。"humble"だけだと「謙虚な」という形容詞になってしまうので、be動詞を付けることで「謙遜する」という表現になります。

このほか、「つまらない、質素な」といったネガティブな意味でも使われます。

・be modest:謙遜する

「控えめな」という意味のある"modest"を使った表現です。これもbe動詞をつけることで、「謙遜する」という意味にすることが出来ます。

「遠慮」にまつわるその他の英語表現

続いて、「遠慮」にまつわるその他の英語表現をご紹介してまいります。

こんなにバリエーションがあるのか!と驚いてしまいますよ♪

・遠慮なく:help oneself

「勝手に取って食べる」という意味の言葉です。パーティーなどの場面で 「セルフサービスでどんどん取って食べてね!」 などと言いたい時によく使われる表現となっています。

・enough:もう十分

→十分という意味の"enough"を使うと 「十分です=もう結構です=遠慮します」 というニュアンスにすることができます。

おなかがいっぱいのときに食べ物を進められたときなど、”I’ve had enough.(遠慮します)”という感じで使われることが多いです。

・to be honest:遠慮せずに言うと

→直訳すると「正直になる」となりますよね。ズバリ自分の考えを述べたい時の、「遠慮せずに言うけど・・・」という表現で使われます。

・modest:遠慮深い、謙虚な

→人の性格を言い表すのに、とにかく遠慮がちな人のことを”modest”と表現します。先ほどご紹介したように、「謙遜」という意味で使われることもあります。

外国人の方々から見ると、日本人の私たちはみんな"modest"に見えるようですね。

・the last piece:遠慮のかたまり

→大皿料理などで、最後のひと口や、最後のひと切れについて、「遠慮のかたまり」と呼ぶことがありますよね。英語ではシンプルに 「the last piece最後の1ピース」 と言う風に表現します。

・without any constraint / unsparingly:遠慮会釈もない

→傲慢で横柄な態度を「遠慮会釈もない」と言うことがありますね。これを英語に直すと、大体2パターン考えられると思います。

・”without any constraint”
「気が遣えない(何ら気兼ねしない)」
・”unsparingly”
「情け容赦がない」
前後の文脈を鑑みてどちらを使うか検討するといいですね!

・consideration / compassion / kindness / caring / thoughtfulness:思いやり

”consider”というのが「よく考える」という意味の動詞ですので、”consideration”とすると「思いやり」という名詞として使うことが出来ます。

また "kindness"
"caring" もそれぞれ ”kind”
”care” から来ている言葉なので、相手を思いやる優しい気持ちが伝わってきますよね。

"thoughtfulness"は長い単語なので何だか難しく感じてしまうかもしれませんが、"thought""full"だと考えるとちょっとわかりやすいですね。

「思いやり」「思慮深い」と訳すとぴったり来ます。

”compassion”は、文頭の”com”というのがポイントになります。

comから始まる単語は common
communicate などたくさんあり、comの部分には「共に」というニュアンスがあると考えられています。

そのため、「com(共に)+passion(感情)」 「共に感じる→相手の気持ちを思いやる」 という意味になるんですね!


ここで少し余談!周りには知られたくない「秘密」皆さんはありますか??「秘密の英語表現を下記記事でご紹介しています」

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さまざまなシチュエーションにおける、遠慮の英会話フレーズ

「遠慮」という言葉1つでも、いろいろなニュアンスや意味合いがあっておもしろいですね!それでは続いて、さまざまなシチュエーションにおける「遠慮」の英会話フレーズをご紹介したいと思います。

〇禁止を意味する「ご遠慮ください」

「~しないで!」と言いたい時の控えめな表現として「~はご遠慮ください」と言うことが多々ありますよね。英語にも同様の言い回しがたくさんあります。

・You are requested to refrain from smoking here.(ここではたばこはご遠慮願います。)

・Please refrain from taking pictures.(撮影はご遠慮願います。)

→冒頭でご紹介したrefrain from ~ingの表現です。refrainのうしろを、うっかりto doにしてしまわないように、from ~ingの形で覚えておくようにしましょうね。

・Would you mind not smoking?(たばこはご遠慮いただけますか?)

・Would you mind not using cell phones?(携帯電話のご使用はお控えいただけますか?)

”Would you mind~?”という丁寧な表現を使った禁止の表現です。

・We request that you don’t eat or drink here.(ここでは飲食はご遠慮ください。)

requestというのは日本語の「リクエスト」とほぼ同じニュアンスですので、禁止の表現としてはマイルドで良いですね。

・No smoking is allowed.(たばこはご遠慮いただいております。)

→日本でもまれに見かける” No smoking”という表現。実はそのうしろの” is allowed”が省略された表現なんですね。「禁煙」の慣用表現として海外でもよく使われます。

なお、海外ドラマSex and the Cityでこちらの表現が登場しておりましたので、参考までにここでご紹介いたしましょう。

店員:Ma’am? No smoking.(お客様?たばこはご遠慮いただいております。)

キャリー:I’m outside. And it’s New York.(外にいるんだし。ここNYなのよ)

〇断る時の「遠慮します」

「今回はやめておきます」といったニュアンスの断り文句である「遠慮します」は、相手に不快な思いをさせずに上手に断りたいときよく使いますよね。

・カフェで店員に新メニューを勧められた時

客:It’s not for me. I’ll stick with bagel and coffee. (遠慮するよ。いつものべーグルとコーヒーにしておく。)

not for meで「(いい提案だけど)私には違う」というニュアンスになるので、控えめに断る「遠慮します」という表現につながっていきます。

なお、後半部分にでてくる” stick with~”の表現は、「~に固執する」という意味なので、「いつもの注文と同じものにする」というのを伝えるのに使うことが出来ます。

・バーベキューに誘われた時

友達:I’m having a BBQ this weekend. Do you wanna come?(今週末にバーベキューするんだけど来ない?)

自分:Thank you for inviting me, but I think I’ll pass.(お誘いありがとう。でも遠慮させてもらうね。)

→日本語でも「ちょっと今回はパス!」と言ったりすると思うので、なんとなくイメージはわきますね。カジュアルな表現です。

・飲食店で飲み物のお替りをすすめられた時

店員:Would you like more coffee?(コーヒーのおかわりはいかがですか?)

客:I’m good, thank you.(結構です。ありがとうございます。)

”I’m good”は直訳すると「私はgood!」となってしまい変な感じがしますが、日本語で言う「私はいいや。」というのに近い表現となります。お店の人との会話でよく登場しますね。

・海外ドラマSex and the Cityより、異性からの誘いを断る時

サマンサ:Look I do the PR for this club and I have the key to the private room downstairs. You want a private tour?

(ねえ、私このクラブのPRやってるから地下のプライベートルームに入れるのよ。2人で行ってみない?)

ビッグ:No thanks, but maybe another time.

(遠慮しておくよ。ありがとう、またの機会に。)

→「またの機会に」というのも「今回は遠慮するね」というニュアンスでよく使われますよね。今回のように、女性からの誘いを男性が断るような場合は、このくらい相手に配慮しながら断っていただきたいものです。

〇おすすめする「どうぞ遠慮なく」

禁止の意味で使われることもある遠慮ですが、その真逆で「遠慮しないで!」という風に使われることもありますよね。相手の気持ちをスッと楽にしてくれるおすすめフレーズ、見てまいりましょう!

・Please help yourself to the sweets.(どうぞ遠慮なくお菓子を召し上がってください。)

"help yourself"は先ほどご紹介しましたね。直訳すると「あなた自身を助ける」という意味になりますが、このような感じで、「セルフサービスでどんどん好きに食べてね!」と言いたい時に使います。

・If you have any questions, don’t be shy to ask.(質問があれば遠慮なく聞いて下さい。)

”don’t be shy”は「恥ずかしがらないで」という意味ですが、「遠慮せずに」というニュアンスでよく使われます。大人が子供に対して「やってごらん」と促す時にもよく使われます。

・I’m around 10 to 11 everyday, so feel free to stop by anytime. (毎日10時から11時まで私がおりますので、いつでも遠慮せずに立ち寄ってください。)

”feel free”は「自由に~してね」という意味になるので、やはり「遠慮せず~」のニュアンスになります。


ここでまた少し余談!余裕がある人は一緒にいて安心感があって憧れますよね。。下記記事で「余裕がある」の英語表現をご紹介しています!

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「遠慮する」について幅広い英語表現ができるようになろう!

「遠慮する」の英語表現や、それにまつわる英会話フレーズをご紹介してまいりました。

参考になるものはあったでしょうか?日本人の大きな美徳の一つである「遠慮」は、日本語と同じように英語で表現するととても難しい、絶妙な感覚ですよね。

ただ、表現するための英語の言葉のバリエーションは、今回ご紹介したようにたくさんあります。私たちは、文脈や、出したいニュアンスによって、言葉を上手に使い分けていく必要があるのです。

日本人らしい、上品で控えめな態度を英語でも出していけるように、今回ご紹介したフレーズや表現をぜひ身に着けていただきたいと思います。

また、覚えたフレーズは、実践の場で使うことがとても大切です!ぜひネイティブキャンプのレッスンで、さっそく外国人の講師相手に練習してみてくださいね!!