「間違って」の英語とは?意図せず間違えてしまったときの英語表現

日常生活で間違えて何かをしてしまうことって多いですよね。

「間違えて電話をかけちゃった」
「時間を間違えて早く来ちゃった」
「間違えて前の駅で降りちゃった」

など、「間違えて〜しちゃった!」というシチュエーションは、誰しも日常生活で経験があるのではないでしょうか。そのような「間違えて〜してしまう」と英語で言いたい時、どのように表現するかご存知ですか?

英語では「間違える」という表現は複数あり、状況・ニュアンスによって使い分けることができます。今回の記事では、そんな『意図せず間違えてしまった時の英語表現』について例文を交えながら詳しく解説していきます。ぜひ英語学習の参考にしてみてくださいね。

「間違って」の英語表現1:by mistake

「間違って」と言いたい時によく使われるのが ”by mistake” という表現です。

“mistake”は「間違い・ミス」を意味する名詞で、不注意やうっかりしていたことが原因で「間違えて〜してしまった」時に使えます。

I got off at the wrong station by mistake.
間違って違う駅で降りてしまいました。
I picked up someone else’s suitcase by mistake at the airport.
空港で間違えて違う人のスーツケースをピックアップしちゃった。
I put salt in my coffee by mistake.
間違ってコーヒーに塩をいれちゃった。

”mistake ”は動詞としての働きもありますが、” I mistake 〜”のような表現は日常会話ではあまり使われません。

動詞として使う場合は”mistake A for B”で「AをBと間違える」という使い方をするのが一般的です。この熟語は、”He mistook me for my brother.(彼は僕を僕の兄と間違えた。)”など、「人違いをする」という意味で使われます。

「mistake=ミスをする」という意味ではないので注意しましょう。

My grandfather always mistakes me for my twin sister.
おじいちゃんはいつも私を双子の姉と間違える。
Sorry, I mistook you for my friend.
すみません、友人と人違いをしてしまいました。
I think you’ve mistaken me for someone else.
あなたは私を誰かと勘違いしていると思います。

made a mistake and 〜

上記で「ミスをする=mistake」ではないと説明しましたが、「間違える・ミスをする」という行為・動作を表現したい時は“make a mistake”を使って表すことができます。

間違いが1つではない場合は”make mistakes”と複数形で表現します。

I made a mistake.
間違えました。
I made a mistake on that question!
あの問題の回答間違えた!
It’s natural to make mistakes. Don’t worry.
間違えるのは自然なことです。心配しないで。

”make a mistake"を使って「間違えて〜しちゃった」と言いたい時は”made a mistake and 〜”というフレーズで表すことができ、”and〜”の後ろには「間違えてしてしまったこと」が続きます。

I made a mistake and came here early.
間違えて早く来ちゃった。
I made a mistake and deleted an important message.
間違えて大切なメッセージを消してしまいました。
He made a mistake and left his cell phone at home.
彼は間違えて携帯を家に置いてきてしまった。

「間違って」の英語表現2:accidentally

「間違って〜する」と言いたい時に1番よく使われるのが”accidentally”という表現です。

”accidentally”は「偶然に」を意味する副詞で、意図せず何かをしてしまい「うっかり間違って〜してしまった」というニュアンスを表します。

例えば「携帯をいじっていたら間違えて電話をかけてしまった」や「エレベーターに乗っていたら肘でボタンを押してしまった」というような「思いがけず〜してしまった」というシチュエーションで使うことができます。

I accidentally called my mom when I was using my cellphone.
携帯をいじってたら間違えてお母さんに電話をかけてしまった。
Sorry, I accidentally pressed the wrong button!
すみません、間違えて違う階のボタンを押してしまいました!
He accidentally knocked the glass over.
彼はうっかりグラスを倒してしまった。

”by accident”も”accidentally”と同じ意味・ニュアンスで使うことができます。

I spiked soy sauce by accident.
間違って醤油をこぼしてしまいました。
He stepped on my glasses by accident.
彼はうっかり私のメガネを踏んでしまった。
I ate your cake by accident.
間違って君のケーキを食べちゃった。

「間違って」の英語表現3:wrong

“wrong”を使って「間違って〜する」と表現することもできます。

“wrong”は「間違った・正しくない」という意味を持ち、「間違った電車に乗った」や「間違ったサイズを買ってしまった」など「間違った◯◯」と言いたい時に、修飾語として使える単語です。

She always calls that actor by the wrong name.
彼女はいつもあの俳優の名前を間違ってよんでいる。
I bought the wrong size.
間違ったサイズを買ってしまった。
I got the time wrong.
時間を間違えちゃった。

「聞き間違える」「見間違える」など「〜し間違える」と言いたい時は、“主語 + 動詞 + wrong”で表現することができます。

I heard wrong.
聞き間違いをしていた。
I saw it wrong.
見間違えた。
You spelled it wrong.
スペルを書き間違えているよ。

前項で紹介した”by mistake”や”accidentlly”と合わせて使うことも多いです。

I caught the wrong train by mistake.
間違えて違う電車に乗ってしまいました。
I accidentally took the wrong road. I have to go back.
間違って違う道にはいちゃった。戻らないと。
I sent a message to the wrong email address by mistake.
間違って違うアドレスにメールしていた。

その他、間違いや失敗した時に使える英語表現

上記で紹介した3つの表現が、日常会話で頻繁に使われる「間違って〜してしまった」を意味するフレーズです。

これらの他にも、間違いや失敗した時に使える英語表現はたくさんあります。ここからは、ネイティブスピーカーがよく使う「間違えた・失敗した」を表す定番表現をいくつか紹介していきますね。

mess up

“mess up”は「間違えること・失敗すること」を意味する口語表現です。小さなミスから大きな失敗まで、間違い全般に対して使うことができます。

The waiter messed up his order.
ウェイターは彼の注文を間違えた。
I messed up the job interview today.
今日の面接、失敗しちゃった。
I messed up and got lost.
間違って道に迷っちゃった。

Screw up

”Screw up”は「間違った・ミスをした」を意味するカジュアルな表現です。

小さなミスというよりは、大きなミスや大失敗をしてしまった時に使われます。カジュアルな口語表現なので、ビジネスシーンなどフォーマルな場面で使う場合は注意が必要です。

I screwed up at the end of the game.
試合の最後でミスをしてしまった。
I totally screwed up. I’m sorry.
台無しにしちゃったね。ごめんなさい。
I screwed up and sent the wrong message to my client.
間違えて顧客に違うメッセージを送ってしまいました。

error

“error”には「間違い・誤り」という意味があり、”mistake”と似た意味をもつ名詞です。

”mistake”は「時間を間違えた」など勘違いや不注意によるミスを表しますが、”error"は改まった状況で使われることが多く、仕事での過失や医療ミスなどの間違いに対して使われます。コンピューターや機械などのミス・誤りを表す場合も”error"を使うことが一般的です。また、書き言葉としてもよく使われます。

He was in a rush and made an error.
彼は焦ってミスをした。
I made a spelling error, sorry.
スペルを間違えてしまいました。すみません。
I made an error at work.
仕事でミスをしてしまった。

間違えたときの表現を覚えて、会話に役立てよう!

いかがでしたか?今回の記事では「間違って〜した」を表す英語フレーズについて解説をしました。

【「間違って」の英語表現】

1:by mistake
2:accidentally
3:wrong

3つとも「間違って」を意味する表現ですが、間違いの原因・ニュアンスによって使い分けができます。

今回紹介した表現はどれもネイティブスピーカーが日常会話でよく使う定番のフレーズなので、早速覚えて英会話で使ってみてくださいね。

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