経済ニュースの英単語。英語で海外事情を理解するために覚えたいリスト

ネイティブキャンプ、

経済と聞くだけで苦手意識があって、英語で経済のニュースを読むなんて自分には無理~という方。専門的な単語やフレーズなんて絶対難しいとバイアスがかかっていませんか?

経済は暮らしに大きく関わっています。いくつかの単語やフレーズを覚えていけば、経済ニュースを少しづつ理解するという英語の新しい世界が広がります。

今回の記事では、経済ニュースを読むうえでぜひ抑えておきたい英単語、フレーズをそれらに関わる知識を解説付きで紹介しましょう。

英語で経済はeconomy, economics

日本語でエコノミーや エコノミクスという言葉があります。

英語になるとeconomy、そしてeconomicsとなり、どちらも「経済」を意味します。

経済とは何なのかここで確認すると、国やある地域の経済活動を意味します。経済活動とは人々が生活する上で必要なものを生産、それらを分配・消費することを指します。この活動には一般的な家庭、企業、政治などが関わっています。

経済英語はこれらに関する単語やフレーズを学ぶことになります。

さて、economyは名詞で「経済」ですが、economicsとなると名詞の「経済学」という捉え方になります。

どちらも経済を扱うところは同じですが、economicsは学ぶという意味が入ってくるということを抑えましょう。ちなみに、筆者の息子は学校で経済学をとっており、科目名はeconomicsということになります。

景気が良いときは「Good economy./The economy is good.」、悪ければ「Bad economy./The economy is bad.」です。

このように、goodやbadなど普段使っている言葉を使うこともあり、英語で経済だからすべて難しいというわけでもないのです。

経済のニュース記事で扱われる分野とは?

一言で経済といっても、マクロ経済やミクロ経済、そして個人や海外に目を向けたものなど扱われるものには多くのトピックがあり、その内容も様々です。

以下、代表的なトピックを表現する用語を紹介しましょう。

・金融/finance

Finance(ファイナンス)は日本でも浸透している英単語です。「財源」「財務」「財力」「資金管理」「融資」といった意味があります。Financeを大きく言えば、事業を行なうためのお金であったり、その管理まで含みますので経済の英文ニュースを読む際には必須の単語です。

このような説明からは対象が企業の専門用語という印象がありますが、「今月、赤字になっちゃった。もっとしっかり家計管理しなきゃ」と主婦が言うような場合にも使えます。

用例:corporate finance, finance administrator

・企業/firm

BBCニュースなど見ても、経済関係の記事で企業を意味する場合にfirmが使われています。企業や会社をいうときにcompanyに馴染みがありますが、これはどういうことなのでしょう。

これは、firmは営利を目的とし専門的なサービスを提供する事業であること、一方でcompanyにはあらゆる活動にたずさわる事業を含むという定義の違いがあるためです。

用例:energy firm, international shipping firm

・最高経営責任者/CEO

firmの次はCEOです。chief executive officerの略であり、その組織において、使命に関連する成果を達成することに対して責任を持つポジションです。

用例:CEO of BBC News, Tennis Australia CEO

・資本金/capital

資本金とは事業をスムーズに進めるために、株主が企業へ出資した金額を言います。会社概要を見ると”資本金○○円”と表記されています。英語にするとcapital。多くの人にとっては、首都という意味の方が聞き慣れているかもしれません。

用例:capital gain(値上がり益・売買差益)

・国内総生産/GDP

経済用語を学ぶとき、GDPは必須です。GDPはGross Domestic Productの略で、1年間に国内で新しく生みだされた生産物・サービスの合計金額です。経済成長率はこのGDPがどれほど伸びたかという情報で決定します。

用例:Covid’s impact on GDP

・国内総支出/GDE

Expenditure(出費・支出)という単語を使ったGross Domestic Expenditure(GDE)は国内総支出を表わすビジネス用語です。

1年間に国内で政府、企業や国民が生産物・サービスのためにどれだけ出費したかを示します。

用例:Gross Domestic Expenditure on research

・国民総生産/GNP

もうひとつ、3文字の英語表現GNPを紹介します。GNPはGross National Productの略で国民総生産を指します。GDPが国内が対象であるのと比べ、GNPは日本企業の海外支店などが含まれるところが違いです。

用例:Turkey GNP falls

・市場/market

金融市場や市場経済という言葉があります。この場合の市場は英語でmarketです。marketと言えば、新鮮な肉、野菜や果物を売るマーケットで買い物を楽しむ人が多いのですが、経済に関する競争的な場である市場にも使われます。

また、売り手市場ならworker’s marketですし、買い手市場であればhirer’s marketという使い方もあります。

用例:stock market(株式市場), financial market(金融市場)

・為替/exchange

国内に限らず世界が関係しあう経済。そこで、各国の通貨を現金という手段を使うことなく移動させる必要があります。それが銀行振り込みや為替手形といった金融機関などを通して行なう仕組みです。

exchangeはlanguage exchangeやcultural exchangeなど、英語を学ぶ私たちに馴染みのある単語ですが、「交換する・両替をする」という意味を持ち、経済ニュースでもよく使われます。

用例:exchange rate(為替レート)

・インフレーション/inflation

インフレとも呼ばれるインフレーション。モノの値段が上がり続ける=お金の価値が下がっていく状態です。次に解説するデフレーションとともにぜひ抑えておきたい言葉です。

用例:Italy’s inflation hits 35%

・デフレーション/deflation

インフレの対語がデフレ、デフレーションです。お金に比べモノの量が多い=お金の価値が上がっていく状態です。現在、日本は先進国のなかでも際立ってデフレの状態にあります。

用例:chronic deflation in Japan

chronic=慢性の

・雇用/employment

経済と雇用の関係は大きく、失業者が多ければ消費も減り、経済が悪くなります。employ=雇用する、employer=雇用主、employee=雇用者・従業員と合わせ、employment=雇用を抑えましょう。経済に関する英単語であるとともに、外資系企業や海外での就職には欠かせません。

用例:employment rate(就業率), self-employment(個人事業主)

・失業率/unemployment rate

un+employment=失業であり、unemployment rateで失業率となります。景気が悪くなると失業率は上がる傾向ですし、失業率によってその国の経済がどのような状態なのか判断する参考条件のひとつになっています。失業率ですので、経済ニュースでは数字とともに使われることが多い点を覚えておきましょう。

用例:Unemployment rate in South Africa rises to 3%.

・最低賃金/minimum wage

最低賃金は法に基づき、企業が従業員に支払わなければいけない最低の時給のことです。wageは「賃金・時間給」の意味であることから最低の賃金として使われます。

ちなみに、イギリスの最低賃金は2021年4月が£8.91(23歳以上)、2022年4月が£9.50に上がる予定です。執筆当日の為替レートで計算すると約1,400円と約1,490円になります。東京の最低賃金は2021年夏に28円上げられ、1,041円になっています。

用例:Biden’s $15 minimum wage(バイデンによる15ドル最低賃金)

・経済協力開発機構/OECD

1961年に設立されたOECD=Organisation for Economic Co-operation and Developmentは、世界経済の発展、そして社会福祉の向上を目的に調査や研究、その上で提言などを行なう組織です。

用例:OECD review, OECD report

経済関連関する職種の英語表現

最後に、経済の仕事に関わる職種を英語でどう言うのかについてもいくつか紹介します。

銀行員 banker

税理士 certified tax accountant

公認会計士 certified accountant

経理 accountant

財務 finance

ファイナンシャルプランナー financial planner

経済ニュースの英単語まとめ

経済が生活に大きく関わってるといった視点で英単語のリストアップをしました。身近な表現は見つかりましたか?

就職のために英文会計を学びたい、ビジネス英語を習得したいという方には特に経済ニュースがおすすめです。例えば、BBC NewsにはBusinessというカテゴリーがあり、経済やマーケットデータに加え、”Your Money”というページがあります。このページは公共料金やサラリー、家の値段など日々の暮らしに大きく関わる記事が多く載っています。無料で世界の動きを英語で知るには大変便利です。

毎日少しづつ経済に関するニュースを読んで、英単語やフレーズに慣れていくことをおすすめします。

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