「つい~してしまう/してしまった」の英語は?そんなつもりはなかった時の表現を紹介

「つい~してしまう/してしまった」の英語表現とは?

「つい寝る前にアイス食べちゃう」「もう何足もあるのに、ついまたスニーカー買ってしまった」など、そうするつもりはないのについついやってしまうことってありますよね。

英会話の中で「ついつい」という内容を表現したいとき、あなたはどんな風に言いますか?

学校では学習しないような内容なので、「うーん、そういえばなんて言うんだろう?」と困ってしまう方も多いかもしれません。

もしわからなくても大丈夫です。「つい~してしまう/してしまった」の言い方について、ニュアンスなどの説明も加えながら順番に紹介していきますので、記事を読み進んでいただければ、英語で「ついつい」を表現できるようになるはずです。

では早速「してしまう英語」を見ていきましょう。

「ついつい」と言いたい場合に表現する英語とは

そんなつもりはなかったんだけど、ついつい…というニュアンスを表したいときに、元々の文章に付け加えるだけで「ついつい」という意味を加えることができる便利な英語表現がいくつかあります。

どれも短くて覚えやすいので早速見ていきましょう。

unintentionally

「ついつい」「つい」の英語”intentionally"は「意図的に」という副詞ですが、頭に”un-”がつくと”unintentionally”=「そんな意図はない」「そんなつもりじゃない」という意味になります。

やったことを表す文章の最後に”unintentionally”をつければ、「そんなつもりはなかったんだけど、つい…」というニュアンスを加えることができます。後悔の念、意志の弱さを表現するときの例文をみてみましょう。

I tend to overeat unintentionally.

私ってついつい食べ過ぎちゃうんだよね。

by mistake/mistakenly

いくら気をつけていても、ついつい油断をしたり失敗をして思っていなかった結果になってしまうこともありますよね。

英語「してしまった」「ついしてしまった」には「間違い/間違える」という意味の“mistake”を使って「そうするつもりはなかったのに、誤ってついつい何かをしてしまった」というニュアンスの「ついつい」を表すことが出来ます。

”by mistake”と”mistakenly”の2種類の言い方がありますが、どちらも同じように使えます。

I leaked the secret by mistake.

あの秘密、ついうっかりバラしちゃった。

I leaked the secret mistakenly.

あの秘密、ついうっかりバラしちゃった。

※上と同じ

carelessly

自分の気のゆるみでついつい何かをしてしまった、という内容を表したい時には”carelessly”を使うとよいでしょう。

「不注意によるミス」を表す「ケアレスミス」はもうすでに日本語といっても過言ではないと思います。「〜してしまう」や「しちゃう」の英語表現にピッタリです。

ケアレスミスのケアレスを英語で言うと"care"(注意)が”less”(不足している)しているという意味なのですが、そこに副詞化をさせる"ly"をつけると”carelessly”=「不注意のせいで」という意味の副詞になります。

直訳すると、「不注意のせいで~になった」となりますが、意訳として「ついつい」と訳しても自然です。

I eat too much sugar carelessly.

私、ついつい甘いもの食べ過ぎちゃうんだよね。

I always drop and break plates carelessly.

皿をつい落として割っちゃうことが多いんだよねぇ。

just/too much

英語では、強調を表す”just"や”too much”をつけることによって、”ついつい”というニュアンス表すこともできます。

I always keep shopping too much.

ついつい買い物しすぎちゃうんだよね。

I just shouted at him.

ついつい彼に向かって叫んじゃったの。

特別な単語を使っているわけではないので文脈による理解に頼っている場合もあるのですが、会話上でジェスチャーや表情などを交えて話せば”ついつい”というニュアンスは充分つたわります。

逆に、書き言葉では「ついつい」というニュアンスが正確につたわらない可能性もあるので、きちんと「そういうつもりはなかったのだけど」という意味を表す単語やフレーズを使った方がよいでしょう。

「つい~してしまう」の英語表現

単語や語句を付け加える方法を見てきましたが、次は文章構成に特定のフレーズを使うことで「つい~してしまう」という意味を表す方法を見ていきましょう。

まずは、内側から湧き上がる感情や欲求のせいで何かを止めることができないというニュアンスの「つい~してしまう」の英語表現をいくつかご紹介します。

can’t help ~ing / can’t help but ~(動詞の原型)

“help”は「助ける」という意味の言葉ですが、”can’t help ~ing”もしくは”can’t help but ~(動詞の原型)”で「〜するのを止められない」という意味合いの語句になります。

「どうにもならない」「どうしようもない」といったニュアンスでネイティブスピーカーもよく使う定番フレーズなので、最初に覚える「つい」の表現として”can’t help”に進行形か動詞の原形が続く形のどちらかを選ぶのも良いと思います。

I can’t help buying some stuff at the store even if I don’t really need it.

あのお店にいくと、本当は要らなくてもついついなんか買っちゃうんだよね。

I can’t help but buy some stuff at the store even if I don’t really need it.

あのお店にいくと、本当は要らなくてもついついなんか買っちゃうんだよね。

※上と同じ

can’t stop ~ing

“stop”は「止める」という意味の言葉ですが、前述の"help”と同様、”can’t stop ~ing”で「〜するのを止められない」という表現になります。

意味合いは”help”とほとんど同じで、内側から湧き上がる感情や欲求のせいで何かを止めることができない、というニュアンスになります。これが英語「してしまう」の表現として使われるのです。

I can’t stop singing when I hear the song.

あの曲が流れてきたらつい歌っちゃうんだよ。

”help"と違い、”can’t stop but ~(動詞の原型)”とは言わないので注意してくださいね。

「つい~してしまった」の英語表現

「内側から湧き上がる感情や欲求に逆らえずについついなにかをしてしまった」以外に、「そんなつもりじゃなかった」「衝動的にやってしまった」というような時にも「ついつい」を使うことがありますよね。

そういった場合にどんな英語表現を使うのか、見ていきましょう。

I didn’t mean to, but ~

“mean”は直訳すると「意味する」になりますが、「〜という意図がある」とも訳します。

そのため、”mean”を否定形で使うことによって、「~という意図はなかったのだけど」「そんなつもりはなかったのだけど」という意味の表現ができるのです。

“I didn’t mean to, but ~.”と前置きとして使うと、「そうするつもりはなかったけど、つい~してしまった」というニュアンスを表すことができます。謝るときの言い訳に取られないようにも気を付けるべきでしょう。

I didn’t mean to, but I ate her chocolate. I really didn’t know it was hers.

そんなつもりなかったんだけど、つい彼女の分のチョコレート食べちゃったんだ。ほんとに、彼女のだって知らなかったんだよ。

I ●● on an impulse

「思わず」というニュアンスを含む「つい」を表したいときには、”I ●● on an impulse”というフレーズを使うことが出来ます。

I bought this bag on an impulse.

このバッグ衝動買いしちゃったの。

“on an impulse”は「衝動的に」という意味なので、衝動的な行動や思いつき、その場の勢いなどで「つい~をしてしまった」という時にぴったりの表現です。

I ●● in the heat of the moment

“I ●● in the heat of the moment”は「その場の勢いで」という意味の表現です。特に、勢いでやってしまったけれど、後で後悔してしまった…というような場合に使うイメージです。

I’m so sorry I said a bad thing to you in the heat of the moment last night.

昨日の夜は、勢いでつい酷いこと言っちゃって…本当にごめん。

お酒の席で言ったりやってしまったことなどを表現するときに便利ですね。使う頻度が多くない方がよいとは思いますが、覚えておくと謝罪のときに表現の幅を広げることができます。

without realizing/without thinking

「自分でも気づかないうちに」「気づいたら〜していた」というニュアンスの「つい」を表す英語フレーズとして、”without realizing”や”without thinking”があります。

“realizing”は「気づいている」、”thinking”は「考えている」という意味の単語ですが、「それがない」という意味の”without”が前につくことで、「自分でも気づかないうちに/考えることなしに」という英語表現になるのです。

I fell asleep without realizing.

気づかないうちについつい寝落ちした。

I play with my cell phone without thinking.

気づくとつい携帯いじっちゃってる。

「つい~してしまう/してしまった」の英語表現まとめ

「つい~してしまう」や「つい~してしまった」を意味する英語表現についてご紹介してきました。日常英会話にいくつか取り入れられそうでしょうか?

日本語では「つい」で済む表現でも、英語だと「衝動的に」とか「油断していてうっかり」とか「欲望を抑えきれなくて」など、シチュエーションやニュアンスによって言葉を使い分けることがご理解いただけたかなと思います。

とはいえ、全てをいきなり覚えるのは大変です。これは自分にとって使えそうと思う表現から順番に、使いながら覚えていただければと思います。


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