英語にはたくさんの単語がありますが、その単語の類義語というものもありますよね。そして、それらは同じ意味でもニュアンスが違います。
今回は、その中でも私たちが学校で習った単語ではなく、その単語と意味を同じくするものの、使うだけで賢いように聞こえるという英語表現をご紹介していきたいと思います!
英語の基礎を習ったのはまだ十代前半だった中学生ですから、そこから一歩ランクアップさせて賢いように聞こえる英単語を使えるよう、今の英語をアップデートしていきましょう!
- 1:Deep dive into
- 2:Get exposure to
- 3:Cascade down
- 4:Gear up
- 5:Swamped
- 6:Conniption
- 7:Esoteric
- 8:Hyperbolic
- 9:Sycophant
- 10:Vapid
- 11:Tedious
- 12:Hamstrung
- 13:Possibly
- 14:For instance
- 15:That's a good question
- 一言を言い換えて、相手に賢い印象を与えよう!
1:Deep dive into
こちらは「do a deep dive into sth」というフレーズとして使うことが多いです。
意味は「深く分析する」です。言葉そのものが難しいので、会話の中で使えればかなり賢いように聞こえるのではないでしょうか。
英語学習者の中でこの表現を知っている方はかなり上級者ですが、なかなか使いこなせていないということも多いのでは?ネイティブスピーカーは結構な頻度で使うので、ここぞという場面で使えるように常に頭の中に用意しておきたいですね。
ただ、使う場面というと、意味が「深く分析する」ですから会社内が圧倒的に多くなり、ビジネス英語となるでしょう。例えば、会社のCEOなんかが使ったりします。実際に使ってみるとこんな感じ。
データを集めてからそれらを深く分析する必要がある。
堅苦しくない言い方をすれば、分析するとは要は対象をよく見て観察したり解剖したりすることですから、冷静に考えればそう難しいことを言っているわけではないのですよね。しかし、このフレーズを使えばやはりカッコいいというか、賢く聞こえてしまうから不思議です。
2:Get exposure to
「get exposure to」は、「~に触れる」という意味ですが、「経験する」という訳にした方が自然なこともあります。
「このような仕事に触れて体験する」そんな意味を持った表現です。例文を挙げるとこんな感じですね。
自分のスキルを広げるために、いつもたくさんの仕事に触れるようにしているんだ。
こちらも英語を勉強していてなかなか出会わない、あるいは出会っても使う場面が来ないものですが、仕事で英語を使うならよく使うようになるので覚えておきたいところです。
3:Cascade down
この「cascade」は、実は皆さんよくご存知の「waterfall」、「滝」を意味しますが、「cascade down」では動詞として使われてることに注意しましょう。
意味は「下の層に流れていく」です。語源が「滝」なので、情報が滝のようにどんどんと流れていく様子を思い描いてみてください。以下が例文です。
その情報、アンディーに伝えたらそのまま自然に周りにも伝わっていくと思うよ。
この場合の訳は、「下の層に流れていく」というよりは、「周りに伝わっていく」とした方が自然でしょう。
イメージは滝のように情報が流れていくものでも良いので、訳は会話上ではあまり重要ではありません。重要だとすればTOEICなどの筆記試験を受ける時のみでしょう。であれば、しっかりと正しいイメージを頭の中に思い浮かべられれば問題はありません。
このように、誰か一人に情報を伝えれば、その人が次々に情報を発信していってくれるような時に使えます。
4:Gear up
「Gear up」は、「活発に準備する」というようなイメージです。
準備すると言えば「prepare」ですが、こちらよりはギアを入れているのでもう少し頑張って準備に力を入れているイメージです。
大切なデートなんだからちゃんと準備しなよ。
一般的にはやはりprepareの方が先に頭に出てきてしまいますし、「準備する」と言われたらprepareですよね。ただ、賢く聞こえる英語にしたいならたまにはしっかりと準備するのか、普通に準備するのかを使い分けてみましょう。
5:Swamped
こちらは「very busy」という意味。
日本語訳にすれば「やることがたまりすぎて忙しい」が適切でしょうか。あるいは「とても忙しい」というようなイメージです。もともとが「沼地」という意味なので、その沼に沈んでいくほど忙しいことを伝えることができます。
他の人と会う予定でめちゃくちゃ忙しいの。
busyは「忙しい」と言えば出て来る単語ですし、中1で習うので使いやすいですよね。しかし、そこをあえて違う言い方にすることによって賢く聞こえます。ただ、意味の違いはやはりあるので、そこはニュアンスに合わせて使っていきたいですね。
6:Conniption
こちらは「激怒、かんしゃく」という意味です。
怒りを表す英語は数あれど、「激おこ!」状態を表すならこちらを覚えておきましょう。
彼は自転車にへこみを見つけて怒り狂った。
7:Esoteric
こちらは「秘密の」という意味ですが、もっともっと奥深いところにある「限られた者にのみ伝えられる極秘」というような意味です。
最初、彼女は密教を学んだ。
8:Hyperbolic
こちらは「双曲線の」という意味もありますが、「誇張法の」という意味としても使われます。
これは大げさなスタイルだね。
9:Sycophant
「へつらう者、おべっか者」と言いたいならこちら。
彼はおべっかを使うよ。
10:Vapid
こちらは「退屈な」という意味ですが、「boring」よりももっと味気ない時に使うと賢く聞こえます。
これは全然面白くない小説だよ。
11:Tedious
さて、こちらも先ほどのように「退屈な」という意味なのですが、ニュアンスとしては「長ったらしくて退屈な」という意味を持ちます。使い分けられると良いですね。
長ったらしい講義は本当に嫌。
12:Hamstrung
「ハムストリング」は筋トレをしたことがある方なら聞いたことがありませんか?
日本語訳にすると「大腿屈筋」ですね。けれど、別の意味では「挫折させる、無力にする」という全く違う意味もあることを覚えておきましょう。
教師は失礼な態度の生徒に挫折した。
13:Possibly
「Possibly」は皆さんも聞き馴染みがあるのではないでしょうか。意味は「可能性がある、おそらく」です。こ
「たぶん」という意味で多くの方が「maybe」を使いがちなのですが、地域によってはちょっとカッコ悪いそうですよ?なぜなら、「maybe」には自分の意見がない、自信がないというイメージがあるからです。
一方、「Possibly」は自分で考えた上でその可能性はあると言っているというイメージなので、言われた側の捉え方が全然違うのです。特にアメリカなどは自分の意見を持っていない人はカッコ悪い、ダサいとされるので、皆の意見を聞いてから和を重んじる日本人としては「maybe」はあまり使いまくりたくはない単語になります。
このような知識は辞書でもなかなか学べないので貴重ですよね。ネイティブスピーカーならではの感じ方を知るというのは非常に重要だと思い知らされます。伝わればいいやと思うかもしれませんが、それで自分の価値を下げているとしたら避けたいですからね。
俺ってかっこいい?ーそうじゃない?
日本語訳にすると「maybe」も「Possibly」もどちらも「たぶん」になってしまうため、今まであまりニュアンスの違いを知るチャンスがなかったのかもしれませんよね。
14:For instance
「For instance」は「for example」と同じだと覚えた方もいるのではないでしょうか。
訳は「例えば」が多いですが、あえて少し賢く聞こえる訳にしてみると「例に上げると」となります。
日本にはまだ私が行ったことがない都道府県がたくさんあるよ。例えば三重県とか。
15:That's a good question
こちらは皆さんも聞いたことがあるのでは?実は、この表現は「I don't know.」という表現の言い換えにもなります。
直訳すると「良い質問だね。」となりますが、そう言っている間に答えを考えている感じです。
ちなみに「I don’t know.」は「何も知らない」と自分の無知を他人に知らせるような言葉になるので、こちらもネイティブスピーカーが聞くとなんとなくダサいそうです。よく使う上に便利表現だと思っていたのにと思う方は、これからは少し違った表現を使ってみたりして工夫してみてくださいね。
一番好きな映画って何?ーちょっと考えさせて。
一言を言い換えて、相手に賢い印象を与えよう!
同じ英単語や英語表現でも、ちょっと言い換えるだけで賢く聞こえる文章が作れちゃいます。
英語学習者としてはなかなか知る機会がなかったこともたくさんあったのではないでしょうか。使っても伝わりはしますが、英語圏であまり賢くは聞こえないフレーズを多用するのは今回で辞めにしてみませんか?

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.