賢いように聞こえる英語とは?言い換え表現やフレーズ

賢いように聞こえる英語とは?言い換え表現やフレーズ

英語にはたくさんの単語がありますが、その単語の類義語というものもありますよね。そして、それらは同じ意味でもニュアンスが違います。

今回は、その中でも私たちが学校で習った単語ではなく、その単語と意味を同じくするものの、使うだけで賢いように聞こえるという英語表現をご紹介していきたいと思います!

英語の基礎を習ったのはまだ十代前半だった中学生ですから、そこから一歩ランクアップさせて賢いように聞こえる英単語を使えるよう、今の英語をアップデートしていきましょう!

1:Deep dive into

こちらは「do a deep dive into sth」というフレーズとして使うことが多いです。

意味は「深く分析する」です。言葉そのものが難しいので、会話の中で使えればかなり賢いように聞こえるのではないでしょうか。

英語学習者の中でこの表現を知っている方はかなり上級者ですが、なかなか使いこなせていないということも多いのでは?ネイティブスピーカーは結構な頻度で使うので、ここぞという場面で使えるように常に頭の中に用意しておきたいですね。

ただ、使う場面というと、意味が「深く分析する」ですから会社内が圧倒的に多くなり、ビジネス英語となるでしょう。例えば、会社のCEOなんかが使ったりします。実際に使ってみるとこんな感じ。

We need to put together all the data and do a deep dive into it.
データを集めてからそれらを深く分析する必要がある。

堅苦しくない言い方をすれば、分析するとは要は対象をよく見て観察したり解剖したりすることですから、冷静に考えればそう難しいことを言っているわけではないのですよね。しかし、このフレーズを使えばやはりカッコいいというか、賢く聞こえてしまうから不思議です。

2:Get exposure to

「get exposure to」は、「~に触れる」という意味ですが、「経験する」という訳にした方が自然なこともあります。

「このような仕事に触れて体験する」そんな意味を持った表現です。例文を挙げるとこんな感じですね。

I always try to get exposure to a lot of work to expand my skills.
自分のスキルを広げるために、いつもたくさんの仕事に触れるようにしているんだ。

こちらも英語を勉強していてなかなか出会わない、あるいは出会っても使う場面が来ないものですが、仕事で英語を使うならよく使うようになるので覚えておきたいところです。

3:Cascade down

この「cascade」は、実は皆さんよくご存知の「waterfall」、「滝」を意味しますが、「cascade down」では動詞として使われてることに注意しましょう。

意味は「下の層に流れていく」です。語源が「滝」なので、情報が滝のようにどんどんと流れていく様子を思い描いてみてください。以下が例文です。

You just need to communicate that information to Andy and it will cascade down from there.
その情報、アンディーに伝えたらそのまま自然に周りにも伝わっていくと思うよ。

この場合の訳は、「下の層に流れていく」というよりは、「周りに伝わっていく」とした方が自然でしょう。

イメージは滝のように情報が流れていくものでも良いので、訳は会話上ではあまり重要ではありません。重要だとすればTOEICなどの筆記試験を受ける時のみでしょう。であれば、しっかりと正しいイメージを頭の中に思い浮かべられれば問題はありません。

このように、誰か一人に情報を伝えれば、その人が次々に情報を発信していってくれるような時に使えます。

4:Gear up

「Gear up」は、「活発に準備する」というようなイメージです。

準備すると言えば「prepare」ですが、こちらよりはギアを入れているのでもう少し頑張って準備に力を入れているイメージです。

Go gear up for your big date.
大切なデートなんだからちゃんと準備しなよ。

一般的にはやはりprepareの方が先に頭に出てきてしまいますし、「準備する」と言われたらprepareですよね。ただ、賢く聞こえる英語にしたいならたまにはしっかりと準備するのか、普通に準備するのかを使い分けてみましょう。

5:Swamped

こちらは「very busy」という意味。

日本語訳にすれば「やることがたまりすぎて忙しい」が適切でしょうか。あるいは「とても忙しい」というようなイメージです。もともとが「沼地」という意味なので、その沼に沈んでいくほど忙しいことを伝えることができます。

I'm swamped with plans to see other guys.
他の人と会う予定でめちゃくちゃ忙しいの。

busyは「忙しい」と言えば出て来る単語ですし、中1で習うので使いやすいですよね。しかし、そこをあえて違う言い方にすることによって賢く聞こえます。ただ、意味の違いはやはりあるので、そこはニュアンスに合わせて使っていきたいですね。

6:Conniption

こちらは「激怒、かんしゃく」という意味です。

怒りを表す英語は数あれど、「激おこ!」状態を表すならこちらを覚えておきましょう。

He had a conniption when he found a dent in his bike.
彼は自転車にへこみを見つけて怒り狂った。

7:Esoteric

こちらは「秘密の」という意味ですが、もっともっと奥深いところにある「限られた者にのみ伝えられる極秘」というような意味です。

At first she studied Esoteric Buddhism.
最初、彼女は密教を学んだ。

8:Hyperbolic

こちらは「双曲線の」という意味もありますが、「誇張法の」という意味としても使われます。

This is a hyperbolic style
これは大げさなスタイルだね。

9:Sycophant

「へつらう者、おべっか者」と言いたいならこちら。

He is a sycophant
彼はおべっかを使うよ。

10:Vapid

こちらは「退屈な」という意味ですが、「boring」よりももっと味気ない時に使うと賢く聞こえます。

This is a vapid novel
これは全然面白くない小説だよ。

11:Tedious

さて、こちらも先ほどのように「退屈な」という意味なのですが、ニュアンスとしては「長ったらしくて退屈な」という意味を持ちます。使い分けられると良いですね。

I really hate tedious lectures
長ったらしい講義は本当に嫌。

12:Hamstrung

「ハムストリング」は筋トレをしたことがある方なら聞いたことがありませんか?

日本語訳にすると「大腿屈筋」ですね。けれど、別の意味では「挫折させる、無力にする」という全く違う意味もあることを覚えておきましょう。

The teachers were hamstrung by the rude student.
教師は失礼な態度の生徒に挫折した。

13:Possibly

「Possibly」は皆さんも聞き馴染みがあるのではないでしょうか。意味は「可能性がある、おそらく」です。こ

「たぶん」という意味で多くの方が「maybe」を使いがちなのですが、地域によってはちょっとカッコ悪いそうですよ?なぜなら、「maybe」には自分の意見がない、自信がないというイメージがあるからです。

一方、「Possibly」は自分で考えた上でその可能性はあると言っているというイメージなので、言われた側の捉え方が全然違うのです。特にアメリカなどは自分の意見を持っていない人はカッコ悪い、ダサいとされるので、皆の意見を聞いてから和を重んじる日本人としては「maybe」はあまり使いまくりたくはない単語になります。

このような知識は辞書でもなかなか学べないので貴重ですよね。ネイティブスピーカーならではの感じ方を知るというのは非常に重要だと思い知らされます。伝わればいいやと思うかもしれませんが、それで自分の価値を下げているとしたら避けたいですからね。

Do you think I look good?-Possibly.
俺ってかっこいい?ーそうじゃない?

日本語訳にすると「maybe」も「Possibly」もどちらも「たぶん」になってしまうため、今まであまりニュアンスの違いを知るチャンスがなかったのかもしれませんよね。

14:For instance

「For instance」は「for example」と同じだと覚えた方もいるのではないでしょうか。

訳は「例えば」が多いですが、あえて少し賢く聞こえる訳にしてみると「例に上げると」となります。

There are so many prefectures in Japan that I haven’t visited yet. For instance, Mie.
日本にはまだ私が行ったことがない都道府県がたくさんあるよ。例えば三重県とか。

15:That's a good question

こちらは皆さんも聞いたことがあるのでは?実は、この表現は「I don't know.」という表現の言い換えにもなります。

直訳すると「良い質問だね。」となりますが、そう言っている間に答えを考えている感じです。

ちなみに「I don’t know.」は「何も知らない」と自分の無知を他人に知らせるような言葉になるので、こちらもネイティブスピーカーが聞くとなんとなくダサいそうです。よく使う上に便利表現だと思っていたのにと思う方は、これからは少し違った表現を使ってみたりして工夫してみてくださいね。

What’s your favourite film?-That’s a good question.
一番好きな映画って何?ーちょっと考えさせて。

一言を言い換えて、相手に賢い印象を与えよう!

同じ英単語や英語表現でも、ちょっと言い換えるだけで賢く聞こえる文章が作れちゃいます。

英語学習者としてはなかなか知る機会がなかったこともたくさんあったのではないでしょうか。使っても伝わりはしますが、英語圏であまり賢くは聞こえないフレーズを多用するのは今回で辞めにしてみませんか?


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