日本の夏を英語で説明しよう!風物詩やおしゃれな英語表現【例文あり】

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色々な統計で、日本人の好きな季節は「春→秋→夏→冬」の順に多いと出ています。夏の人気、いまひとつですね。やはり蒸し暑い気候が原因でしょうか。

でも、だからこそ、その暑さを少しでも快適にすごせるように、その暑さを楽しめるように、日本の夏には夏ならではのイベントや食べもの、アイテムなどがあふれています。

これら日本の夏の風物詩、英語で説明できますか?

日本特有のものは、直訳しただけでは伝わらないかもしれません。ちょっとした工夫や追加説明を加えて「伝わる」英語をご紹介します。

夏が来たときに使えるおしゃれなフレーズ

日本の夏は暑いですね。

連日の猛暑、真夏日、熱帯夜…それでも夏の気配を感じるとワクワクするのは、悪天候が続いてジメジメと不快な梅雨の終わりや、待ちに待った長期休暇の到来を連想するからではないでしょうか。

夏が来た!

そしていよいよ夏が来たな、と感じたとき、こんな風に表現できます。

夏が来た!
Summer has come!
Summer is here!

“Summer has come”の方は、若干日本語表現の「来た」の直訳感があるかもしれません。ニュアンスとしては、梅雨から夏に切り替わったその瞬間のように聞こえます。

今まさに夏が始まり、これから夏を堪能するぞ、というワクワクした雰囲気を伝えるには”Summer is here”がぴったりです。

日本語では「夏が来ています」とは表現しませんが、日本語の「夏が来た」は「夏が来て今ここにいる」状態を表していることと同義ではないかと思いますので、英語では”Summer is here”となるのです。

なぜ夏の到来を喜んでいるのかを伝える場合は”it’s time to enjoy ~”とつなげて話してみましょう。

Summer is here, and it’s time to enjoy cold noodles!
夏の到来はすなわち冷やし中華を楽しむときである

夏が来たから冷やし中華を堪能しちゃうぞ!というニュアンスです。そこから「冷やし中華っていうのはね…」と話を広げていけますね。

よい夏休みを!

金曜日(週末前)の別れの挨拶といえば ”Have a nice weekend!” ですが、夏休み前であれば次のフレーズを使って見ましょう。

Have a nice summer vacation!
よい夏季休暇をお過ごしください

イギリス英語では vacation ではなく holiday を使う傾向があります。

Enjoy your summer holiday!
夏休みを楽しんでね!

もし相手より先に言われた場合は、あなたもね、と返しましょう。

Thanks. You too!
ありがとう。あなたもね!

The same to you!
君もね!

このあたりのやりとりは日常会話の定番なので、別れ際にさらっと交し合えるとおしゃれだな!と思います。

日本の夏の風物詩を英語で表現しよう!

そもそも、風物詩とはなんでしょうか。

「詩」とついているだけあり、本来は季節や景色などを題材にした詩を意味します。転じて、ある季節のことをよく表しているもの(文化や現象、食べ物など)を指す言葉となりました。

それでは早速、日本の夏、と聞いて思い浮かぶ日本の風物詩を英語で表現してみましょう。

海外にもあるもの

まずは日本ならではのようでいて、海外でも存在しているものから。

シンプルな英単語でも世界共通のイメージが頭に浮かぶと思われる風物詩です。

花火: fireworks
花火大会: fireworks display, fireworks festival
スイカ: watermelon
かき氷: shaved ice

花火は海外でも存在するので、そのままの表現で伝わります。

ただ、 “fireworks” というと打ち上げ花火ととらえられることが多いので、手で持って遊ぶタイプの花火は “handheld fireworks” や “sparklers” と少し補足するとより正確な表現になるでしょう。

花火大会は、その芸術性を競う祭典として “fireworks display” と言ったりしますが、 ”display” だと少しフォーマルな雰囲気と捉えられる可能性があります。というのも、海外では式典などの演出のひとつに打ち上げ花火を用いるからです。オリンピックの開会式/閉会式などでも花火を打ち上げますよね。

日本の夏の花火大会は「大会」とついていますが、実際の雰囲気はお祭り色が強いかと思いますので、どちらかといえば “fireworks festival” とした方が、よりイメージに近いかなと思います。

かき氷も世界中にありますね。多彩なトッピングを混ぜて食べるフィリピンのハロハロ、アイスクリームなどがのる韓国のピンス、栄養もばっちり具沢山なマレーシアのアイスカチャン…そう思うと日本のかき氷は大変シンプルなので、 “shaved ice” (=薄く削った氷)で通じると思います。

かき氷と言えばシロップですが、ほとんどが果物味なので、果物名そのままで表現できます(ストロベリー、レモン、メロン、等)。抹茶は “green tea” あるいは近年海外でも抹茶味が浸透してきているので、そのまま “matcha (macha/maccha)” でも通じる可能性が高いです。

日本人の間でも何味なのかと話題になりがちな「ブルーハワイ」は日本独自のシロップなので、そのまま “Blue Hawaii” となります。注意点としては、英語で “Blue Hawaii” というとカクテルの名前なので、アルコール入りと勘違いされることがあるかもしれません。

ちなみに、日本的感覚では「味=シロップ」ですが、英語表現では「味=風味」となります。用いる単語は “flavor” です。

Can I have matcha flavor?
抹茶味をください。

Which flavor do you like?
何味が好きですか?

そして、かき氷と言えばもう一つありますね。食べていると頭がキーンとなる、あれ…英語ではなんと言うのでしょう?

日本語での医学的な正式名称は「アイスクリーム頭痛」、英語でも “ice-cream headache” ですが、口語的には "brain freeze" と言います。

I got a brain freeze!
頭がキーンってしてる!

この “brain freeze” は「思考停止」という意味でも使えますよ!

海外にもあるけれど日本独特なもの

続いて、該当する英単語が存在するものの、外国人の方へは補足説明などが必要かもしれないものについてご紹介します。

夏祭り: Summer Festival
屋台: stall, stand
風鈴: wind chime, wind bell

屋台が並ぶお祭り自体は日本独自というわけではありません。

例えばアメリカでは “country fair” というイベントがありますが、屋台の他に移動遊園地が来るなど、日本のお祭りとは雰囲気が異なります。

日本の夏祭りに欠かせない屋台には、射的(shooting game)や、わたがし(cotton candy)など、直訳そのままで通じるものもありますが、中には日本固有で説明の難しそうなものもありますね。

たこ焼き: takoyaki, octopus dumplings
型抜き: katanuki, candy with embossed shape
ヨーヨー釣り: water balloon yo-yo fishing

型抜き…それは、地味な見た目でありながらいつでも子供であふれ返っている謎の屋台。

でんぷんやゼラチンが原材料の板状菓子をピックでくり抜いていき、型を割らず上手にくり抜ければ景品がもらえる、という景品ゲーム系の屋台ですが、そもそも菓子というアイデンティティは薄いですし、日本語で説明しても、果たしてカタヌキを知らない人に伝わるのかどうか怪しいところです。

あえて英語で説明するとしたらこのような感じでしょうか。

From a plate-shaped candy, if you cut out the embossed shape such as animals and flowers with a pick, without breaking it, you can get a prize.

ヨーヨーは玩具として人形の次に古い起源があるとされ、世界中に存在し、英語でも “yo-yo (yoyo)” と呼ばれています。

水風船も世界中にあり、”water balloon” や “water bomb” と呼ばれ、投げてぶつけあう夏の遊びとして人気があります。屋台ではこの水風船をヨーヨーとして釣る、というものなので、”water balloon yo-yo fishing”と言えば伝わりやすいでしょう。

屋台と同じく、風鈴も世界のあちこちに存在します。表現としては”wind chime”と言いますが、Googleで画像検索をしてみるとわかる通り、wind chimeは細長い棒状のものがぶつかり合って音が鳴るタイプが主流です。

日本の、あのガラスづくりの繊細な風鈴を伝えるには、 “Traditional Japanese glass wind bell” と、多少説明的にはなりますが、補足情報を追加した表現が適しているでしょう。“wind bell” より “wind chime” の方が一般的ですが、あの形状を伝えるには bell の方が合っているかな、と思います。

海外にないもの

最後に、日本独特な風習なので、補足説明がいるかもしれないものをご紹介します。

お盆休み: Bon, Obon, O-bon, bon holiday
盆踊り: Bon festival dance, Bon dance, Obon dance
スイカ割り: the game of "split-the-watermelon"

お盆は日本の行事なのでそのまま “Bon” や “Obon” 等と言います。死者の霊が練り歩くハロウィンになぞらえて “Japanese Halloween” と表現されることもあります。

休日としてカレンダーには記載されていないにもかかわらず、銀行や店舗など一斉に休みに入るので、外国から観光で日本を訪れている方なども注意が必要ですね。

Obon is a summer event where people welcome the spirits of their ancestors back home.
お盆はご先祖様の魂をお迎えする夏の行事です。

During Obon week in mid August, most companies throughout Japan have their holidays.
8月中旬のお盆の週は、日本中の多くの企業が休みとなります。

スイカ割りを直訳すると “watermelon splitting” となります。実際にはスイカ割りとは目隠しをしてスイカを叩く、というゲーム性を楽しむものなので "the game of split-the-watermelon"と言うこともできます。

似た風習は海外にもあります。子供の誕生会などでキャンディが詰まったハリボテ「ピニャータ(piñata)」を目隠し状態で打ち割る、というものです。スイカ割りを説明するときに「ピニャータのように (like piñata)」と付け加えるとスムーズかもしれません。

「割る」という動詞を “split” としてスイカ割りのことを “watermelon splitting” というわけですが、実際の行動を表現するとしたら “split” ではなく “strike” や “smash” の方がより伝わるかもしれません。

“split” は武士が日本刀で竹を割るようなイメージ、 ”strike” だと剣道の竹刀や木刀で目標物を捉えるイメージ、 ”smash“ は対象物を派手に打ち壊すイメージ、となるかと思います。

日本の夏を説明するときに使えるフレーズ

ここまで、日本の夏の風物詩を表す英単語を見てきました。

続いては、これらの単語を用いた日本の夏の説明フレーズや、夏のイベントにお誘いするフレーズなどをご紹介したいと思います。

単語の説明には “called” と “means”

●は▲と呼ばれています
“● is called ▲ in Japan.”

(日本語の)▲は(英語の)●という意味です。
“▲ means ● (in English).”

例えば、次のように使います。

Cotton candy is called “wata-ame” in Japan.
“Wata” means cotton and “ame” means candy.

代名詞を使えば、英語での言い方のわからないものも説明できます。

例えば「たこ焼きって英語でなんていうんだろう?」と悩んだときでも、「タコ」と「焼き」に分けて説明すればよいので、便利なフレーズです。

This is “Takoyaki”.
“Tako” means octopus, and “yaki” means to bake.

「焼く」に該当する英語には色々あるので、その焼かれ方に注意してセレクトするといいと思います。

例えばたこ焼きと同様、屋台系でおなじみの「イカ焼き」の場合は “bake” ではなく、直火で焼き上げる “grill” の方が適していると思います。

その他、長時間かけて焼くものは “roast” 、油で炒めるものは “fry” ですね。「焼きそば」は “fried noodles” です。

日本の伝統的なものについては “~ is a traditional Japanese ~”

“▲ means ●” の応用で、日本の伝統的な事柄を紹介する場合は、”means” の代わりに “is a traditional Japanese” を使うのもいいですね。

“Fu-rin” is a traditional Japanese wind bell.

日本語では「日本の伝統的な」という語順なので “Japanese traditional ~“ と言いたくなるところですが、英語の形容詞の語順は、原則的に地名や国名などは形容対象単語の直前に置くので “traditional Japanese” という順番になります。


ここで少し余談!

下記記事では、夏にまつわる食べ物の英語表現をご紹介しています!夏においしく食べられるものを英語で紹介しましょう♪

nativecamp.net


イベントなどに誘うフレーズ

日本の夏を説明したところで、それを「一緒に楽しみましょう!」とお誘いしてみてはいかがでしょうか。

相手の予定を確認する場合は “What is your plan for ~” と尋ねます。

お盆のご予定はありますか?
What’s your plan for Obon?

自分の予定を伝えて、一緒に行く?と尋ねるフレーズは “want to go together” や “would you like to go together” など。

今度の土曜日に花火大会があります。一緒に行きませんか?
There’s a fireworks festival this Saturday.
Would you like to go together?

一緒に楽しもう!とカジュアルに御誘いする場合は “Let’s enjoy ~” もいいですね。

日本のかき氷を楽しもうよ!
Let’s enjoy Japanese shaved ice!

行事でも食べ物でも使える“enjoy” は、万能な動詞です。どんどん活用していきましょう!


ここで少し余談!

下記記事では、お盆に関する英語表現をご紹介しています!日本の伝統的文化を英語で説明できるようになりましょう♪

nativecamp.net


夏を伝える英語フレーズを覚えて、日本の風物詩を楽しもう

夏が来たときに使えるフレーズ、日本の夏の風物詩を伝える英語表現、日本の夏を説明するときに使えるフレーズなどを見てきました。

日本独特の風習や食べ物などは説明が難しいな、と感じる場面もあると思います。そんなときには言い換えて見たり、万能な言い回しを使ったりしてみてください。

蒸し暑さや蚊との戦いが終わらない日本の夏ですが、楽しいこと、美味しいものなど、いろいろな風物詩もあるので、英語で表現することで素敵な夏の思い出が増えるとよいですね。

Let’s enjoy Japanese summer!