Suckの意味やスラングは?日常会話で出てくる「Suck」の使い方

日常会話で出てくる「suck」の意味とは?使い方もご紹介!

ネイティブスピーカー同士の会話や海外ドラマ・洋画などを見ていると、「suck」という単語がよく使われていることに気づくかもしれません。

友達同士の会話などで気軽に使われている「suck」という単語ですが、どんな意味があるのか気になっている人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、日常会話で使う「suck」の意味や使い方を例文とともにご紹介していきます。使い方を間違えると少し危ない単語でもあるので、こちらを参考にして上手に日常英会話に取り入れてみてくださいね。

「Suck」の基本的な意味

まずは辞書に載っている “suck(サク)” の意味をみてみましょう。

”suck” には下記のような意味があります。

「吸う」「吸い込む」「引きつける」「ちゅーちゅー音を立てる」「最悪である」「ひどい」「むかつく」というような言葉が出てきます。

今回主にご紹介したいのは、上記のなかの最後の3つ。

英語の日常会話ではこちらの意味で“suck”という言葉が非常によく使われているんですね。

海外ドラマや洋画を見ている時に”suck”という言葉を聞いたのなら、最悪だ・ひどい・むかつくという意味である可能性が非常に高いです。

では、それを踏まえて”suck”の意味や使い方についてもっと深掘りしていきましょう。

使いどころには気をつけて!「Suck」を使うときの注意点

“Suck” の使い方を解説する前に、一つ注意点があります。

それはこの“suck”という言葉がちょっと危ない言葉でもあるということです。

上記でご紹介したようにsuck/sucksは「吸う」「吸い込む」というような意味を持つこの言葉なのですが、性的な意味を含んでいることもあり、「吸う」という意味で使われることはそれほど多くはないのです。

ですから、「吸う」と言いたい時に安易に “suck” と言ってしまうと、ちょっと微妙な反応をされることも……つい最近、ダライ・ラマが目の前に座る少年に舌を吸いたいかと聞く動画が拡散されました。このときのsuckの意味が、まさに吸うというものだったのです。

慣れないうちは使いどころが難しいかもしれませんが、ネイティブスピーカーや海外ドラマ・洋画の登場人物たちがどこで “suck” という単語を使っているのかを観察し、その感覚をつかんでいきましょう。

ちなみに上記でご紹介した「最悪」「ひどい」といったような、”suck” の元々の意味から離れているスラング的な使い方には、ほとんど性的な意味はなく、友達などとカジュアルな英会話を楽しんでいる時には使っても問題ありません。

とはいえ、スラングの方も上品とは言えないので、使いどころには気をつけてくださいね。
ちなみに、スペルがsackのときは買い物袋だったり、ジャガイモなどを入れるずた袋の意味になりますのでこちらも合わせて注意しましょう。

スラングとしての「Suck」の意味と使い方

ではここからは、実際に日常英会話に出てくるような例文を使って、”suck” の意味やスラングとしての使い方を解説していきます。

That sucks!

そりゃ最悪だね!

ネイティブスピーカー達の会話を聞いていて、よく耳にするのはこのフレーズでしょう。アメリカ英語で頻繁に使われる表現ですが、他の英語圏でも幅広く使われています。

A: I failed the exam again!
B: That sucks! But you know, third time’s the charm. Maybe you’ll pass that next time.

A:また試験に落ちちゃったよ!
B:そりゃ最悪だね!でも、三度目の正直って言うだろ。次は合格できるかもしれないよ。

“That sucks.”という表現は、誰かに何か残念な出来事が起きている時に、「最悪だね」「残念だったね」のようなニュアンスで用いられます。]

その後、何か励ましたり慰めたりするようなフレーズが続くことが多いのも特徴です。

Sucksの意味はスラングではありますが、それほど乱暴なニュアンスはなく、友達相手なら「そりゃ残念だったね」と言いたいときにさらりと使える便利なフレーズです。

You suck!

下手くそ!

上記の“that sucks”は状況や物に対して使われるため、それほど乱暴なニュアンスはないのですが、”you suck”と主語を“you”にしてしまうと、相手をけなすような意味合いが出てきます。

“Suck”に「最悪」という意味があることを覚えておけば、なんとなく意味が見えてくるでしょう。

A: You suck! You missed that again!
B: I know. You don’t have to remind me.

A:下手くそ!またミスしたな!
B:わかってる。思い出させてくれなくていいよ。

A: This tastes terrible! Why can’t you cook properly?
B: You suck! If you say so, why don’t YOU cook?

A:こりゃひどい味だな!なんでちゃんとした料理ができないんだ?
B:あんた最低!そんなこと言うなら、あなたが作ればいいじゃない。

“You suck” には相手をけなす意味があるため、親しい間柄だからこそ言える表現です。

あまり多用しすぎると関係に亀裂が入ってしまうので注意。ふざけ合っているような時に使うのが適しています。

ここまでで気づいた人もいるかもしれませんが、”suck”を文中で動詞として使った場合、その文章の主語になっているものについて「最悪」「最低」「ひどい」ということになります。

つまり “you suck” といえば「You(あなた)」を「ひどい」と言っているのですが、この主語の部分を “my teacher” にすれば「私の先生って最低なの。」というような意味になりますし、”my job” にすれば「私の仕事は最悪だ」と言っていることになります。

主語を変えるだけなので、とても幅広く使える便利な表現なのですね。

Suck at…

・・・が苦手

“Suck”に“at”という前置詞をつけると、”at” の後に続く事柄が苦手・下手だという表現になります。

A: I can’t stand him at karaoke. He sucks at singing!
B: I know, but I suck at it too so I can’t complain.

A:カラオケでの彼には我慢できない。彼は歌が下手くそだ!
B:そうだね。でも、僕も歌は苦手だから文句は言えないよ。

“I’m bad at…(~が苦手)”という表現を知っていれば、比較的使いやすい表現でしょう。

このフレーズは、例文のように他人のことを表すときでも、自分のことを表すときでも使えます。

Suck into

巻き込む、引き込む

ここまでの表現とは少し趣のことなるこちらの表現は、スラングというよりは慣用句ですね。「吸う」「吸い込む」というような “suck”の意味を生かした表現になっています。

こちらは下品な言葉ではありませんから、割と幅広く使えます。ただし、ビジネスの場では使うのを控えておいてくださいね。

A: I didn’t wanna join the group but I couldn’t say no, cos he was really begging me.
B: Bad luck! He knows how to get you sucked into things.

A:あのグループには参加したくなかったんだけど、彼が本当に懇願してきたから断れなかったんだ。
B:運が悪いね!彼はあなたを巻き込む方法を知っているんだ。

“how to get you sucked into things”の部分は“how to suck you into things”とも言えます。

どちらでもそれほど意味の違いはありませんが、”suck into”は、”get sucked into”という形で使われることが多いため、こちらの表現で例文を作ってみました。

“Suck into”を使うと、巻き込まれた側の意思は関係なく、引き込んだ感じが出ておもしろいですね。

Suckの意味 まとめ

今回は “suck” という単語が日常英会話で使われる場合の意味や使い方をご紹介しましたが、上手に使えそうでしょうか。

スラングなだけに、ネイティブキャンプの講師とは使いづらいかもしれませんが、”suck” という表現の練習をしたいとあらかじめ伝えれば、失礼にはならないでしょう。

また、すでに何度もレッスンを受けて、よく知っている講師なら “that sucks” くらいの表現は使っても構いません。(ただし、講師に何か災難などがあって、”that’s bad luck!(運が悪かったね。)” と言いたいときに代わりに “that sucks” を使うくらいにとどめておきましょう。)

少し使い所が難しい言葉ではありますが、使いこなせるようになるとネイティブスピーカーのような表現に一歩近づけます。実際に使っている人がどんな場面でどんな気持ちで使っているのかを観察しながら、その雰囲気を身につけていきましょう。