韓国ドラマを見てハマったり、韓国旅行に行って韓国文化に興味を持ったり、韓国人と知り合ったことがきっかけで韓国語を学んでみたいと思って、勉強を始めた人がいると思います。そして、韓国語学習をしている多くの人は、韓国語で会話ができるようになりたいと思っていると思います。
人によっては韓国語ネイティブのようにペラペラになりたいと思っているかも知れませんね。ですが、韓国語に限らず、英語でも他の言語でもそうですが、残念ながら、勉強を始めてすぐに外国語を話せるようにはなりません。
話せるようになるには、正しい勉強法で相当の練習をする必要があります。
韓国語を学ぶために韓国語レッスンを受けている人や、これから受けようと思っている人もいると思います。ですが、韓国語習得や会話は、必ずしも習わなければいけないというわけではなく、独学でも学習することができます。
今回の記事では、韓国語初心者から独学で話せるようになるためにどうやって勉強すれば良いのか、おすすめの勉強法と学習の注意点について書いていきます。
おすすめの勉強法
まずは、独学で韓国語を話せるようになるためのおすすめの勉強法について書きます。
1.まずは単語と文法をしっかりと勉強する
韓国語など語学習得に限った話ではありませんが、自分がやろうとかしたいことを何の知識もなくいきなりやってできることはありませんよね。
例えば、料理を一度もしたことがない人が、フランス料理のフルコースを作りたいと思ったところで、いきなり作り始めて作れるわけがありません。
韓国語もこれと全く同じです。
韓国語を話したいといきなり会話の勉強を始めても、何の知識もないことには話すことはできません。
そのため、韓国語で会話をできるようになるという目的を達成する為にまずしなければならないことは、単語と文法の勉強をしっかりとすることです。
これも料理で例えるならば、単語は材料、文法はレシピ、そして料理ができるようになることが会話をできるようになることに該当します。
料理(会話)は、材料(単語)とレシピ(文法)が揃ってこそすることができますよね。
具体的な勉強法ですが、韓国語を学ぶことがまったく初めてなのであれば、まずはハングルを覚えることからやります。
ハングルを覚えたあとは、韓国語テキストを使って単語をひとつひとつ覚え、文法も少しずつ学んで増やしていきます。
何事もそうですが、基礎が一番大事ですので、先を急がず確実に理解できるまでゆっくりでも良いのでしっかりと勉強してください。
もし、ひとりで勉強するのが難しければ習いに行っても構いません。
いずれにせよ、話せるようになるためには会話に必要な単語と文法をしっかりと理解することが欠かせません。
2.勉強で得た単語と文法を使えるようになるまで練習する
韓国語を話せるようになるために、まずは単語と文法の勉強が必須であることを書きました。
ですが、話せるようになるためには単語と文法を勉強するだけでは話せるようにはなりません。
韓国語を話せるようになるためには、勉強によって得た単語や文法を使って練習する必要があります。
料理で例えるなら、材料とレシピを使って自分で実際に料理を作ってみることに該当します。
実際にやることは、まずはテキストに出ている練習問題をやって理解ができているか確認します。
練習問題をする段階で考え込んでしまうとか、練習問題をやってみたものの間違いが多いようであれば、それはまだ学習内容がしっかりと理解できてないということです。
そのため、もう一度テキストに書いてある単語や文法を学習し直す必要があります。
練習問題をやってみて、完璧ではなくてもほとんどできている場合ですが、一度問題をやっただけではまだ知識が定着していない可能性もあります。
そのため、数日空けて忘れ始めた頃にもう一度同じ問題をやってみてください。
それでしっかりとできるようであれば理解はできていると思います。
ここまでが、まず学習したことが理解できているかの確認ができた段階です。
冒頭で触れた通り、そんなにすぐには話せるようになるわけではなく、相当な練習量が必要になります。
そのため、得た知識を使える知識にするために更に練習をしていく必要があります。
練習方法ですが、練習問題やテキストにある例文をまず基礎として自分でも読んだり、日本語を見て韓国語ですぐ言えるくらいになるまで音読練習してみてください。
その後、例文を応用してさらに練習をします。
具体例を出して説明します。
例文1
저는 학생입니다.
① ②
私は学生です。
例文2
아버지는 공무원입니까?
① ②
お父さんは公務員ですか。
このような例文は初級の早い段階で出てくると思います。
これらの例文の①と②の部分をいろいろな単語で置き換えて、できるだけたくさん文を作り、声に出して言ってみます。
なぜかと言うと、単語と文法が分かって文を作ることができたとしても、必ずしも発音ができたり、スラスラと声に出して読めるわけではないからです。
입니다や입니까?の文法と一緒に人を表す単語や職業が新出単語として出てきているはずです。
例えば、母、弟、妹、先生、医師、看護師、主婦などです。
これらの単語を①と②に色々と当てはめて、文をどんどん作っていけば、かなり多くの文を作ることができます。
また、肯定文を疑問文にしたり、逆に疑問文を肯定文にすればさらに多くの文を作ることができます。
このように、基本となる文にアレンジを加え多くの文を作るパターンプラクティスを多くこなせばいろいろなパターンの練習をこなすことができ、練習量もかなりの数をこなすことができます。
テキストに出ている例文や、問題で出てくる文はあくまでも例文です。
基本の型として暗記することは意味があるのですが、テキストに出ている文以外は言えないようであれば。実際に使うことはできません。
単語や文法を実際に使うときには、いろいろな組み合わせで使ったり、自分の言いたいことに合わせて選んで使います。
そのため、練習でより多くの表現に慣れておく必要があります。
ここで少し余談!
下記記事では、韓国語のことわざについてご紹介しています !韓国語特有のことわざや、日本と同じ意味を持つことわざも紹介していますよ♪
学習の注意点
ここからは、独学で話せるようになるための学習の注意点について書きます。
1.知識習得に偏った勉強をしないこと
繰り返しになりますが、韓国語を話せるようになるために単語と文法など知識習得をすることは重要で欠かすことができないです。
ですが、知識習得に偏った勉強にならないように注意してください。
具体的には、私たちが学生時代に当たり前のようになってきた、とにかく暗記、たくさん覚えるという受験勉強のような勉強にならないようにすることです。
韓国語の勉強を始めてもう2~3年、人によっては5年以上にもなるのに話せるようになっていないという人が、韓国語に限らず英語でも非常に多いです。
なぜそのような状態になってしまっているかと言うと、知識偏重の勉強になってしまっているからです。
話せるようになるために必要なものは、自分の会話目的に合った単語力と文法知識、そして練習です。
ひたすら単語数や文法を増やしても練習をしないことには一生話せるようになることはありません。
英語でも中学生程度の知識があれば話せると言いますが、これは韓国語にも当てはまります。
初級レベルの単語と文法がしっかりと理解できていれば、それをしっかりと使えるようになるまで練習をすることで日常的な多くのことは十分に話すことができます。
まずは、初級レベルの単語と文法をしっかりと理解した上で、その知識を生かしてしっかりと話せるようになる練習をしましょう。
2.練習は継続的に無理せずする
韓国語を話せるようになるためには、相当量の練習を継続的にする必要があります。
つまり、数回練習してすぐにスラスラと口から言葉が出てきて、スムーズに会話ができるようになるわけではありません。
そのため、練習は継続的に無理せずするようにしてください。
先にご紹介したパターンプラクティスを一日で一気にやって終わり、というふうにするのではなく、一日あたりの量はそんなに多くなくても良いので、継続的に毎日やるようにします。
何事もそうですが、すぐにやってすぐにできるようになるわけではありません。
話せるようになるためには、ある程度の時間と練習が必要であるということを念頭に置いて、焦らずじっくりと練習を継続して習慣化していきましょう。
継続するためには無理をしないことです。
一日あたりどの程度練習する必要があるかは、個人差、難易度、内容などによって多少の違いが出るため一概に言うことはできません。
ですが、一日で50回やって終わりにするよりも20回でも継続的に続ける方が効果はあります。
また、回数は一律にする必要もありません。
簡単なものであれば少なめでも良いと思いますし、自分がなかなか発音がうまくできないとか読めるようにならないものは多めに練習をするという具合に個々に調整すれば良いと思います。
大事なことは、何回やるかという回数ではなく、できるようになっているかどうかです。
また、自分の中で、できるようになったと判断する基準も上げ過ぎないようにしましょう。
自分では自覚がなくても完璧を目指してしまっていることがあります。
1回や数回で自分の目指すレベルにしようとするのではなく、継続的に練習していく中で自分の目指すレベルに段々近づいていくという考え方で気長にやってみてください。
ここでまた少し余談!
下記記事では、韓国語の間接話法を解説しています!間接話法を覚えると話の幅が広がりますので、是非ご参考にしてください♪
まとめ
ここまで書いてきたとおり、話せるようになるためには勉強と練習の両方が必要です。
まずは話すために必要な単語と文法の知識を得ることをしっかりした上で、練習もしっかりとするようにしましょう。
独学でも継続的に練習を続けることで話すことはできるようになります。
しかしながら、日本人はどうしても学生時代から慣れている受験勉強スタイルの知識偏重の勉強になりがちです。
韓国語を話せるようになるためには、勉強と練習のバランスを取り、知識偏重にならないようにすることと継続することがポイントです。
◇経歴
日本、韓国の企業で通訳・翻訳、アシスタントとして勤務
日本にて韓国語講師として5年勤務
フィリピンにてフリーの通訳として英語、韓国語、日本語の3言語の通訳を担当
◇資格
・韓国語能力試験(TOPIK)6級
・延世大学校韓国語教員養成課程修了
◇留学経験
【オーストラリア】
・クイーンズランドカレッジオブイングリッシュ:3カ月
・ゴールドコーストカレッジオブビジネス:6カ月
【フィリピン】
・ファーストウェルネスイングリッシュアカデミー:3週間
【韓国】
・梨花女子大学校言語教育院:3週間
・延世大学校言語研究教育院(韓国語教員養成課程):5週間
【タイ】
・プロランゲージ(タイ語):1年6カ月
◇海外渡航経験
ワーキングホリデーにてソウルの企業数社で通訳・翻訳、セールス、マーケティングを担当
韓国語習得のための留学5回(一般韓国語、ビジネス韓国語)
延世大学校にて韓国人と共に韓国語教育について学ぶ
◇自己紹介
韓国語学習コンサルタント
韓国語講師
講座構築コンサルタント
オンラインで韓国語学習に悩みを持つ学習者の問題解決をする韓国語学習コンサルタント、韓国語講師として韓国語習得に成功する学習法や練習法も指導しています。
また、英語と韓国語習得に成功した経験とカリキュラム構築、教材作成の経験を活かし講座構築の方法をあらゆるジャンルのプロに指導するコンサルタントとしても活動しています。
海外就職でフィリピンのセブに移住して5年半在住、現在はタイのチェンマイに住んでいます。
外国語に興味があり、英語、韓国語(ビジネスレベル)、中国語(中級)、現在はタイ語習得を目標に勉強しています。