今回は、IELTSの中でも「アカデミックのリーディング対策」についてご紹介していきたいと思います!
アカデミックの場合はジェネラルと違って、英語圏の大学や大学院に留学できるかどうかが試されます。その名の通りアカデミックな問題が多く、リーディングがもともと苦手な人にとっては難問かも…。
しかし、1つ1つ対策を取り、時間をかけていけば大丈夫です。リスニングやライティングの対策に加え、リーディングも時間があれば全力で取り組みましょう。
それでは、IELTSアカデミックリーディングの内容と対策を見ていきましょう!
IELTSアカデミックリーディングの構成
まずはIELTSアカデミックリーディングの構成を知っておきましょう。制限時間は60分、問題数は全部で40問あります。文章は2ページほどのものが3つあり、問題内容はどれもアカデミックになります。トピックとしては、伝記や自然、技術、歴史などが多い傾向にあります。
しかしながら、英語ができればどのような内容でも読み解けるので、ジャンルに強い意識を持って行く必要はありません。また、専門用語も必要ありません。
長文が3つあり、制限時間が60分ということは、単純計算で1つの長文につき20分かけられるということになりますよね。
ただし、アカデミックのリーディングセクションは最初の長文が最も簡単で、2つ目と3つ目が同じくらいの難易度です。よって、1つ目の長文に20分かけていると最後の問題は解けきれない可能性が出て来ることに注意しましょう。
問題の出題形式は多岐にわたります。これに関しては、以下でいくつか苦手な人が多いものをピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください。
選択式要約穴埋め問題
IELTSアカデミックリーディングは、とにかく海外の大学や大学院でやっていけるだけのレベルになっていると言っても過言ではありません。
選択式であっても決して易しいとは思えないかも…。文章を要約せよという問題が多いのは、それだけ文章を読み取る力を正確にはかるためです。
本文の内容が既に要約されている文章があり、それらが穴埋めになっているので適する語句を選択する問題も侮れません。選択肢があるからまだマシと思っても、やはり一筋縄ではいきません。
選択式要約穴埋め問題の対策
選択式要約穴埋め問題に取り組むためには、大前提としてまず文章を理解していることが求められます。
これはどんな問題形式になっても同じことが言えるので、とにかくまずは英語を読む習慣を付け、たくさんの問題集に触れることが大切です。
ただ読むだけでは問題を実際に解く時の練習にならないので、自分のレベルに合った本を読むのはIELTSアカデミックリーディングのスコアアップを狙うためには非効率です。
効率的にスコアアップを目指すなら、IELTS専門の参考書などで対策してみましょう。
選択式要約穴埋め問題の選択肢は、文章の中にある語句の言い換えであることが多いです。ということは、類義語をたくさん知っている方が有利!
単語力も必要となってくるので、これから英語学習をするなら類義語や対義語はセットで覚えることをおすすめします。
文章は理解できても、選択肢の語句を知らなかったら解けませんからね。高いスコアを狙うならやはりそれなりに語彙力がないと太刀打ちできないので、日頃から単語帳を駆使してとにかく暗記を頑張りましょう!
TRUE / FALSE / NOT GIVEN 問題
IELTSアカデミックリーディングの対策をしたことがある人ならピンと来るTRUE / FALSE / NOT GIVEN 問題。これは、設問の文章が本文に対して正しいか、間違っているか、それとも情報がないかを判断する問題です。
正しいか間違っているかの2択ならなんとなくできそうと思うかもしれませんが、そもそも本文中に設問の情報がないというひっかけのようなものが入っているのが難しいと思う要因です。
これぞ文章をしっかり読み込めたかを知るために必要な問題ですが、解く側としては難題となりえるでしょう。
TRUE / FALSE / NOT GIVEN 問題の対策
TRUE / FALSE / NOT GIVEN 問題の対策として有効な方法は2つあります。1つは、先に設問を読んでおくこと、もう1つは、文章を読み込んでから設問の情報を丁寧に精査していくことです。
2つ方法があるのは、その人によってどちらがやりやすいかに差があるからです。
既に自分なりのリーディング方法が確立されている人もいるはずです。設問から読んだ方が時短になるという人もいれば、文章を網羅的に読んだ方が理解しやすいと感じる人もいます。
これは英語にどれだけ慣れているかという問題や、レベルの問題も関係しているので後でどちらの方法が解きやすいか変わってくる場合も珍しくありません。
もし設問から先に読む場合は、正しい情報と間違った情報、そもそも文章に書かれていない情報があるのでそれらをできるだけ頭の中に入れておきましょう。正しい情報や間違った情報を文章中で見つけたら、そこに印をします。
ただ、この方法の弱点は、文章に書かれていない情報を見つけにくいことです。
設問からキーワードをあぶり出し、文章を読んでもそのキーワードそのものが見つからなければ、情報がないのかそれとも自分が読み落としているだけなのか判断が付きにくいからです。
時短になるメリットはあるかもしれませんが、NOT GIVEN問題には注意を払わなくてはいけません。文章を先に読んでから設問を読む場合は、上記のようなNOT GIVEN問題にも対応できます。
既に文章を全て読み終えた後なら、それが容易にわかるからです。しかし、やはりこちらの方法にも弱点はあります。文章を全て読むための時間を要することです。
2ページにわたる長文を、問題を解く時間も含めて20分で読まなくてはなりませんからね。英文法に慣れていないと当然読むのも遅くなるため、対策するならかなりの練習量が必要となります。
設問を先に読むか、文章を先に読むか迷ってしまうという場合は、文章を全て読む方法をおすすめします。
設問を先に読んでから本文を読み始めるという行為は、読書や新聞を読む時など、日常生活ではまずしない行為です。慣れない方法から取り組むよりは、日常に親しんだ方法からやってみる方が良いでしょう。
また、設問を読んでから本文のどこを見れば良いか検討が付きにくい場合もあるため、このような状況に頻繁に陥るならやはり全文を読んでから設問に取り組んだ方が良いです。
設問の該当箇所を読んでいるつもりが、情報がなくてどんどんと読み進めていくうちにほとんど全ての文章を読んでしまったということもあります。
それならば、文章の途中から何度も読むのではなく、最初から通して理解した方がわかりやすいでしょう。時短はしたいところですが、読むスピードを速める方法で攻めるならそれも可能です。
ここで少し余談!
下記記事では、IELTSの特徴や対策をご紹介しています!リーディング以外にも対策が必要なので、こちらの記事もご覧になってください♪
テーブル完成問題
IELTアカデミックリーディングには、表(テーブル)を完成させる問題もあります。穴埋めになっており、語数の指定があるのでここがヒントになります。
一見難しそうに思えますが、文章全体から穴埋めをさせる問題ではなく、基本的には1段落ごとに解答できるため、1段落読んだらいくつか問題が解けるようになっています。
これなら時間が足りなくなっていてもギリギリまでスコアアップを目指せるでしょう。
テーブル完成問題の対策
テーブル完成問題の対策は、単語数の指定からヒントを得て、文章中から正解を推測する能力を磨くことです。英語などの語学を勉強する場合、日本語から離れられない人は全てを直訳で考えるため文章から正解を推測することが難しくなっています。
これからは、意訳が自然とできるレベルにまでリーディング能力を引き上げる必要があるでしょう。もともと外国語を日本語を介さず理解できる人ならかなり強みになります。
推測力を磨くためにはこのように意訳ができた方が有利なので、リーディングを本格的に練習する前に意訳に特化した問題集などを解きまくることをおすすめします。
日本語訳を英語にする勉強法で効果が出やすいので、自分に合った英作文の問題集を1冊買っておくと良いでしょう。これで幅広い言い回しを学べば、外国語のコツがつかめない人でも慣れが生じてきます。
意訳にも慣れてきたら、IELTアカデミックリーディングの問題集で、テーブルを完成させられるかを試してみましょう。
これが正解じゃないだろうかと推測できるようになっていれば成果が表れている証拠です。
自分で問題集を解いているとあまり上達した感じは感じないかもしれませんが、得点を出して見るとそれは明らかに違います。
初めから英語のレベルが高い人ほどスコアアップに苦しむところですが、根気強く学習できた人が勝つのでここは頑張りましょう!
テーブルと言っても、これは要約された文章が表になっているだけと思ってください。
それなら、前述した要約問題と似ていると思えませんか?とにかく文章を正確に読み解けているかは要約した文章に穴埋めできるかで確かめられることが多いです。ここで的確に点を取っておきましょう。
ここでまた少し余談!
下記記事では、TOEFLのリーディングについてご紹介しています!IELTS以外にも幅広く使用できる試験ですので、是非ご参考にしてください♪
IELTSアカデミックリーディング対策のまとめ
IELTアカデミックリーディング、難しいですが、留学という夢を叶えるなら避けて通れない道という人も多いのではないでしょうか。中でもリーディング力を上げるのは一苦労ですが、時間がかかるからと言って投げ出さず、毎日少しずつでも良いので英文に触れるようにしましょう。
60分取り組まなくても良いので、1つの長文を読むのに必要な20分の勉強を習慣化すると良いでしょう。その練習量が経験値となり、目標スコアまで達します。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。