日本だけではなく世界でも人気のある『ドラゴンボール』の英語表現や海外での反応について紹介したいと思います。
2020年は『鬼滅の刃』がブームとなり日本では歴史的なヒット作となりました。日本のアニメが再燃し海外でも注目されています。今回はそんな日本のアニメ文化が海外で注目されるきっかけとなった『ドラゴンボール』の記事を書きたいと思います。
私が子供の頃はすでにドラゴンボールのアニメはスタートしており、毎週テレビの前で夢中になって観ていたことを今でも覚えています。週刊少年ジャンプで連載されてから30年以上経ちますが、新しいアニメ化や映画化されたりしているのでドラゴンボールの人気は今でも根強いですよね。
皆さんご存知だと思いますが日本のアニメ文化は世界でも有名です。
しかし、そのアニメが各国でどのような反応を示しているのかわからないことが多いと思います。アメリカ地域やヨーロッパ地域でのドラゴンボールはどれほど人気があるのか見ていきたいと思います。
まずドラゴンボールは英語でも”DRAGON BALL”とそのまま表現されます。
内容は皆さんご存知のようにドラゴンボールと呼ばれる玉を7つ集めると願いが叶い、このドラゴンボールを巡って展開されるアドベンチャーストーリーになります。初期の頃はドラゴンボールを集めることがメインとなっていましたが、途中のドラゴンボールZからはフリーザ、セル、魔人ブウなどの強い敵と戦うことがが多くなり、「ドラゴンボール=バトルシーン」と定義されるようになりました。
ドラゴンボールは続編でZ、GT、改、超の作品があり新しい話が次々に作られ連載が開始されてから30年以上経過しても今もなお愛されています。
アメリカ
アメリカではドラゴンボールの放送が開始した直後は日本のアニメ文化の認知度もまだ低く、人気がなかったそうです。また、暴力的な場面の多いバトルシーンでは最初の頃はアメリカ人にとって受け入れられませんでした。
しかし、1990年代後半以降は徐々に人気を高め、特にドラゴンボールZは最も人気が高く多くの家庭で観られていました。
やはりアメリカのドラゴンボールと言えばハリウッドの実写映画版の『DRAGON BALL EVOLUTION』が公開されて日本でも話題になりました。
私もこの映画を観ましたが内容だけでなくドラゴンボールの世界観を実写で描くことは難しいと思いました。期待していたかめはめ波のシーンも個人的には少し期待外れでした。でもアメリカでのドラゴンボールの人気は海外でナンバーワンです。
メキシコ
メキシコもドラゴンボールの人気の高い国の一つです。
1990年代半ばからアニメの放送が始まり、一時期はアニメ視聴率一位にもなりました。また、ドラゴンボールの続編であるドラゴンボール超の人気も高く、なんと最終話ではパブリックビューイングを行っていたそうです。
しかし、公共の場所で放送する権利を取得していなかったことで問題にもなりました。場所によっては一万人もの人が集まったようです。
フランス
ドラゴンボールの作者である鳥山明さんがフランスの芸術文化勲章を授与されました。
この芸術文化勲章は『宇宙戦艦ヤマト』の作者である松本零士さんや『アウトレイジ』の映画監督で有名な北野武さんらが授与されています。
ドラゴンボールだけではなく日本のアニメ人気を作り上げたのが「クラブ・ドロテ」というフランスの番組で紹介されたことがきっかけで一気に人気が出て視聴率もかなり高い数字を記録したそうです。
スペイン
スペインでももちろんドラゴンボールは有名ですが、あの有名人達も大好きだそうです。
それはサッカーで有名なネイマール選手とメッシ選手です。二人がバルセロナに在籍していた当時にインスタグラムに二人のツーショットとスペイン語で『フュージョン』と投稿しました。
世界的に有名な方々にドラゴンボールを知ってもらえることは嬉しいですね。
このように各国の反応を見てもドラゴンボールの人気の高さが伺えます。ここでは一部の国しか取り上げませんでしたが、興味のある国があれば調べてみるのも楽しいかもしれません。
有名な必殺技の英語表現
孫悟空
・かめはめ波・・・”Kamehameha”とそのまま通じることもありますが、”Kamehameha wave”と訳されることもあります。
・元気玉・・・”Spirit Bomb”や”Spirit Ball”と訳されます。元気という言葉を直接使っていませんが、ここでは精神という意味で使われています。
・瞬間移動・・・”Teleportation”は日本語でもよく使われますが、”Instant Transmission”とも言われます。”Instant”という言葉は日本語でインスタントラーメンもよく使われ、この場合は瞬間や瞬時という意味になります。
ベジータ
・ビックバンアタック・・・”Big Bang Attack”
・ファイナルフラッシュ・・・”Final Flash”
これらはベジータの有名な必殺技ですが日本語と同じように訳されています。
天津飯
・どどん波・・・”Dodon Blast” “Dodon Ray” 光線などの意味を持つ”Blast”や”Ray”が使われどどん波の技のイメージだと思います。
・気功砲・・・”Tri-Beam”この場合のtriはtriangleという意味を表し、天津飯も気功砲を出すときに手で三角の形を作ってから攻撃しますよね。
ピッコロ
・魔貫光殺砲・・・”Special Beam Cannon”こちらは簡単に英訳されています。やはり魔貫光殺砲という言葉を英語に置き換えることは難しかったのではないのでしょうか。
ドラゴンボールの名言特集
ドラゴンボールには名言がたくさんあります。もちろん全ては紹介できませんので印象に残っている名言とその英語表現を紹介したいと思います。
大地よ、海よ、そして生きているすべてのみんな!このオラにほんのちょっとずつだけ元気をわけてくれ!
Grounds, sea and all of the people who survive, please give me your power a little.
がんばれカカロット、お前がナンバー1だ
Fight hard, Kakarot. You are no.1.
落ちこぼれだって必死に努力すりゃエリートを超えることがあるかもよ
Even if you are a dropout, but you work hard, you could surpass the elite.
おめえはホントに世界の救世主かもな
You truly are the world’s saviour.
ここで少し余談!
下記記事では、世界に誇るスタジオジブリの作品の中から、「耳をすませば」の英語表現についてご紹介します!ぜひ皆さんの英語学習にお役立てください♪♪
なぜ海外でドラゴンボールが人気なのか?
ドラゴンボールのストーリーはシンプルで初期はドラゴンボール集めでしたが、途中からバトルシーンが中心になり、このバトルシーンがドラゴンボールの面白さの醍醐味です。
このシンプルなストーリー設定が日本だけではなく海外でも人気が出た理由の一つだと思います。
また、孫悟空やその仲間、そして毎回現れる強い敵のそれぞれのキャラクターがやはり魅力的です。下級戦士であった孫悟空が誰にも負けず努力して強くなり、そして強い敵を次々に倒す姿にも感動があります。
このようなシンプルなストーリーかつ孫悟空のキャラクターが日本人を含む海外の人にも受け入れられたのではないんでしょうか。
世界かめはめ波大会
ニュージーランドで孫悟空の必殺技である『かめはめ波』を競技する世界大会があるのはご存知ですか?競技内容はシンプルでステージ上でかめはめ波の真似をするだけです。
単に真似をするだけではなく、参加者それぞれオリジナリティがあり衣装から声の出し方など工夫されていてとてもユニークな大会です。今でも開催されているのか調べましたが詳しい情報がありませんでしたので残念ながら今の状況はわかりません。
でも、Youtubeでこの大会の動画がアップされていますのでチェックしてみて下さい。小さい子供から女性まで参加者は様々で、観ているだけで楽しくなりますよ。
個人的には格闘ゲームで有名なストリートファイターのリュウのコスチュームを着た参加者のかめはめ波が良かったです。笑
漫画を使った英語勉強法
日本の多くの漫画は英語に翻訳されています。私もいくつか英訳された日本の漫画を読んだことがありますが、日本語のイメージが強く英語で表現すると日本語と少し違う感じがあり、あまり読み進めることができず長続きしませんでした。
しかし、ドラゴンボールは私自身が大好きな漫画ということと、昔から漫画を読んでいたこともあり英訳されたドラゴンボールの漫画でもすぐに理解することができました。
もちろん日本語と少し違った訳で表現されていたり難しい単語もありましたが楽しく読み進めることができました。皆さんご存知のようにドラゴンボールはバトルシーンが多く極端に英語が少ない箇所もたくさんありましたのでそこが漫画の英語学習の難点かもしれません。
ドラゴンボールに限らず一番好きな漫画であれば英語でも理解でき覚えやすいと思います。日本語と英語で多少の違和感はありますが漫画独特の表現を訳すことは難しいのでそこは割り切りましょう。
英語学習の片手間に英訳された漫画を読むことも良いかもしれませんね。また、日本の漫画やアニメの文化は世界でも人気があり、海外の多くの方も興味を持っています。
興味のある漫画やアニメのストーリーを英語で説明することができれば海外の方との交流の幅も増えると思います。
ここでまた少し余談!
下記記事では、ドラえもんに関する英語表現をご紹介しています!ドラえもんを使って楽しく英語を学んでいきましょう♪♪
まとめ
改めてドラゴンボールは日本を代表するアニメであることがわかり、その魅力について再認識させられました。
海外の反応もその国によって様々ですが、魅力あるアニメであるからこそ世界に受け入れられたのだと思います。ドラゴンボールだけではなく漫画やアニメを使った勉強法も少し書きましたが、日本語のイメージが強いので英訳された場合は少し違和感があるかもしれません。
しかし、好きな漫画やアニメだと難しい英語でも覚えやすいので、普段の英語学習の合間に取り入れることも良いかもしれません。
日本の文化の一つである漫画やアニメが海外で受け入れられることはとても嬉しいことですし、更にこの文化を広げたいですね。