BBC Learning Englishの使い方について解説!

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英語学習を始めてから勉強法を模索している方の中には、”BBC Learning English”という名前を聞いたことがある方もいるかもしれません。

しかし、それが一体なんなのか、どうやって使えばよいのか、あるいは、どのような効果があるのかが分からないという方も多いと思います。

この記事では、
·そもそも”BBC Learning English”とは何か
·どのように、何を学ぶことができるのか
·それを使った効果的な学習方法

について解説しています。

BBC Learning Englishって何?

”BBC Learning English”を知らない方でも”BBC”という名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。

BBCはイギリスの公共放送局で、”British Broadcasting Corporation"の頭文字を取って”BBC”と呼ばれています。

※Broadcasting: 放送

BBC Learning EnglishはBBCが提供する英語学習教材で、75年以上に渡り、100以上の国で使用されています。

全ての教材に解説がついており、スクリプトや字幕がついているものもあります。

文法、発音、ボキャブラリーという項目ごと、または日常英会話、ビジネス英会話、ニュース、ドラマなどの目的別に学習することもできます。

BBC Learning Englishの特徴

BBC Learning Englishの効果的な使い方を知るために、まずはその特徴を見ていきましょう。

BBC Learning Englishを教材として使うメリットとデメリット、それぞれ3つずつご紹介します。

メリット

BBC Learning Englishで英語学習をするメリットは、

·英語で英語を勉強できる
·完全無料
·1回数分で終わる


の3つです。

それぞれ順番に見ていきましょう。

英語で英語を勉強できる

まず1つ目のメリットは、「英語で」「英語を」勉強できることです。

具体的なメリットは、大量の英語に触れることで、

·ネイティブスピーカーの発音に慣れる
·英語を英語のまま理解することに慣れる

という2つの効果があります。

まず、1つ目の「ネイティブスピーカーの発音に慣れる」は主にリスニング能力における効果ですが、ネイティブスピーカーの発音に慣れることで映画やニュースを英語の教材として使えるようになるため、より自然な表現を学ぶ近道になります。

また、2つ目の「英語を英語のまま理解することに慣れる」については、特にリスニングとリーディングの際に効果が出るでしょう。

耳に入ってきた、あるいは目で読んだ英語を日本語に変換することなく英語のまま理解することで、格段に理解スピードが早くなります。

完全無料

2つ目のメリットは「完全無料」であることです。

アプリ自体を購入する必要がないため、「まずはやってみる」という感覚で気軽に始めることができます。

また、アプリ内での課金や煩わしい広告もないため、ストレスなく続けることができるでしょう。

1回数分で終わる

BBC Learning Englishでは動画、または音声のプログラムを視聴した後、それについての解説や理解度チェックのクイズをするという流れになっています。

この動画や音声は2~6分程度のものが多いため、1回辺り10分もかからずに英語を学ぶことができます。

デメリット

さて、ここまではBBC Learning Englishのメリットについて見てきましたが、少なからずデメリットもあります。

BBC Learning Englishのデメリットは、

·バックグラウンド再生ができない
·プログラムが多すぎる
·初心者向けのプログラムが少ない

の3つです。

バックグラウンド再生ができない

BBC Learning Englishでは、主に動画·音声を聴くことで英語を学習することになりますが、残念ながら画面を閉じた状態で音声のみを再生するバックグラウンド再生ができません

また、動画を再生することになるため、スマートフォンなどの通信プランによっては注意が必要になる場合があります。

お気に入りのプログラムやその日学習する予定のものをあらかじめダウンロードしておくとよいでしょう。

プログラムが多すぎる

これは良い点でもあり、悪い点でもあるのですが、BBC Learning Englishには数多くのプログラムがあり、何から始めればよいのか分かりにくいかもしれません。

この記事で後ほどどのようなプログラムがあるかを解説していきます。

初心者向けのプログラムが少ない

こちらもメリットの裏返しになってしまいますが、BBC Learning Englishは全編英語の学習教材です。

子ども向けのプログラムもありますが、「内容」が子どもを対象としているだけで「レベル」が低いかというとそうでもありません。

したがって、あくまで目安ですが、高校卒業程度の英語力がない方は、まずは基礎力をつけてから取り組むのが良いでしょう。

BBC Learning Englishで学べること

BBC Learning Englishでは、

·日常英会話
·ビジネス英会話
·ニュース
·ドラマ

の4つの目的、またはジャンルからプログラムを選ぶことができます。

または、

·文法
·発音
·ボキャブラリー

の3つの分野を重点的に強化したい人のためのプログラムも揃っています。

この章では、それぞれのプログラムについて解説しています。

日常英会話:The English We Speak

The English We Speakでは毎回1つの英単語やフレーズにフォーカスした2人の人物の2分程度の会話を聞きます。

スライドショーのような形式で音声と関連する画像が流れます。字幕はありませんがスクリプトがあるため、音声を聞いた後に分からなかった箇所の確認をすることができます。

単語やフレーズの意味を知れるだけでなく、どのような場面で使うのが自然かを学ぶことができます。自分が実際に使う場面を想像すると効果的でしょう。

使われている単語自体は難しいものではありませんが、学校教育では習わないような用法で、かつネイティブスピーカーが実際に使う表現を学べます。

ビジネス英会話:English at Work

English at Workでは、動画の最初に、

·Saying you can’t understand a new system
·How to tell people it’s the end of the working day

などのように、シチュエーションが提示されます。

アニメーションでストーリが進み、そのシチュエーションで使える表現をいくつか学ぶことができます。

さらに、理解度チェックとして3つのクイズもあります。

ニュース:Lingohack

Lingohackは、農業や環境保護などのような、ある1つの題材を取り上げたニュース映像のような動画を見ることで4つ程度の関連語を体系的に学習することができます。

字幕があるため中·上級者は、動画を見ながらシャドウイングするのに挑戦してみてもよいかもしれません。

ニュースで取り上げられるようなトピックを題材にしているので、学術的な単語が多いため、海外留学を考えている方やIELTSの受験を検討している方におすすめです。

ドラマ:Learn with drama

Learn with dramaは名前からNetflixのような海外ドラマを想像される方もいるかもしれませんが、『クリスマス·キャロル』や『フランケンシュタイン』のような古典小説などの音声のみのドラマ版となっています。

ナレーションとセリフで物語が進む、4~7分程度のドラマで3問のクイズとドラマ中に出てくる単語の解説があります。

文法:Grammar Gameshow

Grammar Gameshowはテレビのクイズショーのような形で英文法を学ぶことができるプログラムです。

1つの単元が10分程度と他のものと比べて若干長くなっています。

また、登場人物の会話のテンポもやや早目なので、中·上級者向けのプログラムと言えます。

動画の概要欄はその単元の文法事項についての説明となっており、動画を見る前に確認することもできます。

発音:Sound of English

Sound of Englishでは発音記号に基づいた、英語の基本的な発音を学ぶことができます。

英語の発音記号を学ぶと辞書で単語を調べた時に音を聞かなくても正しい発音が分かるようになるので、特に英語学習の始めの段階で習得しておくとよいでしょう。

発音記号以外にも「リンキングR」と呼ばれるような、例外的な発音のルールなども体系的に学ぶことができます。

ボキャブラリー:6 Minutes English

6 Minutes Englishはその名の通り、各単元6分のプログラムです。

音声のみで、その単元のトピックに関連するいくつかの語について説明、解説をする内容になっています。

最初に紹介した日常英会話の学習を目的とした”The English We Speak”と内容が少し似ていますが、こちらは、より多くの語やフレーズを知ることができます。


ここで少し余談!

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BBC Learning Englishを使ったおすすめ学習法

まず始めに、全ての人に適した学習法というものはありません。また、「継続」に勝る学習法もありません。

しかし、「何から始めればよいか分からない」という方も多いのではないでしょうか。そこで、そういった方へのヒントとなるようなBBC Learning Englishを使ったおすすめ学習法をご紹介します。

この章では、”Sound of English”と”English at Work”の2つのプログラムをおすすめする理由と具体的な学習の進め方について解説します。

”Sound of English”をおすすめする理由

“Sound of English”をおすすめする理由は以下の2つです。

·英語学習では、「発音」を一番最初にマスターすべきだから
·他のプログラムに比べて始めやすいから

順番に見ていきましょう。

まず、Sound of Englishは「発音」をテーマとしたプログラムです。そして、英語学習において、まずすべきことが「正しい発音の習得」です。

なぜなら、新しい英単語や文法知識を実際に使ってみるのとは異なり、癖になってしまった誤った発音を後から矯正するのは難しいからです。

また、発音の間違いは文字だけでは分からないため、単語や文法などと違って、自分では気づきにくいこともあります。

次に、Sound of EnglishはBBC Learning Englishの提供するプログラムの中では、動画の内容が「短く」「易しい」ことが言えます。

他のプログラムでは5分以上のものが主なのに対して、Sound of Englishは1単元1分の動画が多くあります。

BBC Learning Englishを使った英語学習を習慣化するためにも、まずは「続ける」ということが大事なので、内容が簡単で短い時間で学べるSound of Englishは導入におすすめです。

”Sound of English”を使った学習法

Sound of Englishで英語学習を進める上で、1つだけ気をつけるべき点があります。

それは発音をテーマとしているため、一部専門的な単語も出てくることです。しかし、そういった単語はいちいち覚えずに内容を理解することに努めましょう。

”English at Work”をおすすめする理由

“English at Work”はビジネス英会話学習者向けのプログラムですが、多くの人におすすめできる教材です。

その理由は、

·状況別の表現が学べる
·アニメーション動画がついている

の2つです。

ある特定の分野の語彙を学ぶよりも、状況別の表現を学んだ方が応用度が高いため、習得するスピードが早くなるからです。

また、他のプログラムでは音声のみか、画像のスライドショーなどが多いのに対して、English at Workでは全編アニメーション動画がついています。

会話形式でもあるので、感情移入がしやすく、ストーリーを視覚的に理解しやすいはずです。

”English at Work”を使った学習法

English at Workを使ったおすすめ学習法は、

1.音声だけを聞く
2.字幕を見ながら動画を見る
3.分からない箇所があれば、スクリプトを確認する
4.スクリプトを読みながら音声を聞く
5.オーバーラッピング or シャドウイングをする

の5つのステップで進めることです。

難易度によって、いきなり字幕を見ながら動画を見てもよいですし、あるいははじめからシャドウイングをしてもよいでしょう。

※オーバーラッピング:音声に合わせて、スクリプトを音読すること
※シャドウイング:スクリプトを読まずに、音声に続いて自分も発音すること


ここでまた少し余談!

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まとめ

BBC Learning Englishは全編英語の学習教材であるため、初心者には少し難易度が高いかもしれません。

しかし、英語で英語を勉強するための導入として最適な教材とも言えます。

なんといっても無料で使えることができるので、今まで使ったことがない方は、とりあえず始めてみるのもよいでしょう。

すでに使ったことがあるという方も、この記事でご紹介した学習法を参考にしてみてはいかがでしょうか。