オススメ英単語教材 英単語帳にいきなり飛びつく前にやること

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英語学習はわたしたちを本当に悩ませます!文法、発音、リスニング、リーディングなどなど、やることがたくさんありますよね。

今回は「英単語」についてフォーカスして学習方法を解説していきたいと思います。

英単語の勉強といえば、どれか1冊の英単語の参考書(よく「英単語帳」と言うと思います)を買ってきてガッツリ学ぶと思います。さらなる悩みは、「英単語帳の種類が多すぎて、何を選んだら良いのか分からない!」だと思います。

インターネットで検索すると「オススメ英単語帳XX選」のような感じで記事がズラリと出てきます。いろいろな人がいろいろな意見を言っていると思います。これもまた、悩ましい・・・現在、出版されている英単語帳(単語アプリも含めて)はとてもクオリティーが高いので、どれもオススメ出来るものです。どれを買ってもハズレは少ないと思います。

ポイントは自分に合った英単語帳である事と、使い方だと思います。選び方としては以下のような基準を持つということも、他の記事には書かれていますね。

・自分のレベルに合ったもの
・目的の目的に合ったもの(TOEIC、受験、ビジネス英語、日常英会話)

この記事では、オススメの英単語帳ももちろん紹介しますが、まずは英単語帳に飛びつく前に確認しておきたいことを最初にまとめておきます。

※筆者は受験世代ではないのでビジネス英語や日常英会話の取得を目的としている人向けですが、受験世代の方でも知っておいて損はない内容です。

【必読】英単語帳に飛びつく前に

英単語帳に”go”とか”come”という基本的な単語が掲載されていて、それを「”go”は”行く”という意味か!!フムフム!!」とはならないと思います。おそらく、もっと難しい単語を覚えるために購入していると思います。

例えば、”recommend”(推薦する)とか”recession”(景気後退)とか、そんな感じの「覚えごたえのある難しい単語」のためではないでしょうか。

もちろん、これらの単語を覚えることは悪いことではなく受験やTOEICでも必要になるでしょう。ビジネス英語を学んでいる方は業界特有の英単語もあるかと思います。しかし、特に英会話においてはカンタンな単語(主に動詞)でも何とかなるパターンが多いです。

不規則動詞・句動詞を使いこなす

まず、オススメしたいのは「不規則動詞を使いこなしていきましょう」ということです。

不規則動詞はその名の通り、過去形と過去分詞が不規則に変化する動詞です。

・bring brought brought
・give gave given
などです。

これらの不規則動詞は一般的に中学英語レベルのカンタンな動詞が多いです。(talkなどの例外もあります)一方で、規則動詞(edをつける)は”recommend”などの単語帳に出てくるような難しい単語です。

難しい単語を忘れてしまっても、守備範囲の広いカンタンな不規則動詞を使いこなすことで意思疎通は案外可能なのです。

例えば、「コロナウィルスに日本は見舞われた」というのを英語で表現してみましょう。被害に見舞われる・・・どんな動詞だろう?と思いますよね。

“Japan suffered from COVID-19.”

が思いつくかもしれませんが、”suffer from”が思い出せなくても大丈夫です。

“COVID-19 hit Japan.”

でも全く問題ありません。「なんだ!”hit”でいいのか!」と思ってしまいますよね。日本語訳をそのまま英語に直訳すると、難しい単語を使う方向に向かってしまうので注意しましょう。

実はカンタンな不規則動詞で何とかなることは意外に多いです。不規則動詞はさほど多くはなくネットで検索すればすぐに一覧が出てきます。まずは、ここから確認しましょう。受験世代の方にとっては朝飯前かも知れませんね。加えて、句動詞も同じような位置づけと考えてOKです。

句動詞とは(カンタンな動詞+前置詞)のことです。熟語とも言われることがありますが、動詞でなく前置詞のイメージにフォーカスして理解すると覚えやすいです。

日常英会話では難しい動詞よりも、句動詞が使われる傾向にあります。

名詞も言い換えで乗り切る

名詞もカンタンな単語に言い換えることによって、乗り切ることができます。

たとえば、”recession(景気後退、不景気)”を覚えていなかったとしても、”The economy is doing badly”など、日本語化した外来語とカンタンな単語で何とか表現することができます。

繰り返しになりますが、ポイントは日本語に囚われすぎないこと。日本語から英語に直訳しようとしないことだと思います。

「英語の勘」がオススメ

この考え方を学習するための参考書は筆者が知る限りは以下の1冊です。

「英語の勘1.2.3」(上川一秋)(Kindle版のみ)

「英語の勘」は英単語帳をスタートする前に読むべき本です。上記の不規則動詞を使いこななすことが分かりやすいと書かれています。

日本人が苦手とする”a”とか ”the”の使い方も目からウロコです。

TOEICや受験を目的としている方には少しズレた内容かも知れませんが、ゆくゆくはネイティブスピーカーとリアルなコミュニケーションをとることが想定されるのであれば、勉強しておいて損はないと思います。


ここで少し余談!

下記記事では、英文法を学ぶのに最適な「forest」についてご紹介しています!英文法がなかなか身に付かず困っているという方はぜひ参考にしてみて下さい♪♪

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オススメ英単語帳

それでは、いよいよオススメの英単語帳を紹介していきます。

DUO 3.0

目的:オールラウンド

筆者の記憶が正しければ、この英単語帳は初版20年近く前から存在します。今もなお単語帳のベストセラーの一角として有名であり、YouTubeでもこの単語帳のレビューや使い方を見かけるほどです。

重要単語1600と熟語1000を例文560本に重複なくまとめたという単語帳で、別売りのCDでは1時間で全てを復習できる効率のよさ。

TOEIC、英検、受験、ビジネス英語、日常英会話、全ての英語学習者にとって有意義な一冊です。

Distinction 2000

目的:オールラウンド

YouTuberとして有名なAtsuさんが、ネイティブスピーカーたちと考案した実用的な英単語帳です。

これまでの英単語帳の例文にあるようなイメージしづらいカタイ文章ではなく、リアルなネイティブスピーカーの表現が盛り込まれています。

対象は受験だけでなく日常英会話、ビジネス英語まで広い層をカバー。「せっかく勉強するならネイティブスピーカーと話せるレベルになりたい」という目標を持っている方にはピッタリです。

この記事では伝えられないほど、細かい配慮がされている英単語帳です。Duo3.0と悩むところですが、普段からAtsuさんのYouTubeをチェックしているファンの方にとっては、最有力の候補になるのではないでしょうか。

速読速聴・英単語 Core1900 ver.5

目的:TOEICなどのテスト、ビジネス英語

こちらの特徴は、短い文章で単語を学習していく仕組みになっています。

英単語帳と言うと短い例文で覚えていくイメージがありますが、この例文が不自然だとなかなか定着しないことが問題点です。それを解決すべく、本書は「文脈から英単語を深く理解していこう」というコンセプトです。

文章のテーマは政治経済、国際情勢、環境問題などのニュースで取り上げている内容で、英単語と読解力を同時に効率よくアップできます。

付属のCDにはニュースを収録しており、リアルなスピードで学習できるのでリスニング力アップも期待できます。

イラストだから覚えられる 会話で必ず使う英単語1100

目的:日常英会話

こちらは、初心者から中級者向けの単語帳です。
イラストを見ながらイメージして、学校では習わないような日常英会話を勉強することができます。

単語はシーン別にまとまっていて、好きなところからスタートできます。日常英会話を勉強したい方にはオススメです。

mikan

目的:TOEICなどのテスト

こちらはスマホアプリの英単語教材です。中学英語、英検、TOEIC、TOEFLなどから目的を選択できます。

4択のクイズ型式で単語を覚えられます。アプリのメリットは発音をすぐに音声を確認できる事と、本を持ち歩くよりも便利でスキマ時間で勉強できることです。

日常英会話やビジネス英語というよりも、テストや受験対策向けです。

挫折しないこと

これは重々承知かと思いますが、どんなに素晴らしい英単語帳をチョイスしたとしても1回ザーッと流しただけでは定着しませんよね。そのうち単語帳を開かなくなってしまう・・・

英単語は、覚えては忘れ、覚えては忘れの繰り返しです。単語帳との付き合い方のポイントは以下のとおりです。

・覚えるまで何周も何周もすること
・1周目より2周目、2周目より3週目のスピードを上げること
・書くよりも発音で覚える

スピードを上げることについて補足しましょう。

1周目で全ての単語を覚えられませんが、少しは覚えているはずです。2周目は覚えてる単語もあるので、1周目よりもスピードを上げることが出来るでしょう。

このように段々と加速することにより、より短期間のうちに英単語に触れることができるために定着しやすくなります。最初はゆっくりでもいいです。しかし、スピードを上げていかないと忘れたままになってしまい、定着もせず挫折の原因になります。

まとめ

いかがでしたか。

今回の記事でお伝えしたかったことは、英単語帳に飛びつく前に「不規則動詞」や「句動詞」といったカンタンな単語で言い換えが出来ることにより、意外に乗り切れるということです。

名詞も同じ考え方で言い換えることで、名詞の単語を知らなくてもOKです。

それを理解してから初めて、難しい単語を定着させるための「英単語帳選び」を始めていきましょう。

そして、英単語帳の学習は挫折をせずに、だんだんとスピードを上げて何周も何周も繰り返すことです。

最初の3周くらいまではシンドイですが、頑張っていきましょう!