日本語で「同じく、同様に、〜も」と訳すalso・too・as well。同じ意味なので、どんな違いがあるのか、使い分けに悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
同じ意味でもそれぞれ使い方やニュアンスの違いがあります。間違えても意味合いは伝わりますが、与える印象が変わってしまうことがあるかもしれません。本記事で正しい使い方を覚えていきましょう。
このalso・too・as wellの3つの副詞の使い分けについて、例文やその他類似表現も混えてご紹介します。
alsoの意味と例文
alsoは「~もまた」という、追加する意味の単語です。
「主語+also+動詞」や「主語+be動詞+形容詞」という形で使うことが多いです。また、alsoは文末で使うことはほとんどありません。
例文
I also bought a bag.
かばんも買いました。
I also want some milk.
ミルクも欲しいです。
I also went to India.
私はインドにも行きました。
I also wrote that in English.
英語でもそれを書きました。
I met Ken the other day. Oh, I also met Takeshi!
先日ケンに会いました。あ、タケシにも会いました!
I’m a teacher. And I’m also a writer.
私は先生です。あとライターでもあります。
I had not only ramen but also rice.
ラーメンだけでなくライスも食べました。
I play not only the guitar but also the bass.
ギターだけでなくベースもプレイします。
※「not only A but also B」で「AだけでなくBも」という使い方ができる
too・as wellよりもフォーマルな印象を与える表現なので、ビジネスシーンなどで使いやすいです。基本的には肯定文で使われることが多いです。
文頭・文末に入れて書く時には「,(カンマ)」を忘れずに入れましょう。
tooの意味と例文
tooは「~もまた」「〜も」という意味の単語です。
主語の後に入れて使うこともありますが、文末に置くのが一般的。日常会話で使われることが多く、カジュアルなシーンで使いやすいです。
例文
I like skateboarding. And I like surfing too.
私はスケボーが好きです。あとサーフィンをするのも好きです。
I want to eat cookies too.
私もクッキーが食べたい。
I know that she hates bugs too.
彼女も虫が苦手だということを知っています。
Would you like a little jam on your bread?
パンにはジャムもつけますか?
I agree with your opinion too.
私もあなたの意見に賛成です。
Oh, you’re Japanese too?
え、あなたも日本人ですか?
You like that band? Me too! That’s actually my favorite band.
あのバンド好きなんですか?私もです。実は一番お気に入りのバンドです。
ちなみに、tooは基本的には肯定文でしか使いません。
また英語の文章を書く際に、「I, too, have a Macbook Air.」のように主語の後に 「,(カンマ)」を入れて使うとややフォーマルな表現になるので覚えておきましょう!
as wellの意味と例文
as wellは「同様に」という意味の表現です。大抵は文末に置き、肯定文で使うことが多いです。
I’m learning French as well.
私もフランス語も勉強しているよ。
I drank too much last night as well. I don’t remember how I got home.
私も昨夜は飲みすぎた。どうやって家に着いたか覚えてないよ。
I like cake, and chocolate as well.
ケーキも好きだけど、チョコレートも好き。
I recommend this restaurant's beer, and wine as well
このお店のビールがおすすめだけど、ワインもおすすめだよ。
My dad was saying that this restaurant has a lot of tasty dishes as well.
お父さんはここのお店のごはんも美味しいと言っていたよ。
He has that game as well.
彼はあのゲームも持っています。
イギリスではカジュアルな会話の中でもかなり「as well」が使われます。
もちろんアメリカ、カナダ、オーストラリアなどでも当たり前のように使われるので使えるようにしておきましょう。
eitherの意味と例文
too・as wellなどは基本的に肯定文で「〜も」という意味でしたが、否定文では基本的に使われません。
相手が否定する話に対して同意するような、「〜も〜ない」という否定の意味にしたいときは「either」を使います。
例文
I can’t play the piano either.
私もピアノも弾けません。
I don’t like meat either.
彼女もお肉が好きじゃありません。
He can’t swim either.
彼も泳ぐことも出来ません。
I’m tired and can’t walk anymore either.
私も疲れてこれ以上歩くことも出来ません。
I have never been to London either.
彼女もロンドンへも行ったことがありません。
He is not coming to today’s party either.
今日のパーティーに彼も来ません。
I can’t attend the meeting either.
私もミーティングにも参加出来ません。
なお、肯定の意味で「私もです。」と言うときは「Me too.」でしたが、否定のときは「Me neither.」と言います。「either」ではなく「neither」を使うので注意しましょう。
A: I don’t understand what he was saying this morning.
彼が朝言っていたことが理解できません。
B: Me neither.
私もです。
ここで少し余談!
下記記事では、adviceとadviseの違いについてご紹介しています!一つスペルが変わるだけで使い方が変わることをご存知でしたか?ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
日本人が間違えやすい意味の似ている英単語
最後に、also・too・as wellのような使い分けを間違えやすい英単語をいくつかご紹介したいと思います。
trip VS travel
「trip」は出張や週末などの休みを利用した短期間の旅行を意味し、名詞として使用します。そのため、「旅行に行く」という意味で使うときは「go on a trip」「take a trip」という形になります。
一方、「travel」は海外旅行や長期間の旅行を意味し、基本的には動詞として使われます。
My family is going on a trip to Fukuoka. / My family is going to take a trip to Fukuoka.
家族で福岡へ旅行に行きます。
He is going to travel in France for a while.
彼はしばらくフランスで旅行をします。
hear VS listen
「hear」は自然に聞こえてくる、受動的な物音を指す単語です。「hear+聞こえるもの」という形になります。
対して、「listen」は意識をして聞く、音楽や相手の話などの能動的に聴く時に使います。「listen to +聴くもの」と、「to」が入るので注意しましょう。
I heard a bird singing.
鳥の声が聞こえた。
I will study English while listening to music.
音楽を聴きながら英語を勉強します。
see VS look VS watch
「see」は意識せず、自然に目に入ってきたときに使います。
「look」は意識的に写真などの動いていないものへと目線を向ける時の表現です。「look at +見ているもの」という形をとります。
「watch」は映画やスポーツなど、動いているものへ意識的に目線を向ける時に使用します。
I saw his dog at the park.
彼の犬を公園で見ました。
Please look at this picture.
この写真を見てください。
I want to watch that play.
あの舞台が見たいです。
home VS house
「home」は、自分が住む場所や故郷などの馴染みのある場所を指します。また、「家に」という副詞としても使われます。
一方、「house」は建物としての「家」を意味し、一般的には一軒家を指します。
I have to go back home as soon as possible.
一刻も早く家に帰らなければならない。
I see a lot of houses over there.
向こうにたくさんの家が見えます。
work VS job
「work」は「働く」という行為そのもの、または実際にやっている「仕事」を指し、動詞でも名詞でも使われます。
「job」は「職業」や「仕事内容」を意味し、名詞として使われる単語です。
Where do you work?
どこで仕事をしていますか?
His job is a conductor.
彼の仕事は指揮者です。
まとめ
also・too・as wellのそれぞれの違いはわかりましたか?同じ意味合いでもシーンや場所で使い分けできるといいですね。
also=文語的できちんとした印象を与えたい時
too, as well =日常会話で多く使われる
either = 相手の否定文に対して同意の意味で「〜も」と言いたいとき
慣れるまでは正しい言い方や書き方に悩むこともあると思いますが、使いこなせると英語スキルや与える印象もアップします。
まずは会話をしながら慣れ、たくさん聞いて話すことでネイティブスピーカーとも自然な会話ができるようになります。意味の似ている単語が他にも色々あるので、ネイティブキャンプを利用して学んでいきましょう!
◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!