deal 5つの使い方とは?嬉しいお得情報から取引、すごいね!まで

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「ブラックフライデーで目玉商品狙いだ」
「iPhone 12をお得に買える方法を知りたいなぁ」

お得な情報を嫌いな人はいないのではないでしょうか?
イギリス在住の私も食料品の買い物では”Buy 1 Get 1 Free”(ひとつ買ったらもうひとつが無料)を狙いますし、衣類やキッチン用品で”Last Minute”という魔法の言葉によく引っかかります・笑

さて、このようにお得な情報を一括して「deal」と言います。店舗やオンラインで見ることのあるBest dealなら目玉商品ですし、Best Black Friday dealsでブラックフライデーのお得情報ということになります。

しかし、dealの意味は”お得”というだけではありません。
そこで、日常生活のなかでもビジネスのシーンでも使える機会が多い「deal」を取りあげます。

この記事では例文とともにその使い方を解説、皆さんの英語学習にとって”知るとお得”な内容となっています。
ぜひご参考にしてくださいね!

そもそもdealとは?

まずは「deal (発音:ディール)」そのものをみていきましょう。
例文は後ほど紹介しますので。ここではdealが持つ意味を確認していきます。

すでに述べた”お得な情報”以外に、一般的に浸透して使われているのが「取引(名詞)」または「取引する(動詞)」という意味でしょう。

ケンブリッジ英英辞書で調べるとまず最初に「an agreement or an arrangement, especially in business.」と出てきます。

引用元:Cambridge Dictionary
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/deal

日本語でもディールという言葉が使われますね。この場合「取引すること」として使われることが多く、他には契約・売買という意味を持つディールは、主にビジネスで使われる表現と考えてよいでしょう。

さらに見ていきますと、目の前に何かの問題があり、それに対して「対処する、対応する」というときにdeal withというフレーズが使われます。withの後に対処すべき問題や相手がきます。

面白いところでは、トランプなどカードを「配る」という意味もあります。Deal 4 cardsでカード4枚ずつ配る、です。
ちなみにdealerという言葉がありますが、カジノでカードを配る人もこのdealerという呼び方になります。
車を販売する人はcar dealer、麻薬密売人ならdrug dealerです。

では、さっそくdealの使い方を例文でご紹介していきましょう。

5つのシチュエーション別、dealの使い方をご紹介

dealを使い慣れていけるように、ここからは5つのシチュエーション別にし、例文をたくさんみていきます。
使えるシーンが結構ありますよ!

1) 生活シーンで使えるお得なdeal

冒頭でも触れましたが、生活する上で大歓迎のお得な情報。
このシチュエーションでは主に名詞の「バーゲン品・セール品・掘り出し品」といったお買い得なことをdealで表現します。

お買い得品の対象と言えば、例えば食料品、キッチン用品、衣類、電化製品、クリスマスなどの季節のもの、趣味に関するアイテムなど様々なものがあります。
日本ならではというところでは”福袋”もお得感が満載です。

お正月に福袋などで得をするため、新年に気合を入れる人は多いのではないでしょう。
さらに航空券やホテル料金など、お得なものは多岐に渡ります。

以下、例文をみていきましょう。

It is the best deal.
- それはお得だ。

The best deal for the iPhone has just ended.
- iPhoneのセールは終了した。

I missed the best deal!
- 目玉商品を買い損なった!

How to get a good deal on a new bicycle?
- 新しく買う自転車のお得情報、どうやって見つければいいのかな?

I’m looking for the best deal for a new light for a bedroom.
- 寝室用照明の目玉商品を探しているんだ。

I should wait to buy a Nespresso espresso machine until the Black Friday deals.
- ネスプレッソのエスプレッソマシンを買うのはお得なブラックフライデーまで待つべきだろうな。

I love shopping for deals because I can get the things I want, and also save some money.
- お得なショッピングが大好き。だって、欲しいものを買うだけでなくお金を節約できるからね。

I always seek the best deal for my air tickets.
- 私はいつも航空券のお得情報を探しています。

Many hotels offer a good deal just after Christmas.
- 多くのホテルはクリスマス直後に特別な価格を出します。

good dealの類語としてはspecial offer, good priceなどがあります。dealを覚えて情報をゲットすれば海外旅行などでもお得になります。プラス、実践で英語力もあげていけばさらにお得です!

2) 「どうってことないよ」と言いたいとき

「It’s not a big deal.」で「どうってことないよ」「大した問題じゃないよ」といったニュアンスを表わすことができます。
会話のシーンなどでこのフレーズを丸ごと使えば、自分にとってそれほど重要ではないこと、それはどうでもいいことであること、または相手とは違う価値観があることを伝えたり、悩む相手に助言したりことができます。

また、誰かを誘ったものの断られたときには”That’s OK. It’s not a big deal.”と言えば「大丈夫、大したことじゃないから」と答えられ、便利な表現と言えます。
ネイティブがよく使う表現でもありますので、ぜひ覚えていきましょう。

It’s not a big deal for me.
- 私にとっては大した問題じゃないな。

I can’t believe that it is not a big deal for you.
- あなたにとって大した問題じゃないなんて信じられない。

It’s not a big deal for me not getting a good score in TOEIC this time. It’s important that I just keep learning more and taking the test.
- TOEICで今回良いスコアが取れなかったけれど大した問題じゃない。大切なのはもっと勉強を続け、試験を受け続けていくことだ。

I didn’t do my homework but never mind, It’s not a big deal.
- 宿題しなかったけどまぁいいや。どうってことないし。

このように例文を見ると、It’s not a big deal.= It’s not a big problem.であり、心配する必要がないという意味で理解できます。

3) 「すごいね!」と言いたいとき

「It’s not a big deal.」から否定形notを外した形の「It’s a big deal.」というフレーズがあります。このフレーズで祝福を兼ねた「すごい!」というニュアンスを伝えることができます。

ほとんどのケースが嬉しいことや重大なことへのポジティブなリアクションになりますが、「それって大問題!」という意味でも使われます。
その人にとっての重大マターは様々です。家族のこと、恋愛のこと、受験から始まってプロポーズや結婚という人生のステージに関わるもの、いろいろありますよね。

A: I’ve won the All Japan kendo championship!
B: It’s a big deal! Congrats!!
A: 全日本剣道選手権大会で優勝した~!
B: すごい!おめでとう!!

A: My passport has expired!
B: That’s a big deal as I know you will leave for Spain soon!
A: パスポート、期限切れてる~!
B: それって大問題!すぐスペインに行くんでしょう!

ここで、make a big dealというもう表現もご紹介します。
make a big dealは「大騒ぎする」「大げさに言う」「深刻に受け取る」といった意味を持ちます。
例えば、She is making a big deal out of such a small problem.(彼女はあんな小さな問題を大きく騒ぎ立ててるよ。)といった感じで使います。こんな人、周りにいるのではないでしょうか?

a big dealmake a big dealの使い分けをしっかりしましょう。

4) 取引きをするとき

ディールという日本語でも使われるのが「取引する」(動詞)であったり、「取引き」(名詞)という意味のdealです。

取引きといってもビジネスのシーンだけでなく、海外で行くマーケットなどでの値引き交渉、駆け引きとった日常会話にも便利に使えます。

Our company has been dealing with a British company.
- 弊社は英国企業と取引をしています。

We accepted/rejected the deal.
- 私たちはその取引を承認/拒否しました。

The deal between the two companies fell apart.
- 2社の間の取引は白紙になった。
※fall apart=白紙になる・交渉が決裂する

A: Excuse me, how much is the silver cutlery set?
B: £50 but I can give you £70 if you buy two sets.
A: OK, deal!

A: すみません。この銀のカトラリーセットはいくらですか?
B: 50ポンドだけど、2セット買うなら70ポンドにしてあげるよ。
A: それでお願いします!

5) 問題や揉め事などの対処するとき

さて、最後は問題や揉め事が起こったときに対処をするという意味のdealの紹介です。

deal withいう形にし、withの後に対象となる人物やトラブルなどを当てはめて使います。

また、取り扱うというニュアンスがあることから、ビジネスシーンでは特にクライアントや顧客など人の対応をするときもこの表現が使えます。

Mr. Johnson deals with the store.
- ジョンソン氏がその店舗の対応をします。

I will call the client and deal with the issue.
- そのクライアントに電話し、問題に対処します。

I can’t deal with my boss and would like to change departments.
- あの上司には付き合いきれない。部署の異動を希望します。

She is an easy person to deal with.
- 彼女は付き合いやすい人だよ。

Can you please give me advice on how to deal with this problem?
- この問題にどう対処すべきかアドバイスをくれませんか?

You must deal with the situation, don’t give up so easily.
- この状況に対処すべき。そんな簡単にあきらめないで。

dealを使うとき、こんなことに注意!

dealを使うときにはどんなことに注意が必要でしょうか?
いくつかありますので紹介しましょう。

上でdeal withの使い方を説明しましたが、deal+前置詞のパターンで他には”deal in””deal at”などがあります。
ここで前置詞の後にくる扱うものの対象を整理してみましょう。

deal with → 人・企業
deal in → 扱う商品
deal at → 商店

そしてもうひとつが時制の変化です。
正しい変化は以下になります。
現在形deal - 過去形dealt - 過去分詞形dealt
間違ってもdealedとしないようお気をつけください。

dealの使い方まとめ

dealを使えるようになれば、お得な情報や取引・対処・対応という生活や仕事に欠かせない表現ができることが分かりました。また、どうってことないよ&すごいね!といったコミュニケーションに使える便利な表現でもあります。

ビジネスシーン、プライベートシーンで大いに便利なdealを使ってみてください。

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