英語を習っていると、「せっかく色々と聞けるようにも話せるようにもなってきたから早く英語を使ってみたい!」という気持ちになりませんか?
レッスンの中だけでなく、もっと日常生活でも英語を使えたらなと思う人も多いと思います。けれど、実際そうはいきませんよね。ならば、思い切って日本を飛び越える選択肢を選ぶのはどうでしょうか!学生さんなら長期休暇を利用すればかなり長くいられますしね。
大人の場合は、仕事が…家庭が…と言い訳をせず、やろうと思えば1週間くらいならホームステイだってできます。大人用のプログラムだってたくさんあるので、ここではそのホームステイについてのメリットやデメリット、行く際に必要な英語力や準備すべきものなどを紹介していきます。
ホームステイのメリット・デメリット
ではまず、ホームステイをするメリットとデメリットから紹介していきましょう。ホームステイとは、語学留学にせよ正規留学にせよ、現地の方の家に住まわせてもらうことです。海外に行く際にはよくある手段ですね。
ホームステイのメリット
ホームステイの大きなメリットは、現地のリアルな情報を知れることです。例えば留学中に一人暮らしをすると、外に出ない限り人と話すことはありませんよね。英会話力を現地でも伸ばすのであれば家庭内でも積極的に話した方が断然良いですし、ホストファミリーの生活をこの目で見られるので生活ぶりから文化を感じられます。
例えば食生活については、日々彼らが何を食べているのかがわかります。
レシピを教えてもらって日本でも食べられるようにするのも楽しそうですし、あまり手の込んだ料理は作らないんだなとわかって日本食のありがたみを知ったり、食事だけでも色々な情報を手に入れられます。
これを生で味わった人というのはホームステイをした人だけが知り得る情報であり、行ったことのない人には一生わからない貴重な体験となります。
また、英語圏では靴を履いたまま家に入ることや、トイレとお風呂が一緒であることなどを知識として知っていても、実際自分がそのような生活をするとなると面白いものです。
床にカーペットが敷いていないところだと靴の音がかなり響くことに気付いたり、誰かがお風呂に入る前にトイレに入っておこうと意識するようになったり。そんな実体験もホームステイをしなければ決して味わえないものです。
もし海外に行ったのにホームステイをしなかったら、学校やお店など、外の環境のことはわかりますが現地のリアルはなかなかわかりません。
洗濯1つとっても、その国ではどんな洗剤がメジャーなのかというコアな知識を入手できたり、それがテレビCMで出てきて興奮したり、キッチンの洗濯機があってびっくりしたりと、色々な経験ができます。これが味わえないのはちょっと寂しいかもしれませんね。
ホームステイのデメリット
では、ここからはホームステイのデメリットについてお話していきます。知らない方が良かったと思うこともあるかもしれませんが、行ってから後悔するよりは知っていた方が良いです。
ホームステイのデメリットは、ズバリ当たり外れが激しいことです。良い家庭ならそこの家族の一員として認められて過ごせるのですが、外れの家庭なら食事も出してくれず、かなりの放置プレイになってしまうこともあります。
語学留学等とするのであれば、その学校がホストファミリーを手配してくれたりもします。その時にタバコを吸わない家庭が良いとか、ペットがいない家庭が良いとか、色々な要望を出すことができます。
けれど、その要望が通ってもホストファミリーの人柄まで選べるわけではありません。
自分一人で見の周りのことをしたいという人にとっては放置された方がむしろ良いのかもしれませんが、冷たい家庭で会話も少ないのだとしたらちょっと寂しいですよね。英語力を伸ばす機会も逃してしまいます。
また、例えばイギリスに行くならイギリス人のお宅に泊まりたいと思っている人は多いと思いますが、ホストファミリーがフィリピン人だったり中国人だったりと、かなり国際色豊かで必ずしもイギリス人と触れ合えるわけではありません。
ここにも注意を払わないと、ちょっと期待していた経験と違ってがっかりしてしまいます。
これを回避するためには、留学仲介会社や語学学校など、ホストファミリーを手配してくれる機関に連絡して、ホストファミリーとして実績があり、評価の高いところが良いとハッキリ伝えましょう。
何度も海外の学生を受け入れているところなら慣れてもいますし、今までそこの家庭と関わりを持った学生たちの評価からも情報を入手することができます。
ホームステイに行く際に必要な英語力
ホームステイに行く際に必要な英語力はどれくらいなのか、これは海外へ行く予定であれば誰しも気になることだと思います。ハッキリ言うと、日本人が好きな英検で例えるならたとえ高校卒業程度の2級を取っていても太刀打ちできないくらいです。理由は2つあります。
1つは、英検そのものがそもそも英会話向きでなく、リーディングとライティングに偏りすぎていること、もう1つは現地の英語と日本のリスニングは違うことです。
ホストファミリーがものすごく優しく、いちいちゆっくり丁寧に話してくれるなら話は別です。けれど、意外と特別扱いはしてもらえないもの。
彼らは海外からの学生を受け入れることに慣れていることが多いですし、特別扱いをせず海外に興味がない、おもてなしの文化がないこともあるからです。
もちろん素敵な食事を用意してくれたり、一緒に旅行に行ってくれたりする家庭もあります。けれど、やはりその時に必要となるコミュニケーション力、つまり英語力というのは相当なレベルを要します。
これは私の実体験なのですが、高校2年生の時にイギリスのオックスフォードへ、夏休み期間中だけの短期ですが、語学留学へ行きました。
その時にホームステイをしたのですが、自信があった英語が全く役に立ちませんでした。全国模試のリスニングでどれだけ良い点数をたたき出しても、英会話スクールで外国人と話す機会を持っていても、全くもってレベルが低すぎると感じました。
人のコミュニケーションツールは言葉です。
その言葉がわからないというのは相当な苦痛です。ホームステイ先のみならず、各国の訛りがある語学学校ではせっかく友達になったのに彼らの言っていることがわからず困憊したこともあります。
それでも楽しかったのですが、ホームステイや留学はジェスチャーや片言、元気のみでやり切れるほど甘くはないのは確かです。
ここで少し余談!
下記記事は、海外に興味のある方に向けて、おススメの交換留学の方法などをご紹介している記事になります!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
ホームステイに行く際に準備しておいた方が良いもの
では、ここからはホームステイに行く際に準備しておいた方が良いものを紹介していきましょう!何を持って行ったら良いかという質問は私も留学後にたくさん聞かれました。
現地でも調達はできるのでそこまで心配する必要はありませんが、不安であれば現地のコンセントが使える準備を日本にいる時にしておきましょう。日本のコンセントは2つ穴ですが、海外では3つ穴だったりと形状が異なります。
電気は留学には欠かせないパソコンを使う時や、スマホを充電する際に必須となりますから、これは早く準備しておくべきですね。
空港でもコンセント変換器は売っているので現地に着いたら買っても良いですが、荷物になることや、いきなり買い物ができるかなと不安な場合は日本で購入しておくことをおすすめします。
あとは、総合風邪薬ですね。海外の薬は日本人には強いと言います。
私個人としても薬局で売っているものを体内に入れるのははばかられたので、日本からどんな風邪症状が出ても良いように総合風邪薬の瓶を1つ持って行きました。
その他は特に持って行かなくても良いかと思います。
なぜなら、現地で暮らしている人がいるのなら現地のやり方に従うべきだと思っているからです。その方が文化がよくわかりますし、色々な経験ができます。
せっかく日本を離れたのに日本文化に染まっていてはもったいないと思いませんか?
ホームステイ意外の留学方法
ここまでは留学する時にホームステイをするということに関して話してきましたが、ホームステイ意外にも一人暮らしをしたり、シェアハウスに住んだり、現地の大学の寮で暮らす方法などがあります。一人暮らしは、他の人に気を遣ってしまう人、自分で好きに気兼ねなく暮らしたい人、勉強に集中したい人に向いています。自分でフラット(イギリスで言うアパート)を探すのは面倒かもしれませんが、ネットもありますし英語力が備わっているなら意外といけちゃうものです。
シェアハウスは、プライベート空間は確保しつつも、友達がそばにいてくれる安心感があります。家賃も安いですし、英語力もつくのでこれらのメリットを享受したい人に向いています。
ただ、一緒に住む人は選べないので行ってみてからのお楽しみとなります。もし仲間が良い人達なら最高ですが、逆に合わない人達なら最悪です。ここはホストファミリーと同じく賭けですね。
大学などの寮の場合は、学食が付いていると家事の負担が大幅に減るのがメリットです。掃除はハウスキーパーが週に1度くらいのペースでしてくれるところも。
ほぼフラットのような感じでもありますが、安さ優先にするとトイレとバスルームが男女共同になることもあるので嫌な人は注意しましょう。
ここでまた少し余談!
下記記事では、留学に行く前でも行った後でも、非常に役立つ「オンライン英会話」についてご紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
まとめ
せっかく英語が話せるようになってきたのなら、ちょっと冒険して海外旅行ではなくホームステイを経験してみませんか?学生でも社会人でも、本気でやろうと思ったら短期間でもできることです。
行った人にしかわからない現地のリアルを知ると何とも言えない達成感がありますし、その経験が人としての自分を大きく成長させてくれるかもしれません。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。