ドライブ・スルーの歴史と使える英語表現をご紹介!

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電車やバスなどの公共交通手段が発展している日本ですが、いっぽうで海外に飛び出してみると、バイクでごった返す東南アジアの国々や車社会のアメリカなど、世界の交通事情はかなり違っていることに気づきます。

今回の記事では、車社会の国においてよく見かける、「ドライブ・スルー」のサービスについて、その歴史や使える英語表現についてご紹介していきます。

ドライブ・スルーの語源は?

日本語の「ドライブ・スルー」はどこから来たの?

日本でも道路脇にあるマクドナルドやスターバックスなどでは、ときおりドライブスルーを見かけることがあります。

ドライブ・スルーはもともと、英語のDrive(運転する)とthrough(通り抜ける)という言葉から来ています。

アメリカにおいても、車に乗ったままオーダーし、商品を受け取るシステムは、Drive through(ドライブ・スルー)と呼ばれていて、店によってはDrive thruと省略されることもあります。

日本では見かけないDrive in(ドライブ・イン)とは?

車社会のアメリカにおいてドライブ・スルーのほかにときどき見かけるのが、ドライブ・インというスタイルです。

ドライブ・インは、ドライブ・スルーと基本的に同じですが、ドライブ・スルーが商品を買った後、すぐに出ることを前提にしているのに対し、ドライブ・インは、店の駐車場で車を止めたまま、車の中でそのまま食べることができます。

また、店によっては、店員さんが駐車場に停めた車まで食べ物を持ってきてくれるスタイルの所もあります。

広大な土地があり、何十台、何百台も収容できるような広々とした駐車場が確保できるアメリカならではのスタイルですね。

アメリカのファストフード店の歴史のドキュメンタリー番組をみると、こういったアメリカのドライブ・インのスタイルやその歴史をより深く知ることができます。

もっと詳しく知りたい人に是非みて欲しいドキュメンタリー映画
・Netflix「History 101〜古今東西のナゼ?を早わかり〜」ファーストフード
・Netflix「ファウンダー〜ハンバーガー帝国のヒミツ〜」

諸外国の歴史と合わせて英語を学ぶと、話題も増えてより楽しくなるので、おすすめです!

ドライブ・スルーの歴史

ドライブ・スルーの販売形式は、1930年代にアメリカ合衆国で生まれ、その後世界各国に広がっていったと言われています。

駐車場を見つける手間が省けるドライブ・スルーは、車社会のアメリカでは人々に歓迎されたのかもしれません。また、子どもや女性が一人で夜道を歩くのが安全ではないアメリカにおいて、車に乗ったまま食べ物が買える仕組みは、安全の観点からみてもアメリカ社会で人気になる理由のひとつとなりました。

日本でのドライブ・スルー形式の販売手法の始まりには諸説ありますが、本格的に導入されたのは、1977年の東京都杉並区のマクドナルドであったと言われています。

いろいろなドライブ・スルー

ドライブ・スルーといえば、ハンバーガーなどのファストフード店が中心ですが、世界には一風変わったドライブ・スルーがたくさんあります。日々新しいサービスが生まれていますが、その一部をご紹介していきます。

ドライブ・スルーでコロナ検査?

世間を震撼させているコロナ・ウイルスですが、感染が拡大しているアメリカではドライブ・スルー形式のPCR検査が行われています。

アメリカのニュースで車に乗ったままPCR検査を受けている光景をみて、一家に一台、または一人に一台といったように車が普及しているアメリカならではだと思いました。

アメリカの都市部の渋滞によるストレスは、日本の都市部の混雑した通勤のストレスに匹敵すると聞きますが、コロナ・ウイルスのような緊急事態においては、ソーシャル・ディスタンスが取れるといった意味で、良かったのかもしれません。

ドライブ・スルーでスピード婚?

ずいぶん前の話になりますが、歌手の浜崎あゆみさんが、アメリカのドライブ・スルーでウウェディングを挙げたというニュースが世間を賑わせました。

車に乗ったまま数分で、牧師さんを前に愛を誓い合い、ウェディングを挙げられるということで、盛大な結婚式を望まないようなカップルにはウケているそうです。

ドライブ・スルー・ウェディングは、アメリカのラスベガスで行うことができ、数万円で式を挙げられます。海外では、マイケル・ジョーダンやブリトニー・スピアーズが、このスタイルで式をあげたことで有名です。

ドライブ・インで映画鑑賞?

ドライブ・イン(駐車場に駐車したままサービスを楽しむスタイル)で最近人気を集めているのが、映画鑑賞です。

青空映画祭など、日本でも外で映画をみるイベントが増えてきましたが、アメリカでは、自分の車に乗ったまま映画が観れる「ドライブ・イン・シアター」があります。

巨大なスクリーンに映像を映し出し、車内のラジオや駐車場にあるポールから音声が引かれます。プライベートな環境で映画を楽しみたいカップルや、子供連れの家族にウケていましたが、最近ではコロナの影響もあり、ドライブ・イン・シアターがさらに人気になっているそうです。

日本でもパーキングでお化け屋敷が楽しめるサービスを提供する団体があるそうですが、コロナ時代の新しいエンターテイメントとして、どんどん新しいサービスが生まれそうですね!

ドライブスルーの流れ

日本でドライブ・スルーを使ったことがある人はすでにご存知かもしれませんが、一般的なドライブ・スルーの流れをご紹介します。

1、注文する

ドライブ・スルーに入ると、大きなメニュー表とインターホンのようなマイクスタンドがあります。そこに向かって、オーダーします。

実際にドライブ・スルーに入ると、注文をせかされる雰囲気があり、慣れないとかなり焦ってしまいます。また、マイク越しだと、相手の表情が見えないので、英語の難易度が1段階あがります。

対面の注文では、店員さんが何をいっているか分かっていた人でも、ドライブスルーになると何て言ってるのか全然わからない!といったことが発生します。

心配な人は、インターネットなどで、どんなメニューがあるのか事前に調べて、なにを注文するか決めてから入ることをお勧めします。

2、少し車を進めて、お金を支払う

オーダーが終わった後は、車を前のブースまで動かします。オーダー内容の確認があり、そこで代金を支払います。アメリカはカード社会なので、主要なほとんどの場所でカードが使えるので、クレジットカードを持っているのであれば、カード払いをした方が楽かもしれません。

3、商品を受け取る

支払いが終わった後は、商品を受け取ります。ドライブ・スルーは、商品の入れ忘れなどがあった場合、クレームするのが面倒なので、受け取ったらすぐに商品を確認するようにしましょう。

番外編

有名なセレブリティーのものまねをしてドライブ・スルーで注文するというユーチューブの動画があります。アリアナグランデやビリー・アイリッシュのものまねをして注文をして、店員を騙せるかという企画ですが、本場のドライブ・スルーの流れや、やりとりがわかります!

Going Through Drive Thru's Dressed as Celebrities Challenge
https://www.youtube.com/watch?v=yfB3rn_AtaQ&t=325s


ここで少し余談!

下記記事では、「返金」に関する英語表現をご紹介しています!万が一の時に備えて返金の英語表現も覚えておきましょう♪♪

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ドライブ・スルーで使える英語表現

続いてドライブ・スルーで使える英語表現をご紹介していきます。

基本的に、対面式のレストランと大きな違いはありませんが、機械越しに話すので、難易度はとても高くなります。

また店員さんの出身地もアメリカだけでないので、いろんな英語アクセントがあります。普段聞き慣れていたネイティブスピーカーの英語とは、ぜんぜん違って聞こえることもあります。

とは言っても、会話の内容自体は至って一般的な内容です。ファストフード店のドライブ・スルーであれば、メニューの内容も日本と似ているので、落ち着いて注文するようにしましょう!

1、注文する

通常のお店と同じように、なにがほしいですか?と聞かれるので、欲しい物を伝えましょう。

Hi, can I have a black iced coffee?
こんにちは、アイスコーヒーのブラックをお願いします。

2、聞き取れなかった時

相手が言ったことを聞き取れなかった時に、聞き返す英語フレーズがサラッと出てくるようにしておきましょう。マイク越しの会話では、ネイティブスピーカーであっても聞き取れないことが多いので、聞き返すことはまったく恥ずかしいことではありません。

What did you say?
なんて言いました?

What’s that?
それは何ですか?

3、単品?セット?コンボ?

単品で何かを欲しいときは、Just by itself(それだけで)というフレーズが使えます。

One hamburger please. Just by itself, please.
ハンバーガー、ひとつお願いします。単品でお願いします。

セットで欲しい時は、One cheeseburger that comes with a fries and a drink, please. など、comes with ( 〜と一緒にくる)が使えます。

また、店によってはセットのことをCombo(コンボ)と呼んでいるところもあります。

フレンチフライは、アメリカでは「フライ(ズ)」が一般的で、コーラは「コーク」と発音します。「ポテト」や「フライドポテト」は、アメリカの注文においては通じにくいので、「フライ」を使うようにしましょう。

4、To go(持ち帰り) or Eat in the car(車内で食べる)?

お店によっては、ドライブ・スルーであっても、持ち帰りか、車内で食べるか聞かれることがあります。

これは先ほど説明したように、ドライブ・インというスタイルがあるからです。車内で食べる場合は、食べやすいようにオープンボックス(上が開いたボックス)に入れてくれます。

家に帰ってから食べたいという場合は、こぼれないように袋に入れてくれます。

参考動画:
LAのIn-n-Outバーガーで予想外のドライブスルー!In-n-Out Drive-Thru! 〔#674〕
https://www.youtube.com/watch?v=ss5gJ1bCqv4


ここでまた少し余談!

下記記事では、カフェで使える英語表現をご紹介しています!英語に慣れてない方にとってカフェでの注文も緊張する瞬間です。この記事を読んでスムーズにカフェでの注文を済ませられるようにしましょう♪♪

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まとめ

今回は、ドライブ・スルーについて、その歴史や使えるフレーズをご紹介しました。

アメリカなど車社会の国々に滞在中の方は、現地の文化を体験する意味でも、ドライブ・スルーやドライブ・インにいってみてください♫