ChallengeとTryの違いって?使い分け方ご紹介!

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この記事はいきなり質問で始めたいと思います!

2つの英単語の”違い”についての質問です。

その英単語とは「Challenge」「Try」。どちらも何かしらの目的があってそれに向かって行動を起こすといったニュアンスを持ち、皆さんも英会話などの場面でふだん使っている単語だと思います。

では、「Challenge」と「Try」の違いはなんでしょう。明確な使い分けはどのようになっているのでしょう。

「そう言えば、使っているけれどほとんどTryにしているかも」
「どっちも使うけれど、その場で適当に選んで使っている」
「日本語でチャレンジって使うのと同じでChallengeを使えば間違いない…かも?」

こんな人はいませんか?でしたら、この機会にすべてをクリアにしましょう。

この記事を読んでいただければ、「Challenge」と「Try」の違いをはっきりと理解し、英会話や英文作成で迷いなく使い分けをすることができます。例文とともに解説しますので、ぜひご参考にしてくださいね!

「Challenge」と「Try」の違いとは?

まずは、ChallengeとTryの違いについて解説しましょう。違いが分かった後、それぞれの単語の意味や使い方を例文によって説明します。

その違いは以下のように明確です。

<Challenge>
大きな努力を必要とする課題や目標。またそのために結果を出そうとするとき。人と勝負して競い合うとき。

Challengeには、挑戦する対象は課題や問題、または挑戦する相手(人または自分)がいるということになります。

<Try>
試しにやってみるといったニュアンス。過去にしていなかった新しい目標に向かってやってみるというとき。Tryは、何か新しいこと(目標・したいこと)があって、それをやってみる、挑戦するというときに使います。

例えば友達との会話で「今年こそ、筋トレにチャレンジしたいんだ」と言うような場合、これは「今年こそ、筋トレを始めたいんだ」と同じことでしょう。このように、何気なくチャレンジという言葉を使うことはよくあるものです。

では上記を踏まえて、これを英会話で言いたいとき、ChallengeとTryのどちらを使いますか?

今年こそ心機一転、何か始めたい→筋トレを選んだ、と言うことは、新しい目標に向かうわけです。新しいことに挑戦する場合はどちらだったでしょうか?

ということで、回答は「Try」になります!

日本語でチャレンジと言っていても、それが英語のChallengeにはならないということです。使い方が違うということで日本語チャレンジは和製英語だったんです。

三省堂大辞林によると、「チャレンジ=挑戦すること。特に困難な物事や未経験のことにいう」となっています。

引用元:三省堂大辞林”チャレンジ”
https://www.weblio.jp/content/チャレンジ?dictCode=SSDJJ

ChallengeとTry、チャレンジとTryの関係、目からウロコで面白いですね!

これら違いを踏まえ、ここからはそれぞれの単語を例文とともに詳しくみていくことでさらに理解していきましょう。

Challengeの解説

Challengeを辞書で調べると、主に以下のような意味を持つことが分かります。

<名詞として>
- (能力を試される)仕事・課題
- (競技への)挑戦・申し込み・名乗り
- (選挙の)異議申し立て

<自動詞として>
- 挑戦する
※自動詞とは、それだけで意味が成り立ち、目的語のいらない動詞です。

<他動詞として>
- (人に)挑戦する・挑む
- (何かに)チャレンジする
- (人に)異議を申し立てる・食ってかかる
- (人を)挑発する
※他動詞とは、必ず目的語を必要とする動詞です。

Challengeと言えば、「挑戦する」という意味で使う方が多いと思いますが、大きな組織へ異議を申し立てるというときにもChallengeを使って表現することができることが分かりましたね。

また、違いのところで述べたように”人に対して”挑戦するということも再確認できます。

ここで、Cambridge Dictionaryでも確認してみましょう。

引用元:Cambridge Dictionary
https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/challenge?q=Challenge

(the situation of being faced with) something that needs great mental or physical effort in order to be done successfully and therefore tests a person’s ability.

(直面している状況で) 成功させるために、精神的または肉体的に大きな努力を必要とすること。従って、人の能力を試すことである。

抑えたいポイント
face=直面する・向ける・向かい合う・立ち向かう
effort=努力・尽力・取り組み
in order to=~するために

Challengeは、挑戦して結果を得るためには”精神的または肉体的に大きな努力を必要とする”ほど、言葉通り何か難しいこと・新しいことに挑戦する場面で使うのです。

Challengeを使った例文紹介

上述したChallengeの意味をさらに理解するため、例文をご紹介しましょう。

Challengeは、上述の通り「(能力を試される)仕事・課題」が対象となり、ビジネスのシーンや自分自身を高める行為に使うこともできます。

It was a great challenge for us.
- 私たちにとって大きな挑戦だった。

He received a challenge from his rival.
- 彼はライバルからの挑戦を受けました。

Kim decided to do 30 mins exercise everyday to challenge herself.
- キムは毎日30分エクササイズすることを決め、彼女自身に挑戦する。

Her biggest challenge she had ever faced was completing her thesis.
- 彼女が今までに直面した最大の課題は、論文を完了させることだった。

My first challenge is to get the qualification of the Microsoft Office Specialist this year.
- 私の課題はまず、今年、マイクロソフトオフィススペシャリストの資格を得ることだ。

Tryの解説

それでは、Tryのほうも確認していきましょう。

<名詞として>
- 試しにやってみること・試み

<自動詞として>
- 試す・やってみる・試みる・しようと努力する

<他動詞として>
- 試す・やってみる・試みる
- ~の忍耐を試す・~を辛い目に遭わす・~に苦難を与える・
- 裁判にかける

Cambridge Dictionaryでは、以下になります。

引用元:Cambridge Dictionary
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/try

To attempt to do something
(何かをしようと試みること)
To test something to see if it is suitable or useful or if it works
(適切か有用であるか、または機能するか何かを試してみること)

Challengeとの違いを上記で学んだ際、Tryは過去にしていなかった新しい目標に挑戦するというポイントがありました。また、Challengeは人に対して何かの挑戦をするのに対して、Tryはそれがない状態で使えるということも分かりましたね。

例えば、ケンブリッジ英語力検定試験に初めて挑戦するとしましょう。FCEはTOEICで言えば約760点、仕事や留学を考える人にとって有効です。このようなときにTryが使えるということになります。

中級レベルの”First Certificate in English (FCE)”合格を目標に定めたあなたがすることは、学習の計画、試験勉強、体調管理、そして合格するんだという強い気持ちを持つこと、やる気を維持することなどの努力が必要ですね。


ここで少し余談!

下記記事ではanotherとotherの違いについて詳しく解説しています!ニュアンスが似ていて間違いやすい表現なので、正しい表現を学んでいきましょう♪♪

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Tryを使った例文紹介

ここで、例文によって使い方を確認していきましょう。

I’ll try my best.
- ベストを尽くします。

She didn’t even try to eat haggis in Scotland.
- 彼女はスコットランドでハギスを食べてみようともしなかった。

I want to try something that involves aerial sports.
- 何かスカイスポーツをやってみたいなぁ。

※aerialは「空気の・大気の・空中の」という意味を持ち、パラグライダーやスカイダイビングなどのスカイスポーツの総称になります。Air sportsとしても表現できます。

Would you like to try studying English abroad?
- 英語で留学をしたいですか?

You should try to spend more time translating the email.
- そのメールの翻訳にもっと時間をかけてみるべきだよ。

I want to try to learn French so I’ve applied for an 18- month course.
- フランス語を習いたいので18ケ月のコースに応募したんです。

We won’t try to buy a new car until the end of this year.
- 今年の終わりまで新車を買うことはないと思う。

ChallengeとTryと似た表現にはどんなものがある?

「挑戦する・やってみる」という表現はChallengeやTryだけに限りません。最後にそれらを紹介しましょう。

Attempt(アテンプト)

Attemptという単語があります。Tryにとてもよく似た使い方をします。

というのも、その人にとって初めて(初回)の挑戦をする場合にAttemptが使われるからです。○○をやってみようと考えたもののその時はせず、後になって再度しようと思ったときはthe second attemptとして使うケースもありますが、基本は初めてすることに使いましょう。

My first attempt to do the full marathon.
- 初めてフルマラソンに挑戦します。

This is my first attempt to learn a foreign language.
- 今回、私の初めての外国語学習になります。

Give it a go

「試しにやってみる・挑戦してみる・とりあえずやってみる」という意味を持つのがgive it a goです。うまくやるよう頑張るといったポジティブなイメージを持ち、主にイギリスでカジュアルに使われます。

Helen: I want to ask him for a date but I’m embarrassed.
Peter: Why don’t you give it a go? You never know he may like to.

ヘレン:彼をデートに誘いたいんだけど恥ずかしくって。
ピーター:聞いてみたらどうかな。彼がしたいかどうか聞かないと分からないよ。

Go for it

誰かを応援する際に”go for it=頑張れ!”と使うのは、皆さんもすでにご存知かもしれませんね。

その他に、「目標に向かって努力する・頑張ってやってみる」「目指す」という意味もあるのです。go+for+itという成り立ちから、イメージしやすいのではないでしょうか?

You should go for it this time, have no hesitation!
- 今回はやってみるべきだよ、ためらわないで!


ここでまた少し余談!

下記記事では、似てるようで違う forとtoの違いについて詳しく解説!この二つの単語も間違えやすいので一緒に正しい使い方を学んでいきましょう♪♪

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ChallengeとTryの違いまとめ

Challenge:挑戦する対象は課題や問題、または挑戦する相手(人または自分)がいる。

Try:試しにやってみるといったニュアンス。過去にしていなかった新しい目標に向かってやってみるというとき。

この記事を書いているうちに、とっても前向きになってきました!

オンライン英会話のレッスンも、「あっ、始めてみたいな」と思ったら、即実行しませんか?こんなときはChallenge?Try?

どんどん使って、どんどん使いこなしていきましょう!