「エコ」は英語でも「エコ」??「エコ」の英語表現ご紹介♪

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地球温暖化、海洋汚染など現代社会は様々な課題があります。

環境問題は既にグローバルな問題となっており、世界中の人々が関心をもち、一致して取り組むべき課題です。

今日は、エコや環境問題を英語でどう表すのかということや、世界各地で行われているエコに関係する取り組みなどについてご紹介していきます。

エコの表現方法について知り、ぜひオンラインレッスンで先生と意見を交わしてみてください。

エコって英語なの?元々はどんな意味?

エコは既に日常的に使われ、日本語化していますが元々は英語のecologyという言葉に由来しています。

ecologyの意味はthe relation of plants and living creatures to each other and to their environment; the study of this(Oxford learner’s dictionary)と書かれており、「植物や生物が環境内でもつ関係性やそれに関する学問」のことを意味しています。

近年では環境問題について語るときにセットで出てくる言葉となりました。

ecologyの語源や使い方は?

Ecologyの語源を見ていきましょう。

この言葉はギリシャ語に由来しており、「家庭・家」などを表すoikosという単語と、学問を意味するlogosという単語が組み合わさってできた言葉です。

ちなみに、日本語では「eco」という言葉だけが用いられることが多いのですが、元々ecoという単語は単独では存在していません。

ただし、eco store(NZを代表するエコブランドの名前)に代表されるよう、この言葉だけで充分「環境に優しい」というニュアンスが伝わる言葉として定着しています。

ecologyに関する派生語とその意味・用法は?

ecologyという単語には、以下の派生語があります。

ecological‥形容詞 「生態学の」という意味や、「環境に優しい」という意味があります。

He is concerned with the ecological effects of altering the environment
彼は、環境を変えてしまいかねない生態的な影響を懸念した。

ecologically ‥副詞 「生態学的に・生態学上では」という意味です。

Because of its bitter experience with pollution, the city is working to become an ecologically friendly city.
公害の苦い経験から、その街はエコーフレンドリーな街となるべく努力している。

Ecosystem‥名詞 「生態系」を表します。

People can't live without healthy ecosystems.
人間は健康的な生態系なくして生きていけない。

エコに関する概念を表す言葉

その他、ecologyに関する言葉を見ていきましょう。「ecologically -friendly」や「ecologically -minded」という言葉があります。

ecologically -friendlyには「環境に優しい」、eclogically -mindedには「環境問題や環境保護を意識した」という意味があります。他にも環境保護を意味する言葉でEnvironmental protectionという言葉もあります。

サステナブル

サステナブル、サステナビリティという言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

サステナビリティとは「sustain」(続く)+「ability」(能力)が組み合わさった言葉で、「持続可能性」という意味を持つ単語です。この言葉が現在エコと同じくらい注目を集めています。

2015年の国連サミットでは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」が提言されました。この提言では、食糧や教育・貧困問題などを含む17の世界的な課題を取り上げており、国連加盟国は2030年までに達成することを目標としています。17の課題の中には、環境問題も当然含まれています。

今ある環境を守りながら、全ての人々が豊かに暮らせるように、持続可能な開発を目指すという考え方で、今注目されている概念です。

環境問題を英語でどう表現する?

地球温暖化

地球温暖化を意味する英単語は「global warming」といいます。

地球温暖化は二酸化炭素の排出が増えることにより引き起こされると言われていますが、この「二酸化炭素の排出」は「emission of carbon dioxide」と言います。

emissionは「emit(放つ)」という動詞の名詞形で、排出や放射という意味があり、emission controlというと、排出規制という意味になります。

Global warming is getting even worse due to emission of carbon dioxide.
地球温暖化は、二酸化炭素排出によりさらに悪化している。

森林伐採

森林伐採は、英語では「deforestation」と言います。

この言葉は、「de+forest+ation」と、三つの言葉から成り立っています。接頭辞のdeは、「(ある状態などから)離れる」という意味を持ちます。

間のforestは皆さんご存知の通り、森を意味する名詞です。そして、最後の[ation]は「~すること」という意味をもちます。

つまり、「森がなくなる状態にすること=森林破壊」という意味なのです。ちなみに、deforestには動詞もあり、「森林を切り払う」という意味です。また、「森林保護」はForest conservation やForest protectionといいます。

Deforestation causes hurricanes, fires, and floods.
森林破壊は、ハリケーンや火災、洪水などを引き起こす。

温室効果

温室効果を表す英語は「greenhouse effect」と言います。

「greenhouse」は緑でいっぱいの温室を意味する言葉ですので、元々は環境破壊には関係のない単語に見えますが、effectがつくことにより意味合いが変わります。

温室効果とは大気中のメタンや二酸化炭素など、太陽からの熱を封じ込め、地表を暖める役割を果たすガス(greenhouse gas)が必要以上に増大し、温暖化をもたらすことを表します。

The enhanced greenhouse effect is contributing to global warming.
過度な温室効果は、地球温暖化をもたらしている。

環境汚染・大気汚染・海洋汚染

大気汚染といえば、PM2.5が有名ですね。このPMとは何かといいますと、「Particulate Matter(粒子状物質)」の頭文字をとったものを表します。

2.5は、2.5μm(マイクロメートル)以下の粒子のサイズを表しています。つまり、PM2.5は特定の物質ではなく、大気汚染を引き起こす小さな粒子の総称を表す言葉です。

大気汚染は英語では「Air pollution」、環境汚染は「Environmental pollution」と言います。Polluteという単語の定義を見てみると「Contaminate (water, the air, etc.) with harmful or poisonous substances」という意味があります。

つまり、「有害なものや危険性のあるもので大気や水などを汚染すること」という意味です。ちなみに、Contaminateもpolluteと同様に「汚染する」という意味をもつ言葉でよく使われます。

この汚染(pollution)という言葉を使って、海洋汚染をMarine pollutionということもできます。

Marine pollution has a direct and deadly effect on wildlife.
海洋汚染は自然界の命に対し、直接で死に至らしめる影響をもっている。

It is said that air pollution kills an estimated seven million people worldwide every year.
大気汚染による世界中の死者は、700万人にも上ると言われている。

The news reported that a wide range of chemicals can contaminate our food, land, and air.
多くの化学薬品が私たちの食品や土地、そして空気を汚染している可能性があることをそのニュースは伝えていた。


ここで少し余談!

下記記事では、「便利」の英語表現をご紹介しています!知っておくと便利なので、ぜひ覚えて使ってみて下さい♪♪

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世界各地のエコ活動

日本では最近レジ袋の有料化が決められましたが、世界各地ではどのようなエコな取り組みが行われているのでしょうか。各国のエコ活動をご紹介していきます。

NZのエコ活動紹介

まず、私の住んでいるニュージーランドです。ニュージーランドは緑や森が多く、環境汚染とも無縁なイメージがあると思うのですが、河川や海の汚染、ゴミ問題など様々な課題があります。しかし、政府も国民もエコに関する意識は高く、人々ができる範囲で環境保全に取り組もうとしています。

スーパーでのビニール袋の販売禁止
2019年7月より、スーパーなどでのビニール袋の販売が禁止されました。ビニール袋は生分解できない上に、海洋汚染の大きな原因ともなっているため、それまでもずっと問題視されてきていました。

NZ人の多くはエコバッグを使う習慣に慣れていましたので大きな混乱はありませんでした。もし、買い物に行ってエコバッグを忘れてしまった場合は店内で4~5ドルでエコバッグを購入できますし、紙製のバッグも売っています。

今後、政府は使い捨てプラスチックの禁止の範囲を更に拡大していくことも検討しており、既にプラスチックのストローから金属や紙製ストローを使用する店が増えつつあります。

サステイナブルツーリズム

先ほど、サステナブルという単語をご紹介しましたがサステイナブルツーリズムという言葉はご存知でしょうか?

これは「持続可能な観光」を意味する言葉で、現在だけでなく未来においても地域や社会への環境負荷をできるだけかけずに行う観光のことです。

これまで行われてきたような過度な商業化は避け、ただ消費するのではなくその地域本来の良さや自然を楽しむことが目的でもあります。

南島の観光地、クイーンズタウンにあるホテル「シャーウッド」は、その考えを取り入れてエコな運営をしています。どんな取り組みが行われているかというと、

・レストランの食材はホテル内で取れる野菜を使い、できる限り自給自足している
・ホテルの調度品は廃棄物をリサイクルしたもの
・電力は敷地内にある太陽光発電を使用している

というように、できうる限り環境負荷を減らしてホテル経営がなされています。
シャーウッドのようなホテルはまだまだ多くはないですが、今後はこのような経営がより注目されていくでしょう。

スウェーデン

小さな時からエコに関する意識の高いスウェーデンでは、リサイクルが非常に盛んです。排出されるごみのうち、97%がリサイクルされているそうです。

特に注目すべきは、家庭から排出されるゴミを資源にしてバイオマスエネルギーとして発電や暖房に使用しているという点です。

ゴミをただの廃棄物にするのではなく、暮らしに役立つ発電に使っているという点は、サステナブルな世界における一つのモデルプランといえるでしょう。

ドイツ

環境先進国として世界でも名高いドイツでは、どのような取り組みが行われているのでしょうか。

有名な政策の一つにペットボトルや缶、瓶などのデポジット制が挙げられます。ドイツではリサイクル製品が使われている飲料品は値段に容器代が元々含まれています。

デポジット制とは、これらリサイクル可能な容器を街角にある回収ボックスに容器とレシートを持っていくことで、容器代分のお金が返ってくるというシステムのことです。

元々市民一人ひとりのエコに関する意識が高い上に、お金がしっかりと手元に戻ってくる優れテムを導入していることで、90%以上は無事リサイクルされているそうです。特に、使い捨てプラスチックは海洋汚染の原因ともなっていて問題視されています。きちんとリサイクルされるこのような取り組みは実に画期的ですね。


ここでまた少し余談!

下記記事では、「グローバル化」の英語表現についてご紹介しています!最近はどんどん世の中のグローバル化が進んできています!今後聞く機会も増えると思うので、ぜひ覚えておきましょう!

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おわりに

いかがでしたでしょうか?

海外の人々は、エコに関する意識が非常に高いです。みな、環境問題を自分事としてとらえ、これからの未来をよくするために何ができるかを真剣にとらえています。

ぜひ、今日学んだ単語などをいかしてオンライン英会話の先生や日常で出会う人達とこの問題について英語で話してみてください。