英語で”at 9:00 sharp”ってどういう意味??

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ネイティブキャンプのブログをお読みの皆さんに、今日も英会話で使える便利なイディオムをひとつご紹介したいと思います!

今回、取り上げるのは「at sharp」です。

”シャープで”と言っても、シャープでトレンドの家電など商品の検索をするわけではありません(笑)切れ味の良い包丁のことでもありません。

「at sharp」を使えるようになると、人との約束をするときなどによく使うことのある「きっかり」や「ぴったり」といった表現ができるようになるんです!

この記事では「at sharp」を取り上げ、その意味や使い方などの説明をします。この機会に、ネイティブスピーカーが使うイディオムをもうひとつ学び、いつもの表現にひとつ変化をつけてみませんか?

”○時きっかり”や”○時ちょうど”を表わす「at sharp」

例えば、友達と会う約束をするとき。明日午後3時前後に、ある駅の改札1番出口で待ち合わせをするとしましょう。

英語にしてみると、
Let’s meet around 3pm tomorrow at the No1 exit at the station.

または、
I will see you around 3pm tomorrow at the No1 exit at the station.
などと言えますね。

”around 3pm”とすることで、”午後3時くらい”としています。そして、aroundをatに代えると”3時に”と言うことができます。中学英語の基礎でも、時間や時の前には前置詞”at”を使うと学習しましたよね。

Let’s meet at 3pm tomorrow at the No1 exit at the station.

I will see you at 3pm tomorrow at the No1 exit at the station.

しかし、友達に絶対に3時に来て欲しい場合は、「明日の午後3時きっかりに駅の1番改札口だからね」などと頼むことってありませんか?

ここで「at sharp」の出番です!上の例文にsharpを付け加えるだけで、”きっかりに”または”ちょうど”と言ったニュアンスを相手に伝えることができるのです。

以下の例文を見てください。atとsharpの間に時間を当てはめた形で使います。もっとも、時間の前にはatという前置詞が来るわけですので、その後にsharpを加えるという取り方もできますね。

Let’s meet at 3pm sharp tomorrow at the No1 exit at the station.
I will see you at 3pm sharp tomorrow at the No1 exit at the station.

このように「at 3pm sharp」とすることで、「午後3時きっかりに会おう!」と友達に伝えることができるのです。

会った後にコンサートや映画など時間の決まった予定があるときなどは特に「at sharp」を使って、これらに遅れることのないように会う時間をきっちりと決めることができるというわけです。

逆に、自分が友達から「午後3時、きっかりに来て」と頼まれる場合は、以下のような文章になるでしょう。

Can you come at 3pm sharp tomorrow at the No1 exit in the station?
- 明日の午後3時きっかりに駅の1番改札口にきてくれる?

「at sharp」の意味、そして使い方がお分かりになったでしょうか?ここからは使い方に慣れていただくために、例文をたくさんみていきます。ビジネスシーンとプライベートシーンに分けてみましょう!

ビジネスシーンで使える「at sharp」

「明日のミーティングは、13時に始まります。」

日程と場所と合わせ、参加者へ会議のスタート時間を伝えるのは案内を送るときの基本中の基本ですね。ミーティング前に出席者同士が会えば、「明日のミーティング、13時きっかりに始まるよ。」なんて声がけし合うこともあります。

このように”きっかり”と言いたいときにこそ使えるのが「at sharp」です。

知っているとビジネスシーンで役立ち、ネイティブスピーカーのような表現ができる、そんなイディオムなんですね。英会話でも文書にでも使える表現です。

さっそく、「at sharp」をビジネスシーンで使う場合の例文をみていきましょう。自分側からきっかりと○時にとお願いするとき、相手からきっかり○時と言われるとき、どちらにも使えるということが分かります。

I will meet you at 10:00 sharp.

- 10時きっかりにお会いします。

Please visit us at 11:00 sharp tomorrow.

- 明日、11時きっかりに弊社に起こしください。

The presentation will start at half past three sharp. Let’s prepare everything by 2pm.

- プレゼンは午後3時半ぴったりに始まります。2時までにはすべて準備しよう。

※”Past”や“to”を使った時間の読み方はイギリス英語圏ならではであり、half past threeは3時半を意味します。

Our lunch meeting with the client starts at 13:00 sharp at the Japanese restaurant.

Please don’t be late.

- クライアントとのランチミーティングは日本食レストランで13時ぴったりに始まります。

くれぐれも遅れないようにしてください。

I couldn’t arrive at 11:00 sharp due to the traffic.

- 渋滞に巻き込まれ、11時ぴったりに到着することができませんでした。

※due toは、「~が原因で・~のせいで」という意味を持ち、ビジネスではよく使われるフレーズです。

Can I confirm that the meeting starts at 14:00 sharp?

- ミーティングは14時ぴったりに開始だと確認したいのですが。

このように質問の形でも「at sharp」を使うことができ、こちら側から確かな時間を確認することができます。

Please call the customer at 10:00 sharp to explain about the delay of the delivery.

- 配達の遅れに関して説明するため、10時きっかりにこのお客様に電話をしてください。

Mark: Hi Riku, it seems I’ve lost an email about the Zoom meeting for tomorrow. Can you forward it to me?

マーク:陸、どうやら明日のズームミーティングについてのメールが見つからないんだよ。転送してくれるかな?

Riku: Sure, let me see. Ok it’s done. Have you got it?

陸:もちろん、ええと、、よし、転送したよ。受け取った?

Mark: Yes I got it. So the Zoom meeting will start at 9am sharp.

マーク:受け取ったよ。それでズームミーティングは9時ぴったりで始まるんだな。

Riku: Don’t be late, we will do the presentation of the new proposal to the director.

陸:遅れるなよ。部長に新しい提案についてプレゼンするんだから。

Mark: I won’t, thanks Riku. I will see you at the meeting.

マーク:遅れないよ陸。じゃ、明日、ミーティングでね。

Riku: Yes I will see you at 9am sharp!

陸:うん、9時きっかりに会おう!

機会を失わないように、または誰も待たせないようにという意味で、”その時間に絶対遅れないように”という意味を込められる「at sharp」、クライアントとの大切なアポイントメントや各会議に使えることが分かりましたね。

次に、プライベートシーンをみていきましょう。

プライベートシーンで使える「at sharp」

恋人とのデートの待ち合わせ、友達との約束、英語のレッスン、パーティへの参加など、プライベートで時間を設定することは多々ありますね。

そんなときに「at sharp」を使いこなせると、その約束をグッと明確にすることができます。特に、いつも待ち合わせ時間に遅れがちな友達などには、ただ○時というより、「at sharp」を使って”絶対ちょうどに来て”と言うのも手ですね!

I told my sister that she needs to be at the dentist at 10:00 sharp or she will miss the appointment.

- 妹には10時ちょうどに歯医者に行かないと予約が無効になると伝えた。

The live concert will start from 20:00 tonight. Let’s be there at 20:00 sharp and get a good place!

- ライブは今晩20時スタート。20時ちょうどに行って良い場所をゲットしようよ!

I can’t help you now, sorry mum, as I have to be at the station at 11:00 sharp.

- お母さん、ごめん今手伝えないわ。11時きっかりには駅にいないといけないの。

I was invited to the home party which starts 14:00. I wonder if I shouldn’t arrive at 14:00 sharp?

- 14時に始まるホームパーティに招待された。時間きっちりに着かないほうがいいのかなぁ?

例文をいろいろみたところで、「at sharp」は”○時きっかり”または”○時ちょうど”と表現する方法ということ、比較的簡単に使えるフレーズだということがお分かり頂けたのではないでしょうか?

さらに、このイディオムを定着させるために、なぜこのような表現方法がされているのかも解説しましょう。


ここで少し余談!

下記記事では、知っているようで知らない ” catch up ” の使い方についてご紹介しています!日常会話の中で使えるように一緒に正しい使い方を学んでいきましょう♪♪

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なぜ、「at sharp」と表現されるの?

sharpという単語は、包丁の切れ味が良いとき、坂道などのカーブが急なとき、撮った写真がはっきり・鮮明な輪郭を持っているとき、または、辛い食べ物を表わす

ときなど、様々な意味を持っています。

そして、副詞として「きっかり・ちょうど」という意味も持ち合わせているのです。Cambridge Dictionaryで副詞としてのsharpを調べてみると、以下がでてきます。

”suddenly or immediately”

”exactly at the stated time”

こちらの後者がまさしく、本記事で取り上げている「at sharp」を表わしていますね。

引用元:Cambridge Dictionary

target="_blank">https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/sharp

さて最後に、「at sharp」に置き換えができる他のフレーズをご紹介しましょう。

「at sharp」に置き換えができる類義語3つの紹介

「きっかり・ぴったり・ちょうど」という意味の「at sharp」。面白い類義語がありますので、ご紹介しましょう。

- without fail

まさしく、失敗する・しくじる(fail)ことのないよう(without)にという意味になります。時間に関するものだけでなく使うことのできるフレーズです。
Be there at 16:00 without fail!
(必ず16時ぴったりにいてね!)

- on the button

直訳では”ボタンの上に”ですが、「時間通りに、きっかりに、正確である」という意味になります。的にしているのが小さなボタンということで、「ドンピシャ」というニュアンスでとってもよいでしょう。
Our meeting starts at 9:00 on the button.
(ミーティングは9時きっかりに始まります。)

- on the dot

on the buttonのボタンがドット(点)になったバージョンです。時計盤の時刻を表わす点、その点に時計の針があることをイメージしたイディオムです。
The bus tour will leave at 10:00 on the dot.
(そのバスツアーは10時ぴったりに出発します。)


ここで少し余談!

下記記事では、「move up」の使い方についてご紹介しています!ぜひ使い方を覚えて会話の中で使えるようにしていきましょう♪♪

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「at sharp」まとめ

”○時きっかり”や”○時ちょうど”と言いたいときに使えるイディオムが「at sharp」です。「オンライ英会話のレッスンを夕方5時きっかりに受けたいなぁ」なんて自然に思うことはありませんか?

そういうときこそ、頭のなかでat sharpを使った英文を作り、ぜひ口に出してみてくださいね。皆さんの英語に、at sharpが加わったら嬉しいです!