「倍返しだ!」は英語で何と表現すればいいの?

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社会現象にもなった話題の大人気ドラマ、「半沢直樹」がついにテレビに帰ってきましたね!続編はないのかな、と待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか。第2弾も視聴率が高く絶好調のようですね。

ここでは彼の決め台詞、「倍返しだ」を英語でどのように言うのかを説明していきます。

ドラマ、「半沢直樹」の中で使われる「倍返しだ」の意味について

「倍返しだ」の意味を説明するために少しテレビドラマの話をさせてください。主人公である半沢直樹は、勤めている銀行や上司からの嫌がらせ、理不尽、間違っていることに対して戦う強い意志を見せています。その時に敵に言うセリフが「倍返しだ」です。

彼のモットーはもう少し長く、「やられたらやり返す、倍返しだ!」であり、意気込んでいる時には倍返しでは済まず10倍返しと言うこともあります。彼は味方ならかなり心強いですが、絶対に敵に回してはならない人ですね。

さて、「倍返しだ」がどのようなシチュエーションで使われるかを説明したところで、このような、敵にやられたらやり返すという意味で半沢直樹が使っている「倍返しだ」という意味は英語でどのように表現するのでしょうか。日本でこんなドラマが流行っていると伝えたい時や、実際に半沢直樹のような厳しい立場になった時に使うにはどういった単語を使うのかを紹介していきます。

ここで少し余談!

この「倍返しだ」のように名言を英語で覚えることは表現力をアップさせるためにはとても大切なことです。

そこで今回は、映画やドラマの英語表現を紹介する記事を載せておきますので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね!

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「倍返しだ!」を英語で表現すると?

それでは、ここからは「倍返しだ」を英語で言うならどのような言い回しになるかを見ていきましょう。色々な言い方ができるのでそれぞれの文法やニュアンスをつかめれば英会話力の向上にもなります。

I got you back, twice as bad.

こちらは半沢直樹が直面する敵だらけの状況で言うにふさわしい、まさに「倍返しだ」という意味です。

よく、日本でも「ホワイトデーは3倍返しね」というように良い意味で使うことがありますが、ここでははっきりとbadという単語を使っているため悪い意味であることを強調しています。倍返しの「返す」はbackにあたり、「倍」がtwiceにあたります。

日本語では短い表現である「倍返しだ」という言い回しですが、英語では主語や動詞などを含めないとわかりにくいので少し長い文章にはなりますね。

I'll pay you back double.

同じような表現でこちらも使えます。やはり「返す」はbackで表現していますが、「倍」はここではdoubleになっています。

「払う」という意味のpayを未来系のwillを含めて表現すれば、「後で痛い目に遭うからな」と伝えられます。仕返しをするという意味で使うならこわばった表情や怖い顔になるため、相手は良い意味では捉えないでしょう。

It's time for a double helping of payback.

ちょっと長くなるとこちらの表現も使えます。先ほど出てきた「払う」のpayと「返す」のbackを名詞にしてpaybackと表現し、動詞はIt’s time forの中のbe動詞で補っています。

It’s time for~は「~をする時間だ」という意味で、色々な場面で使えるため覚えておきましょう。決まった形は一度覚えれば色んな使い方ができます。

「やられたらやり返す、倍返しだ!」は英語でどう言う?

単なる「倍返しだ」という意味ではなく、ドラマ「半沢直樹」の中でも度々出てくる長い方の決め台詞、「やられたらやり返す、倍返しだ!」、こちらを英語で表現するならどうなるのでしょうか。

・If your enemies hurt you, take double the payback.

「倍返しだ」の表現で学んだ表現も入っています。「倍」を表すdouble、「仕返し」を表すpaybackがあります。

そしてこの文で特徴的なのは、これらの単語を使う前にif節を使っているところです。このif節は、「もしあなたの敵があなたを傷つけたら」という直訳になります。

ここが「やられたら」の部分になります。相手が何もしていないのに仕返しをするのはおかしいのでここのif節はなくても意味は伝わるかと思いますが、一応ドラマに即した形だとこのような文が適切ではないでしょうか。

「10倍返しだ!」は英語でどう言うの?

これまでは「倍返しだ」についての英語表現について見てきましたが、半沢直樹が時々言う「10倍返しだ!」という表現はどうなるのでしょうか。

・I'll pay you back tenfold.

基本的には、「倍返しだ」の表現の中の「倍」に当たる単語を「10」に変えればOKです。こちらでは「10」をtenfoldで表していますね。これだけで「10倍返しだ!」は完成です。

「仕返し」という別の言い方は英語にあるの?

それでは、ここからは半沢直樹のセリフとして有名になった「倍返しだ」と似ている英語表現について掘り下げていきます。まずは「仕返し」という表現についてです。今まで見てきたものとは少々異なる単語が出てきます。

I got my revenge on him.

「彼に上手く仕返しをしてやった。」

仕返しという表現は言葉を変えれば「報復」であり、それに値する英語はrevengeやretaliationです。リベンジはもう日本語にもなっていますよね。

この例文はこれらのうちrevengeの方を使ったバージョンです。「仕返しをする」はrevenge on~ですから、このイディオムを入れています。単語を知っていればかなりシンプルに言えてしまうので是非覚えておきましょう。

I retaliated by hiding his book. / In retaliation I hid his book.

「仕返しに彼の本を隠した。」

こちらは報復という意味の中でもretaliationを使った例文です。revengeと少し異なり、同じ方法ですぐに復讐することを指すためニュアンスが少し異なりますね。retaliationの動詞はretaliateですから、こちらを使って「仕返しをする」と言うこともできます。

先ほどの例文ではonという前置詞が、こちらで動詞のretaliateを使った場合にはbyという前置詞が使われており、どの前置詞を使うべきかで迷うところです。前置詞は和訳ができないものと言われています。

何故ならその場その場で意味が異なるため、全部を訳して覚えることは非効率的だからです。ならばどう覚えるのかというと、それは「イメージ」です。

テレビCMでもありましたが、onは「接触」というキーワードを元にどこかにくっついていることをイメージすることが大切です。中学英語では「~の上に」と習いますが、シチュエーションによっては必ずしもそのように訳すわけではありません。

例文の場合は丸暗記してしまい、使うことで慣れる方法もありますが、どちらにせよスムーズに使えるようになるには時間がかかるので英会話で使う機会を見計らってみましょう。英会話の講師に「半沢直樹」の説明をしてみてはいかがでしょうか。

「やり返す」という英語表現はある?

「仕返しする」とほぼ同じ意味ですが、「やり返す」という意味も英語にあります。先ほど紹介したのはrevengeとretaliationですが、これ以外にも違う言い回しがあります。

He gave as good as he got. / He gave tit for tat.

「彼は負けずにやり返した。」

こちら、最初の例文はas good asと同等比較表現を使って「やられた分だけやり返した」というようなニュアンスを付随されています。

後の例文はちょっと音が楽しいのですが、tit for tatで「仕返し」という意味があります。覚えやすいのでここで記憶しておきましょう。

No matter how severely she was reproached, she never retorted / answered back.

「彼女はどんなに非難されてもやり返さなかった。」

この中の文に使われているreproachは「非難する」という意味で、retortは「しっぺ返しをする、言い返す」という意味です。

文法的には中学英語から高校英語のものが入っていて、no matter howは「どんなに~」という意味です。疑問詞howは他の疑問詞に置き換えると別の意味になります。

「恩返しだ」という意味はどう英語で表現するの?

今回のドラマ「半沢直樹」では、半沢直樹のモットーである「やられたらやり返す、倍返しだ!」と逆の表現、「施されたら施し返す、恩返しだ」というフレーズも出てきました。これは半沢直樹の敵である大和田が言ったことなのですが、これだけ見ると主人公の方が悪のようですよね。

「半沢直樹」第2弾で言われたこの「恩返しだ」という英語はどのように言うのか、ここもチェックしておきましょう。

I want to repay you.

「恩返しがしたいです。」

この例文は最もシンプルではないでしょうか。「~をしたい」という中学で習う超基本表現、want to~を使い、後は「恩返しをする」という動詞、repayを入れて完成です。言いやすく、簡単な文法で収まるので覚えて英会話で取り入れてみましょう。

I will definitely repay the favour.

「このご恩は絶対に返します。」

恩返しはrepay the favourで表現しています(favourはイギリス英語で、アメリカ英語ではfavorです)。直訳するとrepayは「もう一度払う」となり、to repay someoneだけでも「恩返し」という意味になります。

When I become better, I want to repay everyone around me who gave me courage.

「私が立派になったら、たくさんの勇気をくれた周りの人達に恩返しがしたい。」

日本人がよく言いがちな表現である、「立派になったら(大人になったら)周りの人に恩返しをしたい」というフレーズ、スポーツ選手のインタビューなどでよく聞きますね。これを英語で表すと上記のようになります。

「私が立派になったら」という部分は「~の時」で使うwhenを使って表し、「立派」はbetter、つまり今よりも良い状態という単語を使います。

恩返しはやはりrepayを使うことが多く、これだけで意味が通じます。そして誰に恩返しをしたいのかを続けて完成です。ここでは、関係代名詞のwhoを使って「人々」がどんな人なのかを後から修飾していますね。


またまた少し余談!

ドラマなどのフレーズで英語を学ぶことも一つの学習法です。

今回は、大人気テレビ番組「テラスハウス」のフレーズで楽しく英語学習ができる記事を載せておきます。気になる方はぜひ併せて読んでみてくださいね!

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まとめ

第2弾も大ヒットというドラマ「半沢直樹」、英語を学習していると名台詞は英語で何と言うのだろうと思いを巡らせることもあるでしょう。しかし、上級者でもどのような表現がぴったりなのか迷うこともあります。

今回は「倍返しだ」と、それと同じ表現である「仕返しをする」、「やり返す」について、そして新しく決め台詞となりそうな予感の「恩返しだ」についての英語を紹介してきました。

単語だけを覚えるのではなく、例文で覚えて実際どのように使うのかまでわかれば真の理解に近づきます。まずは簡単なものから覚えていき、定着したらいくつかの言い方を真似してみてください。じっくりと時間をかけて覚え、英会話力の更なる向上を目指しましょう!