恋をすると、誰でも少し不安定になりますね。。
それは今も昔も世界共通で同じこと。
そんな時は古くから伝わる先人たちの「言葉の力」を借りてみましょう!
今回は、恋愛に関することわざを、英語での表現と併せて多数ご紹介致します。
ことわざとは
ことわざの語源は「言+業」で、昔から人々の間で言い習わされてきた風刺や教訓、趣向等を含む言葉です。
定義は、何かを実現させるための力や実現したことに対しての根拠、意味を持たせるなどの特別な力を持った言葉の活用を指す、というものです。
要約すると、 「特別な力を持った言葉」 ということですね。
現在の漢字は「諺」ですが、これは 「すっきりと形よく言いきった言葉」 という意味だそうです。
実は、なぞなぞもことわざに入るようです。
なかなか奥が深いですね。
ここで少し余談!
心が不安定な時、言葉の力も偉大ですが、音楽の力にも頼ってみましょう!
そこで洋楽ラブソングに関する記事を載せておきます!気になる方はぜひ合わせて読んでみてください。
英語でことわざ
ことわざは世界各地でそれぞれの文化や風習になぞらえて存在しています。
ことわざを英語で言うと
a proverb
a proverbial phrase
です。
ことわざについて話すときのフレーズを見ていきましょう。
・The proverb says
ことわざには~、ことわざ曰く~
・an Occidental proverb
西洋のことわざ
・"Bushigen"
こちらは「武士言葉」「武士玄」を指す表現で「The sayings of samurai」つまり「侍のことわざ」だそうです。海外で侍は根強い人気があるのでどこかで使う機会があるかもしれませんね。
恋することわざたちを英語で表現
1、感情編
恋心を素直に表現したことわざをご紹介致します。
★恋は盲目
意味:恋におちると、理性や常識を失ってしまうということ。
英訳:love is blind
(恋は盲目)
なんと、英語での表現はblindになります。
こちらの単語は「目の不自由な」という意味に加えて、「日よけ、隠れ場所」のような意味も含まれています。
日常会話でも「窓のブラインドを下げて~」と使うこともありますね。
恋をすると目のブラインドも下がるようです(笑)
★愛、屋鳥に及ぶ
意味:人を激しく愛すると、その人の家にとまっている鳥でさえも愛しく思えてくる。愛する人だけでなく、その人に関係するもの全てのものに愛情を注ぐことの例え。
英語:Love me, love my dog.
(私を愛して。犬も愛して。)
英語に訳すと、鳥は犬に代わり、「愛して」という表現に変化します。
これは「私を好きなら、私の友達も好きになってくれ」という意味です。
要求に代わるのが面白いポイントですね!
また、友達だけでなく親、兄弟とも仲良くしてほしい、という意味も籠められているようです。
★可愛さ余って憎さ100倍
意味:可愛ければ可愛いと思う程、何かのきっかけで憎いと思った時、その憎しみはとて も激しいものになる。
英訳:The greatest hate springs from the greatest love.
(最大の憎悪は、最大の愛から生まれます。)
なんとも現実的な教訓ですね!
その通り。
それが人間の性、としか言いようがありません(笑)
★恋の病に薬なし
意味:どんな薬も恋心は手に負えない、ということ。好きな人に想いが伝わり、うまく成就しないかぎり、恋の病はどうにもならない。失恋の痛みも時が流れるのを待つ以外に治しようがないこと。
英訳:Nothing can cure love.
(何も愛を治すことはできません。)
ままならない恋心が分かりやすく表現されていますね。
恋をしている方は共感できるのではないでしょうか。
2、告白編
次は、想いを告げるときに勇気の出る言葉たちです!
★恋は仕勝ち
意味:恋は、余計なことを考える前に自分から積極的に仕掛けたほうが良いという意味。
英訳:All is fair in love and war.
(すべては愛と戦争において公平です。)
こちらはイギリスのことわざです。
戦争と聞くと少し不穏なイメージですが、ここではあくまで「戦い」というイメージで捉えましょう。
恋と戦争においては制限されることは何も無く、勝ったものが勝ち、恋の戦に遠慮は要らない!ということですね。
★一押し、二金、三男
意味:女性を口説くには、押しの強さが一番大切で、お金が第二、男前は第三の条件にすぎないということ
英訳:A faint heart never won a fair lady.
(かすかな心では決して良い女性を獲得できない。)
一番大切なのは、アプローチできる勇気、ということですね。
お金が入るのがまた切実ですね(笑)
なんとも現実的な力の湧き出ることばです。
やはり「押し」と「勇気」が一番の武器になるようですね。
行動あるのみのようです。
しかし、「押しすぎ」には要注意ですよ!
3、失恋、別れ編
全ての恋がうまくいくわけではありませんね。
★魚は海に幾らでもいる
意味:他にもいい人(女性、男性)はたくさんいるから機会を一度逃がしたくらいで落ちこむことは無いという意味。魚を人に例えて、周りにはまだまだ沢山の人がいるのだから次の出会いを見つけなさい。
英訳:There are plenty more fish in the sea.
(海にはまだたくさんの魚がいる)
同じような使い方で「男/女は星の数ほどいる」という言葉もありますね。
人の数だけ出会いがあるから大丈夫だよ!
と前向きに応援してくれる言葉です。
★恋の山には孔子の倒れ
意味:恋をすると、聖人でさえも色恋に迷うことがあり、その結果、人生に失敗することもあるということ。それほど恋心はままならない、という例え。
英訳:A mountain of love where Confucius falls
(孔子が落ちる愛の山)
孔子でさえも恋心に振り回されるのです。
私たちも怖がらずに立ち向かいましょう。
★女心と秋の空
意味:変わりやすい秋の空のように、女性の気持ちはすぐに移り変わっていくという例え。
英訳1:A woman's mind and winter wind change oft.
(女性の心と冬の風はしばしば変わります。)
英訳2:Women are as fickle as April weather.
(女は4月の天気のように気まぐれ。)
「秋の天気」から「冬の風」、西洋では「4月の天気」に代わるようです。
土地によって表現が変わるものの、自然に例える、という風習は同じという点が面白いポイントですね!
そしてこの言葉、実は男性バージョンもあります。
★男心と秋の空
意味:女性に対する男性の愛情は変わりやすい、という意味。上記の「女心と秋の空」が女性の心情全体を指しているのに対し、こちらは恋愛に限定した意味を持ちます。
英訳:autumn weather is as fickle as a man's heart
(秋の天気は男性の心と同じくらい気まぐれです)
男性の愛情も女性の心情も自然と移り変わっていくため恋の成就にはタイミングが如何に大切か良く分かりますね。
マイナスの意味に使われることが多い言葉ですが、逆を考えるとチャンスはたくさんある、とも捉えられるのではないでしょうか?
4、結婚編
幸せな家庭は誰もが一度は憧れるのではないでしょうか。
★笑う門には福来る
意味:円満な家庭には自然とたきさんの幸運が訪れるという意味。
英訳1:Fortune comes to a merry home
(幸運は陽気な家に来ます)
笑うことが幸せを運んでくる、という有名なことわざですね。
英訳2:Laugh and grow fat.
(笑う門には福来る)
こちらは直訳すると「笑って太れ」という意味ですが、
「笑って太れ」
=「心配は身に毒」
=「笑う門には福来る」
となるそうです。
海外版の「笑う門には福来る」ですね。
やはり幸せの鍵は世界共通で「笑顔」にあるようです。沢山笑いましょう!
★手鍋下げても
意味:好きな男性と結婚できるなら、召使も雇えないような貧乏な暮らしも厭わないという意味。
英訳:love in a cottage
(ささやかな愛の巣)
手鍋は、コテージに変わりましたね。
小さなコテージでも、自炊でも、愛する人とつつましく楽しい結婚生活を送りたいという愛情深い言葉ですね。
幸せな結婚生活への期待が募る、楽しいことわざたちでしたね。
またまた余談!
恋愛にちなんで…。ロマンチックなラブレターを書いてみたい!そんな方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで英語で大好きな気持ちを伝えるための言葉などを紹介した記事を載せておきます。ぜひ読んでみてくださいね。
世界の恋の名言
世界にも教訓となるたくさんのことわざがあります。
各地の結婚観と文化を少しピックアップしてご紹介致しますね。
一窯のパンを焼き損ねれば一週間、収穫が悪ければ一年間、不幸な結婚をすれば一生を棒に振る
こちらはエストニアのことわざです。
エストニアはヨーロッパの北に位置する国で、パンをとても尊敬する民族です。
なんと、「パンくずをテーブルから払いのけるような娘は嫁の貰い手がなくなる」ということわざも存在します。
パンくらいなら~と考えるのではなく、何事も真剣に考えなさい、という教訓ですね。
神様はこの世に男と女をお作りになった。悪魔がそれを夫婦にする
こちらはフランスのことわざです。
ことわざはいつできたのか不明であるためいつの時代の結婚観を表現しているのか分からない点がもどかしいですが、なかなかに深い意味がありそうですね。結婚に関して独自の制度もあるフランス。
悪魔が、という点に非常に考えさせられることわざです。。
結婚へは歩け、離婚へは走れ
こちらはユダヤのことわざです。
こちらもいつできた言葉なのかわかりませんが、現在のユダヤでは離婚は法律上の手続き+宗教上の手続きが少し大変なようです。
それに加えて、ユダヤでは独身生活は不幸、子供のいない結婚生活は悲劇だと言う考えが一般的です。
それらの背景の中で結婚への充実を求めるために生まれたことわざかもしれませんね。
まとめ
世界中のどんな人も、沢山の想いを抱えて日々を生きていますね。
今回は「恋愛」をテーマにしたことわざを多数ご紹介いたしましたが、ことわざだけでなく、名言や格言、好きな歌の歌詞にもたくさんの力を持った言葉たちがいます。
迷ったときや落ち込んだ時、そんな言葉たちを頼ってみるのも悪くないかもしれませんね。

大学の卒業旅行で初めて海外に行ってから海外、特にアジアにハマりました。大学卒業後は、出版社に勤務しながら年に数回海外旅行をするという生活を送っていました。 しかし海外への憧れが捨てられず会社を辞めワーキングホリデーに挑戦するも英語力は上達しないまま帰国・・・。 その後独学で猛勉強し英会話をマスター。 現在は海外の魅力を伝えるべくブログ作成、また前職の経験を活かし語学関連のコラム作成、編集等を行っています。 趣味は筋トレ、ランニング。海外のマラソン大会に出場経験もあります。