オーストラリア。
南半球の大きな島国。そこには、たくさんの固有種動物がいます。そんな愛くるしい動物たちをご紹介しますね!
愛くるしい顔からは想像できないような動物や、見た目通りかわいらしい動物など様々な動物たちが存在する大国オーストラリア。
きっと行ってみたくなること間違いなし!
- オーストラリア特有の動物たち
- 唯一無二のコアラ(Phascolarctos cinereus)
- ずんぐりむっくりな姿が愛くるしいウォンバット(Vombatidae)
- 飛べない鳥エミュー(Emu)
- 世界一危険な鳥ヒクイドリ(Cassowary)
- ネズミじゃないよ!ハリモグラ(Echidna)
- まとめ
オーストラリア特有の動物たち
オーストラリアは南半球に浮かぶ、広大な広さを持つ孤立した島国です。
大陸からは離れた島国という事もあり、オーストラリア独自の固有種が数多く生息しています。
特に、有袋類はオーストラリアでは有名で希少が高い動物たちです。
コアラ・カンガルー・ワラビー・カモノハシといった聞きなれた動物たちの他にも、エミュー・クォッカ・ウォンバット・タスマニアデビル・ヒクイドリと初めて聞くかもしれない動物など。
そんな定番から、ちょっと聞きなれないマイナーな動物までご紹介しますね!
唯一無二のコアラ(Phascolarctos cinereus)
オーストラリアといえば!
と聞けば、必ず返ってくるであろうコアラ。
コアラは、コアラ科コアラ属で唯一無二のオーストラリア固有種の動物です。
主に木の上で生活しており、ユーカリの葉を食べて生活しています。
1日のうち約20時間を寝て過ごすため「コアラ」は、アボリジニの言葉で 「水を飲まない」 という意味。
巣や群れを作らず、基本は単体で活動しており子供は袋の中で育てる有袋類です。
ある地域では、コアラが野生化しているためユーカリをわざわざ街中に植えて、野生のコアラと共存している地域もあり、その地域ではコアラが何よりも最優先。
横断表記も、珍しくコアラマークのものがあるというほど。
コアラは動物園の人気者で、オーストラリアで2か所ほどのみコアラを抱っこして写真を撮れる動物園がありますが、とても人気です!
野生化されている地域には、旅行者向けのツアーもあり、とても人気のツアーなのでぜひチェックしてみてください。
コアラはなぜ20時間以上も寝ているの?
コアラは、ユーカリの葉を主食としています。ほかの植物の葉も食べることはありますが、主にはユーカリの葉を食べています。
しかし、ユーカリの葉は猛毒です。
他の動物・昆虫に食べられないようにするために含まれているタンニンという成分が猛毒の正体なのですが、コアラはこの猛毒を分解するためにエネルギーを消費しています。
更に、 ユーカリの葉を主食としているため栄養に乏しく限られたエネルギーを猛毒の分解に利用しているために、そのエネルギーを補うため寝ている と言われています。
ユーカリの葉だけでは、活発に動くためのエネルギーを得ることが出来ないので、激しく動くことはなくゆっくり動いて活動しています。
オーストラリアといえば、
カンガルー!(Kangaroo)
オーストラリアだけに生息している訳ではなく、タスマニア島などにも生息しています。
カンガルーも有袋類で有名ですよね!
カンガルーとワラビーの固有種だけでも
55種類いるといわれています。
フクロネズミの仲間の有袋類で、 比較的大きな個体をカンガルーと呼び、小さな個体をワラビー と呼ぶ。
カンガルーは、後退することが出来ない動物です。そのためオーストラリアの軍隊のシンボルマークとして使われています。
カンガルーの生息数は、約3000~6000万頭と言われておりオーストラリアが訪れたことがある方ならわかるかもしれませんが、いたるところに生息しています。
都心から離れた郊外の町を車や電車で走っていると、平然と広大な土地に飛び跳ねているカンガルーを見ることが出来ます。
もちろん野生のカンガルーなので、近づいてはいけません。
車での事故も多く、カンガルーは大きい個体で最大として確認されているのは85㎏と言われているほど大きく危険です。
某動物番組で有名だったカンガルーは、筋肉の発達がすごく170㎝に迫る勢いの大きさでした。
ワラビー(Wallaby)って?
カンガルーと同じ種類のワラビー。
小さい個体をワラビーと呼ぶと説明しましたが、ワラビーはとてもかわいらしいサイズが多いです。
ワラビーだけでも30種類ほどいるそうな・・・。
後ろ足が小さく、尾っぽが短いのが特徴ですが、有袋類で子供を袋の中で育てるので、基本的にはカンガルーと変わりません。
ワラビーはあまり移動性ではないので、痩せた土地には生息しないという特徴があるのでそういった土地では、移動性が高いカンガルーの方が多く生息しているそうです。
ワラビーといえば、ラグビーのオーストラリア代表のマスコットとして使われていてチームの愛称も、
ワラビーズ
(Wallabies)
と言われておりオーストラリアでは馴染みの深いワラビーです。
ここで休憩!
オーストラリアと関連させて、シドニーでの英語留学に関する記事を載せておきます!合わせて読んでみてください。
ずんぐりむっくりな姿が愛くるしいウォンバット(Vombatidae)
ウォンバットも、
オーストラリアでは有名な固有種。
ウォンバット科ウォンバット属の哺乳類で、こちらも唯一無二の動物です。コアラに近い種族と言われています。
見た目は愛くるしい見た目で、つぶらな瞳と子熊のようなかわいさを感じるウォンバットですが、実は走るとものすごい速いのです。
短い距離であれば、時速40㎞も出して走ることが出来るというから驚きです。
タスマニアに多く生息しているのも特徴で、オーストラリアでは西部の一部でしか野生として生息していません。
トンネルのような穴を掘って巣を作り、基本的には土の中で生活している動物で夏季は夜行性、冬季だけ昼間に活動することもあるそうです。
出産も少し珍しく、1頭につき1子しか産まないという動物です。
糞も、丸ではなく四角 という珍しさ。
これは縄張りを主張するため安易に転がっていかないように腸内運動で四角く成形されているのだそう。
オーストラリア固有種の代名詞カモノハシ
(Ornithorhynchus anatinus)
オーストラリアの動物を語るうえで避けてはいけないのは、カモノハシです。
皆さんは見たことありますか?
オーストラリアにしか生息しておらず、野生を見るのも中々難しいと言われている動物で、見た目からも生態からもとても不思議な生き物です。
このカモノハシも、唯一無二の動物で
カモノハシ科カモノハシ属です。
ゴムのような弾力性を持った嘴の中には、 鋭敏な神経が通っており獲物の生体電流を感じることが出来る という優れモノの嘴なのです。
しかも、水中の中では目を閉じて泳ぐようで嘴での生体電流を感じて餌を捕食するというなんとも珍しいハンター。
肉食で、水辺に穴を掘って巣を作るので水辺の近くの草むらなどでなかなか見つかりにくい場所に巣を作っています。
そして、カモノハシは哺乳類の中でもかなり珍しいとされる卵生です。
数多くの哺乳類は個体で生まれてきますが、カモノハシは卵を産みます。
オーストラリアでも珍しい種のため、保護区で飼育されているカモノハシ。
そこでは一般の人も見ることが出来ますよ。
飛べない鳥エミュー(Emu)
ダチョウのように大きな身体を持つ、飛べない鳥の一種のエミュー。
オーストラリアを代表する鳥で、紋章にはカンガルーと一緒に登録されている鳥です。
飛ぶことが出来ず、二足歩行をする鳥でオーストラリア全土に生息し、雑食性なのでなんでも食べます。
身体は大きいものの、性格はとても大人しく動物園でもカンガルーと一緒に展示されていることも。
最高速度50㎞で走ることが出来る能力を持っているという一面もあり、体重60㎏の大きな体を持ちながらも素早く走ることが出来ます。
日本の動物園でも飼育されていますので、見たことある方も多いのではないでしょうか?
自撮り出来たら幸せ!
クアッカワラビー(Quokka)
クアッカワラビー属として、1種しかいない珍しい固有種。
このクオッカは笑っているような顔をしていると、写真がSNSで話題になりました。
このクオッカも、カンガルーと同じ有袋類です。体長は50センチ前後で3.5㎏と小柄。飼い猫のほうが大きい!?なんていう人もいるのでは?と思うほど小柄です。
正面から見る顔が笑っているような顔で、
とても愛くるしくてかわいい動物の代名詞。
SNSで話題になった写真を一度見てみてください。とっても幸せな気分になるようなクオッカが写っていますよ!
ロットネスト島という島には、数多くのクオッカが生息しています。
世界一危険な鳥ヒクイドリ(Cassowary)
のど元にある肉垂が火を食べているように見えることから、ヒクイドリと日本名を名づけられた鳥で、エミューやダチョウと同じように、飛べない鳥の一種でもあります。
オーストラリアに生息する鳥の中で、
もっとも重い鳥でもあります。
太い脚には3本の指と爪があり、とても鋭い爪です。更には、元々性質は臆病で用心深いのですが気性がとても荒く、安易に近づくと蹴られてしまいひとたまりもありません。
蹴られると、指し殺してしまう可能性があるほど鋭い爪を持っているという事ですので、近づくことは出来ません。
そのため、世界一危険な鳥と言われています。ギネスブックに載っているというんですから驚きと恐ろしさを感じますね。
ネズミじゃないよ!ハリモグラ(Echidna)
ハリネズミは、日本でもペットとして飼われていますが・・
今回ご紹介するのは、ハリモグラです。
見た目はハリネズミと似ていますが、ハリモグラ科ハリモグラ属として唯一無二の動物です。
こちらも非常に珍しいカモノハシと同じく、卵で生まれてくる哺乳類なのです。
体長も40㎝前後と5㎏程度の小柄な姿から、愛くるしくとても人気があります。
タスマニアに多く生息しており、比較的どこの動物園でも見ることが出来ます。
2000年のシドニーオリンピックの際は、マスコットキャラクターの1つに選ばれるというほどオーストラリアの人々には身近な動物です。
ここで余談!
動物ではないですが、海の生き物に関する記事をご紹介します!気になる方は合わせて読んでみてください!
まとめ
オーストラリアは、孤立した島国であるという事から珍しい固有種が数多く存在しています。
動物園では見ていたけれども、野生として生活している姿を見られるのは、旅行者にとってはとても嬉しいですよね。
野生動物を見るツアーも数多くありますので、ぜひ身近に感じてみてくださいね!

◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。