クリーニングは和製英語?クリーニングにまつわる英語表現を知ろう!

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みなさんが幼いころから馴染みのある「クリーニング」という言葉、英語圏でも同じように使われているのでしょうか?

英語に直すと”cleaning”ですから、そのまま使われていそうな感じもしますが、そのような和製英語はたくさんあるので迷ってしまいますよね。

そこで今回は、クリーニングが和製英語なのか否か、そしてクリーニングにまつわる英語表現についてご紹介してみたいと思います。

クリーニングは和製英語?日本と意味は同じ?

結論から言うと、クリーニングは和製英語です。

英語でも”cleaning”という言葉を使うことはありますが、これは「お掃除屋さん」を言い表す言葉です。

英語でクリーニングを言い表したい時は、“dry cleaning”もしくは“dry cleaners”と言いましょう。

洗濯を意味する“laundry”を使って、”laundry cleaner’s”と言ってもOKです(アポストロフィーはあっても無くてもOK)。

海外でクリーニングを出す時のために、クリーニング屋さんの看板にありがちなクリーニング店の名前を挙げてみたいと思います。

・dry cleaners & laundry
・laundry & cleaners
・dry cleaners and laundry services

ちなみに、クリーニングは国によっても呼び方が違い、イギリスでは“laundrette”、オーストラリアでは“laundromat”と言ったりします。

クリーニングに関連する英単語として、お金を払って使用するコインランドリーのことは“coin-operated washer”と言い、家で行う洗濯のことは“laundry”や“washing”と言います。

コインランドリーも和製英語だったんですね!覚えておきましょう。

クリーニングに関する英語表現を知ろう

クリーニングは和製英語だったと分かったところで、クリーニングに関する英語表現をさらに学んでいきましょう!

クリーニングに出す

まずは、基本の「クリーニングに出す」の英語表現について学びましょう。

get 〇〇 dry-cleaned
:<get+過去分詞>で受動態として使うことが出来ますので、「ドライクリーニングしてもらう」という意味になります。

take 〇〇 to the dry cleaners
:「クリーニング店に持っていく」ということで、クリーニングに出すという意味になります。

クリーニングを取ってくる

pick up 〇〇 from the dry-cleaner’s
:pick upは「拾う」という意味のフレーズですので、「クリーニング店から拾う(引き取る)」という意味になります。

pick upのかわりにcollectを使っても問題ありません。

pick up my dry cleaning
:dry cleaningで「クリーニングに出した洋服」という意味になるため、クリーニングを取ってくると言うときに使うことが出来ます。

仕上げスピードの英語表現

即日仕上げ/当日仕上げ
same day dry cleaning/same-day service

1時間仕上げ
1 hour service

その日のうちに・・・ということでsame dayは当日・即日という意味にすることが出来ます。

クリーニングに限らず、即日(当日)できる他のサービスにも使えますので、覚えておきましょう!

クリーニングに出した洋服

dry cleaning
:先ほどご説明したように、「ドライクリーニング」と言うだけでクリーニングに出した洋服という意味になります。

laundry
:洗濯を意味する「ランドリー」という言葉でも、クリーニングに出した洋服を指すことが出来ます。

シミ

stain
:シミを意味する単語です。クリーニングにおいては頻出ワードとなっています。

さて、映画「ヘアスプレー」には、上でご紹介した「クリーニングに出した洋服」「シミ」の二つがセリフに登場しますので、ちょっと見てみましょう!

クリーニング客:Edna, is my laundry ready?
(エドナ、私がクリーニングに出した洋服、もう出来上がってる?)

エドナ(店員):Yep. That'll be $3.00, hon.
(ええ。3ドルになります。)

クリーニング客:That's pretty pricey for a pair of petty pants.
(小さめのパンツ一つに、大したお値段だこと。)

エドナ:Well, I'm sorry, Prudy… but some-a your personal stains… required poundin' with a rock.
(そうね、ごめんなさい。プルーディー・・・でもあなたのシミったら、岩でこすり落とさなきゃいけないんだもの。)

“pounding”は「強くたたく」という意味ですので、布をたたいて染み抜きするイメージですね。

laundress:クリーニング屋の店員(女性)
take~out…:(シミを)とる

「取る」という意味のtakeを使えば、「シミ抜き」を言い表すことが出来ます。

さて、映画「ヘアスプレー」には、laundressと「シミ抜き」の英語表現も登場しています。クリーニング店を経営する母と、歌手を目指す娘の会話です。

母:One day you're gonna own Edna's Occidental Laundry.
(いつかあなたは「エドナクリーニング店」の経営者になるのよ。)

娘:I don't wanna be a laundress. I wanna be famous!
(私はクリーニング屋にはなりたくないの。有名になりたいのよ!)

母:Look, if you wanna be famous… learn how to take blood outta car upholstery. That's a skill you can take right to the bank.
(ねえ、有名になりたいなら・・・車のシートからどうやって血液のシミ抜きをするか学びなさい。それですぐ銀行に認めてもらえるんだから。)

laundressは、もともと「洗濯女」という意味で、ややネガティブなニュアンスのある単語です。

つまり、歌手になりたい娘の「洗濯女になんかなりたくないわ!」という気持ちが表れているんですね。

他人に対して使うのは控えた方がいいかもしれません。

海外のホテルで使える英会話フレーズを知ろう

それでは続いて、海外旅行でありがちな、ホテルのクリーニングにおける英会話について見てみましょう。

ホテルでクリーニングできれば、日本から持っていく衣類も最低限で済みますので便利ですよね。

まずは、単語の確認です。

ランドリー係
:laundry staff

洗濯物
:laundry

水洗いする
:wash

ドライクリーニングする
:dry-clean

プレスする
:press / iron

(人を)送る、行かせる
:send

仕上がり
:ready

(クリーニング預かり品を)返却する
:return

続いて、使える文法について見てみましょう。

人に頼んで~してもらう
:have something+過去分詞

~してほしいのですが。
:I’d like to~.

~していただけますか?
:Could you~?

さて、それではさっそく英会話フレーズを見てまいりましょう。

ランドリー係からは、以下のように聞かれます。

Good morning. Laundry. May I help you?
(おはようございます。ランドリーでございます。)

ドア越しの場合、”Laundry!”と名乗られる場合もありますので気を付けましょう。

先方の呼びかけに対し、クリーニングをお願いしたい時は以下のように言ってみましょう。

I have some laundry.
(洗濯物があるのですが。)

I have something to be washed.
(洗濯をお願いしたいものがあるのですが。)

I'd like to have my shirt dry-cleaned.
(シャツをドライクリーニングしていただきたいのですが。)

I would like to get some clothes washed and ironed.
(服を洗濯してアイロンをかけてもらいたいのですが。)

I'd like to have some clothing items cleaned.
(クリーニングをお願いしたいのですが。)

ちなみに、ホテルにランドリーサービス自体があるかどうかを確認したい時は、フロントに以下のように尋ねてみましょう。

I would like to use the laundry service.
(ランドリーサービスを使いたいのですが。)

Do you have a laundry service I could use?
(ランドリーサービスはありますか?)

Is there anywhere I can do my laundry?
(洗濯をおねがいできますか?)

Does this hotel provide a laundry service?
(このホテルにはランドリーサービスはありますか?)

さて、クリーニングを頼むと、係の方は以下のように返事します。

OK. I'll send someone to pick it up. Could I have your room number, please?
(では、係の者がお部屋まで取りに上がります。お部屋番号をいただけますか。)

その場で預かる場合は、以下のように言われる場合もあります。

Two blouses. All right, madam.
(ブラウスが2枚ですね。かしこまりました。)

Please keep this copy.
(これはお持ちください。)

↑注文票の写しを渡されるのは日本と同じですね。

旅行先でクリーニングを出す時、気になるのは価格と仕上がりのタイミングですよね。

How much does it cost for a jacket?
(ジャケットはいくらですか?)

When will it be ready?
(仕上がりはいつになりますか。)

Will it be ready by tomorrow?
(明日までに仕上がりますか。)

Is same-day service available for dry-cleaning?
(ドライクリーニングの当日仕上げは出来ますか。)

これに対しての答えには、以下のようなものが挙げられます。

It will be returned tomorrow afternoon.
(お返しは明日午後となります。)

For same-day service, your laundry must be brought in by 9 a.m.
(同日仕上げの場合、洗濯物は9時までにお出しください。)

ところで、海外でのクリーニングは、日本国内と違ってトラブルも付き物です。

こうした場合の苦情申し出に使えるフレーズもストックしておきましょう。

I'm still waiting for my laundry.
My laundry hasn't been returned yet.

(洗濯物がまだ戻らないですが。)

There is one piece missing.
(1点足りないのですが…。)

I’ve got my laundry back, but found that my shirt is missing.
(クリーニングが戻ってきましたが、シャツがありません。)

Can you get this stain out?
(この汚れは取れないのでしょうか?)

加えて、ホテル内にコインランドリーが設置されている場合は、以下のような申し出もあり得ますね。

Please show me how to use this machine.
(この機械の使い方を教えていただきたいのですが。)

Where is the exchange machine?
(両替機はどこにありますか。)

I put some coins in, but this machine doesn't work.
(この機械、お金を入れたのに動きません。)

Something is wrong with the laundromat (coin laundry). It doesn’t work.
(コイン・ランドリーの調子がおかしいです。動きません。)

I'd like to have a refund, please.
(お金を返していただきたいのですが。)

これに対し、日本でもよくある「確認します」というセリフには”I’ll check~”や”Let me check~”がよく使われます。

クリーニングの英語表現を使いこなそう

クリーニングは和製英語なのか否か、そしてクリーニングにまつわる英語表現をご紹介してまいりました。

参考になるものはあったでしょうか?

「掃除する、きれいにする」という意味のcleanですので、あたかもクリーニングは欧米でも使われている言葉のような気がしてしまいますが、和製英語でしたね。

このように、てっきり英語だと思っていた言葉が実は和製英語、というケースは意外とよくあります。

こうした単語に着目して、関連する英語表現を学ぶだけでも、今回のように使えるフレーズを驚くほどたくさん学ぶことが出来ますので、英語学習の1つの切り口にしてみるのもいいかもしれませんね。

また、海外旅行中にもクリーニングに関連した英会話が登場することがあります。

海外留学や移住を考えている方ならなおさらですね。

現地で洗濯が出来れば、下着や洋服の数を気にせず、身軽に旅立てるのも大きなメリットです。

事前にフレーズを予習しておけば、何も怖いものはありませんから、現地のサービスも使いこなして、楽しい旅にしましょう。