リバイバルという言葉、どこかで聞いたことがあるでしょうか?
英語が得意でない方も、最近、ドラマや映画、音楽のタイトルに使われることが多い英単語なので「なんとなく聞いたことがあるなぁ~」と思った方もいるかと思います。
今回は、この「リバイバル」という言葉の意味をご紹介するとともに、どういった使われ方をしているのかも少し交えてご紹介しますね!
どこかで聞いたことのある「リバイバル」とは。
この言葉、何故なんとなく聞いたことがあるという感覚になるのでしょうか?
もしかしたら最近、この言葉をある映画の主題歌で聞いたことがあるのかもしれません。
その映画とは「おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~」です。
この作品は、元々、深夜帯にもかかわらず大人気となったドラマの映画版です。その主題歌が、スキマスイッチの『Revival』という曲なのです。
つい先日8月23日に映画が公開した「おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~」。
この曲は映画でも使用されていますので、今後とも音楽番組などで、耳にする機会が増えるかもしれません。
更に、アメリカの有名ロックバンドも「リバイバル」という言葉をグループ名に入れています。
バンド名は、「クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル」。
このバンドは、1959年にジョン・フォガティ、ステュ・クック、タグ・クリフォードの3人が中学校時代に出会って結成され、後にジョンの兄で既にバンド活動をしていたトム・フォガティが加入し、4人のメンバーが所属するロックバンドグループです。
このように、リバイバルという言葉はドラマ・映画・曲名(音楽)、さらにはバンド名と幅広く使われている英単語ということが分かりますよね。
Revivalの意味は?
ではこういった、ドラマや曲名にも使われるリバイバルとは一体、どういう意味を指すのでしょうか?
主に使われる和訳は、「復活」「再生」「復刻」「復興」となります。
コトバンクで調べると、以下のような説明で紹介されています。
〔再生・復興・復活の意〕
① 古い映画・演劇などが、再上映・再上演されること。 「 -映画」 「 - ━ソング」
② 昔のものが再評価され、もてはやされること。
③ キリスト教で、信仰の原点へ戻る運動。信仰が新たに活発化する現象。信仰覚醒運動。信仰復興。
出典 三省堂
以上のような3つの意味に大分されるのですが、皆さんは、以下のような文脈でよく耳にしたり目にしたりしたすると思います。
「〇〇のリバイバル上映決定!」
「懐かしのあのアルバムがリバイバル発売!」
こういった謳い文句で、利用されているように、リバイバルとは「昔の作品が何も手を加えられることなく、復刻すること」を指します。
また、Revivalにはもう一つ大事な意味があります。
③に記載している、「信仰復興」です。
主にキリスト教の事を言いますが、信仰の原点に立ち返えること、新たに信仰を活性化させて、復活させたりすることを意味します。
Revivalと類似する英単語は?
リバイバルの意味は、「復活」「再生」「復刻」「復興」とご紹介しました。
英単語は、日本語と違ってあいまいな表現が無く単語1つずつにハッキリと意味がある為、同じような言葉の英単語が多いのが特徴かもしれません。
そこで、似たような英単語をいくつかご紹介します!
と、その前に!
リバイバルとよく間違えられる単語がありますので、番外編としてご紹介。
それが「リメイク」です。
リメイクとは、「手直し」という意味。
過去に作られた作品を一部変更したり、時代に合わせ変更する事を指します。よく、リバイバルとリメイクは混合されがちなので、下記で一緒に整理してみましょう。
・手直されていない、昔のままを「リバイバル」。
・手直しされ、新しい物とするのを「リメイク」。
是非、覚えてくださいね。
さて、類義語にもどりましょう。
「再生」
・ Rebirth
・ Regeneration
「復刻」
・ Restoration
「復活」
・ Resurrection
「再現」
・ Reappear
「復興」
・ Reconstructed
以上が主に、リバイバルと類似する単語なのですが、特徴はやはり、
「Re」
が、単語の頭に付くところですね!
英単語の「Re」には、「再」という意味がありますので、「再生」「復活」「復興」といった言葉には、「Re」が付くという訳です。
ただし、類似といっても1つ1つの単語には意味合いが微妙に違うので、使い方には要注意です。
上記に挙げた中で、Revivalとは微妙な違いがある単語は、
「復興」と「再現」
です。
では、その微妙な違いとは一体なんでしょうか?ポイントを説明していきます。
復興という言葉の中には、「1度全てなくなってしまった」という表現が隠されています。
対して、リバイバルは「そのままをもう一度」という意味が強いので、「復興」とは微妙に違います。
再現の中には、「元々、ある物を別の物でそっくりに作り上げる」という意味が隠されているので、こちらもリバイバルとは微妙な違いが存在します。
「再生」「復興」をネットなどで検索した場合、「リバイバル」も候補として出てきますが、文章や会話に組み込むときは、隠された意味や微妙なニュアンスをくみ取って利用すると、英語の能力がさらに1歩進みますよ!
Revivalを利用した英文を見てみよう!
「Revival」を実際に使った例文を、いくつかご紹介します!
① 一世風靡したファッションが、最近リバイバルした。
Fashion that seems to have recently been revived.
② 彼女は東京の日本武道館でリバイバルコンサートを行った。
She held a revival concert at Nippon Budokan in Tokyo.
③ かつて流行していたアイテムが復活しました。
Items that used to be in fashion have been revived.
④ あの映画が、来年に復活するそうだよ。
That movie is going to have a revival next year.
⑤ それ、どうやって復活させたの?
How did you revive it?
ビジネスシーンでも使うことが出来ますが、エンターテイメントで良く使われているので、例文のように「再上映」や「リバイバルコンサート」のフレーズが、私たちにはなじみ深いかもしれません。
リバイバルの発音は?
ここで、リバイバルの発音を見てみましょう。
・Revival
カタカナで書くと「リヴァイバル」
発音記号は「rɪvάɪv(ə)l(米国発音)」
区切り方は「re / viv / al」となっています。
特に、「viv」の部分は、下唇を軽く噛んで発音します。
「al」の部分では、「l」の発音はハッキリ発音せず「a」の発音のまま息を吐くように発音します。
ここで、正しい発音をするポイントを紹介します。
発音を勉強する際は、まず正しい発音を聞、それを何度も繰り返していく事が大切です。
なぜなら、音を聞く事で私たちの脳は音を覚ようとします。
その音を覚えることが出来れば、口の動かし方や舌の位置などがイメージしやすくなります。
口や舌の動きは、音をしっかり理解することで正しく動かせることができるので、その結果、正しい綺麗な発音に近づけるという訳です。
文章では、分かりにくいと思いますので、先ほども言ったように、正しい発音を聞き、何度も繰り返すのがポイントです。
発音は、繰り返し正しい発音を聞くことで、正しい発声に繋がります。そうやって正しい音が発音できるように、自分の脳にしっかりインプットしましょう!
発音記号をもっと知りたいという方は、こちらのブログをチェック!
まとめ
Revival「リバイバル」。
この言葉は、なんとなく知っていた・・・という代表的な言葉の一つだと思います。
ここまでで紹介したように、音楽・エンターテイメントで良く使われているからこそ、私たちにとっては身近な英単語という訳です。
しかし、実際の「意味」を知るとなるとどうでしょうか?
ここまで複数の意味があったことを知っていましたか?
この記事を読んで、キリスト教での信仰という意味が隠されていたことを、知った人は多いはず。
同じように、英単語には様々な意味が隠されている場合があります。
日本語でも言えますが、英語も意味が複数ある英単語は多いので、隠されている意味をキチンと知っていると、利用する適切な場が判断でき、コミュニケーションもスムーズになります。
また、日本語の「再生」「再現」「復刻」の代わりに、「リバイバル」という言葉を使う方がなんとなくカッコイイ・・・と思いませんか?
リバイバル版出たらしいよ?
It seems that a revival version has come out?
えー!?あの映画、リバイバル上映するの?!
What !? Will that movie have a revival screening?
あの人、東京ドームでリバイバル公演したんだって!
That guy did a revival performance at the Tokyo Dome!
こういった例文の様に、日常会話で気軽に使える英単語なのは間違いありませんので、是非日常会話に盛り込み、繰り返し使うことで、自然とリバイバルという単語が出てくるようになってみましょう!

◇経歴
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪。
当初は1年で帰国するはずが、留学生活がとても充実していたため結果的に3年滞在。
その後は、外資系アパレルで英語を使う仕事に就き英語を活用し働く。
現在も英語のラジオやスポーツ実況などは英語で聞きつつ、英語力の維持に努めながら仕事に活かす。
◇海外渡航経験
オーストラリア3年留学。
現地のアパレル・レストランのアルバイト
その他、バリ・香港などの経験
◇自己紹介
高校卒業後にオーストラリアへ単身渡豪し3年滞在。
当初1年で帰国する気満々で渡豪するも現地の生活があまりにも楽しく、結局3年滞在するという自由人。
現地に永住するか悩んだ末、日本での社会人経験を積むべく帰国。
その後は英語を活かし、外資系アパレルなどで仕事をしつつこのコラムを執筆中。
邦楽より洋楽が好きで、留学の3年間で染みついた海外志向は抜けないねと友人に指摘される程わりと思考は海外向け。
美味しいもの・楽しいことが大好きな関西人で、人と喋ることも好きなくせに割と家にいるのが好き。