英語で引き算はどのように表現する?

f:id:nativecamp_official:20190607164506j:plain

日本語で引き算を表現することはだれでもできると思いますが、英語ではどうでしょうか。

突然、「2引く1を英語で言ってみて」と言われたら、即座に答えられるでしょうか。

きっと、ほとんどの人は何と表現すればいいのかわからずに戸惑ってしまうのではないかと思います。

また、引き算に限った話ではありませんが、日常生活で四則計算をする機会は、実は結構あります。

買い物の割り勘やおつりなど、計算をするシーンは実に多種様々です。

普段数学や算数に触れることがない人でも、英語で引き算を表現する方法を覚えておく意味は間違いなくあります。

そこでこの記事では、「英語の引き算」をどのように表現すればいいのかをご紹介していきます。

この記事を読めば、きっと英語で引き算がペラペラと表現できるようになるでしょう。

英語で引き算を表現するやり方をご紹介

引き算を英語でいうと、subtractionになります。

subtractionは、動詞subtract(~で引く)の名詞形です。

何かから、その中の一部を取り去るという意味があり、引き算以外でも様々なシチュエーションで使われます。

・That will subtract nothing from her fame.
彼女の名声を傷つけるようなことはない。

・subtracted image
差分画像

では、英語で引き算を表現する際の基本となる形を見ていきましょう。

subtract A from B(BからAをひく)

主語に入るのは、youやweなど、人々を示す人称代名詞を使います。

If you subtract 7 from 14, you get 7.
14引く7は7です。

If you subtract 100 from 100, you get 0.
100引く100は0です。

If you subtract 10 from 1,000, you get 990.
1,000引く10は990です。

ポイントは、何から何を引くかを明確にすることです。

subtractは目的語をとる動詞なのですが、目的語の位置に「引く値」、「引かれる値」のどちらを持ってくるのか、間違えがちです。

入れる数字をあべこべにしてしまうと、意味が通らなくなってしまうこともあるので注意しましょう。

目的語に入る数字が「引く数」、from以下に入る数が「引かれる数」と覚えましょう。

日本語の語順とは逆なので、注意してください。

引き算の問題を問いかける時には、以下のような表現がよく使われ、小中学校のクラスのテスト問題で出題される問題もこの形式で書かれていることが多いです。

If you subtract 7 from 14, what do you get?
14から7を引いたら、何になりますか?

We get 7.
7です。

Subtract 5 from 10.
10から5を引いてください。

subtract以外の引き算の表現方法

~deduct~

subtractに似た単語に、deductがありますが、この単語は、所得の控除など会計関連で使われるワードです。

算数や数学の引き算といったニュアンスはあまりありません。

deduct A from B(BからAを差し引く)や、deduct A as B(AをBとして差し引く)などがよく使われます。

deduct 5 USD from the price
価格から5ドル差し引く

deduct airfare as expense
航空運賃を経費として控除する

~take~

subtractという単語の代わりにtakeを使うこともできます。

takeのニュアンスもsubtractと同じで、from以下から数字を引っ張ってくるイメージです。

take A away from Bのように、awayをつける場合もあります。

If you take 5 from 10, what do you get?
10から5を引いたら、何になりますか?

We get 5.
5です。

~minus~

minusという単語を用いて、以下のように表現することもできます。

日本語でもマイナスというカタカナで使われているので、こちらのほうがなじみ深いのではないでしょうか。

10 minus 5 equals to 5.
10引く5は5です。

上の例文で使われているminusは前置詞です。

10 minus 5(10から5を引いたもの)が主語で、うしろのequals 5がそれぞれ述語、補語になります。

また、上の表現は数式を読み上げるときの読み方でもあります。

下の例文でもわかるように、ひとつひとつの単語が数式中の数字や演算記号に対応しています。

2 - 1 = 1
Two minus one equals one.

主語が10なので、複数形のように見えるかもしれませんが、この10は「10という値をもつ1つの数」です。

そのため、10は3人称単数になり、equalsと動詞にsがくっつきます。

equalを動詞としてではなく、形容詞として使えば以下のようになります。

10 minus 5 is equal to 5.
10引く5は5です。

形容詞なので、equalにsがつかないことに注意しましょう。

~difference~

differenceを用いて以下のように表現することもできます。

The difference between 8 and 5 is 3.
8と5の差は3です。

The difference between 100 and 10 is 90.
100と10の差は90です。

厳密に言えば上の文は引き算ではなく、ふたつの数字の差を述べているだけです。

ふたつの数字はどちらから先に並べてもOKです。

複雑な引き算をする場合

複雑な引き算をする場合にも、上で説明したように基本的なルールは変わりません。

以下でいくつかの例をみてみましょう。

「かっこ」がついた引き算は、以下のように表現します。

5- (2 - 3) = 6
5 minus open bracket 2 minus 3 close bracket equals 6.

「かっこ」は、計算の優先順位を示す記号です。

開くタイミングでopen bracketを、閉じるタイミングでclose bracketを挟みます。

ちなみに、bracketsとして複数でいえば、左の「かっこ」と右の「かっこ」をまとめて述べることになります。

文字数の引き算でもルールは変わりません。

数字が入る場所を文字式に変換するだけでOKです。

文字数は、theやaをつけずに文字だけ入れればOKです。

Three x minus y equals to 2.
3x - yは2です。

x minus y minus z equals to 2.
x - y - zは2です。

分数の引き算を表現する場合には、以下のようになります。

分数を書く際の表記は日本語と同じなのですが、読み方が少しトリッキーなので注意しましょう。

Two thirds minus one third equals to one thirds.
2/3引く1/3は1/3です。

One fifth minus one tenth equals to one tenth.
1/5引く1/10は1/10です。

小数の引き算は以下のようになります。

1.5はone point fiveと読みます。

1.5 minus 1 equals to 0.5.
1.5引く1は0.5です。

11.34 minus 3.55 equals to 7.79.
11.34引く3.55は7.79です。

もっと高度な例文

もっと高度な例文も見てみましょう。

実際に会話や英文で使われるような文をまとめてみました。

このような高度な英文でも、すらすらと口から出てくるレベルになれば、引き算の表現を完璧にマスターできたといえそうです。

If you subtract 5 from 50 5 times, you get 25.
5で50を5回引いたら、25になる。

Profit is the difference between revenue and cost.
利益は、売り上げとコストの差です。

If you subtract an odd number from an odd number, you get an even number.
奇数から奇数を引いたら、偶数になる。

If you subtract a number from the same number, you get zero.
ある数を同じ数で引いたら、0になる。

If you subtract zero from a number, you get the same value.
ある数から0を引いたら、同じ数になる。

If you subtract a negative number from a positive number, you get a positive number.
正の数から負の数を引いたら、正の数になる。

You can subtract a real number from an imaginary number.
虚数から実数を引くことは可能です。

Annual income minus essential expense equals to disposable income.
年収から必要経費を引くと、可処分所得になります。

Absorbed energy equals to put energy minus released energy.
吸収されたエネルギーは、投入エネルギーから放出されたエネルギーを引いた値に等しい。

ふたつの値の差に言及するのか、引き算の行為そのものに言及するのかなどで、ベストな表現方法が変わってきます。

実際にネイティブがどのような表現を使っているのかなどを、英会話などを通じて学習していくといいでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

英語の引き算は全然難しくはなく、表現のテンプレートさえ覚えておけばいくらでも応用ができます。

これまでうろ覚えだったり、全く覚えていなかった人はぜひこの機会に英語の引き算の表現方法を覚えて、実践を通じて習得してみてください。

また、足し算などの他の計算の表現方法も別の記事でまとめています。

ぜひ、こちらも併せてご覧ください。

和、差、積、商、いずれの計算でも完璧に表現できるようになれば、より複雑な計算式でも表現することができるようになるでしょう。