ロボットと英語を勉強できる時代になりました。
ネイティブスピーカーとのコミュニケーションも英会話では効果的な学習方法です。
しかし目の前にネイティブスピーカーがいると、思うように話せない人や緊張する人もいるのではないでしょうか。
その点ロボットととの英会話なら、緊張することもなく、24時間いつでもどこでも都合の良い時に気兼ねなく英語の勉強ができます。
最近の英会話ロボットは人工知能や音声検索エンジンなどが取り入れられており、学習者に合わせた英会話を楽しめるんです。
今回は、そんな英会話ロボットについて紹介していきます。
- 英語を一緒に勉強できる英会話ロボットとは
- 英会話ロボットと勉強するメリット・デメリット
- 英会話ロボットは学校でも使われている
- 英会話ロボットは今後どうなる?
- 英会話の練習はロボットも良いけど最後は人間
英語を一緒に勉強できる英会話ロボットとは
英会話ロボットは英会話学習を一緒にできるコミュニケーションロボットです。
中には人工知能が搭載されたロボットもあります。
2020年から大学入試センター試験が大学入学共通テストに変わり、英語の試験でもスピーキングのテストが課されるようになります。
そのためスピーキングを鍛えるための教材が注目を集めています。
気軽に英語で話しかけて受け答えをしてくれるロボットがいれば、英語学習もより楽しくなるのではないでしょうか。
最近発売された英会話ロボット3選
最近発売された人気のある英会話ロボット3選をご紹介します。
MusioX(ミュージオ エックス)
MusioX(ミュージオ エックス)は人工知能を搭載した英会話ロボットです。
アメリカの人工知能コミュニケーションエンジンとロボットを開発するAKA社がリリースしました。
MusioXは多彩な機能が搭載されており、英会話ロボットとして注目を集めています。
例えば・レベルに合わせた英会話学習ができる。
・同じ質問でも色々な答えを返す。
・プログラミングされていない表現も自動生成できる。
・チャットモードで自然な英会話相手になる。
・英語の発音が正しいかどうかのフィードバックをしてくれる。
・アラーム、ラジオ、ゲームなどの機能も備えている。
・顔と音声認証機能がついている。
・感情表現をする機能もある。
・会話を通じて性格が形成される。
・スマホアプリと連動して学習記録をすることもできる。などMusioXは多機能なAI搭載型の英会話ロボットです。
コミュニケーションを通して人工知能によるディープラーニングで学ぶため、話せば話すほど賢くなります。
大きさは幅174、奥行き83、高さ218mm。重さは約850g。
何気ない日常会話の相手にもなり、集中的に英語学習をするときにも活躍してくれます。
Charpy(チャーピー)
Charpy(チャーピー)は英語音声認識対話型の英語学習ロボットです。
人口知能を搭載しており、英会話初心者から英検準一級、TOEIC800点レベルまでの幅広い学習者に対応できる英会話ロボットです。
2017年には日本e-ラーニング大賞IoT特別部門賞を受賞しています。
Charpyも英会話ロボットとして非常に多機能で、下記のような特徴があります。
・ネイティブの発音でなくても認識できる。
・内蔵カメラで人物特定・感情認識が可能。
・人工知能を搭載し話しかけるほど賢くなる。
・AIでユーザーの習熟度に応じた学習プログラムを組める。
・英語の歌、ストーリー、クイズ、シャドーイングなどの多様な学習コンテンツ。
・ネットに繋げなくても会話できる(約3000フレーズ)。
・ネットに繋げると会話のバリエーションが増える(約40000フレーズ)。
Charpyは英会話ロボットですが、外見は鳥のような可愛らしいマスコットタイプです。
英語を話す機会が不足している日本の家庭に一台あれば英語を始めたばかりの子供も、受験を控えた中高生でも、英語を学び直したいお父さん、お母さんもCharpyとのコミュニケーションを通して英語を学べます。
大きさは約200mm、220mm、230mmで重量は約670gです。
Lesson Pod
Lesson Podはバスルームやキッチンでも使える防水仕様とスペースをとらないコンパクトな設計が特徴の英会話ロボットです。
AIを搭載しているわけではありませんが、豊富なフレーズや英語の学習コンテンツが備わっています。
専用のテキストと併せて文法も実用会話も学習できます。
それ以外にも、
・防水仕様で様々な場所で使用できる。
・反復レッスン、文法レッスン、発音レッスン、英会話などをテキストとセットで学べる。
・AIを搭載した英会話ロボットに比べて安価。
のような特徴があります。
コンパクトに持ち運びもしやすく、お風呂場やキッチンにも置いておけるので、入浴中や家事の合間で気軽に英語を勉強することができます。
テキストを用いて本格的に学ぶこともでき、使い勝手の良い英会話ロボットです。
AIのように自由会話のような形式は難しいものの、英語の聞く話す力を身につけるのには十分使いやすいロボットです。
英会話ロボットと勉強するメリット・デメリット
英会話ロボットがあれば英語の聞く・話すを気軽に家でできるようになります。
しかし、どのような英会話の学習法にもメリットとデメリットがあります。
英会話ロボットで英語を勉強するメリットとデメリットを確認しましょう。
英会話ロボットと勉強する4つのメリット
英会話ロボットには4つのメリットがあります。
・リーズナブルな価格でたくさん学べる。
・好きな時に好きなだけ英語を勉強できる。
・一台あれば、みんなで使える。
・楽しみながら英語学習できる。
英会話ロボットを使えば、英会話教室やオンライン英会話に比べると安価に英語のアウトプット学習ができます。
しかもロボットなら英会話教室のようにレッスンの時間などを気にせず、自分が勉強したい時に勉強することができ、隙間時間に使いやすいのも強みです。
また、寝起きで髪の毛に寝癖がついていたり、着替えずにパジャマのままだったら、オンライン英会話でも先生にどう見らられるのかを気にしてしまう人も多いのではないでしょうか。
しかしロボットなら寝る前でも朝起きた直後でも気軽に英語の聞く話すのトレーニングがしやすいのです。
そのうえ英会話ロボットが一台あれば家族とも共有でき、多様な機能で楽しみながら英語を勉強できます。
英会話ロボットと勉強するデメリット
英会話ロボットのデメリットは多少、会話が不自然になりがちなところです。
AIのディープラーニングなどで自然な会話もできるようになりましたが、それでも人間に比べると英会話がぎこちなくなってしまうところもあります。
確かに英会話のインプットとアウトプットを気軽にできるのは良いところですが、実際に人間と英会話でコミュニケーションをとるのとは少し違いますよね。
英会話ロボットは学校でも使われている
会話が不自然になりやすいというデメリットはあるものの、英会話ロボットは既に学校現場でも導入されています。
例えば全国の小中学校や大学の約50校以上がMusio Xを授業に使っています。
埼玉県の戸田市の事例では、クラスの2人に1台MusioXが配られます。
そしてMusioXが児童の英語の発音を確認してくれます。
小学校の教室指導では先生が児童ひとりひとりの発音を確認するのは難しいです。
ALTの先生とティーム・ティーチングをしても追いつきません。
英会話ロボットが多数教室に導入されると、現場の先生の負担と手間が軽減され、先生は全体指導により力を入れることができます。
またロボットなら児童・学生も緊張せずに話せることから、積極的に英会話のアウトプットがしやすい点も良いところです。
家庭学習だけではなく英会話ロボットは学校現場でも活躍しているのです。
英会話ロボットは今後どうなる?
英会話ロボットは家庭だけではなく、学校現場にも導入されるほど浸透しつつあります。
今後はAIの性能も向上し、ますます使いやすくなるのではないでしょうか。
大学受験でも英語のスピーキング・リスニングの力をより重視する流れのため、気軽にスピーキングとリスニングの練習ができる英会話ロボットは英語学習者の強い味方です。
学校現場でも英会話ロボットが先生の負担を軽減してくれる良きパートナーになりそうです。
またALTの先生を財政的に雇えない自治体が、英会話ロボットを導入する流れもあるかもしれません。
一方で英会話ロボットが流行ってもロボットに話しかけるのと人に話しかけるのでは、大きく違います。
人対人で英会話をすることでしか得られない英語のコミュニケーション能力もあります。
英語を教える先生が英会話ロボットをうまく使いこなすことで、より質の高い英語教育ができるようになるのではないでしょうか。
英会話の練習はロボットも良いけど最後は人間
英語ロボットは英会話の練習の強い味方です。
英会話ロボットならスピーキングやリスニングの練習を自分の好きなときにできます。
MusioX、Charpy、Lesson Podが英会話ロボットでは特に人気があり、これからスピーキング・リスニングが重視されるため、気軽にいつでもどこでも英会話を学べる英会話ロボットは社会に少しずつ浸透していくのではないでしょうか。
しかしロボットに話すのと人と話すのではコミュニケーションもだいぶ変わります。
実際の英語のコミュニケーションでは、様々な文化的背景をもった人と話さなければなりません。
ロボットと英会話をするために英語を勉強するわけではなく、人と会話するために英語を勉強するはずです。
実際に多くの英語を話す人とコミュニケーションをたくさんとることも、英語力やコミュニケーション能力を高めるために必要です。
英会話の先生とロボットは、それぞれ別の役割で持ちつ持たれつの関係になりそうです。
ロボットとの英会話学習やアプリを使った学習でスピーキング力をある程度伸ばしたら、ネイティブキャンプのオンライン英会話で実際の講師と話してみることをおすすめします。
日本人でもアナウンサーのように綺麗な日本語を話す人もいれば、早口な人、方言や訛りがあって聞き取りづらいなど、その特徴は様々ですよね。
しかし私たちは日本人なので多少の癖や方言は、気にならずに話すことができます。
英語でもそうです。
ネイティブキャンプの講師は様々な国籍の講師がいるため、訛りがあったり早口だったりとたまにやりづらさを感じることもあるかもしれませんが、実際に海外に出てみて友達を作ったり一緒に働いたりしてみると意外と気にならないものです。
皆さんも様々な国の講師と楽しく話しながら生きた英語を身につけましょう!

石川県出身。明治大学法学部の国際法コースで英米法を専攻。卒業後、日本の小学校教諭を経てタイ王国の首都バンコクの国立大学RMUTRの教養学部・日本語学科にて専任講師。日本語の講義や日本・タイの私立大学の交換留学提携、タイ全土の日本語コンテンストの審査員を経験。帰国後は留学生支援の財団法人・外資系小売業を経てライター職。好きな食べ物はカレー。東京に行く度にカレーの聖地、神保町のカレー屋巡りをしています。