交番は英語で〇〇?海外の交番で使える英会話フレーズもご紹介!

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海外で物を盗まれた!道に迷ってしまった!なんて経験ありませんか?

そんな時に、必ず連絡しなくてはならないのが、警察ですよね。日本であれば、交番にいる警察官にすぐに相談しに行くところですが、実は、警察官が小規模な署に駐在している、「交番」というシステムは日本独自のものなので、海外では交番が存在しない国もあるんです。

そこで今回は、海外で警察官に相談したいことがある時、何と言えば良いのか、またその時に使える英会話フレーズも交えてご紹介していきます。

 

 

交番は英語で何て言ったらいいの?

まず交番は英語で何と言ったらいいのかについて解説していきます。
日本の交番制度は、日本独自のシステムのものなので、基本的には海外にはありません。

警察の窓口といえる最寄りの交番は、事件の捜査だけでなく地元住民に寄り添った身近な存在です。

所轄のエリアの交通安全・交通規制・少年の指導・迷子や酔っ払いの保護・歩行者への道案内などさまざまな活動をしています。

道路の横断など少し困難な高齢者にとっても頼りになる存在になったりします。

自転車に乗りパトロールをする巡査長の姿はみなさんもイメージできるのではないでしょうか?

2019年6月15日に起こった、大阪・吹田の交番で警官が刺されるという痛ましいニュースもありました。

市民の安全を守るという大切な仕事をする交番と警察官たちがいることに感謝しなければいけませんね。

 

韓国や台湾、シンガポールやブラジルのサンパウロ州やサイパン島など、世界の一部の地域では、「日本の犯罪発生件数が少ないのは交番があることが要因の1つである」との考え方のもと、交番制度がそのまま採用されています。

英語で「交番」という場合には、 ・KOBAN
・Police Box
・Police Station
・Police substation
・Police
以上の単語を使うと伝わるでしょう。

交番制度が採用されている国では、「KOBAN」でも通じるかもしれませんが、他の国ではそうはいきません。

その場合は、“Police”か、“Police Box”と伝えると、外国人にも伝わりやすいです。

ただ、Googleで画像検索をすれば分かるかと思いますが、日本における「交番」と、海外における「Police Box」は別のものです。

日本においては、地域住民に密着した、地域特化型の警察として認識されていますが、外国の「Police Box」は常に警察官が中にいて、道に迷った人に道を教えてくれるような所ではありません。

「Police Box」はもっと簡素なもので、電話ボックスのような形をしています。

もともと1920年代にイギリスで発明されたもので、事件が起きた時に巡査が警察署と連絡を取るための中継地点として使われていました。

しかし、携帯電話が普及した今、そのような用途がなくなったので、現在は警察官が常駐しているわけではなく、警察官が街をパトロールする時の中継連絡地点として使われたりしているようです。

 

交番の歴史について

続いて、交番という制度自体の歴史について説明していきます。先ほど交番というシステムは日本独自のものであると述べました。

日本で最初に交番が設置されたのは、明治7年のことで、東京警視庁に初めて「交番所」なるものが設けられました。

その当時は、警察官が警察署から特定の場所に出向いて、交代で立番をするものをさしていました。

 

「交番所」という名称の由来は、この「交代で立番をする所」という意味から来ているようです。その後、交番所は建物を建てて、そこで警察官が仕事をするという今の形に生まれ変わりました。

明治21年には「派出所」という名前で呼ぶように統一されたのですが、当初に設定していた、「交番所」という名称が市民の間で親しまれていたために、「交番」という名称で呼ばれるようになりました。

「交番」という名称が市民の間でも定着していることから、正式名称も「派出所」から「交番」に変更されたのです。

 

その後、交番の国際化もみられるようになりました。

京都にある交番の例をご紹介しましょう。

世界から観光客が訪れる古都・京都、その中でも神社仏閣はもちろん、舞妓や芸妓に会いたい外国人やバーホッピングなどナイトライフを楽しみたい外国人で賑わう祇園。

この祇園にある「祇園交番」が訪日外国人の対応の一貫で24時間365日英語対応可能になっています(2016年10月〜)。

このような対応を始めたのは、〇〇に行きたいという多くの外国人旅行者や落し物など困りごとへのサポートであり祇園ならではの試みと言えます。

現代は、警察官も語学力や英語によるコミュニケーション力が必要とされる時代になりました。

日常会話レベルの英語を話せる警察官は、英語対応可能ということを表す「English Available」と書かれた腕章を着けており外国人にとって大変分かりやすくなっています。

2019年秋のラグビーワールドカップ、2020年オリンピック・パラリンピックもあり、英語を話す警察官の活躍がさらに必要とされるでしょう。

 

交番はなぜ英語表記がローマ字で「KOBAN」なのか?

あなたは、なぜ日本の交番の英語表記が「KOBAN」なのか不思議に思ったことはありませんか?

英語圏の人に分かるようにするならば、「POLICE」などの表記の方がいい気がしますよね。

これは、すでに「KOBAN」という単語が世界基準で使われていることから、この表記が採用されているようです。

「世界基準と言ってもほとんどの国で使われていないんじゃないの?」
と不思議に思う方もいますよね。

なぜ世界基準として扱われるようになったのかというと、 ・アメリカの大学の教授が「KOBAN」として日本の交番システムを紹介した。

英語の文献にも「KOBAN」という表記が多く見られるようになった。 以上のことから、「警察庁が「KOBANは国際語としての市民権を得ることに成功した」という判断が下され、交番の英語表記も「KOBAN」として統一されました。

前述の祇園交番では、英語に加えて中国語による外国語の表記もされています。

ここでこれまで述べた日本の交番について、外国人に紹介するときに役立つ例文をいくつかみてみましょう。

 

外国人に英語で交番を紹介しよう!

日本に住んでいる外国人にも観光できた外国人にも、交番が頼りになる存在ということを紹介しましょう。

Koban are small neighborhood police stations, and are small satellite stations of the main prefectural police department.
(交番は地域の小さな警察署であり、都道府県の警察署下の小規模な組織です。)

※neighborhood=地域・区域・近所
※organization =組織・団体・協会

You can ask for help at a Koban along with many other things, from lost property to asking directions, or larger issues like a stolen wallet or passport.
(落し物、道順から財布やパスポートを盗まれたといった大きなトラブルまでさまざまなことについて、交番に助けを頼むことができます。)

※lost properties=遺失物・落し物・忘れ物
※directions=道順

Some Koban located in very busy tourist areas like Shibuya, Kamakura or Gion Kyoto started using police officers who speak English, and provide a 24-hour service for foreign tourists.
(大変な観光地である渋谷・鎌倉・京都祇園などのいつかの交番では英語を話す警察官を配置し、外国人観光客に24時間対応できるサービスの提供を開始しました。)

 

緊急時に使える英会話フレーズ!

ではここからは、海外で交番に駆け込みたい時や、物を落とした、人に襲われたなどのトラブルが起こった時など、緊急時に使える英会話フレーズをご紹介していきます!

 

I’m in big trouble right now. Could you help me, please?
(今、とても困っています。助けてもらえませんか?)

これは、何かトラブルに巻き込まれてしまった時に、相手に助けを求める表現です。

ただ、このフレーズをいきなり話しかけても、もしかしたら相手が引いてしまって、聞いてくれないケースもあるかもしれないので、トラブルに巻き込まれた後でも冷静に話しかけることを心がけてください。

 

I had my purse stolen.
(財布を盗まれました。)

財布が盗まれるケースは海外では意外とよく起こりうることです。

モノを盗まれた時は、「I had + モノ + stolen.」で伝えることができるので、何か盗まれてしまった時のために覚えておくと良いでしょう。

 

My iPhone was stolen a while ago.
(さっき私のiPhoneが盗まれました。)

スマホが盗まれてしまうのは大変ですよね。

「モノ + was + stolen」も何か盗まれてしまった時に使うことのできる英会話フレーズです。

 

My passport was stolen last night. I’m sure I didn’t drop it.
(どこかで、パスポートを盗まれてしまいました。道には落としていないと思います。)

これはパスポートが無くなってしまい、盗まれた確証がない時に使えるフレーズです。

「I’m sure」は、確かにそうであると言う時に使うフレーズです。

この場合、「道には落としていない」ので、「盗まれた」可能性が高いという風に使っています。

 

I think I lost my purse while walking in this street from the hotel.
(ホテルからの道を歩いている途中に財布をなくしたと思います。)

何かをしている最中に、落としモノをしてしまった時は、「I lost + モノ + while ~ing」で伝えることが出来るので、これを覚えておくと、どこで無くしたのかについても言及できるので非常に便利です。

 

I left my wallet in the taxi.
(タクシーに財布を忘れてしまいました。)

タクシー財布を忘れてしまうこともありますよね。

「left」はそんなときに使える表現なので、覚えておいてください。

 

It’s a bi-fold wallet type and the color is black.
(二つ折りの黒い財布です。)

財布のタイプを伝えるときの表現です。

2つ折りは「bi-fold」、長財布は「breast」という表現を使うので覚えておきましょう。

 

It is a red small bag with my wallet, passport, and iPhone.
(赤い小さなかばんで、財布とパスポート、iPhoneを入れていました。)

カバンの中身に言及するときに使える表現です。

 

I have  no cash in my wallet but I have my credit card in it.
(現金は入っていなかったのですが、クレジットカードが入っています。)

財布の中にクレジットカードだけ入れていた場合に使います。

 

Could you please send the bag to this address if it is found?
(バッグが見つかったらこの住所に送ってくれますか?)

バッグを失くして警察署に行ったときに、バッグが届いていなかったときに使う表現です。

住所は「address」なので覚えておきましょう。

 

I need to report it to the Japanese Embassy or Consulate.
(日本大使館か領事館に連絡しなければなりません。)

パスポートを失くしてしまった時などは、日本大使館か領事館に連絡しなくてはなりません。大使館は「Embassy」、領事館は「Consulate」なので、この2つを覚えておくと何かあった時に非常に便利です。

 

May I have a copy of the accident report?
(事故証明書をくれますか?)

旅行に行く時は、必ず誰しも海外旅行保険に加入しますよね。現地で、盗難や事故などに遭った時には必ず治療証明書か事故証明書をもらわないと、保険料が支払われません。

そのため、何か遭った時には必ず証明書をもらう癖をつけておきましょう。事故証明書は「accident report」と言うと伝わりやすいです。

 

Call the police!
(警察を呼んで!)

その場で何か盗まれた、または襲われた時は、すぐにこのフレーズを叫びましょう。

周りの誰かが必ず警察を呼んでくれるはずです。

 

I was hit by a car.
(車にぶつかられました。)

車の事故に遭った時は、こう伝えましょう。

 

My friend is injured.
(友達が怪我をしています。)

怪我は「injured」を使いましょう。

 

警察にかけた時に質問されるフレーズ

Where is the location of the emergency?
(現場はどこですか?)

まず、警察に電話したら聞かれるフレーズです。

現場はどこか聞かれたら、周りに見えるものや、標識を見てみるか、周りの人に代わって説明してもらうかしましょう。

 

Do you know the address where you are?
(現場の住所はわかりますか?)

こちらもよく聞かれます。

 

Can you spell it for me?
(スペルを教えて貰えますか?)

スペルで説明する時は、しっかりと発音しましょう。

 

Tell me exactly what happened.
(何があったのか正確に教えてください)

こう聞かれたら、そのまま、何があったのかなるべく正確に伝えるようにしましょう。

「そんな英語力ない・・・」と思うのではなくて、自分が知っている単語をフルに使って相手に伝えることが重要です。

 

What is happening now?
(今何が起こっていますか?)

こちらは同上でよく聞かれるフレーズです。

 

海外の緊急連絡先は日本と同じ?

旅行でも仕事でも、海外へ行く際に緊急連絡先の情報を得ておくことは安全面から重要です。

まず、緊急連絡先は国ごとに違うため、各国の警察・救急・消防に関する情報は、その国の大使館のホームページにて確認しましょう。

特に電話番号は、事前に入手してください。

イギリスまた数ケ国については、警察・救急・消防が一つの連絡先としてまとまっており、その連絡先へ電話を入れた際に、警察/救急/消防のどこにつないで欲しいのか伝える必要があります。

そういった違いを事前に知り、何かのときには即行動が起こせる状態にしておくことも大切です。

違いということであれば、日本と海外の警察に関する違いも気になるところですね。

 

日本と海外、警察の違いは?

日本そして特にアメリカとの警察の違いをご紹介しましょう。

組織:

連邦制であるアメリカの州は日本の各自治体を比べその権限がはるかに大きく、法務執行機関としての独自の警察を持つことができます。

日本は自治体によって、独立した警察組織を持っているわけではありませんのでその権限そして組織数にかなりの違いがありますね。

 

銃:

銃社会と呼ばれるアメリカ。警察の銃の扱いにも日本との大きな違いがあります。

日本の警察官も銃を所持はしているものの、犯人を拘束するには素手・警棒などを使った逮捕術と呼ばれる技を使うことが基本であり発砲することはめったにありません。

銃を持っているのに使わなくては意味がないといった声が聞こえる理由かもしれません。

また、もし銃を使う場合でも、相手に警告を発し威嚇射撃をした後に初めて相手を狙うことができるという踏むべき段階があります。

一方アメリカですが、犯人が銃を所持している可能性が高いことがあり良い悪いはおいておくとして積極的に銃が使われている現実があります。

アメリカの一部の州では、犯罪者から押収した銃を再利用することがありますが、日本ではそういったことはしていません。

 

まとめ

今回は、交番を英語で何というのか、また緊急時に使える英会話フレーズを中心にご紹介してきました。海外を旅行していると何かとトラブルは尽きません。

もしもの時に、使えるフレーズをいくつか覚えておくと、何かあった時にあなたを助けてくれるかもしれません。

海外旅行に行って困った時は、ぜひ本記事でご紹介したフレーズを参考にしてみてくださいね!

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